キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会‼ 感想(ネタバレあり)

円盤買ってやっと見られたので、とりとめなくポイント毎に感想とか。

 

■時系列

白倉Pによると、本編5・6話と7・8話の間くらいとのこと。4話でブルーンが加入して初期メンバーが出揃いある程度一緒に活動した後、かつステイシーが本格登場する7・8話の前ってことか。

ステイシーが7話で暗黒ギアを使ってアカレンジャーたちレジェンドを出した時に、ゼンカイジャーが初対面ではなく先輩扱いしていたのはこの劇場版で遭遇済みだったから、ということで納得。

キラメイジャーのエピソード0は本編の前日談だったけど、1話ずつメンバーが増えていくゼンカイジャーではこの時系列で良かったと思う。

 

■強者感

冒頭のトジテンドの侵略描写からそこに立ちはだかるゼンカイジャー登場の見せ方が、声援を送られて調子に乗るらしさはあるものの、普通に強者感満載のちゃんとしたヒーローで格好良い。

考えてみれば公開当時はこれが初披露なんだから補正があって当たり前なんだけど、本編で20話もゼンカイ脳ぶりを見た後だとなんか違和感というか、「盛ってるな」感が凄い(笑)。

 

■ピザすき焼き

本編14話のラストで界賊一家を招いてパーティしたときに出された料理。

この劇場版を踏まえて実現したらしいという情報はちらほらネット上で目にしていたけど、実際に見たら何度もしっかり名前が出されていたのに驚いた。

五色田家に元々あったメニューではなく、

今夜はパーティーですき焼きだ→パーティーにはピザだろ→だったら合体してピザすき焼きだ!

という介人とジュランの会話から実現していたってことで、孫の思い付きをホイホイ実現させるヤツデさん凄い。まあガオーンが介人愛から全面協力したのは予想に難くないけど。

メタ的には料理研究家リュウジさんという方が

東映さんの無茶ぶりに応えたらとんでもなくウマい料理が爆誕しました」

と2月の劇場版公開直後に料理を公開しているので、劇場版脚本に登場したピザすき焼きという料理を東映からリュウジさんに頼んで実現させ、後に本編にも登場させた、という流れみたい。

ピザすき焼きへの情熱が凄いけど、このピザとすき焼きという全く異質な料理を組み合わせて生まれた新しい料理は、もしかしたら人間とキカイノイドという異種族が力を合わせることで互いを補い合いこの世界を守っているゼンカイジャーの象徴の1つみたいに、スタッフさんは位置付けてるのかなと思ったり思わなかったり。

 

■スーパー悪者ワルド

トジデントがこの映画のために繰り出したワルド。冒頭の戦闘でただ1人生き残ったクダックに、スーパー悪者トピアという世界を閉じ込めたギアを使って誕生。

体全体のシルエットは199ヒーローの黒十字王に似てると思うけど、体色は青を基調にしつつカラフル。歴代の悪ボスをトーテムポールみたいに寄せ集めてパーツ構成してて、劇場版ならではのデラックス感もある。どこに誰を使ってるかの解説を見たけど、たくさん過ぎてもう訳がわからない(笑)。

 

■宇都宮戦隊第三勢力

このワルドの力で過去戦隊、ゼンカイジャー世界の設定では並行世界の各戦隊の敵キャラが召喚された。ボスはワルドの体に使ってるからか、幹部級や第三勢力が多い。特に直接ゼンカイジャーたちに絡むのが

 

介人&ジュラン VS バスコ・ダ・ジョロキア&サリー

ガオーン VS ザミーゴ・デルマ

マジ—ヌ VS バングレイ

ブルーン VS 十六夜九衛門

 

と、宇都宮戦隊第三勢力率が高いのが私ホイホイで嬉しい。

人間体のあるバスコとザミーゴにはキャラを踏まえた台詞も多くて、特に「温かく柔らかい」人間ちゅわんを愛するガオーンと、人間の皮を被った氷の怪人ザミーゴとのかみ合わない会話が面白かった。もしかしたら本編を見てガオーンの人間愛を知った後だから余計にハラハラして見られたかも。

 

捕らえられた介人たちの前に勢揃いした怪人たちの中にはシュバルツ様、ダマラスさんにデストラさんとか好きな顔触れもいて心が踊ったけど、そんな幹部級たちに混じってなぜか野球仮面もいて、選考基準が一気にわからなくなった(笑)。ただまあ知名度なら確かに野球仮面はゴレンジャー屈指の有名怪人だからってことかなあ。

 

■まさかの汗(汗)

キカイノイドも汗かくんだ。しかもしゅぴしゅぴ飛沫が飛ぶんだ(汗)。

中年男性もとい「イケおじ(本人基準)」ジュランの汗という、人間だとあまり想像したくないちょっと生々しい描写を最初にガオーンの駄目出しで印象付けたことが、まさか逆転の布石だとは思わなかった(笑)。

このあたり時々こちらの皮膚感覚を刺激しつつそれを堂々とパズルのピースにしてくる香村さんらしい。

介人がヒーローとしての挫けない覚悟を格好よく叫び「結果出すまで全力全開だーっ!」と決め台詞と共にシリアス全開でグワッと立ち上がろうとすると、まき散らされた汗のためツルっと縛られていた鎖から抜けられて、敵も味方も「え(汗)?」とフリーズし静寂の中吹き抜ける風の音、という間の取り方緩急の付け方はいかにも中澤監督らしい(笑)。

そしてワルドや野球仮面に混じってダマラス様に「シェー!」のポーズをさせるな(笑)。

 

■財布からギア

自由になった介人は隙を突いてサリーが持っていた自分のギアトリンガーを取り戻す。

今回バスコはサリーとワンセットで召喚されたんだけど、ペットながら強いサリーがいることで介人とジュランがバスコ1人に負けるという、主人公とキカイノイドの主軸キャラの格を下げる形にはならず、でもペットだからちょっとだけバスコの別格感は出せている。また変身前の介人にギアトリンガーを奪い返される役をバスコに振らずに済んで彼の格を下げることを防いでもいて、サリーの存在を上手く使ったなあと思う。

じゃあなぜ介人とジュランをワンセットにしたのかと言うと、介人が子供の頃に両親から貰った宝物であり逆転の切り札になった「赤いセンタイギア」を財布にしまっているのを、ジュランに前もって目撃させる形で紹介しておきたかったのかな。

介人のギアはバスコが持ったままで、銃だけ奪い返しても変身出来ない。それを把握している敵から「銃ひとつで何が出来るワルモノ!」と言われた時に、介人がきりっと「何かは出来る!」と返すのが好き。

厳しい状況の中でも可能性を信じて自分の出来ることをする。ゴーカイジャーハカセがダマラスに言った「出来ることが出来るんだ!」を思い出した。

介人は財布を放り投げ、小銭と一緒に飛び出したギアがギアトリンガーにピタッと収まるのが格好よく決まって、こういう外連味ある見せ方も中澤監督らしい。

介人が銃を放つと赤い旋風が巻き起こり怪人たちを蹴散らすと、全レジェンド戦隊のレッド全員が召喚されて、ゼンカイジャー5人の装備を怪人たちから奪還した。

 

■継承

取り戻した装備をゼンカイジャーに返すのは

ティラノレンジャー→ジュラン

ガオレッド→ガオーン

マジレッド→マジー

ボウケンレッド→ブルーン

そして

アカレンジャー→ゼンカイザー

と、それぞれモチーフになった戦隊のレッドたち。

「ここは君たちの世界だ。奴らを倒せるかは、君たちの力にかかっている」という言葉と共に1人ずつ装備を手渡す形で、改めてヒーローとしての継承を行っている。ゼンカイジャーというヒーローの物語の始まりに重みを与えてくれてるみたいで、ぐっときた。

 

■「お前、赤じゃないのか」

介人が変身したゼンカイザーの姿を見てアカレンジャーが「何?!」と真剣に驚いてるから何事かと思ったら、その後に続いた言葉(笑)。まあレッドが戦隊の主人公を務める作品が40年以上延々と続けばそうなるか。確かに私も最初にゼンカイザーを見た時は驚いたし、ちょっと違和感というか伝統が途切れる寂しさも感じた。

でも本編を20話も見た後だと、「そうか、そんなに驚くことだったのか」と一瞬思ってしまったから、慣れって怖い。

戦隊レッド全員集合にセッちゃんが大興奮。喉の血管が切れるんじゃ?と心配する勢いで息継ぎもなく順番に絶叫紹介していくから大丈夫かこれ?と思ったらだんだん倍速がエスカレートし、ボウケンジャー以降は「以下略!」で済ませちゃったけど、正直ちょっとホッとした(笑)。

 

■炎使い

スーパー悪者ワルドが歴代のボスの力を使い優位に戦いを進めようとするのを、ブルーンの車体化、マジーヌの魔法、ガオーンの爪、とキカイノイドたちの特性を活かして打開してくのがテンポ良い。

だけど、暗闇→ジュランの炎で「ぶっちゃけ意味ねーから!」は、間の取り方がさっきの汗の時に似ていて、ジュランは若干オチ要員的な感じなのかなと改めて。

で、そう言えばジュランは本編だとジシャクワルドの時に「俺、炎使えたんだった」みたいなこと言ってて、私もそれまで炎使いの印象がなったから「?」だったけど、ここでがっつり使ってたんだな。

そんでそういう特性を持たない介人はひたすら根性で押し切り、「ちょ待てよ!ただの根性って」と視聴者からのツッコミをジュランに代弁させるの狡い(褒めてる)。

 

■海城剛

ワルドはゼンカイジャーが、召喚された怪人たちはレジェンドたちが倒して、一件落着。

レジェンドを代表してアカレンジャーが変身を解く。46年前に27歳で海城剛を演じた誠直也さんは今年73歳だけど、当時からも、また10年前にゴーカイジャーに出演された時からもシルエットに大きな変化は感じられない。ヒーローとしての意識や姿勢を保たれているんだな、と思った。正にレジェンド。

同時に、役者さんもヒーローを演じたことは今も大事な財産として受け止めて下さっているんだなと感慨深かった。

 

■元の世界は?

レジェンドたちが消えた後、召喚され倒された怪人たちの幻影?が空に浮かんで「お前らのお陰で、俺たちの世界もトジテンドから解放されたんだよね」と礼を言い「これからは本来の世界でバリバリ悪いこと出来るぜ」と本来の世界に戻っていく。

「もしかして俺たち、世界初?全部の悪者を世界に解き放ったスーパー戦隊になっちゃった」「やべー!」と頭を抱える5人に、セッちゃんが「まあ・・・別の世界には別のスーパー戦隊がいるから、きっと大丈夫っチュウ」と慰めて、「介人たちにはこれからもおいらたちの世界を守って欲しいっチュウ」から3月7日の番組開始告知に綺麗に繋げ、それはそれとしてピザすき焼きパーティーだと盛り上がってお終い。

 

この流れで行くと、「俺たちの世界」「本来の世界」とは各スーパー戦隊の世界で、それがスーパー悪者ワルドを倒したことで「スーパー悪者トピア」と一緒に解放されたとも受け取れて、ちょっと気になった。本編開始時点では全レジェンド戦隊の世界はトジルギアに閉じ込められている設定だけど、それが6話の後あたりで一旦解放されたことになるの?

でもその後もイジルデが暗黒ギアでレジェンド戦隊を召喚出来るシステムを作っているから、本編では解放されていないままで、劇場版のこの部分は本編とは違うパラレルなのかな?

