キウイXのつぶやき

今はルパパト関連の呟きその他をまとめたり売上のこととか不定期に考察したりしてます

ルパパト51話: 快盗の最高の終わり、ノエルさんと警察はまだ終わってないよね絶対に

終わってしまった、いやこれで終わったはずがない。

最終回を見てからずっとこんな感じで頭の中を整理しきれないでいる。

 

ルパン側としては文句なしだと思う。

目的を果たせたら自分達はどうなっても良かったという潔い姿を見せ、かと思えばコレクション台帳でノエルの為にドグラニオの金庫の中のコレクションを全て転送し、それが警察とノエルのピンチを救って反撃のチャンスを作る。自分達の装備も全て送った事がコグレの心も打って後の救出劇に繋がり、スーパーパトレン1号の布石にもなった。

 

快盗3人の救済方法も良かった。

 魁利兄達3人の快盗姿、最初キャストブログで見た時驚いた。でも今回のを見ていろいろほっとした。

大事な人の為に魁利達が払った代償とか大き過ぎて、救われた側が物語が終わった後に苦しみ、関係が上手くいかなくなるかもってちょっと心配してたから。

魁利達にとって大事な人だったように救われた側にとっても快盗達は大事な人。それが自分達のために快盗になり人生をある意味ドロップアウトしてまで命がけで戦い指名手配の挙げ句金庫に幽閉、というのは献身が一方的過ぎる。氷から目覚めて2年経ってる事にまず驚き、浦島太郎状態の中で大事な弟が婚約者が親友が自分達を救うためにどんな危険を犯しどんな代償を払ったかを把握していく過程は地獄だったかもしれない。

快盗になって魁利達を助ける為に働く事で魁利兄達は救われもしたと思うし、彼らがこれからわだかまりなく彼らなりに幸せに暮らす為の通過儀礼だったと思う。それでも魁利は圭一郞と同じ側の兄に快盗をさせてしまったことが辛かったろうけど、快盗というのは彼らの気持ちを軽くする名目で、実際はコレクション探索限定、ルパンレンジャーというより危険で違法な戦闘のないボウケンジャーの方が近かったはず。警察に感知される事もなくお役御免で人間関係のバランスを考える香村さんらしい配慮と落とし処だと思う。だからこそ本来一方的な自己犠牲には否定的な方だよな~と、どっかの自己犠牲好きをちらっと頭に浮かべながら思う。

魁利兄達がちゃんと日常を生きている感じも良かった。

魁利兄は圭一郞に似た圧倒的正義漢だけど弟のためなら快盗だってやり、終わったらとっととマスクを捨てる。

彩さんはさばさばしていて透真が心の支えにしたくなる懐の広さと頼もしさがあんな短いシーンでも感じられるのが凄い。

詩穂ちんは「快盗はもう終わってる」と言われた時の反論が良かったな。助け出した後だからという確信以外にも、ああそうだよ、詩穂ちんて小さい時からこういう、正しいと思うことを周囲の空気に流される事無くハッキリ言うヒーローだったよ。私はこの子が助かってまた夢に向かって歩き出した事が嬉しい。

3人とも一貫して、ただ助け出されるだけの記号じゃなかったのが良かったな。

 

魁利達は20話までノエルを知らなかったから快盗に仕込んだのはコグレ。じゃあなぜ新快盗はノエルだったのか考えたら、きっとノエルはジャックボットとも友達で、好きな物や習性、弱点等捕まえるのに有利な情報をコグレよりもたくさん持っていて、それに合った鍛え方や作戦を作れるからかなと思った。

とすると、襲撃される前のルパン家の屋敷ではグッティだけでなくジャックボットもふわふわ飛び回っていたんだな。ノエルの友達はグッティだけじゃなかったのか。

 

ノエルさんはコグレが新快盗をスカウトしたと聞いて最初は猛烈に反対してたとしても、3人から「黙って見ているだけなんて出来ません!」とかどこかで誰かさんが言ってたような言葉を吐かれたら、絶対「ぐぬぬ」ってそれ以上言い返せなくなって講師も引き受けちゃったに1票。

