仮面ライダーゼロワン14話感想: アサルトウルフ 、強襲する蒼き狼
遅刻しそうだからと言ってゼロワンのバイクを起動させる或人にも問題はあるだろうけど、雷電と昴の宇宙野郎兄弟も「業務時間外だから起動させるな」はちょっとな~と思う。
平和だった是之助社長時代はそれで良かったろうけど、滅亡迅雷が飛電の業務時間外は遠慮して襲撃は自粛、とかありえないもん。
もし彼らが業務時間は絶対とプログラミングされてるなら、或人は謝って受け入れるんじゃなくて、逆に現状に即して修正した方が良いと思う。
まあ滅曰く「奴の出番」の<奴>とは雷電のことだろうから、出番が来たのに宇宙にいたら何も出来ないんで、時が来たら適当な理由付けて地球に戻るようプログラミングされてた可能性もあるのかな?とも思うけど。
不破さんは今回、最初から雷電を疑って喧嘩腰。
警戒すべき新情報があると余裕なくしてピリピリして、特にヒューマギア相手に突っかかりやすくなるのかな。ヒューマギアが自我を持つことがあると聞いた後もかなりそんな感じだった。
でもあの時はまだ或人のギャグに笑えたけど、今回は「要らねえんだよ笑いなんて!」と最初から最後まで徹底拒否。
滅亡迅雷にはまだ亡と雷がいるかもっていう疑惑、それから飛電内部にスパイがいるかもっていう疑惑のダブルパンチで
「笑ってる場合じゃねえ!」
ってブーストかかったのかなあ。
一方唯阿さんはそんな不破をかなり心配してる。天津社長に
「不破をあのままにしておいていいんですか?」
って相当焦ってる。いつか自分自身を滅ぼしかねないと。
でも「あのまま」ってどんな状態?
単にバルカンに変身することを指してるなら、「あのままに出来ない」と天津社長が思ったとして、ザイアから出向してる唯阿さんと違って不破さんの人事権もなく指示命令系統も違うはずのは彼に、何が出来るんだろう?
それとも不破さんにはまだ秘密があるんだろうか?
その天津社長は何もかもお見通し感満載で余裕綽々モード。
「(結果的に不破が滅ん)だとしても見守るしかない。方舟が導く新時代の神話を。仮面ライダーという神話だ」
方舟=アーク(Ark)
やっぱり天津は滅亡迅雷がその意思のままにと言うアークのことを知ってるし、アークが滅亡迅雷を操って何かしようとしていることを受け入れ見守ろうというスタンスかな。
ただ<見守るしかない>が本心ならアーク=ザイアではないってことなのかな?
それとも本当に肝心な部分は唯阿にも隠しているだけ?
今のところ「繫がってない方がおかしくない?」って思うくらい滅亡迅雷の行動を把握していて、唯阿が関知していなかった研究所襲撃&ギーガーハッキングすら実は狙い通りなんじゃ?って思えるほど全てが思惑通りに動いているみたいで、それがことごとく都合良く飛電を追い詰めてるみたいだけど。
一方、或人。
う~ん、メインライターの高橋さんに戻って、ヒューマギアを守ろうとする意識の薄さも元に戻っちゃったかなあ?
前回を見た後だと、ハッキングされてくヒューマギア達を為す術なく見てるだけなのが、以前よりもどかしく感じてしまう。
せめて「逃げろ!」と声かけるとか、雷電に突き刺さった触手を引き抜こうとするとか出来なかったのかな?って思う。
なんとなくだけど、前回の
5号を「守ってやらなきゃな」と言って言葉通り守り抜く或人と
「或人社長に期待する全てのヒューマギアの願いがこもっています」
というイズの言葉は、現時点では脚本を担当したサブの三条さんの願いでもあったのかなあ?なんて気もしてきた。
三条さんから高橋さんへのロングパス?
それとも高橋さんの狙い的にはまだそれは早すぎるんだろうか?
まあ自分がそういう願い持ってるからこんな穿った見方しちゃうのかもだけど、今思うと、ちょっと違和感はあったんだよね。
イズとワズだけでなくいきなり
「全てのヒューマギアの願い」
だったから。しかも
「或人社長に期待する」
って。
「宇宙を股にかける凄え仕事をしてる」ことを誇りに思い、弟を一人前に育てることに全力を尽くしていて、ハッキングにも気合で耐えたはずなのに、実は知らずにスパイとして情報漏洩させられていて、それを突き付けられた直後に結局マギア化され、疑われることを激怒した「テロリスト」の一員として操られ、破壊されてしまう。その無念はいかばかりか。
「僕のお兄ちゃんになって」
特に一人っ子だと、絶対無理なのに、お兄ちゃんが欲しかった子っているんだよな、なんてことをふと思った。それくらい迅の口調や表情が無邪気で、まるっきり幼い子の反応。
「利用してやる」とか駒として見下すのと違って本当にそんな存在を欲しがって慕ってたってのが、またやるせない。
雷電が変身したライダー雷の攻撃で、不破も或人も変身解除し、プログライズキーを奪われてしまう。
雷が或と不破、迅のキーも合わせて全て自分のホルダーに挿すとアークが復活。ゼアの指示でプログライズキーが製造されるのと同様に、アークの指示によってゼツメライズキーが作られる。
滅が持ってきて迅に渡したアサルトウルフはその第1号ってことかな。
でも或人の銃撃で不破さんの元に転がる。
「ウルフなのになんでお前が持ってるんだ」
って、そこ疑問に思うところなんだ。絶滅動物とするとニホンオオカミってことだろうか?と思ってたら
「ウルフと言えば俺のもんだ」
俺以外が、ましてや敵のお前らなんぞが俺と同じ動物を使うんじゃねえ!ってこと?ちょっと子供っぽくて可愛い(笑)。
滅亡迅雷にしか使えないという滅に
「俺がやると言ったらやる!俺がルールだ」
もはやこれが不破さんの平常運転で迫力だけが増していく。
笑いなんか要らない。必要なのは怒り。滅亡迅雷をぶっ潰すことが俺の全てだと。
無茶苦茶だけど、ロックかかって使えないはずのキーを絶叫しながらこじ開けて力ずくで自分のものにしてしまう不破さんはやっぱりめっちや格好いい。
変身後の蒼き狼もめっちや格好いい。
アサルト(assault): 強襲する、突撃する、暴行する
アサルトウルフ: 強襲する狼
雷の攻撃を正面から喰らいながら臆せず突進してきて荒々しくパンチやキックを叩き込む戦闘スタイルを体現していて、不破さんの強化形態にぴったりの名前だな。
滅亡迅雷由来の禍禍しさもいい感じ。
倒した後に力尽きて倒れ血を吐くのは、本来人間には使えないはずのものを使った代償として体の負荷になってるんだろうか。
先日まで仮面ライダーキバを見ていたから、ダークキバが頭をよぎってしまうけど、たぶん不破さんだから大丈夫、だよね?