まあでも全体的には面白かったよ。45作記念のお祭り番組のスタートに相応しくて、ちゃんと劇場で大きな画面で見られた人が羨ましい気もした。

 

ゼンカイジャー20話感想: 「映画公開記念合体スペシャル!」でスーパーツーカイザーお披露目

冒頭、トジテンドではセイバー世界の一件、オリヒメワルドの失敗の責任をバラシタラとイジルデが見苦しく押し付け合い、ボッコワウスがドスン→ぴょーん、とまとめて断罪して今日も平常運行。

これまで44戦隊世界を含む全ての並行世界は、ゼンカイジャー世界を除いてトジルギアに封印された設定だったけど、把握されていなかっただけで他にも並行世界は散らばっていた、というのは無理のない展開かな。特にトジテンドみたいな緩い組織なら。というかトジテンドの皆さんのお仕事ぶりを見れば見るほど、よくこれだけ広範囲な征服が出来たなと。

それだけトジルギアが優秀なシステムだったということか、それともトジルギアによる征服が楽過ぎてぬるま湯に浸かるうちに組織としていろいろ鈍ってしまったのかな?。セイバーの世界にトジルギアを使わなかったのは、ゼンカイジャー世界で使った時の不具合を警戒したってことで説明はつきそう。

その後ゲゲから作戦を妨害した界賊に思い知らせた方が良いとのアドバイスがあり、イジルデが、ではその家族を狙っては?といかにも悪の組織らしい卑劣な提案をした時には「今回は界賊一家のピンチのターンか」と、ちょっと覚悟した。まさかフリントも双子たちもピンチのピの字も擦らずごくごく平穏なまま終わるとは予想してなかった(笑)。

 

セイバー世界から恐らく海賊船に宙吊り状態のままでこっちの世界に戻ってきたゾックスと、その足にしがみついてきた神代兄妹。ワンダーライドブックを返す返さないで引き続き揉めている。そこに目の前で消えてしまったマジーヌを捜し回っていた介人とジュランが合流。

 

ジュランのことを「変な機械」って、言われて見れば人間とキカイノイドがごく普通に共存しているゼンカイジャーの世界は、人間だけが社会を構成している圧倒的多数のライダーや他の戦隊の世界とはかなり異質だったっけ。ゼロワンの或人が目指したヒューマギアと共存する世界に似ているようで、それともまた違うような。

 

海賊の仲間ならと一緒に粛清されそうになった所に、更にオリヒメワルドに似た姿のヒコボシワルドが墜落してきて、玲花を見るなり「織姫みっけ」とタナバスターを振るうと、玲花の姿が消えてしまう。

皆が驚く前でヒコボシワルドは他にも次々に女性を消失させ、介人ジュランが追いかけ戦っているところに凌牙が生身で乱入。いつもの冷静さを失い半狂乱でヒコボシワルドに襲いかかり、終いにはロープに絡まって相手を逃がしてしまうという、本編ではちょっと考えられないレベルの無様な姿を曝してしまう。

意外なほど早くゼンカイ世界の洗礼を受けちゃったけど、この人も妹が弱点か。妹持ちってやっぱりそうなるよね・・・と、ここ数年の戦隊の追加戦士とかマコト兄ちゃんとかが頭に浮かんでしみじみ納得。

 

凌牙も加わったカラフルでの対策会議。ヒコボシワルドの目的は織姫を探すことだとすると、攫われたマジーヌと玲花の共通点は?ってところでゾックスが「髪を後ろで束ねていた」とまたも鋭さを発揮。海賊行為で悪さしてる分、こういうところで好感度をフォローしてる感じ。

そんで、フリントも同じ髪型だと気付いた途端、不安にかられ始め、徐々に態度から余裕が消えていく演技が細かい。

凌牙がライドブックを返せと迫り、事情を知った介人も「お前だって妹がいるんだし、あの人の気持ちもわかるだろ!」と説得しようとしても、俺の妹とこいつの妹は違う、と半分自分に言い聞かせてるみたいなキツい言葉で拒絶。でも店を出ると、いてもたってもいられない様子で、急いで船に戻るんだなってわかる。

ゾックスも知らないけど、そもそもトジテンドの本来の狙いがフリントで、マジーヌも玲花もある意味とばっちりなんだよな。

 

一方攫われた女性たちはどこかの体育館みたいな場所に集められていて、その中にマジーヌと玲花の姿。

ヒコボシワルドの目的は<織姫候補を探す>って方に思い切りズレていて、イジルデに「海賊の家族がいないではないか!」と叱られてる。

それを聞いたマジーヌが「もしや、フリント狙いすか?」と口を出して存在がバレてしまい縛り上げられるも、介人たちと同じゼンカイジャーの仲間だと知った玲花がここを抜け出すために協力しようと接触

ここのマジーヌは自分でも「流石にお馬鹿すぎ・・・」と反省するくらい迂闊だったけど、彼女だけを鎖で縛って他の女性たちは拘束もせず見張りはクダックだけってのは、<仮面ライダー>がいたのは想定外としても、後に玲花が言うようにトジテンドも舐めすぎてる。どっちも安定のゼンカイクオリティだ。

 

その頃、凌牙は介人たちの女装作戦に乗っかって、いかつい体にピンクのチャイナドレスを纏い、金髪ロン毛のカツラ姿を披露していた(汗)。予告で見た時に、このセイバー屈指の堅物強面キャラの何がどうしてこうなったのかわからず唖然としてたけど、ゼンカイ男子と一緒にヒコボシワルドが狙う髪を後ろで束ねた女性に化けて誘き出そうとしてたのね。

それにしても金髪のカツラもピンクのチャイナ服も死ぬほど似合わない(汗)。顔立ちや輪郭の柔らかい介人のチアリーダー姿が異常にハマってて目に優しい綺麗な女の子になってるから余計に(汗)。

で、乗っかるだけ乗っかった後に苛立つ。まあ傍目には仲間のピンチにかこつけて女装ごっこを楽しんでいるように見えても仕方ないノリではある(笑)。

そこからのやりとりで、ほぼ初めて掘り下げられる凌牙の妹への気持ち。

そんでゼンカイ男子陣から語られるマジーヌへの信頼。「もう、ただ守られているだけの小さい子供じゃないんですわよ」って、内気な少女時代を知るジュランが言うのが特にぐっと来る。

良い場面なんだよ、メイクもばっちりな女装顔を1人ずつアップにするから絵面がひたすら酷いことになってるけど(笑)。

それらの言葉に考え直してカツラを被り直す凌牙が、本人の真面目さ真剣さを表現してるのはわかるけどじわじわくる。

 

海賊船に戻ったゾックスが切羽詰まった声で妹を捜し名前を呼ぶと、フリント本人がのんびりひょこっと顔を出す。

元々は自分が狙われたために大事件になったり兄貴がもの凄く心配したりなんて思いもよらないフリントは、新しい並行世界に行って思い付いたと、作りたてホヤホヤの新しいギアを茶目っ気たっぷりに兄貴に渡す。

このあたりのゾックスの、不安と焦りから一瞬で安堵へと移り変わる表情、自分のそれまでの心配は全部1人で飲み込んで妹には漏らさず、日頃の貢献にガラにもなくしんみり感謝するのを変だとからかわれて照れ臭がる演技が、凄く良かった。

台詞での説明がなくても、妹が無事に側にいることの有難味を心底噛み締めてるのがわかって、これならば妹を心配する凌牙への共感が増してその後の態度が変化してもおかしくないな、と思えたもの。

 

で、傍目にはこんなトンチキな女装集団なのにヒコボシワルドはまんまと引っかかり、脚本家が変わっても安定のゼンカイクオリティ。結局ヒコボシワルドはイジルデに叱られても何も変わらなかった(笑)。

飛んで来たところをジュランが「かっとばすわよー、あ・た・し!」とパラソルバットでクリーンヒット。浅沼さんもうノリノリ。

ヒコボシワルドの逃げ道をゾックスが塞ぎ、同じ妹を思う兄として凌牙にライドブックを返すと、ゼンカイ男子と凌牙が並んで変身。ゼンカイジャーはきっちりと4人名乗りをこなし、なぜ人数足りないとか不完全な状態だと綺麗に名乗れるのか(笑)。

ゼンカイ勢は凌牙にも同じノリで名乗りを強要し、戸惑ったわりにはちゃんと「俺を怒らせるな・・・!」まで付け加えるお兄様素敵。

 

1人高みの見物状態のゾックスは、さっきフリントに貰った新しいギアを気前よくゼンカイジャーに投げ渡す。元々は自分の行為が原因な部分もあるし、ゼンカイジャーの仲間のピンチに何かしてやりたい気持ちでも沸いたか、と思うのは甘すぎかな。

メタ的にはこの後パワーアップの本命が控えるゾックスより、ゼンカイジャーたちにも先に見せ場を作っておくというバランスなんだろうけど。

ジュラン: ジオウギア→未来先読み、ガオーン: ゼロワンギア→ライジングインパクト、介人: セイバーギア→火炎剣烈火でクダックたちを一掃。

ブルーンだけ何もなくて可哀想だけど「いいなあ仮面ラ~イダー!私のギアはないんですかあっ(泣)?」と全身で羨ましさ悔しさを表現していて、これはこれでおいしい(笑)。知りたがり屋のブルーンなら物理学者のビルドがマッチしそうだけど、平成のうちに終わったビルドは出さないとか3個セットで商品化とかかな?

 

ヒコボシワルドと凌牙の対戦中に、共闘して他の女性たちを解放&脱出した玲花とマジーヌも合流。もうこのあたりになると介人たちはすっかりただの野次馬モードで東映公式からも「求: 緊張感」と言われてる(笑)。

ダブルヒロインはきっちりヒコボシワルドを翻弄して、攫われたマイナスポイントを挽回。長身できりっとスタイリッシュな立ち姿の玲花と、小柄で可愛らしくコミカルな動きのマジーヌは好対照だな。

 

凌牙と玲花でトドメと行きかけた所に、ゾックスが参戦。

「来い!センタイジュウギア!」がタイムファイヤー滝沢直人の「来い!ブイレックス!」を思い出して、ちょっと切なくなる(涙)。どちらもキョウリュウモチーフ。

そんで「呼べば来るんだ」と感心する介人にほっこり。

ゾックスはギアをセットし、これまで以上にパンチが効いて難易度の上がっていそうなダンスから、直接スーパーツーカイザーに変身。

「なぜ踊る」と本日通算3回目のツッコミが凌牙から入ったけど、このダンスがある限りいくらコントでキャラ崩壊させられても「格好いい」に戻せるのは狡いなあ。

スーパーツーカイザーは、その速さでヒコボシワルドを圧倒。同じギアで変身しても、ロボみたいなゴツいフォームになったゼンカイザーはパワータイプ、ツーカイザーはスピードタイプと、見た目も属性も違うのが2人の個性とも合っていて面白い。

ルパパトの防御力のパトレン、回避力のルパンを思い出した。ヒーローとしても平和を守ろうとする介人はパトレンタイプ、大事な人たちのために戦い盗みも辞さない海賊のゾックスはルパンタイプだしな。

というかスーパーツーカイザーが普通に格好良くて、金色に翻る長いマントとか肩アーマーの張り方とか、全身に漂うスーパールパンX味に心がざわつく。最終回の数分間だけじゃなくてもっとたくさん見たかったよ、スーパールパンX(涙)。

最後は凌牙もトドメを決めようとしてちょっと揉めたけど、結局仲良く?2人並んで必殺技。

オリヒメギアの時と違ってヒコボシギアまでは破壊されなかったのは、最強フォームのクロスセイバーの破壊力がデュランダルに勝っていたということで、ダイヒコボシワルドが誕生。

 

・・・そもそもヒコボシトピアってどんな世界なんだろう?とふと思った。住人全員が1年に1度しか恋人に会えない彦星だけの世界?そんで、住人全員が織姫のオリヒメトピアと1年に1日だけ天の川で隔てられた並行世界ゲートが繋がって両方の世界にカップルが溢れ、日付が変わると同時に容赦なく閉じるシステムだったりすると大変だなと(汗)。両方の全世界民が1年間その1日のためだけに生きてる感じだろうか。

 

ダイヒコボシワルドは、オリヒメワルドも使った短冊に「ツーカイオーが負けますように」と書いてツーカイオーに貼り付けて優勢に持ち込もうとするも、ブルマジーンが加勢し、魔法で短冊を<ツーカイオー>から<ダイヒコボシワルド>に書き換えて形勢逆転。マジーヌは攫われて、ブルーンはライダーギアでの活躍がなかったから、ロボ戦でバランスをとった感じ。そんで毎度ながらマジーヌの魔法は強い。