コグレだって情はわかる人だから、魁利兄達の心の救済も考えた可能性もあるし。

 

金庫の中で1年暮らした快盗達だけど、ジャックボットが台帳を通して金庫の中と外を行き来出来るなら、きっと同じようにグッティが行き来して双方の情報伝達を担当してたんだね。

魁利達は外の状況は分からないから、いつ木っ端微塵になるかって覚悟を続けるのも辛いだろうけど、いつまでも何も起こらなければそれはそれでドグラニオに負けたのかと心配にもなる。だから早めにグッティが教えに行ってひとまず安心させたと思うし、中があんなにのどかだと分かればノエル達も安心だし、圭一郞達にも伝えられただろうね。

ジャックボットが台帳から飛び出した時に透真の散髪に使われていたハサミやケープはグッティが運んだんだろうか。まあコレクションの中にはドグラニオの金庫の中へのちょっとした生活必需品の転送が出来る物があっても不思議ではないかも。他にも調理器具、食材、雑誌新聞とか。

ある程度大きな物はどうだったんだろうか。寝具トレーニング器具なんなら家一軒。でもあまり手軽に出来てしまうとじゃあ人間の行き来も出来るんでは?と思われてしまうかな。でも思ったよりずっと快適に暮らせていそう。

 

一方金庫の持ち主のドグラニオ様。

思った以上にお爺ちゃんだったんだな。コレクションがなくなってからの弱体化は、その器の大きさに何度も惚れ込み、「様」と付けたくなる私にはややショック。強敵のまま逝って欲しかった気持ちも少しある。

自分の鎖でがんじがらめの姿を見ると、手術の全身麻酔から醒めた後もいろんな器具で身動き出来ずTVも見られなかった数時間を思い出して、あれが1年間以上続くのかと思うとゾッとする。2年前の誕生日は大勢の部下に囲まれて賑やかに祝って貰えたのに、面白い物が見たいと組織を捨てたのに、何もない暗い部屋にその状態で独り放置されるなんて。

確かに死より辛いかもという実感。

 そんなドグラニオ様が勝手に精神操作でジャックボットに金庫を開けられ、目の前で快盗達の涙の再会劇を見せつけられるのは屈辱だろうけど、一方で文字通り死んだ方がマシなくらい退屈してもいたろうから案外1年ぶりにありつけた貴重なエンタテインメントとして興味深々でガン見してたかもしれないと思ってみたり。

 

さて今回のノエルさんのいいとこ探しだ。

まず最終回に新強化形態を貰えた追加戦士なんて他に記憶にない。一瞬だけだし決められなかったけど。

圭一郞達の知らないコレクションに関する知識や情報を元に、金庫の中で何が起こっているかいち早く把握し、そこからドグラニオの現在の真の戦力も素早く分析してパトレンに共有。ノエルが両方に属していて良かったとここでも。新米快盗3人を仕込むという表に出ない形で魁利達を助けるために貢献。

その代わりにスーパーパトレン1号を支える役には加わらず、ラストバトルの出番の尺は初期6人に譲ってねということなんだろうか。思えばノエルさんの見せ方はいつもこういう足し引きの繰り返しだった。最後までそれを貫いたって事か。

 

快盗達が金庫の中にいた1年間の警察とノエルについて。

つかさが怪人のコレクションの有無を落ち着いて把握している。以前は明確に障害になるとわかるまでは気にもしていなかったのに。魁利がギャングラーの持つコレクションは最後、後は警察の装備だけと把握している。

パトレンだけが1年間ギャングラーを撃破し続けてきているのにコグレが余裕を保ち、コレクションを全部集める事を諦めていない。ということはこの間倒されたギャングラーが持っていたコレクションは全て破壊される事もなく回収済み。

これらを考えると、ノエルは快盗としてだけでなく警察にも籍を置いたままか警察と連絡を取り続け、ノエル不在でもパトレンがビクトリーやマジック等のダイヤルファイターを使ってコレクションを回収し、ノエルに現物か情報を渡している可能性もあるのでは?