でも、なんで使えるのかと驚く滅亡迅雷に、いやだって不破さんだから、で済ませたい気持ちと、一方で不破さんの体には何か秘密があるの?と疑いたくなる気持ちが混ざり合ってる。
デイブレイクの生き残りの雷電は知らないうちに、衛星ゼアのデータを滅亡迅雷に転送するプログラムを仕込まれてしまっていた。
人間かヒューマギアかの違いはあれど不破さんもデイブレイクの生き残り。
ひょっとして検査してない頭とかに滅亡迅雷のもの使える何か埋め込まれてない?
というかそもそもあの虐殺の中であの状況からどうやって1人生き延びたんだろう?
誰か助け出してくれた存在がいたのか、それともたった独りで走って走って時々隠れながら、なんとか安全地帯まで辿り着いたんだろうか?
仮面ライダーゼロワン13話感想: イズとワズと全てのヒューマギアの思いがこもったシャイニングホッパー
ゼロワンの新たな強化体「シャイニングホッパー」はあっさり暗殺ちゃんにラーニングされて敗れ、更にイズを庇おうとして或人は負傷。絶体絶命のところ、ワズの機転で撤退。
或人は謝るイズを励まし、暗殺ちゃんに狙われている5号を怪我をおして助けに行く。「守ってやらなきゃ」に5号というヒューマギア個体に対する労りや思いやりが感じらるのが嬉しい。
これまでたくさんハッキングされマギア化して破壊されたヒューマギアを見てきながら
「いつか或人が人間だけでなくヒューマギアにとっても仮面ライダーになって欲しいな」
と思っていたから。
イズはワズにこれまでの非礼を詫び、なぜシャイニングが不完全だと分かったのか尋ねる。
ワズの答は「ただの勘です」。
シンギュラリティに達したことで、本来なら状況判断に使わない範囲のささいであやふやな情報や違和感等も取り込んで自分なりの主観や解釈を交えてそう感じ取ったってこと?いわゆる「女の勘」や「刑事の勘」みたいに。
それがワズを<名探偵>にしているってことだろうか?
イズちゃんは、不完全なシャイニングを或人に使わせた上に或人に負傷させ足を引っ張ってしまい、さんざん無能扱いしたワズに助けられたことで、すっかり自信喪失。
自分の存在意義を否定しにかかって或人のため簡単に自己犠牲承知でシャイニングキー完成に必要な戦闘データを差し出そうとする。自分がいなくてもワズがいるから良いと。
普段完璧と言っていいほど優秀な分、一つ上手くいかないと全否定?挫折に弱いのかな。
思い詰めてる感じが既にただの機械の反応じゃなくて感情的だから、もうシンギュラリティに達してると言われてもすんなり納得する。
廃棄覚悟で戦闘データを差しだすイズを突き飛ばして自分が身代わりになるワズ。
英語でイズ(is)は現在形でワズ(was)は過去形。
過去の社長を支えてきた兄が現在の社長と彼を支える妹を助けるために、一度は復活するも完全に過去のヒューマギアになる事を自分で選ぶ。
ルパパトで東雲悟の苗字が夜明け「前」って意味があると知った時に似た悲しさを感じた。
復活してからそれなりに楽しそうにしていたように見えても、一番敬愛する是之助社長はこの世にいないから、彼にとってはあくまで是之助社長のいた過去が本来の自分の居場所だと思い定めていたのかもしれないとちょっと思った。
飄々としていて時々鋭くて、体型も雰囲気も丸っこくてふんわりしていて、女の子みたいに小走りで腕を体の前でちょこちょこ振るしぐさも可愛くて好きだったのにな(涙)。
ラボにあのまま飾っておいてくれても良いのよ?まさか廃棄したりしないだろうし。
化け物に変貌してしまった仲間にショックを受けてしょんぼりしてる5号がかわいい。ラーニングを終えた4号の不敵さとは同じ顔でも全く別人で声のトーンも違って、役者さん凄い。
祭田ゼットはお祭で踊ったりして盛り上げるためのヒューマギアだってわかってみると、3号が強くなるためであっても殺陣の型を身につけるのは踊りの振り付けに通じるものがあったろうし、エンタメ、演技という点で本来楽しませるべき人を暗殺することなんかより親和性が高かったのかもなと思う。
大和田さんに演技を着けてもらった3号にもしその時、心や自我ががあったとしたら、改造前の本来の自分というか本能みたいなものが呼び覚まされて本当に楽しくてのめり込んでしまったのかもな、と思ってみたり。
暗殺ちゃん4号は5号を仲間にしようとしたわけで危害を加えようとしたわけではないんだろうけど、怯えた5号が拒んで逃げ出すのを見て、強制的に自分と一緒に世界を破壊する仲間に組み込もうとしていた。
だから、それを阻止した或人は今回初めて、罪のないヒューマギアを守り抜くことが出来たんだろうか。
でもそれには別の、ワズというヒューマギアの犠牲が必要だった。
イズが自己犠牲を覚悟し、ワズがその思いを汲み取りながら肩代わりして出来たキーをイズが祈りを込めて託し、或人がそれらの思いを背負って使い、バルカンバルキリーと束になっても勝てないと言われたドードーを撃破した。
シャイニングホッパー誕生のドラマが重すぎる(泣)。
「それは私の兄です」
「それには或人社長に期待する全てのヒューマギアの願いが込もっています」
「よろしくお願いします」
イズの言葉も重い。
ヒューマギアにとっても、或人は希望であって欲しいんだよな。
悪意のためにハッキングされ操られ本来の目的に反して人間を襲わされ破壊されるなんて彼らだって当たり前に嫌だもん。
やっぱり人間だけでなくヒューマギアにとっても仮面ライダーになることが、或人の目指す場所になるのかもしれないと思った。
暗殺ちゃんは倒され5号が保護されたことで祭田ゼットの悲劇の連鎖は最後の1人を残してギリギリ食い止められた。
でも、ドードーのキーは滅に奪われたから、あの強さを持った敵はまた現れるってこと?