最後はツーカイオーとブルマジーン2体同時にトドメで、ダイヒコボシワルドは「今年の旧暦の七夕は8月14日」と豆知識を披露して爆散。

仙台の七夕祭りが8/6~8なのは有名だけど、旧暦だともっと遅い日付の方が多いくらいなんだなってのは今回調べて初めて知って、ちょっと勉強になった。

 

一件落着で、神代兄妹はゾックスたちがセイバー世界に送り届けることになった。玲花がここで突然、万感の思いを込めてマジーヌをハグしたのは、役者さんのマジーヌ推しをスタッフが拾ったみたいだけれど、そういう事情は知らなかったからびっくりした(笑)。教会の鐘まで鳴ったから、思わずレンアイワルド再びか?なんて焦ったりして。

ネットでは「唯一の女性ライダーとして肩肘張って頑張ってきたから、同じく女性戦士として頑張るマジーヌへの同士愛が生まれた」という解釈を見かけて、なるほどと。

神代兄妹を乗せた海賊船は並行世界ゲートを通過した直後に怪しげな宇宙ステーション?とすれ違い、たぶん劇場版に続く。

 

今回のトジテンドの作戦は、本来は邪魔なゾックスへの報復として家族を狙うという、悪の組織として正しく卑劣な方針によるもの。その目的を果たすためには他に幾らでも方法はあったはず。

なのに

ポニテの妹を攫おう→それに適した能力のトピアは?→彦星トピアの力を使えば女を織姫探しで攫えていいんじゃね?→頑張って織姫候補いっぱい攫いま~す

ってどんどん本来の目的からはずれて、肝心のフリントそっちのけで見当違いの女ばかり集めてるトンチキぶり。まさしく東映公式が解説する

<スタートは正しいはずなのに、ゴールがあらぬ方向に。人、それを「ゼンカイ脳」と呼ぶ……>

を忠実に体現しているな。毛利さんは今回初脚本ながら、このゼンカイ脳スピリッツを十二分に自分の血肉にして書き上げて下さったと思う(笑)。

実際、そんなつもりもなかった柏餅や鬼ごっこ、磁石とかの方がよほど妹弟たちがピンチだったじゃん。

 

久しぶりのライダー戦隊合体スペシャル、丸々1時間面白かった。

東映公式が紹介した諸田監督の言葉「ゼンカイ成分の含有される話を2話続けて見ると頭がグワングワンする」には若干同意するけれども(汗)。

合体スペシャルだけどセイバーと違い、正規回にカウントされてるのは、ゾックスの初強化回でもあるからかな。

今回はセイバー世界には並行世界を自由に行き来出来るゾックスが、ゼンカイ世界にはゾックス一家とは兄妹という共通点のある神代がお邪魔して、それぞれ上手く機能してキャラの掘り下げにもなったと思う、特に神代兄妹。

あと欲を言えばこの2作品だと、セイバーとゼンカイジャーの青2人、倫太郎とブルーンを出会わせてみたいな。未知の世界への興味とか生真面目なリアクションとか実は凄く似ていて気が合いそうで。互いの世界への好奇心がブルンブルンし過ぎて互いに根掘り葉掘り聞いては互いに持てる知識を際限なく紹介して収拾つかなくなったりして、他メンバーから遠巻きにされる所を見てみたい。

仮面ライダーセイバー「映画公開記念合体SP特別章」: ざっくり感想

今回は合体スペシャルなのでセイバーも感想を。

 

飛羽真、倫太郎、賢人、芽依、この4人がノーザンベースでも飛羽真の店でも屋上でもない、海辺の公園でまったり星を見上げたりしてるのがなんだか新鮮な始まり方。

そこにゼンカイジャーからの刺客その1、オリヒメワルドが登場し、短冊に「恋人たちが喧嘩をしますように」と書くとたちまち周囲のカップルたちが喧嘩を始める。

いつもの敵メギドじゃなく語尾に「オリヒメ」とか付けて作風的に違和感バリバリ、正体不明な相手だけど平和を脅かす敵には違いないと判断して3人は変身して戦う。

そこにゼンカイジャーからの刺客その2、ツーカイザーも登場。

トジテンドも界賊も並行世界を行き来するゲートを持ってるから、特別な事件や超常現象などなくても他所の作品世界に簡単に乗り込める。こういうクロスオーバー作品には打ってつけの存在なんだなと改めて。

界賊の登場に焦ったオリヒメワルドは、短冊を使ってセイバーたちの体を勝手に動かし盾にしてツーカイザーの攻撃から逃れる。

 

飛羽真の店に連れられたゾックスがそこでざっくり自己紹介すると、小説がスランプ気味だった飛羽真は海賊と聞いて大興奮。イマジネーションを刺激され思い付いたアイディアを忘れないうちにメモしようと、オリヒメワルドが落とした短冊に「大事なお宝がなくなってしまう」と書くと、皆のライドブックがなくなってしまった。

思い付いたアイディアを手当たり次第にメモするという、いかにも小説家らしい主人公の行動が、慌てん坊ヒロインのお膳立てもあってトラブルに繋がってしまう流れがごく自然で無理がないな。

 

ゾックスはその間にノーザンベースに忍び込み本を盗もうとして神代兄妹に捕らえれ、皆のライドブックを盗んだ容疑までかかってしまう。でもオリヒメワルドの能力を解き明かしてみせて濡れ衣が晴れ、一転協力してオリヒメワルドを捜すことに。

こちらもゾックスの界賊らしい動きが事態を拗らせて生身バトルの見せ場が生まれ、それだけでなく持ち前の察しの良さも発揮されている。

脚本の毛利さんが2作品のキャラの特性を上手く組み合わせたなと思う。

 

喧嘩しているカップルを捜せばきっとオリヒメワルドが近くにいるという、早くもゼンカイ脳に侵食されてる疑いのある発想でオリヒメワルドを捜す合同チーム。

連れ立って歩いていると飛羽真も賢人も187cm、普段小さく見える倫太郎も179cmだから、173cmのゾックスはどうしても小さく見えるけど、本人の態度がデカく衣装の押し出しも強いから存在感で負けてないのはさすがだ(笑)。

そして本当にオリヒメワルド発見。この辺りのコミカルなテンポはゼンカイジャーの完全にノリだ。

踊りながら変身するゾックスに「なぜ踊るんですか?」と真面目に問いかける倫太郎と、それに「触れちゃダメ」と制する飛羽真と賢人、変身完了後に拍手する3人が楽しい。

特に賢人が、本編では最近までず~~~っと重荷を背負って沈鬱な表情が多かったから、軽やかに飛羽真や倫太郎のフォロー役を演じているのを見て嬉しくなる。そう言えば初期設定か何かで「仕切りたがり」と聞いた気がするけど、こういう場面を見ると確かに若手の中では兄貴格な感じだ。

でも何だかんだ今回も星形ミサイルと短冊「逃げられますように」で逃亡したオリヒメワルドを倫太郎が追い、他はミサイルの直撃で爆発コントみたいなボロボロな姿になった芽依の手当もあって一旦飛羽真の店に戻る。芽依ちゃん役の女優さんは体張ってるな(笑)。

そこで本や物語に価値があるのかというやりとりから、飛羽真が語る形で繰り広げられた織姫(飛羽真)と彦星(賢人)の寸劇が演技もビジュアルもいろいろ酷い(笑)。身長187cmの×2の巨大カップル、しかもここでまさかの女装ノルマ(嘘)達成。

それから話はオリヒメワルドの短冊の謎に移り、あの短冊には本当に願いを叶える力があるのかと疑問が沸いた所に倫太郎からオリヒメワルドを見つけたとの連絡。

 

遊園地で変身出来ないながら倫太郎が生身で頑張って立ち向かっている所に皆が合流。

またも踊って変身するゾックスに

「どうしても踊らないといけないんですか?」と、ただただ心底不思議そうに静かなトーンで呟く倫太郎に、飛羽真と賢人が笑顔になるけど、視てるこちらもほっこり。

そう言えば私も初めてゾックスのあの変身を見た時は、あまりの衝撃に思考と感情が追いつかなくてフリーズしてたのに、慣れって怖いな。

 

戦うゾックスを見ながら自分たちが変身出来ないことをもどかしがる倫太郎に、飛羽真と賢人はしたり顔でライドブックは取り戻したという。

飛羽真たちが「ここにある」と何も持っていない手を差し出すと、芽依にはライドブックがちゃんと手の中に見える。宝だと思っている剣士にはライドブックがなくなったと思い込ませていただけだった。(芽依はライドブックを宝とまでは思っていなかったことが今回判明・笑)

短冊は書いた願いが何でも実現するわけではなく、人の心理に作用して操ったり、叶ったと錯覚させるのだと種明かし。

「この世界を侵略出来ますように」と書けば簡単なのになぜそうしなかったのか、という疑問から真っ当に推理してこの答を導き出したわけだ。

(でもそれなら「この世界の人たちがトジテンドに服従しますように」って書いてたら侵略成功だった気がしないでもない・汗)

ライドブックが見える芽依に3人のライドブックをドライバーにセットしてもらい、同時変身。

なお「時間かけやがって」って台詞からは、ゾックスはライドブックがなくなったわけではないことを知ってたってこと?それはちょっと教えてやれよと思ったり。3人の力をアテにしていなかったってことなのかな。

 

いきなり強化形態×3だともはやオーバーキル状態。これまでの鬱憤を晴らすように入れ替わり立ち替わりオリヒメワルドを圧倒する。倫太郎がタナバスターを凍らせ、賢人が破壊と流れるような連携攻撃で元凶の武器を破壊し無力化。なんだか久々にこの3人がスカッと活躍してるのを見た気がするな。本編だと長らく重苦しい展開ばかりで、飛羽真以外は苦戦要員扱いになっちゃうことも少なくなかったしね・・・。

飛羽真とゾックスが必殺技を同時に繰り出してトドメを刺すと、オリヒメワルドだけでなくトジルギアも同時に破壊されてしまった。メタ的にはセイバー世界で流石にダイワルドまで出す訳にはいかない事情を「セイバーのパワーがそれだけ(ゼンカイジャーよりも)凄いから」っていう理由付けしたのはセイバーへの良いリスペクトになって、それを素直に口に出すゾックスが気持ち良い。基本はカラッとしてるんだよなこいつ。

 

戦い終わって5人がほのぼのとメリーゴーランドに乗ってる。もしかして諸田監督はこの画が撮りたくて決戦の場を遊園地にしてない?とかちょっと思った。

金赤シートの馬車に足組んで座ってるゾックスが衣装と金髪と俺様キャラのせいで妙に似合う(笑)。飛羽真がゾックスに著者を和やかにプレゼントして、それをまた和やかに見守る倫太郎と賢人(馬よしよしが可愛い)がホントに微笑ましくて、この3人がこういう雰囲気で活躍するだけの回がもっと見たかったかもと思ってしまった。

 

なお神代兄妹はゾックスが何か良からぬことをするのでは?とずっと後を付けていたとのこと。

それに気付いていたゾックスは、凌牙兄さんからライドブックを掏り盗り、取り戻そうと兄妹がゾックスの足にしがみついたまま海賊船が並行世界を超えていって、後番組のゼンカイジャーに続く。

飛羽真たちとはごく友好的な関係を築けたけど、お前らはそういうスタンスのままなら遠慮なく海賊として振る舞わせてもらうよ、ってとこかな?ノーザンベースで取り押さえられた意趣返しもありそう。

 

今回はゼンカイ世界から主人公の介人ではなく追加戦士のゾックスがセイバーの世界にお邪魔したわけだけど、大正解だったなと感心した。

並行世界を自由に行き来出来て行った先で海賊行為と称して自分からちょっかい出せるから、他キャラを悪者にしないでヒーロー同士の対立やバトルを生み出すことも、その世界のキャラを別世界に連れて来ることも出来る。

キャラが強いからたった1人でも行った先で埋没することもなくゼンカイジャー要素をアピール出来て、正義を標榜してないから別世界のヒーローの正義と変な形でぶつかったり被ったりしない。

ちょっとシンケンディケイドの時の海東に似てるかな?というか、ライダー戦隊それぞれ初のクロスオーバー作品であるディケイドの士やゴーカイジャーのマベがふてぶてしかった意味を改めて実感した。