それともコレクションを持つギャングラーの前には取りこぼしなく現れて回収していったんだろうか?世間の認識は「快盗はもう遅い」だからそんなに目立った動きはしていないと思うけど。

ノエルが警察にどこまで秘密を明かしているかも含めて、こうやって警察との関係は最後までぼかし通しすんだなと、今回しみじみ。

ラストの魁利達は、平和のために警察に手を出せないノエルが歯痒くコグレとだけ共謀して盗りに行ったとも、盗りに行く名目で実は初美花が咲也にしたように助太刀目的だとも、ノエル完全黒幕化ともいろんな受け取り方が出来るとは思う。

 でも私は、ノエルさんは警察のコレクションは自分で返して貰うなり奪うなりするつもりだと魁利達に話したけど、魁利達は2戦隊がいがみ合った時のオロオロっぷりとかつかさが一生懸命だからコレクション盗れなかったとか、困るとすぐ自分だけ切り捨てるとか、

ノエルさんに快盗と警察の2択を迫ると絶対グダグダでロクな事にならないと思って、自分達だけで勝手に奪う事にしたと妄想。

 

「圭ちゃん達がコレクションで戦い続けてる限り大事な人を取り戻せない奴がいるんだ。

そいつはいつも自分より他の奴を優先して、お陰で俺達は大事な人を取り戻せた。

大事な人を取り戻すのと同じくらい世界の平和も守りたくて、圭ちゃん達がちゃんと戦えるように大事なコレクションを送った。

俺達には自分でなんとかするって言ってるけど、きっと圭ちゃん達の戦いが終わるまでコレクションを返せとは言わない。

でも俺達はそいつにも早く願いを叶えて欲しいんだ。だからコレクションは返して貰う」

 

魁利にこう突き付けられたら圭一郞は何て言っただろう。

たぶん私はそれが見たかった。

ノエルがルパン家の者だと知らない限り警察との関係は完成しないと思うけど、その状態をぼかしたまま終わるとか正直想定外だった。

私はノエルが警察のため平和のためにルパン家を裏切ってまで大事なコレクションを託したことを圭一郞達に突き付けて欲しかったし、それに対して圭一郞達がどうするかを見て見たかったんだ。

でも公式は最後まで一貫してそれを避けた。

 このあたりについてはまた別の記事で書きたいけれど。

 

私はノエルの願いは必ずしも適わなくてもいいと思っていた。死者を生き返らせるのはドラゴンボールの世界や塚田作品ならありだけど、このスタッフではやらないかもと思っていたし。ただ、生き返らそうとして何が起こるか、その結果をノエルがどう受け止めるか、それは描くと思っていた。

だからそれらが盛大にぶん投げられた事に呆然としている。

 

警察も、スッキリしない終わり方でもあるよね。事態を打開したのは自分達ではなく、快盗が金庫の内側からドグラニオを弱体化させたからで、その時点で「強敵」ではなくなっていた。しかも快盗達を助けるためにトドメも刺さず、快盗達を助けたのもルパン家と新たな快盗達。

 

警察とノエルはそれぞれ不完全燃焼な一方、宇都宮作品としてはこれまでになく続編を意識させるから、もしかしていっそ警察とノエルは販促の制約のない形でその後を描きたい気持ちがあるのでは?スピンオフを望む声が大きくなるのを待っているのでは?と期待してしまったりしている。玩具とは対照的に映像ソフトはかなり好調だからGoサインも出やすそうだし。そんな事をあれこれ考えているから、自分の中で終わった寂しさと、終わっているはずがない的ごちゃ混ぜ感。

思えば、ジャックボットを脱出の鍵に使ってきたのは意表を突かれると同時に、宇都宮作品にしては映画を見てない人に不親切だと思ったけど、「だったら今から見てくれ金を落としてくれ」というこれまでにはない商売っ気を感じたのは自分の都合の良い願望だろうか。

思えば視た人がその作品にお金を使ってくれなかったらどうなるか今作のスタッフほど骨身に沁みた人達もいないだろうし、というのもある。

もしこれからでも稼げると分かってる映像系で玩具不振の分まで取り返そうという気になってるなら喜んで乗っかってやるよ。

但しエピソードノエルが必要最低最低条件な(なぜに男口調)