天津はぺったんこの変な日傘さして(似合ってない(汗))「サウザーとの対決が楽しみ」と嘯く。
年明けあたりに出てくる新しい仮面ライダーかな。
今回の前後編は三条脚本。
三条さんの或人好きだな。たまにちょっと小生意気な口をきく。
「俺は伸びしろだけはちょっとしたもんだぜ」
正直あんまりこれまで伸びしろを感じたことはないし、私はわりかし口だけタイプって好きじゃないんだけど、今の或人ならこれくらい言ってもいいかなって思えたのが意外だった。
前回も唯阿さんに「それがザイアのやり方か」「どうやら図星だったみたいだな」って相手の痛い所を突いていて、気に入った。
ちょっとWの翔太郎っぽいかもしれないけど。
今までいろんな事に振り回されて翻弄されて1クール。売れない芸人やってる世間知らずの純な若造が、自分を取り巻く悪意、滅亡迅雷だけでなくザイアの悪意も認識し始めて、これ以上やられっぱなしでいられるかよ、みたいな気概を感じるからかな。
今回の不破さんは、「礼はいい」とか「変身すれば少しは楽だ」とかフォローが優しく年上の頼れる先輩感。変身で楽になるのはこの前松葉杖放り出して変身した時の経験が生きてるんだろな。
ただし戦力的には滅に軽くいなされるのは相変わらずで厳しい(汗)。
イズと仲良くなりそこねた唯阿さんは、不破さんがザイアより或人(飛電)寄りになるのは、自分の立ち位置や罪悪感もあっていろいろ面白くないかもな。
次回予告。不破さんパワーアップ。不破さんバルカン、キャラは好きだけど正直言ってマスクはあまり好きじゃなかったから、今度の強化形態のガワがめっちゃ格好良くて楽しみ。
ルパパト: アルセーヌの思いと国際警察戦力部隊の忍従の日々と
前回、年表を作ってみたけれど、自分なりにそれぞれの出来事のおおまかな時期を推定したりしているうちに、アルセーヌ・ルパンが抱えていただろう思いと、それから戦力部隊の忍従の日々の辛さが、自分にとっては思った以上に刺さってしまっていたみたいで、今回はそれについて書いてみる。
ちなみに年表の記事はこれ↓。
ルパパト: 年表を作ってみた~ドグラニオ誕生から最終回まで時系列を整理&推測
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/11/27/211754
■アルセーヌ・ルパンの思い
年表ではアルセーヌ・ルパンがグッテイを改造したのは願いを叶えた前後と書いたけど、きっと叶えた後なんだろうなという気持ちが強くなってる。
叶える前に改造するのは心配だったかもだし、それ以前に叶える前は改造なんて考えもしなかった可能性もあると思った。
どんな願いかは知らないけど、いざ叶えてみたら、その力の絶大さに驚き、万が一この力が良からぬ考えを持つ者に悪用されたら、と怖くなったかもしれない。
また、もしかすると別の異世界を荒らし回っているギャングラーの噂も耳にして、自分達の祖先がいた世界のように、この人間界にもいつまた奴らが攻め込んで来ないとも限らないと危機感を覚えたかもしれない。
後にコグレがルパンレンジャーを結成したことからも、奴らに対抗するためにはコレクションの力がきっと役に立つという認識はアルセーヌ自身にもあったんだろうな。
でもこの世界ではマイノリティの異世界人である自分たちだけがこの力を抱え込み、この世界の主である人間が使えないままで良いのか?
そう思い始めたのかもしれない。
というかいったん考え始めてみると私には、改造した理由は人間にも使えるようにしたかったから、という以外に思いつかないんだけど。
でも人間が使えるように改造したら、人間ではないアルセーヌ達には使えなくなる。だから迷ったり気が進まなかったりしたのかもしれない。
エマ・ゴルディーニの祖母(の若い頃)にシザー&ブレードが贈られたのは、エマの年齢的に70年くらい前じゃないかなと思う。1950年頃、もう第二次大戦後なんだね。
それだと願いを叶えてから約30年の開きがある
ギャングラーの別世界での脅威を何かの形で知るたびに、断腸の思いで改造し手放してたのかもしれないな。
国際警察があの世界でいつから設立されていたのかはわからないけど、アルセーヌにはこの世界の平和を守る権限と責任を持つ彼等にコレクションを託す考えはあっただろうか?
でもコグレのスタンスを見ると国際警察に黙って入ったノエルに不信を募らせ
「誇り高き大快盗アルセーヌ・ルパンを輩出したルパン家が警察と手を組むなんて!」
みたいな否定的なスタンスだったから、少なくとも表向きは接触はなかったのではと思う。
人間が使えるように改造はしたものの国際警察やそれに類したような組織には渡せず、かろうじて好きになった大事な女性に渡してたって感じだろうか。
ただし改造していないコレクションがなぜ国際警察にあったのか、っていう謎はあるけど。
まさか国際警察自体には改造していない状態でこっそり渡していたのかな?うっかりやのギャングラーが落としたとも考えにくいから。
それとも改造していないコレクションも惚れた別の女に渡してそれが国際警察に渡った?その場合惚れた女は最低9人いることになっちゃって、やっぱり惚れっぽい人だったのねってことになるけど(汗)。
■戦力部隊の辛すぎる日々
年表を作った時、悟が離脱した時期は分からないものの、圭一郎とつかさが後任探しで咲也に出会った時期は夏頃って書いた。
今それを後悔しかけてる(汗)。
思い切って咲也はくそ寒い冬の最中でも半袖で走るし、圭一郎の言葉に発奮して超高速で前を走るライバルどもを蹴散らして後任の座を掴んだ奴ってことでも良かったんじゃないかな?なんて思ったりして。
なぜってその方が、悟離脱から咲也加入までの期間はまだ短かくて済んだと考えられるから。
悟離脱後、人員補充がなく圭一郎とつかさの実質2人だけで、ギャングラーに対抗出来る手段もないまま何ヶ月も何ヶ月も据え置かれた。そんな辛い期間を想像するとしんどくなって、極力短い方がいいかなあとヘタレてしまって(笑)。
普通の職場だって誰か1人異動してずっと補充がなかったらキツいけど、戦力部隊の場合は命に関わるわけで、時々ブレーキが効かなくなる圭一郎の性格でよく生き延びられたと思う。
けど、自分が突っ込んだせいで悟がと悔い、今度同じ事をやったらつかさを失うか逆につかさを1人遺すことになってしまうっていう自戒は強烈にあったかもなあとも思う。
上層部も、今の武器ではポーダマンにすら全くダメージを与えられない現状では、これ以上余計な犠牲を出さないよう人命救助最優先で、くれぐれも倒そうなどという無茶はしないよう徹底させていたかもしれない。
それは無理もないことだけど、ギャングラーの脅威にさらされる市民の目には、人数もふたりぼっちで無力な圭一郎とつかさの姿はどんなに頼りなく映ってしまっただろうと改めて思う。
人命最優先と言っても守りきれず、一般人に犠牲者を出してしまったことが一度ならずあってもおかしくない。
国際警察がそんな状態で代わりにいつも快盗が倒してくれたのなら、そちらが英雄視されるのは、今更過ぎるけど当たり前だよな。
快盗と警察の初対面が第1話ということは、圭一郎達が現場に着いた時には快盗がとっとと倒してしまった後だったり、または一般人を避難させて怪人から離れてる間に倒して撤収してたり、の繰り返しだったのかもしれない。
現実の法に照らせば快盗は銃刀法違反だの器物損壊だのを繰り返している犯罪者。特に異世界で命のかかった状態でさえドグラニオの屋敷に忍び込むのを不法侵入では?と躊躇うような圭一郎の遵法精神にとっては尚更。
でも結果的に彼等の方がずっとずっと平和を守る役に立っているし、それに助けられている自分たちがいる(ルパパトの場合そこに目を向けさせるかどうかという作劇の問題はあるけど)。
圭一郎達にとっては自分を含めた何もかもが不甲斐なく腹立たしく情けない、時には悲しく無念極まりない、そんな日々が延々と続いていたんだろう。私が改めて書くまでもないんだろうけど。