 

ゼンカイジャー19話感想: 三陣営連携の結晶、センタイジュウギアでスーパーゼンカイザー

研究に煮詰まったイジルデが、気分転換のためスパに行った。キカイトピアにもスパがあるのか。というかキカイノイドも人間と同様、温泉にリフレッシュ効果とかあるのか。でも金だらいと手拭いを手にした姿はどちらかというとスパというお洒落な響きよりは銭湯、「神田川」の雰囲気を感じさせた(笑)。

空になった研究室にステイシーが忍び込み、システムを手探りで操作しているうちに、空間に映し出される眠ったままの2人の男女の姿。ホログラムなのかな?どういう仕組みかはちょっとわからない。

ステイシーはカラフルで見た写真の五色田夫妻を捜すために、早速忍び込んだわけか。似ている、とここで思ったということは、過去にはっきり目撃したことがあるわけじゃなく、以前の介人の話からここにいるのではと当たりを付けて捜したら、速攻で見つかったと。

序盤でブルーンからの事前情報があったとは言え、まだOP前にこんな重大な事実があっさり確定して、驚いた。

 

一方カラフルには、しばしばトジテンドによる異変の第一報をもたらす男スーさんが、今回は麦わら帽子にランニングシャツと短パンという姿で虫取り網片手に飛び込んでくる。見えないカブトムシを追いかけて網を振り回し、こういうことがある度にまた滅茶苦茶になるカラフル店内。で、やっぱり身のこなしがキレキレで只者じゃない(笑)。

その網が介人の顔にスポッとかかって、イケメン台無しの変顔のままトジテンドを察知しながらOPに。

 

今回の敵はカブトムシワルド。「ビートルトル!」と発射する光線に当たると、男はランニングシャツに短パン、女はノースリーブのワンピース、頭に麦わら帽子、手には虫取り網で昭和の夏休みの少年少女にみたいな姿に変わると、見えないカブトムシを追うのに夢中になってしまう。

ゼンカイジャーたちもその光線を浴びると、森の中にいるような幻覚を見せられて、戦闘中だったことも忘れやっぱり全員カブトムシ採りに夢中になってしまう。

正直、凄くノスタルジックで楽しそうで、ちょっと光線浴びて子供に戻ってみたくなった(笑)。

 

遅れて来たヨホホイだけはその身のこなしで光線を避け続ける。容赦なくゼンカイジャーたちや一般人を盾に光線を防いでいて、相変わらず人々を守る気は一切ないのがぶれない。

そんな彼に容赦なく次々に振り下ろされる5本の虫取り網(笑)。「お前ら、何してんだ」と振り払いもせず無抵抗のまま呟くゾックスがじわじわ来る。

 

一方トジテンドでは、今回の作戦の報告を聞いたボッコワウスが「楽しませてどうする!」と、何週間かぶりにドスンと拳を振り下ろし、バラシタラがゆったりと宙を舞う姿が見られて満足(笑)。

でもゲゲが「その幻覚、こちらの好きな時に解けるんだろうな?」とフォローすると、

「ということは、牢屋を増やすことなく、必要な時に駆り出せる奴隷を大量に作れるということだな」とボッコワウスも理解して、続行を命じる。

またゲゲに取りなして貰えたわけだけど、「必要な時に駆りだせる奴隷」ってのが、幻覚が解けてもこちらの意のままに動いてくれるとは限らないわけで、あの場面だけだとイマイチ消化不良かも。ただし確かに幻覚が解けない限り拘束しなくてもトジテンドに逆らえない人々ばかりになれば、あの世界は征服したも同然てわけか。

実際、皆の異変にセッちゃんが慌てて現場に駆け付け、目を覚まさせようとしても効果がなく、逆にでっかいカブトムシだと思い込まれて追いかけられてしまう始末だったし。

 

ステイシーの方は2人を前に、介人やヤツデ、ゼンカイジャーなど、五色田夫妻に関係する名前を出すも、反応はない。

関係あると思ったのは気のせいかと去りかけ、でも思い直したステイシーは

「秘密のパワー!ゼンカイザー!」といきなり介人の動きもトレースした名乗りの完全再現(汗)。まさか「全力全開(駆け足・汗)!ちょわー!」まで付けてくれるとは(笑)。

自らの手で開発した装備を使う息子の名乗りを聞けば、両親なら何か反応するのでは?と思ったみたいだけど、でもすぐ「くっ・・・やるんじゃなかった」と全力全開で後悔してる(笑)。

こないだの「サトシです」といい、公式がステイシーをシリアス枠にギリギリ留めながらゼンカイ世界との境界線の狭間で弄り倒してる感がじわじわ来る。

でもステイシーが立ち去った後、夫妻が同時にカッと目を開くのがちょっとホラーだった。

 

すると同じ頃、カラフルに逃げ帰っていたセッちゃんに異変。目が青く光ると何かに取り憑かれたように叫び声をあげながら秘密基地のシステムのキーボードを打ちまくると、画面に映し出されたのは未知の新たな装備のデータ。

ステイシー本人は知らないけど、彼が介人の真似をしたことで眠っていた夫妻の意識を刺激し呼び起こして何かしたってことか。

 

界賊船の中では皆がおやつのパンケーキを食べてる中、フリントだけはカブトムシワルドの行方を捜すも見つからない。すると双子がメイプルシロップを手に、カブトムシワルドを好物で誘き出す作戦を思い付く。

ゾックスはアバレンジャーのギアでアバレキラーのペンを取り出すと、巨大なメープルシロップの瓶を描いて実体化させ、撃ち抜いてビル壁にぶっかける。

すると・・・10秒かからずに引き寄せられてるカブトムシワルド(笑)。

なぜこんなにも他愛くトンチキな作戦が毎度毎度有効なのか(汗)、今日もゼンカイクオリティは絶好調。

早速ゾックスが倒そうとすると、そこにバラシタラも参戦。界賊が以前トジテンドに乗り込んだ時以来の顔合わせ。

あの時点ではまだ設計図とか色々頂く前だったから、ツーカイザーとして対峙するのは初めてになるのかな?変身能力なしでトジテンドの本拠地を荒らして生還出来るのは、それはそれで凄いよなと改めて。

 

ゾックスが2対1の劣勢になっているとも知らず、介人たちは森の幻覚の中で、誰のカブトムシが一番大きいか比べっこしたりしてる。実はカブトムシだと思って掴んでいるのはゴミや石ころ、空き缶だったりするんだけど、全く気付かない。

負けたブルーンが「次はヘラクレスオオカブトを狙います!」とか知識が無駄に炸裂しているのがらしいけど、それ外国のやつだから・・・と思ってたら羽部分が緑や黄色や茶色の日本にはいないはずのカブトムシも普通にいて、幻覚だからなんでもありなんだな。

こんなにたくさん採ったと大喜びで介人に見せるガオーン。そう言えば彼にとって、この世界の生き物だけど硬い鎧で覆われた甲虫ってどういう位置付けなんだろな?柔らかくも温かくもないけど、丸くてやっぱり可愛い生き物?ただし捕まえて籠の中に閉じ込めるのに抵抗がないのは、やっぱり幻覚と洗脳の為せる技ってことかな。

その無邪気に喜ぶ姿に、介人は両親とのピクニックでカブトムシを採ったことを思い出す。記憶の中の両親は介人への愛情いっぱいでポジティブで、やっぱり「結果出すまで、全力ぜんかーい!」な人たち。

その回想が温かく幸せなほど、あんな寒々と生気を失った姿で拘束されている今とのギャップが残酷。

両親と3人一緒に出かけたのはそれが「最後」だったという言葉がトリガーになって、徐々に介人の幻覚と洗脳が解けていく。

両親の介人への思いがセッちゃんを新たな装備のデータに導き、介人の両親への思いが幻覚を打ち破る、という呼応にグッとくる。

 

ジュランたちはまだ幻覚の中で、カブトムシワルドを倒さないと解けない。レトロワルドの時とは逆だな。

両親がいて幸せだった過去の記憶と失踪という今の辛い現実。

その同じピースが、レトロワルドの時はマイナスに働いて前を向けなくなってしまったけれど、今回は介人を目覚めさせてピンチを打開させたのが面白い。

 

2対1しかもバラシタラ参戦という劣勢だけど、わりと頑張ってるゾックス。バラシタラがゾックスを引き受けてカブトムシワルドに任務続行を命じた時、変身前の介人が渾身の跳び蹴り。

「父ちゃんと母ちゃんが、助けてくれたんだ」とチェンジして「今度は俺が、皆を助ける番だ!」が、いかにも今回パワーアップするヒーローって感じの格好良さ。

でも、介人独りでカブトムシワルドを倒すのはちょっと厳しい感じ。ゾックスは独りで倒す気満々だったけど、この辺り、経験値とかでまだ実力差あるのかな?

こんな時は戦隊ギアだと、今回に限って何も言ってこないセッちゃんにアドバイスを求めると、上空の界賊船からフリントとセッちゃんが一緒に降りてきた。

「介人!このセンタイジュウギア使え!」とフリントが何か放った。介人の元に自力で跳ねながら駈け寄ってきたそれは、ギアと言うには形が爬虫類系、というか恐竜。東映公式自ら「なんとなく白黒の悪魔と相乗りする勇気が湧きそうな見た目をしています。」と言うくらい、仮面ライダーWのファングメモリに似ている(笑)。しかも吠えたぞ。

あの未知のデータをフリントが解析してこの超短時間で開発した強化装備ってことか。

それをセットして「スーパーチェンジ全開!」と攻撃されながらグダグダな掛け声をかけると、やたらゴツイ装甲が介人を覆って完成した姿は、ほぼロボット。マスクで辛うじてゼンカイザーとわかるかなって感じで、これでジュランたちに混じったら普通にロボット特撮だ。

「秘密のパワーアップ!スーパーゼンカイザー!」長柄物の先についたドリルの刃が回転し唸りをあげてるのを振り回すのが怖い。重そうで動き辛そうだけどスーアクの高田さん頑張ってる。

その装甲はカブトムシワルドの攻撃もマッサージ程度にしか効かず、ドリルから出したワイヤーで翻弄したりと初登場補正もあって敵を圧倒。

トドメはドリルを上空に投げて落ちてきた所をギアトリンガーからの発砲の威力でぶち込み、中々エグい撃破(汗)。

「ヨホホイ!凄えな!」と素直に興奮してるゾックスが可愛い。そういや介人のことは素直に気に入ってるんだったなこの人。

 

ジュランたちは正気に戻り、「皆の幻覚が解けたということは!」ブルーンが状況把握。知りたがりのキャラからすっかり状況説明役が板についていて便利だ。そして皆が慌てて巨大戦に駆け付ける時もカブトムシ改めゴミの片付けはブルーンの役目(笑)。

バラシタラはスーパーゼンカイザーを面白がり、クダイテストを召喚して撤退。やっぱりバトルジャンキーな一面はあるんだなこの人。

 

イカブトムシワルドはビル街に巨大な森を発生させ、そこに既に巨大化したジュランたちが駆け付ける。撮影方法はたぶんロケ地の森にミニチュアのビル群を並べてるのがちょっとわかりやすかった(笑)。そのせいであまりジュランたちが巨大化してる感じがしなくて少し戸惑ったかも。

初めて見るスーパーゼンカイザーの姿に驚いた隙に攻撃されてしまうジュランたちを見て、介人はただのゼンカイザーに戻って合体。

 

新装備のお披露目回だったために、キカイノイドたちの等身大戦での活躍は思い切ってカットされた。次回以降はそこまでではないだろうけれど、当分似たような販促が続くかもしれないと思うと、ジュランたちの扱いはちょっと心配。

だけどまあ、スーパーゼンカイザーが等身大戦限定なら、ジュランたちの活躍は巨大戦で取り戻そうってことかな。それが出来るのも今作の強みではある。

また合体状態で台詞を言う時、今回は合体前の姿のワイプが入るのも、誰が喋ってるかわかりやすくするために加藤監督が工夫したのかなと思うけど、埋め合わせ的な意味もあるかもと思った。

