キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン11話感想: 報われて欲しい大和田さんとか怪しさ満載のZAIA(ザイア)とか

殺ちゃんがお友達を狙ったと告げ口する迅に「素晴らしい。お前より成長が早い」と煽る滅。

自我を持って自分なりの判断で襲った=シンギュラリティの証だからってことかな?

上から目線込みで迅に不敵に笑いかける暗殺ちゃんの「ちゃん」が外れかけてきていて寂しい。

ぷくっ膨れる迅は可愛いけど、そのことにどこまで気が付いてるんだろう。

 

ヒューマギアとの共演が納得出来る仕事にならないと降板を申し出る大和田さん。

所詮は飛電のイメージ挽回のためのプロジェクトだってのが透けて見えちゃうこともあるから、そういう気持ちになるのも無理はない。

或人は自分の経験から、「ヒューマギアが期待に応えてくれるかは人間の接し方次第。それはあなたの言う人間と人間のぶつかり合いと同じでは?自分もかつてヒューマギアに命を救われた」と説得を試みる。

<いい加減に扱えば>って漫画家の回の事か?って頭をよぎってしまう(汗)。

これ、暗に「ヒューマギアに不満があるのはあなたの接し方に問題があるからでしょ」って大御所俳優に突き付けてるようにも受け取れかねなくて、ヒヤッとした。

確かに大和田さんは、ヒューマギアだと知らずに接した暗殺ちゃんの演技を見所があると認めてたから、エンジをヒューマギアと見てかかる大和田さんの心にも原因はあるという見方には、全面的ではなくても一理あるってことなのかもな。

(大和田さんが本当にそれを実感するのは病室でかもだけど)

ただしあのエンジに撮影本番時点で大和田さんを満足させられるだけのポテンシャルがあったのかは首を傾げたくなる所だし、大和田さんがエンジの俳優的成長に付き合わなければならない義理はないから、飛電側の理屈で大和田さんに甘えているようにも思えちゃう。

 

なんで、エンジが破壊されプロジェクトが中止になりかけた時、今度は大和田さんが

「新品ヒューマギア相手でもまた一からやり直せば良い、なんなら自分がら鍛えるから続行しよう」

と助け船を出すまでに至った心の変化はちょっとわかりにくかったかな。

想像するに、これまで芝居に救われてきた自分が、今度はその自分の芝居と芝居にかける思いでこのピンチを打開してやる、みたいな感じでスイッチ入っちゃったんだろうか?「お前(飛電&ヒューマギア&プロジェクト)を救えるのは俺だけだ」って。

 

でも、その続行が裏目に出て、大和田さんは暗殺ちゃんに狙撃されてしまう。撃たれた時、俳優の向こうに弟子になったばかりのあんちゃんの顔を見たんだろうか?

もし俳優ヒューマギアより良いと気に入って弟子にした男に銃を向けられたのを見てしまったらショックだし、後で彼もまたヒューマギアだったと知らされたら心中グチャグチャになってしまうと思う。

できればせめて、暗殺ちゃんが大和田さんを仕留め損ねたのは、師匠への情が絶対的なはずの命令に逆らわせたんじゃないか、って知って欲しい気持ちもある。

だって、俳優ヒューマギアの演技に不満を溜めて一度は降板を申し出るものの、考え直してもう一度ヒューマギアのことも信じてきちんと向き合い、なんなら自分が育ててやろう、飛電のピンチも救ってやりたいと撮影再開したのに、気に入って弟子にした男が実はヒューマギアで殺されかけ、結果的に自分の思いとは逆に世間のヒューマギアへの不信を決定付ける役回りを演じてしまうって、あまりにも報われなさすぎるから。

大和田さんは今回も芝居に命は救われたのかもだけど、心にも救いが欲しいなと思う。

 

大和田さんが単に大物俳優ってだけでなく、ヒューマギアの可能性を信じて全面的に飛電に協力してくれた為に殺されかけてしまったということは、飛電にとっても致命的。

飛電を信じていたら下手すると殺される

口車にのった大和田さんはバカを見た

世間がそういう印象を持ちかねない所まで追い込まれてしまったのはきつい。

元凶のハッキング対策をやらないまま新分野に進出してそれを大々的にPRしたのが思い切り裏目に出てしまって。

 