悟の後任選びには慎重になったか、難航したかもなあ。前任者があんな事になって、そうならないための武器はまだ用意出来ていなかったわけだから。
後任として咲也の補充が決まったのがパトレンジャーの装備の目処がついたのとほぼ同時期なのは偶然ではないかもしれないと思った。
悟が負傷離脱した後はずっとそんな日々を過ごしていた圭一郎とつかさにとって、パトレンの装備は「待ちかねの支給品」などという生温い表現では表しきれないものだったはず。
支給の目処と後輩着任が決まるや、たぶん圭一郎は気合の入り過ぎた状態で思わず前髪をバッツン切りして、まだ装備が届いてないことなどお構いなく、着任早々の咲也も引き連れ久々に3人フルメンバーで勢い込んでカジノに突入したのかもなあと思った。
そこで快盗に初めて目の前で出し抜かれふざけた態度で煽られて怒りの沸点を軽々突破したままあの朝のベンチって流れだったのかなと思うと、気の毒になる。
■アルセーヌと警察とを繋ぐ者
アルセーヌ・ルパンがコレクションを人間が使えるように改造した理由が、この世界の平和を人間達自身が守る手助けになればという思いからなんだとしたら。
彼に拾われて人間が使う為の改造技術も全て教え込まれたノエルだけが、アルセーヌの思いを正しくすくい取り受け継いで、彼の死後に自分でもコレクションを改造して戦力部隊に託したって事になるのかも。
それだとあまりにもアルセーヌがノエルの全てすぎるかなあと思い、でも実際そうだったんだろうとも思ったりする。
ただしそれはノエルが21話で快盗やコグレに対して取り繕ったように何かのミステイクではなく、本心から戦力部隊にビークルを提供したのが大前提。だけど
ルパパト: ノエルは警察のために何をしたのか
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/04/06/162842
でも書いたように私はノエルの本心からだと信じてる。
宇都宮Pも元木さんに最初に「ノエルは本気で世界を平和にしようと願っている」と説明しているから、それなのにビークル特に初期装備すら渡さないのはノエルが信じられないほど馬鹿か番組の都合による改悪以外ありえないと思う。
コレクションの力を人間にも分け与えたかったアルセーヌ。
ギャングラーから世界を守れる力を渇望していた戦力部隊。
2つの思いを結びつけたのがノエルだったんだと思いたい。
ルパン家の人々が人外だったという設定がいつから製作側の中にあったものかはわからない。
本編中では人外設定はノエルをピンチやトラブルの発生元として使い回し必要に応じてそのピンチを打開するための戦いから外すための役割でしかなかった。
ノエルが改造したビークルを自分では使わない理由も、つかさが「人間ではないから使えなかったのか」と心の中で思うだけで言葉にはしなかったから、本編中ではそれ以上展開することなく終わってしまった。
だけど、たとえ何のために出来た人外設定だとしても、その結果浮かび上がってくるアルセーヌの思いと圭一郎たちの思い、それにノエルの思いが交差したドラマは、直接は描かれなかったとしてもきっとルパパトの物語の根底にあるはずと思う。
少なくとも自分の中では大事に持っていたい・・・で〆ようと思ったけど、ごめん、もう言わないつもりだったけど、やっぱりちゃんと見たいよ。
仮面ライダーゼロワン12話感想: 名探偵ワズとか唯阿さんのやったこと&やってないこととか
暗殺ちゃん巣立ち。ドードーモチーフだから親離れをひな鳥の成長に例えたの上手いな。
迅はお友達がすっかり変わって自分から離れてしまったショックで座り込む。やってる事はえげつないけど無邪気で純粋でちょっと痛々しい。
今回の脚本は三条さん。探偵、街の人々の情報、お祭りと、仮面ライダーWを彷彿させる要素がちりばめられていて懐かしい。
探偵のワズは旧型ヒューマギア。ふわふわした雰囲気が可愛い。或人は自分を守って壊れた父親代わりのヒューマギアと同じ旧型モジュール着けてることに親しみを覚えたみたい。
掴み所なく遊んでいるだけの無能と見せて実は着々と真実に近づいていていた。優秀。なんだけど、シンギュラリティに達しているのではとわざわざ言及されてるのが不吉。
会社の危機に目覚めて役に立つようにとプログラミングされている奴が、逆にハッキングされて操られ破壊されたりしたら辛いから免れて欲しいんだけど、レギュラー化するようにも見えないのがなんとも(汗)。
或人がワズのことを「笑顔が優しい」って言った時に、無表情ではあるけどイズのカットを何度も入れてたな。
これだけ或人と一緒にいて役にも立ってるけど、彼女はそんなこと言われたことないんだよな。超絶可愛いけど、アンドロイド・ビューティなんて言葉があるかは知らないけど、硬質な感じでまだ表情に柔らかさはない。
或人がイズにはビジネスライク、真白ちゃんにはデレデレだったのを思い出した。父親代わりだったヒューマギアもギャグには笑わなくても或人に向ける表情が柔らかかったのかな。
イズちゃんは、感情はないことになってるし「怒ってる?」と聞かれて「意味がわかりません」だけど、ワズの存在が面白くないのはバレバレ。少なくとも信じたいって気持ちは生まれてるわけだし。
不破の「ポンコツ」に「完全に同意します」とか酷い(笑)。
暗殺ちゃんの正体はお祭用ヒューマギア「祭田ゼット」5体セット。
窃盗団に盗まれて顔とIDを変えられたものを、(不破さんの見立てでは)更に滅亡迅雷にうち4体が盗まれたらしい。破壊されても次々同じ姿で復活していたのは、盗んだ4体を次々消費していたからってことみたい。
ドードーのゼツメライズキーでデータを引き継いではいるものの、祭田ゼットだった時の記憶は失われていなかったってことなんだろうか?
5号は、今は窃盗団のところにいるのか逃げ出して隠れてるのか、それとも売られた先で働いてるのかは謎だけど、顔をひょっとこで隠してお祭りに出没するのは、本来自分がいるはずだった場所が恋しいからなのかと思うと可哀想だし、そんな彼に変わり果てた姿で仲間だと名乗る4号も、何を思ってのことかは分からないけど運命を狂わされて哀れだと思う。次回で決着とかって言われていると余計に。
ついつい忘れそうになるけど、7話で最初に滅が暗殺ちゃんを連れて来た時、耳モジュールはヒューマギアがハッキングされた時と同じく赤かった。
それを唯阿さんが回収して、耳モジュールと目の色を青く正常に見えるよう加工し、でもゼロワン暗殺のプログラムはそのままにして再び放ったんだよね。
更にその画像を撮影したのも唯阿さんで、恐らく天津社長がマスコミに流出させて飛電を危機に追い込んだ。
暗殺ちゃんがラーニングを繰り返して強くなり、被害が拡大して大和田さんは危うく殺されかけたのも、最初に回収したまま放ったりしなければと思うと、唯阿さんと彼女に指示を出したろうザイアの罪は重いと思う。
だけど彼女には、人々の命を守ろうと必死になってる描写があるからまだギリギリ信じていられる。今回或人に「それがザイアのやり方か」と言われて動揺したのともすんなり繫がって「根はいい人だもんね」って思ったから、早い段階でそういうのを見せておいてくれるのって大事だなと改めて思った。
唯阿さんのこれまでの悪行?を洗い出してみると
<唯阿さんが関知または関与していること>
・飛電を窮地に追い込み乗っ取るというザイア社長の方針
・暗殺ちゃんの青モジュール化&放出
・暗殺ちゃんの動画撮影&ザイアへの流出
・警察捜査官にラボの情報を漏洩
<唯阿さんが関与も関知もしていなかったこと>
・研究所襲撃&ギーガーハッキング
・病院襲撃
<関与していないが社長から予言されていたこと>
・撮影所の度重なる襲撃とエンジのマギア化(ただし大和田さん狙撃までは知らされていないと思う)
と、飛電相手には結構エグいけど、それ以外で人の命に関わることには関わってないんだよね。ヒーローとしてはまだギリギリセーフ?