樹液攻撃でベタベタにされ動き辛くなるもツーカイオーカッタナーが助太刀に入り、その隙にマジーヌが魔法で樹液を洗い流し、反撃に転じてそのままゼンカイオー2体でトドメ。

 

戦い終わってその夜カラフルでは、介人を助けてくれた御礼だとガオーンが界賊一家をご馳走責めにしていた。

「おいらだけじゃ、功博士たちが残したデータ見つけるだけで精一杯だったッチュウ」

センタイジュウギアのデータ自体は夫妻が失踪する前に、秘密基地のコンピュータ内に隠されていて、それを見つける方法を、今回夫妻の意思がセッちゃんに送ったってことか。

なおフリントはちゃっかり、自分たち用にもう1つ同じセンタイジュウギアを作っておいて兄に渡す。「あたしがタダで協力するわけないだろ?」と、セッちゃんの抗議にも一切悪びれず、ホントこの子もぶれないな(笑)。

いやでもセッちゃん、作って貰うからには同じの作られても仕方ないと個人的には思うよ?アバレンジャーのギアのこと教えただけじゃ、ちょっと対価としては弱いし。それで強くなったゾックスにこの先助けられることだってきっとあるからね、とちょっと言いたくなった。

1つの強化装備を追加戦士も使い回すのは過去にもあったし、初期メンバー全員の強化もあったけど、全く同じ装備をもう1つ追加戦士にも、ってパターンは珍しいかも。

なおゾックスのスーパーお披露目は次回のスペシャルということみたいで、来週は久々のライダーとのコラボ。

 

なぜ急に新しいデータなんて見つかったのかと不思議がる介人に、

「あの2人が、介人のこと助けようとしてたんじゃないのかな」とヤツデさん。

その言葉に納得して笑顔になる介人で、続く。

でも実は、功博士たちにそうさせたのはステイシーなんだよな。

センタイジュウギアは、ゼンカイ側のセッちゃんと界賊とが初めて協力して作り上げた物だけど、実はそれにステイシーも加わった3陣営の連携の結晶でもある。でも誰も、ステイシー本人すらそれを知らないのが尊くもやるせない。

何やってんだかと自己嫌悪しながら介人の真似をした事が、介人と界賊の強化に繋がったと知ったらステイシーは腹立たしいかもだけど、反面それは大好きなヤツデさんを喜ばせているわけで、改めて複雑な立ち位置だよなと思う。

介人が良い目を見るのはムカつくけどヤツデさんも喜ぶ。

介人を痛めつければザマミロだけどヤツデさんも泣く。

介人を殺せばもうカラフルに行けない。

そんで仮にこの先、五色田夫妻を救出したりなんてしたら、介人だけ、ステイシーには決して得られない親の愛を取り戻してしまう。だけどヤツデさんも恩に着る。でもトジテンドには裏切り。

ジレンマだらけなステイシーの今後も楽しみだ。

ただ今回の介人のパワーアップにステイシーが果たした役割は大きいので、ヤツデさんは界賊一家にしたのと同じだけご馳走しても罰は当たらないから、例えばカラフルサンデー1ヶ月無料パスポートを発行してあげて欲しいな、と画面のこちら側で思ったりする。

 

ゼンカイジャー18話感想: もう恋なんてしないなんて

ジュラン、ブルーンと買い出し中の介人に、中学時代の同級生、花恋が駆け寄る。彼女が大学生なら介人も19~22歳あたりってことか。

これから図書館で勉強だと聞いて、自分も図書館好きのブルーンは親近感を持つ。後の展開の小さな布石。

介人とは男女を意識しない友達同士って感じで、良い意味であまり色気を感じさせないけど、清楚で溌剌として可愛い女の子。

ジュランが2人の仲をからかい混じりに詮索すると、そっち方面は全く疎いブルーンは恋と聞いてどんな物か知りたいと興味深々。この時点ではまだ無邪気な好奇心なのが、後の展開を思うと切ない。

ならば教えてあげますと、レンアイワルドが登場し、アイシアローを空に放つ。すると何やらハートの形にラブパワーが世界に広がって、人々は些細なきっかけで誰かと恋に落ちてしまう。

恋に落ちるのは男女だけとは限らないのがいかにも今の時代を反映してる。まず初っぱなにいきなりジュラン×ガオーンという衝撃のカップルでそれをがっちり印象付け。

ジュランが「俺じゃ駄目か?」とバックハグで「あすなろ白書」のキムタクを再現したかと思うとガオーンが「キュンです・・・」(笑)。

遅れて登場したゾックスも変身途中、その歌声に引き寄せられて押し倒してきた作曲女子キカイノイドのメロリアに「ふっ、面白れー女」とフォーリンラブで戦闘放棄した(笑)。。

あっちでもこっちでも恋恋恋と、アバン時点で既にゼンカイジャー屈指のカオスな状況からOP。

 

アイシアローの恋愛パワーで人々は些細なことで強制的に恋に落ち、相手にうつつを抜かして他のことが疎かになってしまう、というバラシタラの説明を上機嫌で聞くボッコワウス。

「ゲゲが作戦指揮をとったことが良い刺激に」と褒められたゲゲが、恐らく番組開始以来初めて調子狂って戸惑ってる(笑)。こんなトンチキな作戦を自分の功績にされても困るってことかな?

ボッコワウスの寵愛をバックに怪しい立ち回りを見せ、もしかして真のラスボス?なんて噂も囁かれるゲゲすらゼンカイワールドに飲み込まれてしまうのか?なんて予感もしつつ、バラシタラがそんなゲゲの様子に気を止めているカットに意味はあるのかどうか。

 

アイシアローの影響は介人たちがカラフルに戻った後も続き、メロリアにメロメロな兄貴のふ抜けた姿にショックを受けたフリントは、慰めようとしたマジーヌと恋に落ちる。

ブルーンは図書館で「ゼンカイジャーのブルーンさんも読んでます」的な推奨ポップ(笑)を見てカラフルにすっ飛んできた花恋と。

ブルーンが読んでいることが訴求に繋がるなんて、やっぱり何だかんだゼンカイジャーってあの世界のヒーローで有名人、ちょっとしたスターなんだな。

さっきまでロンバケやってた赤黄はガオーンがジュランの膝を枕にしててどっぷりバカップルだし、介人はこうなったら誰にも会わないと決意。も、束の間、ヤツデさんの試作パフェの可愛らしさに、まさかの非生物との道ならぬ恋(汗)。

そんなしっちゃかめっちゃかな状況に独り正気で溜息をつくヤツデさんを、暖簾の陰からステイシーが見ていた。さすがにこれは入っていけないわ(笑)。

 

世界が幸せな恋愛に満ち満ちた頃、レンアイワルドは作戦の第二段階として恋愛パワーをレベルアップさせ、人々の恋愛感情が悪い方向に暴走。嫉妬や猜疑心、独占欲等に苛まれて、あちこちで争いが始まった。

90年代月9キムタクドラマみたいだった赤黄も互いの愛を疑い、フリントとマジーヌも破局。ゾックスもメロリアから強烈な平手打ちを食らっていた(笑)。

花恋と海辺で初恋デートを満喫していたブルーンも雲行きが怪しくなると、介人との仲を疑って花恋を問い詰めて掴みかかり、怒った花恋に突き放されて波打ち際にばしゃっ。一転して嫌われたと思い込み、号泣しながら走り去る。

相手の些細な言動に舞い上がったり不安が膨れあがったり、嫌われたと過剰反応したり。ブルーンの初恋模様は敵の術による極端さはあっても、いろいろリアルで繊細に描かれていて、なんだか懐かしく、沁みる。

 

そこにレンアイワルドを見つけたとセッちゃんから連絡。

こじれた恋愛に苦しんでいた他のゼンカイメンバーもカラフルからワイワイガヤガヤ飛び出していく。

それを見送ったヤツデさんが1人になった時、やたらスタイリッシュに塀を超えてステイシー登場。ヤツデさんが振り向くまで崩さなかったキメキメの着地ポーズからの「おやつを食べに来た」(笑)。

先週のセッちゃんの「おやつ食べてたっチュウ」の破壊力に笑っていたら今度は本人自ら申告。

「僕は一体どうしたいんだ?」と前回自問して出た答がこれだったんだろうな。

母親の面影のあるヤツデさんの店にもう一度行ってカラフルサンデーを食べたい。そんな、優しい母親におやつを出して貰える恵まれた子供みたいな気分を味わいたい自分を皮肉るようにわざと甘え混じりの言葉にし、でもヤツデさんの前ではこんなことも出来ると精一杯格好付けたい気持ちとが入り混じってるみたいで、滅茶苦茶拗れてるなと。

 

レンアイワルドの前に拗れた恋の恨み全開のゼンカイチーム。

そんで顔にメロリアからのビンタの跡を、赤々と付けたゾックス(笑)。無音で踊り狂ったりロボが合体解除して容赦なくすっ飛んでいったりで、今回はこれ。仲間入りと販促がひと段落して「格好いい」を本格的に崩しに来たんだなと、楽しみなような物悲しいような。

・・・なんというかボウケンジャー高丘映士が加入前はセロリやリンゴをかじっていたのに加入後はキュウリや茄子に変わったのを見た時に似た感覚かも。

今回の変則名乗りのテーマは、失恋戦隊。テロップも恨みと涙が滲んでいて、「Love is over」にはもう笑うしかない。けど、ブルーンの「もう恋なんてしないパワー」はちょっと切ない。

 

今回も戦闘に付いてきたセッちゃんが「なんとなくだけどー・・・鳥人戦隊ジェットマンのギアを使うと良い気がするっチュウ」とかなり適当なことを言い(「そんな感じで大丈夫?(汗)」というガオーンのツッコミが楽しい)、使うとジェットマン5人の幻がゼンカイメンバーや、レンアイワルドにまで取り憑いて、なぜか寸劇開始。私はジェットマン未見だから何が起きたのか最初よく分からなかったけど、ジェットマンの伝説の最終回のシーンを再現していたようで。

ゼンカイザー→赤、マジーヌ→白でこの2人の結婚式。ガオーン→青(女子・汗)、ジュラン→黄、フリントがその連れ。

そんでレンアイワルドがよりによって黒=結城凱(汗)。結婚式に行く途中でひったくり(被害者の女性@ゾックス)を目撃し、犯人@ブルーンを捕まえるも逆恨みで刺される、という幻覚。そして幻覚が終わっても腹痛で白いベンチから立てない(汗)。

いいのか?これいいのか(大汗)?私は意味が分かってからは、ごめん、笑い転げていたけれど。

後でオリジナルの映像と見比べて、いかに東映公式曰く「実直に映像化」されていたのか知り、そのエネルギーの使い処の狂いっぷりに戦慄(笑)。

ネットを見ると結構怒ってる人もいて、その辺りの受け止め方は、簡単ではないんだろうなと思った。たぶんジェットマンは10月くらいから配信されると思うけど、そこでちゃんと見てみたら私も印象変わるんだろうか?

でもジュウオウやルパパトでは優等生的っぽさのある作風だった香村さんが、思い切ってきたなとびっくりした。なんかどこか吹っ切れたというか開き直った?みたいな。とは言ってもアキバレンジャーの時の暴走っぷりを思い出したりもするので、全くの新境地ってわけでもないのかもだけど。

 

ベンチから立ち上がれないレンアイワルドを、ゼンカイザーとツーカイザーが2トップでトドメ。海賊旗が翻り、ゴーカイガレオンを思わせる宇宙船のイメージをバックに、ゾックスのツーカイザーゴールドスクランブルもゴーカイスクランブルのアクションに似て、ゴーカイジャー成分多めで懐かしい。テン・ゴーカイジャー公開決定のご祝儀なのかも?