というか、警察とノエルの本気の物語を希望。

まずノエルが国際警察に入りグッドストライカーを日本に送ったいきさつ。ここ絶対ハッキリして欲しい。

もし本編で全てがノエルの掌の上だったと印象付けるのが特にパトレンとのバランス的に良くないと判断して敢えて描かずに来たのなら、そのしがらみから離れたスピンオフでこそきちんとやって欲しいんだ。

円盤売上が海賊の背中を捉え、侍も意識出来る程の人気コンテンツだというなら、作らないのは勿体ないよ。 

ルパパト: ノエルさんは「大奸智にして無欲の人」?

大奸智にして無欲の人

 

ノエルさんを見ているとこの言葉が頭に浮かぶ。

使ったのは、薩長同盟を成した坂本龍馬だそうで。

凄くずる賢いけど欲のない人って意味かな?

実際にはこんな欲張りな人もいないかもしれないんだけどね。坂本龍馬が敵同士の薩摩と長州を結び付けたように、快盗と警察、相容れない2戦隊を共闘させようなんて事を大真面目に考え、実現しようなんて。そのために両方の戦隊にぬけぬけと入り込んで来て。

 

大事な人を失った時に

絶対取り戻したいと思ったのが快盗

その死を無駄にせず同様の悲劇を防ぎたいと思ったのが警察

ノエルさんはアルセーヌを失った時にその両方を同時に強く思ってしまったのかもしれないけど。

 

ノエルさんがずる賢いかどうかは微妙だけど、必要なら正しい目的のために正しくない手段を躊躇わずに取れる。

すぐに返したとはいえ気軽に大勢のスマホを掏りとる。咲也と初美花の恋のキューピットになろうと思って最初にしたのも咲也のスマホを掏りとる事。挙動が心配だからと仲間をこっそり尾行するのも平気。

隠し事も多くする。快盗の正体を隠したまま警察と仲良くさせようと画策する。

警察相手だけでなく、たぶん快盗にもミステイクと嘘をつき、グッティとビークルを警察に送った。ノエル以外の誰にグッティが大人しく梱包されたりするかと考えれば。

 

だけどそれは私欲ではなく問題を解決するため。快盗と警察という相容れない二つを結びつけるため。そうしないと決闘回で圭一郞に言ったようにギャングラーに対抗出来ない=いずれは負けて死ぬとたぶん思っているから。

そのためならいざとなれば自分を捨てる。そもそもこの立ち位置を選んだ時に自分が好かれる事を度外視している。寂しがりの癖に。

孤児として路上に放り出され、引き取られたのは伝説的な快盗の屋敷、という育ちなのに、人を守る方にも意識が行き、しばしば自分より他人を優先する、根は純粋なお人好し。

そんなノエルの本質は光、でも環境から後天的に身に付けた手段は闇、そういう形で両方の属性を持ち合わせたのかなと思う。

そのために快盗と警察の両方に属しながら両方とも中途半端。どちらにも個人として徹する覚悟は持てないけど両方を命に変えて守る覚悟はある。

ノエルさんはたぶん、自分がちゃんとした快盗やちゃんとした警察官になりきりたいわけじゃない。元はエンジニアだし。

それより両方の戦隊を一人も死なせずに共闘させる事が一番大事。そういう自分だけの茨の道を命がけで突き進むという事。

その為には手段は選ばず時には相手の心は傷つけ、でも命は我が身に変えて守る。

 

そういう矛盾というか、二面性を抱えた人でなければ、警察と犯罪者の共闘の模索などという「何を言ってるんだろうこの人は」な発想をしてその道を突き進む事もなければ、進んだとしても最終的にそのどちらもが彼を信頼し、その窮地を命がけで救いに来る事もなかったのでは?と思う。