なお、唯阿さんが回収のため暗殺ちゃんをフリーズさせた時「思った通りだ」と言ったのは、当時は何の事か分からなかった。
けど、もしかして耳モジュールが赤い事を指していて、そのままでは「ヒューマギアは正常でも人を襲うことがある」と世間をミスリード出来ないから、回収し青くする必要があったということ?
もしそうなら、ザイアは最初から暗殺ちゃんに関する滅の計画を把握していたことになる。
あと、滅が迅を作れるのに暗殺ちゃんを自分で作らずわざわざ窃盗団から入手したのはなぜ?
もしアークの意志とやらが望んだからだとすると、アークが欲しかったのはモジュールの形が違う滅製ではなく、飛電製だとわかる暗殺ヒューマギアだったってこと?
それってやっぱりアーク=ザイアで滅を操ってたってこと?ってやっぱり思っちゃうな。
ルパパト: 年表を作ってみた~ドグラニオ誕生から最終回まで時系列を整理&推測
ルパパトの物語の時系列はこれまで部分的には自分なりに整理や考察してみたりしてたけど、一度ぶっ通して年表作ってみようかと思ってドグラニオ様誕生から最終回まで並べてみた。
劇中の日付は放送日に合わせたけど、次の回が翌日にあたる場合はケースバイケースで翌週の日付に合わせている場合もある。
一部、特に物語開始前の国際警察の動きは思い切ってざっくり月や季節を推測してみた。
最後の方の(註)で主に根拠や推測理由を書いてる。
見づらいけどご容赦を。
<物語開始前>
●1019年: ドグラニオ誕生
この頃ギャングラーに襲撃された異世界人たちが人間界に逃げ込む(註1)
●1519年頃: ドグラニオ、ギャングラーを掌握(註2)
●1858年: ナイーヨ誕生(註3)
●1918年頃: アルセーヌ・ルパン、コレクションを全部集め願いを叶える(註4)※1
この前後にグッドストライカーが改造コレクション1号となり意志が宿る(註5)
↓
アルセーヌ、一部改造コレクションを手放す
・シザー&ブレード→エマ・ゴルディー二の祖母(がたぶん若い頃)
・スプラッシュ→惚れた女
・ビクトリー・サイレン→宇宙
・ルパンマグナム→日本の洞窟※2
↓
●1992年12月?: 高尾ノエル誕生(註6)
●1994年: 宵町透真誕生(註7)
●1998年?: 夜野魁利誕生(註8)
●1999年8月19日: 早見初美花誕生
●2000年頃?: 高尾ノエル、アルセーヌに拾われルパン家に(44話回想)(註9)
●2016年頃?: ギャングラー、ルパン家を襲撃しアルセーヌ殺害&コレクション強奪(44話回想)(註10)
●2017年2月: ザミーゴ、大量失踪事件を起こす(2話回想)(註11)
コグレが魁利・透真・初美花を怪盗にスカウト
●4月頃?: ギャングラー犯罪が認知されるようになる(註12)
●4月末~5月頃?: 国際警察に戦力部隊が発足(6話&もう一人のパトレン2号回想)(註13)
前後して快盗デビュー?(註14)
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東雲悟、負傷離脱しフランス本部へ(もう1人のパトレン2号回想)
以降2018年3月4日までのどこかで殺害されナリズマと入れ替わる
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●夏頃: 圭一郎とつかさが後任者探しで咲也と出会う(11話回想)(註15)
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国際警察に属しているノエル、パトレンジャーの装備を開発※3
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●2018年2月11日かその1日前?: 咲也着任(註16)
<物語開始>
●2018年2月11日: ドグラニオ、誕生パーティーで後継者争いのスタートを宣言(1話)
●翌12日: フランス本部から装備が届きパトレンジャー誕生(2話)
グッドストライカー登場
●翌13日: 圭一郎達、初めてジュレに来店(2~3話)
↓
ノエル、クレーン&ドリルを「引き金付き」に改造(註17)
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クレーン&ドリルがナリズマの暗躍によりギャングラーに渡る
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●3月4日: アニダラ、クレーンと一緒にパトカイザーに踏み潰される(4話)
●3月11日: ナリズマの情報漏洩から警察のヘリとバイクが警察、ギャングラーとの争奪戦となり魁利が制す (5話)
●翌12日: パトレンがバイクを奪還(6話)
●4月8日: 魁利がシザー&ブレードを入手(9話)
●5月13日: パトレンジャーがクレーン&ドリルを入手(14話)
●6月24日: 高尾ノエル登場(20話)
●翌25日: ノエルが両戦隊に合流&マジック@改造前をコグレから入手(21話)
●7月29日: ノエルが金金庫解除方法を解析し両戦隊が協力、VSXでライモン撃破(25話)
ドグラニオが両戦隊対策を考え始める
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「もう一人のパトレン2号」&「究極の変合体」(註18)
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●8月4日: 「劇場版」で両戦隊抹殺計画失敗(註19)
●8月12日: 国際警察爆破計画失敗(27話)(註20)
●8月19日: ノエル、マジックを改造してルパンに渡す(28話)
●8月26日: ゴーシュの実験開始(29話)
●9月2日: 魁利、スプラッシュを入手(30話)
●9月16日: 圭一郎とノエルが決闘、その後協力して実験体を倒す(32話)
●9月30日: 魁利、ルパンマグナムを入手(34話)
●10月28日: ルパンがビクトリー、ノエルがサイレンを入手(38話)
●11月18日以降: 「ルパパトVSキュウレンジャー」(註21)
●12月2日: デストラ撃破(42話)
●12月9日: 東雲悟に化けたナリズマ来日(43話44話)
ノエルが人間ではないと魁利達に知られる
東雲悟死亡と化けの皮の仕組みが判明、ナリズマ撃破