レンアイワルドは「空が・・・目に沁みやがる・・・」とこれまた凱のラストを連想させる台詞を呟いて事切れ(汗)、ベンチごと盛大に爆散。ゴーカイジャージェットマン回では「迂闊に手を出すと火傷しそう」だとメインライター井上さんに書いて貰ったことを思うと、つくづく10年を隔てたこの2つの記念作のアプローチは対照的すぎる。

 

人々は恋愛脳から解放されて正気に戻るけれど、メロリアから「無理です!全然タイプじゃないし・・・俺様とか・・・むしろ臭っ、ていうかさよなら!」とまで言われても、未練ありそうなゾックスが不憫(涙)

ブルーンも正気に戻ったと喜びながら、でもなぜか心が痛そう。

 

ダイレンアイワルドが出現すると空がピンクに染まり、無数のハートの風船が浮かぶ可愛くも異様な空間に変わる。

今回は最初からジュラガオーン、ブルマジーン、ツーカイオーの3体がかり。だけど、またも愛の矢で射貫かれ、全員ダイレンアイワルドに恋してしまい攻撃されても反撃出来ない。しまいにはダイレンアイワルドを廻って内輪揉めの大ピンチ・・・と思いきや、介人たちは「誰のことが一番好きなのか」と問い詰め、三股いや七股だと責めると寄ってたかって袋叩きにし、今回もそう来るか・・・と言いたくなるゼンカイクオリティど真ん中な展開で撃破。

 

ゼンカイジャーの敵の作戦はこれまで時々、比較的穏やかな第一段階からより深刻な被害をもたらす第二段階に移る時に、人間とキカイノイドとで受けるダメージに差があった。異種族が共存してるからこそ被害が軽い方が打開に動けて、全滅を防ぎカバーしあえる。そういう見せ方がいいなと思ってたけど、今回は種族関係なくとことんダメージを負って、その恨みをパワーに変えて(笑)倒してる。こういうパターンもあるんだからね!って引き出しの多さを見せつけられて、なんかやられた!って感じで、こういうのも好き。

 

戦い終わって、花恋もすっかりブルーンへの恋から解放され、笑顔で別れを告げると元気よく去って行く。それを見送りながらブルーンはなぜか心が苦しい。ジュランからそれを本当の気持ちだと諭され、「これが恋でしたか」と過去形で呟くブルーンが切ないな。

 

私は恋ってその人を知りたいと思う強い気持ちとワンセットかなと思ってる。

アイシアローによってシチュエーションだけでポーッとなった人たちは、術がとけた時点でその恋は綺麗さっぱりなくった。

でもブルーンは花恋と恋に落ちた直後に「もっとお話ししたい」と彼女自身のことを知りたがり、ゾックスも「面白れー女」と相手に興味を持っている。

きっかけは敵の術でも相手への興味は本物だったから、倒した後も本当の恋として気持ちが残ったのかな?なんて思ったりして。そんで「知りたい」が人一倍強いブルーンは、意外とゼンカイジャー全メンバー中で一番恋に落ちてしまいやすい人なのでは?とも。

だからブルーンには、もう恋なんてしないなんて槇原敬之の歌みたいなこと言わないで、これからも恐れずに、恋をに落ちて欲しいな。

 

一方、カラフルではそんな騒動とは別の穏やかな時間が流れていて、ステイシーは今回もヤツデさんとたぶんお喋りなんかもしながらカラフルサンデーを完食。初来店時の界賊一家と違ってちゃんと代金を支払おうとするステイシーに、ヤツデさんは「介人のおごりだ」と止める。

介人の意図を図りかねるステイシーの目に映ったのは、ヤツデさんと少年時代の介人、それから五色田夫妻の写真、で続く。

 

ステイシーは五色田夫妻の顔に見覚えがあったんだろうか?

名も無い掃除係だったブルーンですら噂を聞いたことがあったなら、イジルデのロボ製作現場にも入り込んでいたステイシーが研究室に行ったことがあっても不思議じゃないし。

それにもし、初めて見る顔だったとしても、今回写真を見たことはこれからの遭遇を暗示するフラグなんだろう。そしたらステイシーはどうするかな?

五色田夫妻は嫌いな介人の両親。なぜ嫌うかと言えば介人の両親への揺るぎない信頼が妬ましいから。

だけど夫妻は同時にヤツデさんの大事な息子夫婦でもある。戻って来たらヤツデさんはどんなに喜ぶだろう。

そんなジレンマが待ち構えてる予感で、これからのステイシーも楽しみ。

 

今回はいろいろ凄かった。

私は前回、介人たちが、現在進行形で人々を苦しめてるトウメイワルドを倒すことより子供たちの夢を守る方に夢中になっちゃったりとかが、目配りお化けの香村さんにしてはイマイチかな等と気になってた。着ぐるみキャラの台詞は声優にお任せしてる部分も少なくないとはいえ、さすがに17話も連続だとキツくなってきたのかなとか心配にもなったり。けど、もしかしたら今回の方により注力しすぎたんだろか?と思ったくらい。

いつにも増してカオスで冒頭から笑いっぱなしで、でもブルーンの恋にはちゃんとスポットが当たって終わりはほろ苦く、ステイシー絡みで次回以降への布石もしっかりで、面白かった。

 

ゼンカイジャー17話感想: 透明ジュランと怨霊マジーヌ

「前回の、ゼンカイジャーはっ!ステイシーがサトシと名乗って、ヤッちゃんの店でおやつ食べてたッチュウ」

確かにカラフルサンデーもスイーツだしお昼~夕方までのどこかで食べれば「おやつ」なんだろうけど、基本シリアス一辺倒で母親の面影を求めているステイシーと、母親が子供に与える「おやつ」って可愛らしい言葉の組み合わせの破壊力がいろいろ凄かった(笑)。

 

学校の理科室で、人魂とともに骸骨が動き、のぞき見る子供たちに「遊ぼ~、遊ぼ~」と迫ってくる場面から始まる。

学校で最近「誰もいない教室で話し声がしたり」「誰もいないのに物が勝手に動いたり」と不思議現象が起きていることから、オカルト好きの子供で結成されたオカルト同好会で探検に行くことに。そのメンバーでもあるマジーヌ、好奇心旺盛なブルーン、そんで介人もついて行く。

人間と融合した世界に来てから数ヶ月間ただ不安に怯えてた内気なマジーヌが、カラフルに来て仲間が出来、昔の自分に似た諒くんがヤツデとカラフルを足がかりに外の世界に踏み出した後、自分も水晶玉をカラフルの外に持ち出して子供たちと交流したり、年の離れた子供たちではあるけれどゼンカイジャー 以外の同じ趣味の仲間も出来たのが、感慨深いな。

 

一方、街では界賊一家が買い出し中。抱えきれないくらいの大きなずた袋を抱えたフリントが何かに躓いて、盛大に中身をぶちまける。何に躓いたのか確かにそこに何かあるのに目には見えない。

周囲を歩く人々も次々と見えない何かにぶつかり混乱が始まっていて、察しの良いゾックスは物陰にいたワルドに気付いて攻撃。

何ワルドかゾックスに聞かれて自分の能力を隠そうとしても、語尾に「トウメイ」と付けるから速攻でバレた(笑)。トウメイワルドね。

ここまで語尾にトピア名を付けるのが徹底されてるのを見ると、イジルデはキノコワルドの時の経験がよほど強烈で、トジルギアの取説にワルド作成時の必須履修項目として記載したのかな(笑)。

ゲゲが勝手に作った時も取説見ながらあの気怠い声で「必ず語尾にレトロって付けるんだよお」とか命令したのかと思うとじわじわくるし、そうじゃなくてイジルデが予めそういうプログラムに大真面目に改良してたんだとしたら、それはそれで可愛い。

 

ゾックスに合わせてフリントも踊りるも途中から動きについていけてなくて誤魔化した感もある可愛い変身シーンからの戦闘は、でも見えない障害物にぶつかったりしながらで、やりにくそう。自分に置き換えると結構怖いよな。相手を倒す勢いでかかっていったらその手前で見えない何かに激突って、障害物だらけの真っ暗闇で戦ってるも同然かと思うと。

 

ワルド出現の連絡は介人たちの元にも入って、学校探検は延期。

介人たちより一足先にジュランガオーンが現場到着して、数的不利になったトウメイワルドは、透明ビームを放ち、ガオーンの盾にされたジュランが透明に。続いてフリントとリッキーカッタナーも透明にされ、その隙にトウメイワルドは逃げてしまう。

またしても妹弟たちの一大事に狼狽えるゾックス。気付かず足を踏んでゴメンしたりと、すっかり妹弟思いの良いにーちゃんって感じの見せ方がツボに入る。

 

トジデントでは、ボッコワウスがイライラと指で机?を小突きながら、バラシタラの作戦報告を聞いている。ホント、終盤まで鷹揚な構えを崩さなかった香村戦隊の先輩ボス、ジニスやドグラニオとは対照的な器の小さい描写。

拳を振り下ろし何か言いかけた時、すかさずゲゲが前回の宣言どおりフォローを入れて機嫌を持ち直させる。

「気に食わん鳥だが、こうなればこちらも、上手いこと利用するまでデアル」とバラシタラが不敵笑ってるように見えて、したたか。

ゲゲが少しずつ存在感を増して敵にも動きが出て来て面白いけど、毎回、今度はどんなドスン→ピョコンのバリエーションを見せてくれるのかと楽しみにしていたからちょっと残念だ(笑)。

 

カラフルでは透明になったジュランをガオーンが雑に紹介。「音が欲しいんだよ、音が!」とスナップ効かせてガンガン叩いていて容赦なし(笑)。「誰のせいで」とジュランが反撃したくなるのももっともで、もう少し済まなそうにしててもバチは当たらないと思うぞガオーン。

東映公式によると、この夏公開の映画の撮影がジュランだけ別チームなことが多く、並行する本編撮影のスケジュールを考慮して透明ジュランというアイディアが生まれたとか。そう言えばゴーカイジャーでも199ヒーローの撮影との兼ね合いで暫くコンビが青黄、緑桃に固定されてたっけ。

 

ということは学校の不思議現象はお化けではなくトウメイワルドの仕業だったのかと思い当たるブルーン。さっきから1人カウンターで落ち込んでいるマジーヌはいち早くそれに思い当たっていたみたい。「せっかく貴重な不思議現象だったのに、あの子達もハチャメチャ楽しみにしてたのに、トジデントのせいってなったら、ハチャメチャがっかりじゃん」

同じ趣味の友達がいない同士、ここで仲良くなったのがあの子たちと+マジーヌ。

駄菓子カフェのカラフルには子供向けの本もたくさん置いてあって、それを読みながら長時間入り浸ってるうちに共通の趣味を持つ友達に出会えることもある。そんな社交場にもなってるんだな。趣味が共通なら人間もキカイノイドもなくここでかけがえのない仲間も出来るって、つくづく素敵な舞台装置だなと思う。

そんでカラフルのメンバーのうち、ヤツデさん、介人、ジュランは自身は超外交的で何かにオタク的にハマったりはしなさそうなんだけど、そういう他人のマニアックな趣味を否定しないで温かく見守り背中を押して応援してあげるのいいなと思う。まあヤツデさんと介人の場合は息子夫婦&両親が完全にそっち側の人たちだったから滅茶苦茶理解はあるはずなのか。

 

「きっとまた、チャンスはあるっチュウ」と慰めるセッちゃんに「いや、ぶっちゃけ、今がむしろチャンスじゃね?」とジュラン。

透明にされたことを逆手にとって、この状態で学校に乗り込み、いろんな超常現象を起こしてそれを子供たちに見せてあげようと。

感激して「ジュランおじちゃん」という呼び方が復活したマジーヌに

「おじちゃんに任しときな~」とそれに乗っかるジュラン。ゼンカイジャーの仲間としては対等であれと望むけど、他の場面でなにかあったら、昔と同じように頼れるおじちゃんのままでいてくれるんだな。

 

でも、正直ここはちょっと引っかかった。いくら不思議現象がそうそうあるものでなく、子供たちをがっかりさせないためとは言え、騙そうとしているわけだから。

ただ、ぐるぐる考えてるうちに、子供たちの年齢的にもギリギリ、サンタさんを信じている子の夢を壊さないように頑張る大人たちのノリに似た感じなのかなと。

もともと香村さんて、いろいろ手堅いようで意外と嘘やサボりに寛大というか、一面だけを見て否定せずに別の面から光を当ててプラスもあるって見方をする傾向があると思ってるので、それの延長なのかもと。