今回はZAIA(ザイア)に本格的にスポットが当たった。

飛電より大規模な世界的企業。飛電とも以前ヒューマギアを共同開発したこともあるとか。

唯阿さんはそこからエイムズに技術顧問として出向している。唯阿さんのザイアへの忠誠は単なる社員としての忠誠心だけなのか、それともまだ他にも事情があるのかな。

 

唯阿に撮影所から連れ出され、天津社長と初めて面会する或人。差し出された名刺を、自分の分を用意するために慌てて相手の目の前で咥えてしまう。

そこまで脚本に書いてるのか演出なのかは分からないけど、所詮は最低限のビジネスマナーも知らないガキで、それを飛電を陥れて買収を狙うザイア社長の前で露呈してしまうという見せ方が、現時点でビジネスの場での経験値の差が歴然て感じでかなり辛辣だと思った。

 

滅にハッキングされ暴れるエンジを見て唯阿さんは「本当に現れたか」と言って変身し、後で「なぜおわかりに?」って問いただしてるから、天津社長にその事を予言されたってことなのかな。

社長の関与を疑い始めてもおかしくはないと思う。

天津はそれには答えず「更に劇的にしてみよう」って、はぐらかしているような、逆に彼女の疑いを強めさせてもいるかのような。

天津社長にしてみれば唯阿さんの思惑なんてどうでもいいんだろな。

でも天津社長はなぜ、撮影所で飛電にとって重大な事件が起こると次々と予見出来たのか。

また滅はなぜ暗殺ちゃんに大和田さんを殺せと命じたのか。暗殺という名前を付けながら人間の暗殺を命じたのはこれが初めてなんだよね。それだけ異例の命令だった。

 

もっと言えばそもそも、滅はなぜ医療ヒューマギアのセキュリティを破れるギーガー@ザイア製の存在と、それがエイムズの研究所にあることを知っていたのか?

もしギーガーの出番があれっきりだとしたら、まるでセキュリティの強固な医療ヒューマギアをハッキングして暴走させ、大勢の命を危険に晒して飛電を窮地に追い込むためだけに作られたみたいなものかと思う。

エイムズの研究施設を使い、もしかしたら資金もエイムズ負担で開発して、世間の非難を浴びるとしても問われるのはエイムズの管理責任。

もしかしてザイアは、ギーガーをヒューマギア暴走の絶対的ストッパーという触れ込みでエイムズに売り込み技術顧問として唯阿さんを出向させて開発させ、自分はその陰に隠れてここまでまんまと思い通りに飛電を追い込んでる?

だとしたら滅の言うアークはザイアと繫がってるのかもだし、そうだとしたら、滅亡迅雷がやすやすと研究所を特定して侵入したり、ザイアからも人を送り込んでるエイムズの警備の穴を突いて撮影所に簡単に侵入することも可能だったのかもな。

そうとでも考えないとエイムズの警備がザル過ぎるってのもあるけど(汗)。

過去に飛電と共同でヒューマギアを開発していたのなら、暗殺ちゃんを作る技術を滅に与えるのだって可能だったかも。

ただ、もしそうだとすると、根はヒーローの唯阿さんには残酷な話。社長の野望のために人の命が奪われかねないことが繰り返されてるわけだから。どのあたりが彼女の限界点なんだろな、ってのは気になる。

 

飛電は警察の強制操作が入るほどの危機を迎えたわけだけど、そんな中で衛星ゼアの指令で新たなプログライズキーが着々と作られ始めている。

衛星ゼア頼もしい。

ザイアがどんな乱暴な手を使ってでも飛電を買収したいのは、この衛星が欲しいからなのかな?って思うと納得。

或人がマンモスを使っての攻撃は滅には効かず、不破さんは前回新たなプログライズキーで倒した暗殺ちゃんに今度は完敗、と戦力的にも早くも行き詰まったところに次回早くも強化フォーム。

ライダーは毎度、この強さのインフレがあるから大変だな。