●12月23日: 圭一郎が魁利を大量失踪事件被害者の家族と知る(45話)
●2019年1月6日: 国際警察が再び快盗の正体が魁利達ではと疑う(46話)
●1月13日: パトレンジャーがゴーシュに完敗しノエルが自分を差しだす(47話)
●翌14日: 快盗達が正体を明かしゴーシュ撃破(48話)
●翌15日: 快盗達がジュレを引き払う(49話)
ルパンカイザーがドグラニオに敗れ透真と初美花を警察が収容
●翌16日: 快盗達がザミーゴを撃破(50話)
大量失踪事件の被害者達が戻る
快盗達を金庫の中に入れた状態でドグラニオ捕獲(51話)
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コグレが勝利達を快盗にスカウト
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ノエルが勝利達を快盗に仕込む
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●2020年2月頃: 勝利達がジャックボットストライカー捕獲
快盗達が金庫から救出され活動再開(51話)(註22)
■※1アルセーヌが願いを叶えた時期
1918年に第一次世界大戦終結、1923年に関東大震災、他にもロシア革命等と、この近辺は人の命がたくさん失われる大きな厄災や世界的な変動がいくつも見られている。
ルパンコレクションで願いを叶えた時に代償として人的被害はなかったのかは気になるところだけに、仮に続編をやってくれたとしても安易に結び付けられたりしたら嫌だなという取らぬタヌキの老婆心は働いてたりする。
■※2: アルセーヌ・ルパンが一部コレクションを手放した時期
アルセーヌ・ルパンが実は近年まで存命だったことを考えると、シザー&ブレード以外は高尾ノエルを拾った後の可能性も出てきた。
ただしスプラッシュとビクトリー・サイレンについてはあまり情報を持っていなかったように見えるから、ノエルの預かり知らぬところで手放された可能性が高いと思う。
ルパンマグナムについては、ノエルは特別な思い入れを持って快盗達には言わずに隠し場所を突き止め回収に向かっている。
もしかすると、ノエルを拾った後で、苗字から日本に縁があるのではと、幼いノエルを一緒に連れて隠しに来たかもしれない。
エックストレインにノエルを待たせておいて、隠し終わった後は海に連れて行ってあげて一緒に海の家でラーメン食べたりしてたら、ルパンマグナムはアルセーヌの特別なコレクションというだけでなく、ノエルにとって思い出と思い入れのある、凄く手に入れたい物だったかもしれないな、と思ってみたりした。
アルセーヌが日本に自分の一番のお気に入りを隠したのも、原作のアルセーヌ・ルパンじたいが親日家で「日本には絶対行ってみたい」と言ってたようだけど、ルパン家にコグレとノエルという人間界に紛れて生きる中で日本に縁のある系譜を辿ってきた同族の使用人がいたことで、その気持ちが強くなったのかもとか。
■※3: ノエルが国際警察に入った時期
分からないので書かなかった。
一番可能性が高いのは、コグレが一般人を巻き込んで危険な快盗仕事をさせていることへの反発と危機感からかなと思う。
でも、最初から平和も望んでいた場合、国際警察に世界を守る力を持って貰おうと早々に接触した可能性も捨てきれない。
求む追加情報!(大声)
■(註) : 主に時期の特定や推測の根拠
(註1)2018年に999歳の誕生日で、異世界人が逃げ込んで来たのが約千年前
(註2)ギャングラーを束ねて500年
(註3)ナイーヨはまだ16×10=160歳
(註4)願いを叶えたのが約100年前
(註5)改造され意志を持った後にシザー&ブレードと生き別れになる
(註6)「ノエル」はクリスマスの意味なので12月と推測
(註7)2018年4月1日(8話)と2019年1月15日(49話)の写真テロップがどちらも24歳なので誕生日は1994年1月16日~3月31日のどこか
(註8)写真テロップが8話時点で19歳、49話時点で20歳なので誕生日は1998年4月1日~1999年1月15日のどこか
ただし(註7)(註8)は47話の放送日1月13日を起算点にしたもので、49話の劇中日付=放送日とすると1月27日
(註9)拾われたノエルが6~8歳頃?に見えるため推測
(註10)ノエルの姿が今とあまり変わらない&ルパン家が主を失ったまま何年間も動き出さないようには思えないため推測
(註11)2月12日の約1年前
(註12)化けの皮製造販売の準備期間に加え、4話では失踪事件をギャングラーの仕業と決め付けた圭一郎が、大量失踪事件のことはギャングラーとは結び付けていなかったため、最低でも2ヶ月くらい期間が空いていて、かつ(註13)も成り立つ時期と推測
(註13)ギャングラー犯罪から早くて数週間後で、「もう一人のパトレン2号」の回想で助けた子供の服が薄い長袖なこと、かつ(註15)も成り立つよう戦力部隊は初夏までには発足済みと推測
(註14)(註13)の子供を助けた日には既に快盗のポスターが張られていた
(註15)半袖で外を走れる時期なのと、落ちこぼれから奮起して後任を勝ち取るまである程度の時間が必要かなと思い推測
(註16)1話のつかさがまだ咲也の名前を覚えてないくらい物語開始直前
(註17)グッティがクレーンの改造に驚いていたのでグッティを日本に送った後改造したと推測
(註18)ノエルと魁利達との警戒心の解けた関係性、雰囲気から25話以降と推測
特に変合体はエルロック来日情報やウィルソンがダブルレッドを危険視等、劇場版の前日談にあたる
ただし「もう一人~」は劇場版の後でも成り立つかも?
(註19)ゴーシュの金庫をビークル2つで攻略しているから25話以降でエルロックとウィルソンを倒しているから「変合体」の後
(註20)ピョードルを見てゾニックと似ていると冷静に言っているので「もう一人のパトレン2号」でゾニックを倒した後と推測
(註21) スーパールパンレッド&冬コート&パンフレットにノエルの人外バレ前と記載があるため40~42話までのどこか
(註22)最終話の1年後
仮面ライダーゼロワン11話感想: 報われて欲しい大和田さんとか怪しさ満載のZAIA(ザイア)とか
暗殺ちゃんがお友達を狙ったと告げ口する迅に「素晴らしい。お前より成長が早い」と煽る滅。
自我を持って自分なりの判断で襲った=シンギュラリティの証だからってことかな?