ただし、同時にゼンカイジャー全員がその計画にノリノリで乗っかってしまったことで、現在進行形で人々を苦しめているトウメイワルドを倒すことよりそちらが優先されてしまった感があるのはちょっと残念だったかな。

このあたり、目配りお化けの香村さんにしては練り切れてない感じがして、キカイノイドの台詞はだいぶ声優さんたちにお任せしているらしいとはいえ、開始から休みなく17話連続担当されてきた影響もあるのかなと、ちょっと心配になったりもして。

 

子供たちを再び学校に向かわせて、介人と共に急いで向かった透明ジュランは、車の運転手に視認されず遙か彼方に跳ね飛ばされてしまい、公園の池に落下。

近くのベンチにいたカップルからすると突然前触れもなく巨大な水飛沫が上がりパニック状態。そんでここからヘロヘロの透明ジュランが公園内のフリーマーケット会場で巻き起こす超常現象のオンパレード。

激突&池落下の大ダメージに負けずにマジーヌとの約束を果たそうと根性振り絞って学校に向かおうとするあまり、周囲の物がまったく眼中になくなってしまって、並べられた商品に突っ込んで滅茶苦茶にしてしまい、そのことに気を配る余裕がない。その被害が若干やりすぎな感じで、なんとなく今回は全体的にどんな絵を見せたいかが先に立って、得意の目配りや好感度コントロールが個人的にはイマイチな感じがするのは気になったかな。

街ではそうしている間にも透明化による交通事故とか深刻な被害が起きていて、やっぱりトウメイワルドの能力を逆手に子供たちを喜ばせようとする作戦との食い合わせが若干悪かったかもと思う。

それを見て悦に入る元凶のトウメイワルドの前に、歌いながらツーカイザー登場。

 

学校で子供たちを待つ介人とやっと合流したジュラン、子供たちを引率しているマジーヌガオーンブルーンの元にまたもトウメイワルド出現の連絡が入り、「間に合わなかった」と呻くガオーン。

ゴメンねと子供たちに謝るマジーヌが、だんだん子供と遊ぶ約束が仕事で潰れまくるお父さんみたいな感じになっていて、「ゼンカイジャーだもんね」「頑張ってね」と理解を示す良い子たち。

だけど今回は、トウメイワルドを倒したらその時点でジュランの体も透明でなくなり、計画は潰えることを意味してる。平和を守るために子供たちの夢を潰しに行かなきゃならないジレンマ。

まあ、トジデントの作戦に乗っかったのが悪いと言えば悪いんだけど。マジーヌの怒りはそういう意味では若干八つ当たりも混じっていそう。

 

トウメイワルドは、対象物を透明にする能力以外は戦力はイマイチみたいで、だいぶ圧されてる。だけどその能力が厄介で、今度はクダックたちを透明化して襲わせてきた。ツーカイザーも「はっは~ん、そう来たか」と一瞬余裕かました?と思ったら普通に「見えねえ」とか一方的にボコられてる(汗)。販促がひと段落したらすっかり普通に苦戦するようになったな。

 

そこに介人たちも到着。4人にしか見えないけどちゃんと5人。マジーヌの怒りが凄まじくて「お前を倒すって話だがあっ?」と怨霊モードでブチ切れていてかなり怖い(笑)。

毎回変則名乗りがお馴染みのゼンカイジャーだけど、今回は透明パワーのジュランの無人バンクと、呪いのパワーverのマジーヌに笑った。このノリはキラメイジャーのパイロット山口監督って感じ。

 

透明クダックはやっぱり厄介で、今度はゼンカイジャーがボコられる。さっき手を焼いていたゾックスがちゃっかり高所に避難して種明かしすると、それへの対策にマジーヌが取り出したのは、なんか呪術廻戦の釘崎野薔薇を思わせる五寸釘とトンカチ。マジーヌが釘を打つと地面から無数の釘が逆さに生えて剣山の上に足を乗せた状態になったクダックたちが痛がる。そこをサンバルカンのギアを使い必殺アタックで一網打尽。

トウメイワルドに対しては、透明ジュランとマジーヌの連携攻撃。ジュランの姿はトウメイワルドにも見えないから防御不能って、だったらそれ敵にかけちゃいけない技じゃん(笑)。このワルドもしっかりゼンカイクオリティだった。

トドメはゼンカイフィニッシュバスターで撃破し、透明にされていた物や人が元に戻る。

続いて登場したダイトウメイワルドは、立ち並ぶビルを次々に透明にしてしまって、周囲は更地状態。

合体アドリブコーナーは声優さんたちを別々に収録してるとのことで、先行のガオーン役の梶さんが「消えててくれた方が、合体しやすかったな」と言い残し、ツイッターでジュラン役の浅沼さんがどう答えたが知りたがってたけど、答えは「ちょっと何言ってるかわからないんスけど」だった(笑)。浅沼さんの返しは毎回素敵。

ジュラガオーンが透明ビルに躓いたりしてるんだけど、これ躓いただけじゃ済まなくて、破壊してない?とヒヤヒヤした。

またしてもジュランだけ透明ビームで透明化して、中にいる介人も剥き出し状態になり、怯んだところを攻撃されて合体解除。

それを見てブルーンとマジーヌも合体。一体一体しっかり見せるには仕方ないのかもだけど、どうしてもここ数話のブルマジーンには「ぼーっと見てないでもっと早く君たちも行こうよ!」と言いたくなっちゃうのは困り者。

合体バンクで激怒継続中のマジーヌが「今回はやっちゃっていいっすよね?」と同意を求めると、ブルーンも「我慢は体に毒ですから」と応える。互いに敬語の穏やかなこっちの掛け合いも、なんかじわじわきて好きだ。

空からブルマジーンがガンガン攻めて、ツーカイオーリッキーも参戦。味方の優勢を見てとった透明ジュランがなぜかここで離脱を宣言。

追い詰められたダイワルドは奥の手だと、自身を巻いていた包帯を外して自ら透明になり、敵の姿が見えないゼンカイツーカイ側は苦戦。でもここでマジーヌが魔法でカラフルな雨を降らし、姿をあぶり出したところをツーカイオーリッキーがトドメ。

 

トウメイワルドを倒してしまったことで子供たちとの約束を守れなくなり、しょげてるマジーヌたちの元に、子供たちがお化けがいたと大興奮で走ってくる。マジーヌたちを待ちきれずに学校へ行くと、音楽室で誰もいないのにピアノや木琴、太鼓が鳴っていたと。大喜びで一緒に学校へ向かう皆をこっそり見送っていたのはジュラン。ダイトウメイワルドにもう一度透明にされた後、1人抜け出して大きさを元に戻し、学校で超常現象を起こしていた。

そこに学校の理科室を抜け出した骸骨が「あそぼー」と迫ってきて、お化けは本当にいたのか?ってオチ。いやジュラン、怖がってないで今すぐその骸骨を連れて皆を追いかけろ。そうすれば骸骨含めて全員幸せになれるぞ。

 

一方、トジデントではイジルデが、新しい研究に取りかかるので次に呼び出すまで自由だとステイシーに告げる。

ステイシーの脳裏に浮かぶのは母親の面影を宿したヤツデさん。

「僕は一体どうしたいんだ?」

トジデントという組織で反発する父親を超える手柄を上げたいなら、ゼンカイジャーの基地と家族の情報を報告すれば良かった。

介人が憎くて倒したいなら、ヤツデさんと2人きりになった時に攫って人質にして呼び出せば良かった。

でも実際はヤツデさんに嫌われたくなくて、味方のワルドを売りトジデントに損害を与えてる。したいことは分からなくても、なくしたくないものはもう分かってるのでは?

もともとトジデントでは生まれついてのはみ出し者で馴染めないでいたところに、別の世界に大事な物を見つけてしまった、と書くと何だかガオーンみたい。あんな風に自分の好きな者に迷わずまっすぐ向かっていく姿に、ステイシーが影響を受ける回があればいいなと思ったりする。そう考えると、ガオーンもかなりのキーパーソンなのかも。

そんでヤツデさんが事前の予想以上にヒロインで、もちろん演じる榊原郁恵さんだからこその魅力もあるけど、歴代のサポートキャラの中でもかなり美味しい役のように思う。

他に誰がいるかな?と探したらスワンさんが思い浮かんで、こちらも往年のアイドルじゃん

スタッフさん(笑)・・・とかいろいろ思ってしまって、恐るべしアイドルパワーだなと。

ゼンカイジャー16話感想: たぶんもうきっと、たった1つの宝物

前回ゲゲ主導で行われたレトロワルドの作戦は失敗。だけどボッコワウスは可愛いペットのゲゲが楽しめたならそれで上機嫌。「鳥の僕にも使えるなんて、とても良い発明だね」とゲゲが誉めると「(猫撫で声)そうかそうか~。(ガラッと変わる)良かったな、イジルデ」。

そりゃあバラシタラも「あの鳥も俺様たちと同じく負けたというのに、この差デアル」とぼやきたくもなる。

ゲゲはもう1回別のギアを使ってみてもいいかとボッコワウスに甘えた声でねだり、ボッコワウスが快諾してイジルデにギアを見繕わせたところでOP。

 

OP今日の見所コーナーで怒濤のサトシ連呼。あのカシワモチ連呼すら超える勢いで、まあ予告からこちらも楽しみにしてきたけど中澤監督が全力全開でサトシ弄り(笑)。

ステイシーがうっかりカラフルに来てヤツデさんにほだされる展開は待ち望んでたけど、てっきりヤツデさんに「ステイシーちゃん」て呼ばれて戸惑う姿を想像してた。香村さんはこれまで「マベちゃん」「けいちゃん」て意外なキャラに「ちゃん」付けして馴染ませてきたから。

でもまさかステイシー自ら「サトシです」と名乗るとかこちらの想像のはるか斜め上の破壊力だったよ(笑)。

 

ゲゲが送り込んだ今回のジシャクワルドによって、キカイノイドも人間も体が磁力を持ってしまい、街中のいろんな金属がくっついてまたしても大混乱。

その直前、マジーヌが水晶占いを介して街角で子供たちと交流を始めていた。内気な彼女もカラフルから1人で外の世界に踏み出したのかな?と思うと、諒くんを思い出してほっこりする。

 

ジシャクワルドの居場所を突き止めた介人たちが変身のため皆でギアトリンガーを構えた途端、これも隣の人の体にくっついてしまい、あたふたしながらも強引に変身。変身するだけでいちいち絵が面白いのが狡い。

銃で狙うも磁力に引っ張られて狙いが定まらない上に、無限鉄骨攻撃の下敷きに。その隙に悠々とワルドに逃げられてこの場は完敗。

後から来たゾックスが磁力の影響を受けていないのは、発動した時にその影響範囲外にいたってことかな。

 

ゾックスに助けて貰った介人たちがへとへと状態でカラフルに戻って来ると、今度は店内の小さな金属が飛んできてくっついてしまう。その中にカラフルサンデーを食べていた人のスプーンもあって

「お客さんすいません、ただ今磁石なもので」と介人が間違ってはないけど凄くゼンカイ世界クオリティな台詞と共に相手の顔を見ると、サンデー持ったまま目を見開きフリーズ状態のステイシー(笑)。もう予告の時からこの瞬間が楽しみだったよ。

介人たちが一斉に「ステイシー?」と言った瞬間、絶妙なタイミングで飛んできたセッちゃんのけたたましい声が被さってしかも介人の腹にくっついてしまい、「ステイシー」という名前はなんとなく有耶無耶になったところに、ヤツデさんがステイシーを「サトシ」と呼んだ!

それを聞いてジュランが正そうとすると、ステイシーが「サトシです!」と有無を言わせない勢いでごり押し。まるで「この場はステイシーとして害意を働く気は無く、サトシという1人の客で通すから合わせろ」と言外に迫ってるみたい。

予告の時はステイシーがこの場で咄嗟に「サトシ」と口走るのかと思ったけど、その前にヤツデさんがカラフルに引っ張り込んだ時に名乗っていたのか。諒くんの時もヤツデさんは最初に名前聞いてたしな。

 

何も知らないヤツデさんの前だからと介人たちが調子を合わせると、ステイシーもといサトシは更にヤツデさんに「ありがとうございます。美味しいです」と丁寧に礼を言う。

それを見た介人が何かを感じ取るのが印象的。

ヤツデさんが非金属のスプーンを取りに行った隙に警戒体制に戻る両陣営だけど、キカイノイドの体だけだんだん磁力が強まって重い設備も動き出し始め、下手すると店ごと倒壊しかねない事態にキカイノイドたちはいったん外に避難し介人も後を追う。

磁力が引き起こす事態が、ステイシーの正体バレや衝突を自然に回避させている。

そんでよく考えると、いくらキカイノイドたちが大変でも、自分たちの基地であり祖母もいるカラフルに敵のステイシーを1人残すのは普通は危険と考えるのでは?

でも迷わずそうした介人は、たぶんさっきの「美味しいです」を見て大丈夫と判断したってことになる。基本的に性善説の塊なんだとしてもいろいろ凄いな。まあ土台にゼンカイジャー世界の緩さあってこそかもだけど。

 

その介人の判断は結果的に正しくて、ステイシーはヤツデさんから穏やかにスプーンを受け取ってサンデーを完食し、カラフルを襲うどころか逆にめちゃくちゃになっていた店内の片付けを1人で手伝い、女の力では動かせない重い設備も元の位置に戻した。中性的な容姿でもここはやっぱり男の子。

「ありがとね、サトシくん。助かったよ~」「またおいでね」

たぶん母親が死んでからこれまで、トジデントで一度も言われたこともなくこれからも言われることはないと思ってた優しい言葉が次々浴びせられて、ステイシーの中に積み重なってく。

「またおいでね」の時のステイシーは店から出ようと背を向けていたけど、顔が見えなくてもステイシーの気持ちが伝わって思わずうるっときた。

トッキュウジャー23話で祭の記憶を取り戻したライトがずっと背を向けたままだったりとか、中澤監督は時々ここぞという場面でそういう演出をする。宇都宮Pが東映公式でのルパパト24話の紹介で魁利とつかさの場面に触れて中澤監督を「後ろ姿の魔術師」と呼んでいたのを思い出した。

 

ワルドの力がだんだんエスカレートして大ピンチになる展開はこれまで何度かあるけど、その際に人間とキカイノイドへの影響の大きさが違う。キノコワルドの毒やレトロワルドの精神攻撃は人間の被害の方が深刻で、今回はキカイノイドたちの方が大変。そんで被害の軽い方が打開のために立ち上がる。

異なる者たちが共存することで、その多様性が全滅を防ぎ互いをカバーし合える。そう見せたいのかな?とちょっと思った。

 

街中の金属に追いかけられて逃げ続ける4人は、まずマジーヌが自販機の下敷きになり、ブルーンもトラックと乗用車に挟まれ「アイルビーバック」とターミネーター2みたいなサムズアップでリタイア(笑)。

残ったジュランガオーンに今度は界賊船までコントロールを失って引き寄せられてきた。こういう場合、普通は重量の軽いジュランガオーンの方がぴゅーっと飛んで界賊船にくっつくのでは?とか思っちゃダメ(笑)。あくまで磁石にされた側の方が強い、それこそがジシャクワルドの力のキモなんだよきっと。

 

前回に続く界賊船=妹弟たちのピンチにさすがに危機感を覚えたゾックスは、介人がステイシーにジシャクワルドの居場所を教えてくれと頭を下げる現場に介入。戸惑い拒否モードのステイシーに「おとなしく言うこと聞いた方が良いんじゃない?」と脅す(笑)。「介人はヤツデの孫だ。介人の命を狙ってること、バラされたくはないだろ?」

いろいろと凄い場面。

 

まず敵であるステイシーに頭を下げてこちらに有利な情報を教えてくれ=裏切れと頼む介人。

これまでのステイシーの言動から必ずしもトジデントに忠実な訳ではなく、ヤツデへの態度を見て更に、所属組織の意向に反するこんな願いも聞いてくれる可能性があると思ったのかな。

介人ってうっかりするとあのバラシタラにすら親の情を勝手に読み取ってホッとするくらいだから。ホッとするってことは、バラシタラにすら親の情をフックに話の通じる余地があるのでは?と、もし考えてしまうということだとすると、恐ろしいな介人、と。

 

そんでゾックスはちょっとヤツデさんへのしおらしい態度を垣間見ただけでステイシーの気持ちを瞬時に見抜き、でもその場に乗り込んで正体をバラしヤツデさんに真実を告げるでもなく、単にステイシーにダメージを与えてザマミロするでもなく、今後の恰好な交渉材料として大事に胸に納めておいて、ここぞという場面で脅迫(汗)。

とても正義の味方とは呼べない、ホント強かな界賊って感じ。

介人がヤツデさんの孫って情報は、相手が違えば逆に介人の弱点を敵にバラしたことになるんだけど、ゾックスは逆にステイシーの弱点に出来ると踏んで強気に交渉したってことだよね。

 

そしてステイシーの方は逆にヤツデさんを人質に脅すとか微塵も考えられず、そういうハッタリすら言えずに素直に従う。

つくづく悪役やってくための資質が追加戦士に完全に負けてるよステイシー(涙)。

そもそも侵略対象世界のキカイタコ焼き屋にもたぶんちゃんと料金払ってて、店内がめちゃくちゃで困っていたヤツデさんを助けて片付けを手伝い、そうしたい相手には礼儀も敬語もちゃんと使えるステイシーは、根は素直で育ちも良いんだろうし、彼ほど今いる環境が悪いだけって思わせる悪役も珍しい気がするな。

 

両親失踪時のヤツデさんの慰め方を見ると、介人は両親の愛情は疑ってなくて、だからこそ自分を置いて消えるなんておかしい、何か悪いことに巻き込まれたのでは?という不安に押し潰されそうになっていたのかもしれない。

けど、もしヤツデさんがいなければ自分を捨てたと恨みを育ててしまう可能性も小さくなかったのでは?とも思う。いずれにしても介人はヤツデさんのおかげで両親失踪による心の傷を最小限に食い止めることが出来たんだとすれば、介人とステイシーを分けたのはヤツデさんの存在の有無かも、と思ったりする。

でもトジデントにヤツデさんみたいな人が生きられる余地があったか考えると、やっぱり介人たちが住むあの一際大らかで優しい世界との環境の差は大きいな。

全キャラ中一番ヤツデさんを必要としてるのはステイシーだろうし、早く光の世界においで。

 

ステイシーはジシャクワルドを騙して岩漕山(岩船山の「船」を「漕」ぐの字にってわかりやすい・笑)に誘き出す。

そこに待ち構えていた介人とゾックス。体にくっついた金属が重くて大変だと文句を言う介人にセッちゃんが「悪かったな、チュウ」(笑)。介人が頭下げた時にも「苦しい・・・」と呟いたりしていて可愛い。変身した後も雑にくっついていて何気に戦場デビューしたんだな。

キカイノイドほとではないとは言え磁石状態の介人は、またしても無限鉄骨の下敷きにり大ピンチ。そこに、色んな物がくっついて遠目にわかりにくいかもしんないけどジュランガオーンが、界賊船から逃げ続けてどうせもうダメならジシャクワルドを巻き込んでやると向かってきた。たまらずワルドが磁石パワーを弱めると、船はかけ続けていた逆噴射で遠くに吹っ飛び、ジュランガオーンも介人も大物金属が体から離れて動けるようになり、形勢逆転。

更にすかさずセッちゃんの指示で介人がファイブマンのギアを使うと、「磁石は熱を加えると磁力が弱まる」みたいな理科の知識が介人の口からスラスラ。理科の先生であるファイブレッドの能力で、「介人が、賢い?」と声を揃えるジュランガオーンが酷い(笑)。まあ氷河期知らなかったから仕方ないけど、介人は知識はなくても対人では賢いと思うぞ。

 

ジュランが自分にも火力があると思い出して「貰って貰って」とガオーンにも分け、ツーカイザーシンケンフォームとの炎の連携攻撃が、カメラワークも相まってめっちゃ格好良い。そんで今回のトドメはゼンカイザー単独。

それを見届けて「これでいいだろ」とステイシー。ゾックスがせっかく握ったこの弱味を手放すとは思えないから、この先も「バラされたくなければ」と骨の髄までしゃぶられてもおかしくないと思うんだけど(汗)。

 

ダイジシャクワルドにはまずツーカイオーリッキーが立ち向かおうとするも、磁石の同極が反発する力を利用して合体解除され、遙か彼方に飛ばされてリタイア(笑)。販促がひと段落したとたん、容赦なくギャグと共に他のロボとの販促バランスを見られて、前回の等身大戦不参加に続いて今回はロボ戦不参加。まあ近所の玩具屋さんだとツーカイオーは売り切れていてたぶん次の入荷までもう暫くかかるだろうから、今回はゼンカイオー販促でいいのかも。

そのゼンカイオー2体も合体解除させられたけど、ガオーンが自分たちの反発を逆に利用してジュランを飛ばし攻撃させ、意図に気付いたブルーンマジーヌもこれに参戦。ひたすらボールのように飛び交って斬りつけているジュランが酷い絵面なんだけど、ピンチを逆手に取ったこの作戦を即座に受け入れていて、やっぱりこの人は大人だ。

たまらずダイワルドが極を反転させると今度は全員くっついて、「・・・何これ?」という間の取り方が凄く中澤監督(笑)。

全員その位置から一斉に何言ってるのかわからない必殺技の名を叫びながらフィニッシュ、というどこか間抜けな流れがやっぱりゼンカイジャー。

 

トジデントでは、幹部2人がゲゲの失敗をあげつらい、ペットの分際であまり偉そうな口を聞くなとか、ここぞとばかりに日頃の鬱憤を晴らそうとする。

だけどゲゲは「でも僕が手を出した事で、ボッコワウスの機嫌が直ったと思わない?君達はこれからも、自分のやりたい事を試してごらんよ。また僕が機嫌を取ってあげるからさ」

と、ゆったり構えた気怠げな怪しい声で、自分の存在は2人にとっても有益でかつボスの機嫌は自分次第だと優位性をアピール。

更にステイシーにも「今は黙っておいてあげるよ」とこっちも弱味を握ったことを仄めかしながら高笑いして舞い上がる。

冒頭ではいかにもボッコワウスに甘えて取り入る女幹部みたいだったけど、何種類かの声のトーンを自在に使い分けて、なんだか底が知れず不気味な存在感が増した感じ。

 

カラフルでは夕食が終わって、キカイノイドたちは昼間の疲れで皆うたた寝してしまった。

起きているのが介人と2人だけになったヤツデさんは、サトシと何かあったのかと聞く。昼間の皆の態度を見てそんな感じがしたと。サバサバしているようで、こういう時の聞き出し方が、繊細だな。

介人は「えっと・・・前に喧嘩したんだよね、派手なヤツ。でも、今度あいつが来たらまたカラフルサンデー食べさせてやってよ。今度は俺のおごり」

敵であるステイシーがこれからもここに来て、ヤツデに優しく接して貰えることを望まなければ出て来ない台詞。ヤツデには絶対危害を加えないし、それどころかたぶん慕っていることも今回のことでわかり、ステイシーの境遇にも思うところがあるんだろうか。

「こーんなの作っちゃおうか!」と互いに身振りでふざけるやりとりが可愛く優しくて、ホント好きだな香村中澤コンビのこういうラスト。

 

ステイシーは今のトジデントに大事な物も忠誠心もなく、その行動原理は反発する父親を超える手柄を上げることと、大嫌いな介人を倒すこと。

でもそれならゼンカイジャーの根城と家族の存在はトジデントにとって願ってもない情報で、それを差し出せばステイシーの功績にもなって、介人も苦しめられたはず。

なのに報告もせず介人にもヤツデさんにも手出しせず、黙ったまま逆にヤツデさんに嫌われたくないからと、味方のワルドまで売った。

ヤツデ観音にとってはこれまでその手を差し伸べてきた多くの人の中の1人なのかもしれない。

だけどステイシーにとってヤツデさんはたぶんもうきっと、母親の死後初めて出来た、たった1つの宝物でしかないんでは?と思うとちょっと切ない。