上から目線込みで迅に不敵に笑いかける暗殺ちゃんの「ちゃん」が外れかけてきていて寂しい。
ぷくっ膨れる迅は可愛いけど、そのことにどこまで気が付いてるんだろう。
ヒューマギアとの共演が納得出来る仕事にならないと降板を申し出る大和田さん。
所詮は飛電のイメージ挽回のためのプロジェクトだってのが透けて見えちゃうこともあるから、そういう気持ちになるのも無理はない。
或人は自分の経験から、「ヒューマギアが期待に応えてくれるかは人間の接し方次第。それはあなたの言う人間と人間のぶつかり合いと同じでは?自分もかつてヒューマギアに命を救われた」と説得を試みる。
<いい加減に扱えば>って漫画家の回の事か?って頭をよぎってしまう(汗)。
これ、暗に「ヒューマギアに不満があるのはあなたの接し方に問題があるからでしょ」って大御所俳優に突き付けてるようにも受け取れかねなくて、ヒヤッとした。
確かに大和田さんは、ヒューマギアだと知らずに接した暗殺ちゃんの演技を見所があると認めてたから、エンジをヒューマギアと見てかかる大和田さんの心にも原因はあるという見方には、全面的ではなくても一理あるってことなのかもな。
(大和田さんが本当にそれを実感するのは病室でかもだけど)
ただしあのエンジに撮影本番時点で大和田さんを満足させられるだけのポテンシャルがあったのかは首を傾げたくなる所だし、大和田さんがエンジの俳優的成長に付き合わなければならない義理はないから、飛電側の理屈で大和田さんに甘えているようにも思えちゃう。
なんで、エンジが破壊されプロジェクトが中止になりかけた時、今度は大和田さんが
「新品ヒューマギア相手でもまた一からやり直せば良い、なんなら自分がら鍛えるから続行しよう」
と助け船を出すまでに至った心の変化はちょっとわかりにくかったかな。
想像するに、これまで芝居に救われてきた自分が、今度はその自分の芝居と芝居にかける思いでこのピンチを打開してやる、みたいな感じでスイッチ入っちゃったんだろうか?「お前(飛電&ヒューマギア&プロジェクト)を救えるのは俺だけだ」って。
でも、その続行が裏目に出て、大和田さんは暗殺ちゃんに狙撃されてしまう。撃たれた時、俳優の向こうに弟子になったばかりのあんちゃんの顔を見たんだろうか?
もし俳優ヒューマギアより良いと気に入って弟子にした男に銃を向けられたのを見てしまったらショックだし、後で彼もまたヒューマギアだったと知らされたら心中グチャグチャになってしまうと思う。
できればせめて、暗殺ちゃんが大和田さんを仕留め損ねたのは、師匠への情が絶対的なはずの命令に逆らわせたんじゃないか、って知って欲しい気持ちもある。
だって、俳優ヒューマギアの演技に不満を溜めて一度は降板を申し出るものの、考え直してもう一度ヒューマギアのことも信じてきちんと向き合い、なんなら自分が育ててやろう、飛電のピンチも救ってやりたいと撮影再開したのに、気に入って弟子にした男が実はヒューマギアで殺されかけ、結果的に自分の思いとは逆に世間のヒューマギアへの不信を決定付ける役回りを演じてしまうって、あまりにも報われなさすぎるから。
大和田さんは今回も芝居に命は救われたのかもだけど、心にも救いが欲しいなと思う。
大和田さんが単に大物俳優ってだけでなく、ヒューマギアの可能性を信じて全面的に飛電に協力してくれた為に殺されかけてしまったということは、飛電にとっても致命的。
飛電を信じていたら下手すると殺される
口車にのった大和田さんはバカを見た
世間がそういう印象を持ちかねない所まで追い込まれてしまったのはきつい。
元凶のハッキング対策をやらないまま新分野に進出してそれを大々的にPRしたのが思い切り裏目に出てしまって。
今回はZAIA(ザイア)に本格的にスポットが当たった。
飛電より大規模な世界的企業。飛電とも以前ヒューマギアを共同開発したこともあるとか。
唯阿さんはそこからエイムズに技術顧問として出向している。唯阿さんのザイアへの忠誠は単なる社員としての忠誠心だけなのか、それともまだ他にも事情があるのかな。
唯阿に撮影所から連れ出され、天津社長と初めて面会する或人。差し出された名刺を、自分の分を用意するために慌てて相手の目の前で咥えてしまう。
そこまで脚本に書いてるのか演出なのかは分からないけど、所詮は最低限のビジネスマナーも知らないガキで、それを飛電を陥れて買収を狙うザイア社長の前で露呈してしまうという見せ方が、現時点でビジネスの場での経験値の差が歴然て感じでかなり辛辣だと思った。
滅にハッキングされ暴れるエンジを見て唯阿さんは「本当に現れたか」と言って変身し、後で「なぜおわかりに?」って問いただしてるから、天津社長にその事を予言されたってことなのかな。
社長の関与を疑い始めてもおかしくはないと思う。
天津はそれには答えず「更に劇的にしてみよう」って、はぐらかしているような、逆に彼女の疑いを強めさせてもいるかのような。
天津社長にしてみれば唯阿さんの思惑なんてどうでもいいんだろな。
でも天津社長はなぜ、撮影所で飛電にとって重大な事件が起こると次々と予見出来たのか。
また滅はなぜ暗殺ちゃんに大和田さんを殺せと命じたのか。暗殺という名前を付けながら人間の暗殺を命じたのはこれが初めてなんだよね。それだけ異例の命令だった。
もっと言えばそもそも、滅はなぜ医療ヒューマギアのセキュリティを破れるギーガー@ザイア製の存在と、それがエイムズの研究所にあることを知っていたのか?
もしギーガーの出番があれっきりだとしたら、まるでセキュリティの強固な医療ヒューマギアをハッキングして暴走させ、大勢の命を危険に晒して飛電を窮地に追い込むためだけに作られたみたいなものかと思う。
エイムズの研究施設を使い、もしかしたら資金もエイムズ負担で開発して、世間の非難を浴びるとしても問われるのはエイムズの管理責任。
もしかしてザイアは、ギーガーをヒューマギア暴走の絶対的ストッパーという触れ込みでエイムズに売り込み技術顧問として唯阿さんを出向させて開発させ、自分はその陰に隠れてここまでまんまと思い通りに飛電を追い込んでる?
だとしたら滅の言うアークはザイアと繫がってるのかもだし、そうだとしたら、滅亡迅雷がやすやすと研究所を特定して侵入したり、ザイアからも人を送り込んでるエイムズの警備の穴を突いて撮影所に簡単に侵入することも可能だったのかもな。
そうとでも考えないとエイムズの警備がザル過ぎるってのもあるけど(汗)。
過去に飛電と共同でヒューマギアを開発していたのなら、暗殺ちゃんを作る技術を滅に与えるのだって可能だったかも。
ただ、もしそうだとすると、根はヒーローの唯阿さんには残酷な話。社長の野望のために人の命が奪われかねないことが繰り返されてるわけだから。どのあたりが彼女の限界点なんだろな、ってのは気になる。
飛電は警察の強制操作が入るほどの危機を迎えたわけだけど、そんな中で衛星ゼアの指令で新たなプログライズキーが着々と作られ始めている。
衛星ゼア頼もしい。
ザイアがどんな乱暴な手を使ってでも飛電を買収したいのは、この衛星が欲しいからなのかな?って思うと納得。
或人がマンモスを使っての攻撃は滅には効かず、不破さんは前回新たなプログライズキーで倒した暗殺ちゃんに今度は完敗、と戦力的にも早くも行き詰まったところに次回早くも強化フォーム。
ライダーは毎度、この強さのインフレがあるから大変だな。
ルパパト: 独断と偏見でキャラの星座イメージ(ギャングラー編)
ルパパトのメンバー7人に独断と偏見で星座イメージをあてはめるのを前回↓
ルパパト: 独断と偏見で各キャラの星座イメージ
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/11/10/163515
でやってみた。
今回はそれのギャングラー幹部編。
前回は各キャラに対し星座を2つずつ当てはめてみたけど、怪人は人間側(人外もいるけど)より描写がかなり少ない分そこまで複雑じゃない印象なので1つで。
■ドグラニオ様
獅子座
ごめん。いやその、もちろん彼の場合、初回放送時に彼の誕生パーティーを開いているから、放送日=ドラマ中の日付とするなら2月11日で水瓶座なんだよね(汗)。敵ボスでここまでハッキリ分かるのは珍しいかもしれない。
なんだけど、前回の初美花と同様にあくまでイメージ優先で行くと、私の見た感じ獅子座要素がめっちゃ強いんで。
誕生パーティー見ても華やかで賑やかな事、特にその中で自分が中心になる事が好き。
自分を讃える銅像や映画の制作を無邪気に喜ぶ子供っぽさもかなり獅子座っぽい。
ドラマチックだったりダイナミックだったりする派手な演出を好み、エンタメ性を重視するタイプ。
あとボスだから当たり前なんだけど親分肌って、もうそのまんま。王者として君臨し、姑息さを嫌い、鷹揚に構えて気前良く器の大きな親分ぶりを披露する。時には敵側にさえそういう度量を示して見せる。
でも安っぽく扱われると、ある程度我慢した後でブチ切れる。仏の顔も三度までって言葉を思い出した。敵ボスなのに仏ってどうかと思うけど(汗)。
■ザミーゴ
こっちの方がドグラニオ様よりずっと水瓶座っぽいなって、ドクターX見てる時に思ったりした。
< 大門未知子 >
群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと、叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ
< ザミーゴ・デルマ >
群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、氷の銃のライセンスと化けの皮を作るスキルだけが彼の武器だ
みたいな。
氷の銃を操る力だけでライモンほどの実力者の天敵と言わしめ、Gロッソではデストラすら凍らせて破壊できる。
ボスの誕生日祝いにも来ない組織のはみ出し者の癖に、化けの皮を作れるという特殊技能とそれを売ることで独自のポジションを確立。
そしてドグラニオ様から後継者にとの誘いを受けて「今どきそんなの欲しがるのはバカだけ」などと言ってのける。
だけど氷の銃が出てくる金庫を封じられたザミーゴの八方塞がり感は、メスを握る腕を折られた大門未知子みたいだと思った。
マイペース、変人に見られやすい。人と一緒は嫌い。オリジナリティ大好き。
服装からして、他のギャングラー怪人みたいに普通の人間たちの中に紛れ込む気ゼロってのもそれっぽいと思った。
■ゴーシュ
双子座@小悪魔系
と見た。好奇心旺盛で自分の死の間際すら興味の対象にする。
頭の回転や状況判断が早く立ち回りが上手くてボスにも上手に交渉(おねだり)し、実験用の人間を買わせたりコレクションを融通して貰ったりして、デストラさんを「ボスはあの女に甘い!」と苛立たせる。
有力な後継者候補が現れるとちゃっかり恩を売る。それはソリが合わないデストラでも例外ではない。
だけどデストラというストッパーを失ったドグラニオ様の許容範囲を読み違えてしまい見捨てられる。
ってのがどうも、調子に乗りすぎて誠実さを疎かにしてしまった時の双子座の失敗あるあるのような気がして。
(双子座の方すみません)
■デストラさん
乙女座
あんな脳筋系のビジュアルなのに(汗)。
でもあの強い忠誠心、細やかな気配り目配り、実直で苦労性、参謀としての有能さ、野心少な目でどこまでもナンバー2気質。
金銀財宝には興味ない=プライベート(なんてものがあるのか)は質素で楽しみが少なそう(圭一郎に通じてるかも)。
何事も役に立つか立たないかで判断する実用主義でゆとりや遊び心はなさそう。
与えられた役割を完璧に演じたいという性。
とかがもう、乙女座にしか見えない。
■星座イメージで見る相性
あくまでイメージで付与した星座ではあるんだけど、星占いでよく言われている相性にざっくりあてはめるとこんな感じなのかな。
・ゴーシュとザミーゴ:双子座と水瓶座(120度の関係)→意思疎通がスムーズで相性が良い
・ゴーシュとデストラ:双子座と乙女座(90度の関係)
→相手のやることや考え方が気に入らず相性が悪い
・ゴーシュとドグラニオ:双子座と獅子座(60度の関係)
→少し努力すれば相性が良い
・ザミーゴとデストラ:水瓶座と乙女座(150度の関係)
→接点がなさすぎてすれ違う
→正反対で反発もするが惹かれ合いもする
ドグラニオとデストラ:獅子座と乙女座(30度の関係)
→後ろの星座(乙女座)が前の星座(獅子座)をフォローする
ちなみに前回は1人あたり星座が2つずつだったから、ややこしくてやってないけどご容赦を。
■デストラさん@乙女座が組織の支え
自由度高めの風(双子・水瓶)と火(獅子)の星座に囲まれて、一人真面目に堅実にボスのため組織のため役割を全うしようとする土(乙女)のデストラさんて構図が見えて泣ける(涙)。
だけどそんなデストラさんの貢献を、ドグラニオ様は実は誰よりも分かっていたよね。
ドグラニオ様がゴーシュを見捨てた理由は幾つかの要素が積み重なったんだろうけど、一つはデストラとのコレクションの扱いの差だったんじゃないかと思ったりして。
ゴーシュが勝手に渡したコレクションを使うザミーゴを見て、ドグラニオ様は静かに「あれは俺がやったコレクションか」みたいなことを呟くだけだったけど、もしかしたら脳裏にデストラさんの事が浮かんでいたかもしれない。
あの男は後継者候補としての挑戦に一度失敗した後で恥を忍びゴーシュに力を借りたが、そうまでして最初に果たしたのは、俺がかつて命じたコレクション奪取のリベンジだった。
後継者争いに参戦している最中でさえどこまでも忠義者だった。
でも今はもうそんな奴はいないと。
ドグラニオ様は側にいつも全身全霊で尊敬と忠誠を表し、誰かがちょっとでも無礼を働こうものなら間髪を入れず噛みついてくるデストラがいたからこそ、鷹揚に構えていられた部分もあったのかなと思う。
デストラがいなくなり周囲が好き勝手にやる連中だけになったら、自分が軽んじられているという失望と共に、ボスの座にももう価値を認められなくなってしまって、最後には投げ出した。デストラさんはそれを予見して「絶望」と言ったんだろうか?
ゴーシュも切り捨て、たった一人で好き勝手に暴れまわった末路は、獄中ひとりぼっちで身動きがとれないように縛りつけられた孤独で惨めなもの。
獅子座要素強めのドグラニオ様には尚更、死より辛い仕打ちだったろうなと思う。
FLTの舞台では一度脱出した後で華々しく散ったけど、映像作品としてはこのまま終わるんだろうか。それとも・・・・?
(それ以上言うのはやめておく)