正しく誠実な道を行こうとするなら、咲也の真心が届いてしまった初美花のようにそれ以上身動きが取れなくなってしまうかもしれない。

助けられて感動し君達が好きだと言い、借りを返すためなら命も捨てる覚悟もあるけど、次の回の冒頭には助けてくれた人達のパソコンに侵入出来るメンタリティを敢えて描いたのはそういう事かもしれないなと。

 

そもそもノエルに厳密に正しさ誠実さを求めるなら、素性を隠して国際警察に入る事が間違いだった。

でも快盗の活動開始とノエルの国際警察入りの前後関係はわからなかったけど、ノエルがルパン家=犯罪依頼元に所属する者だと分かったら国際警察は彼を受け入れなかったかもしれない。

その場合戦力部隊は今もまともに戦えていなかった事になるけど。

 

またそういう奴が他者より我が身可愛さを露呈したらその時点で信頼はアウト。快盗達は折々で目的や快盗の為に自分を二の次にするノエルを見たし、警察もゴーシュに自分を差し出す姿でそれが分かって信じられるようになった。

そんな姿は「人間」として間違っているのかもしれないし幸せでもないのだろうけれど、そういう奴がいなければここまで来られなかったろうな。ライモンや実験体の時に両戦隊とも全滅してたかもしれないし。

 本当はそういう彼の覚悟や思い(特に警察側)、目的を果たした後の姿をもっとしっかり描いて欲しかったと感じる事もあるけれど、このあたりの事情についてはまた思うところがあるので別の形で書きたい。

 

ちなみに表題の言葉はその後にこんな風に続く。

 

大奸智にして無欲の人を

日本では鬼神と言ひ、

 唐土にては聖人と言ひ、

 天笠(印度)にては仏と言ひ、

 西洋にてはゴッドと言ふ。

 所以は(要するに)

 一つなり。

(「竜馬がゆく」より 

 

なんかいろいろ凄い言葉が並んでいるけど、やっぱり「人間」ではないんだろうか?というところがちょっと物悲しい。全てが終わった後なら「人間」になれたのかもしれないけど。

 

少なくとも司馬遼太郎がよく描いた「乱世に必要な人」のタイプなのかもね。彼がもしノエルさんの事を書いたら

 

「彼は地上の混乱を収拾するために天が地上にくだしたいっぴきの妖精だったのかもしれない」

 

なんて言葉で締め括ったりして、と思って、でもそれはその人物が死んだ時に添える言葉だったなあと打ち消した。

だけど、ルパン家やノエルさんについては描かれないままの事が多かったこの最終回以降、何も作品として追加される事がないのなら、いっそ「人」ではなく妖精だったと思ってる方が気が楽かもしれないな、とも少し思う。作品として嫌いにはなれないだけに。 

ルパパト50話: 氷が解けて願いが叶ってノエルさんも少し報われて

1年間かけてきた、魁利達3人の願いが遂に叶う回。物語としては1年。魁利達が快盗に費やした時間は2年。

1年で1番寒い冷え冷えとした冬の空気感の中で凍らされる形で消えた大事な人達が、季節は同じ頃でありながら氷が解けるという形で戻ってくる事でなんとなく春の訪れも予感させる、というのは物語のスタート時期と上手くマッチしたなとも思う。

OPの氷漬けにされた魁利達が象徴するように、大事な人達と一緒に魁利達の心も凍り、ザミーゴを倒した直後に、囮となり凍らされ転送された透真初美花が戻ってきた事で、大事な人達も同様に戻ってきたと確信する魁利達の心も解き放たれた。それがあのダイブと野原に転がる姿。

何かこれまで見たどんな戦隊より、時間を積み重ねた他人事でない痛みを伴ってリアリティーを感じさせ、感慨深い。

と同時に春が別れの季節でもある事が、ルパパトという物語との別れが近づいている事をより強く感じさせて切ないよ。終わったらどうしよう私。

 

 ザミーゴを倒したギミックは、氷の銃の解凍機能とトリガーマシンの金庫を閉じる能力。

どちらも唐突さはあり、事前にある程度示されていればと思わなくもないけど私には許容範囲。特に後者は、金庫を明けるダイヤルファイターに対しトリガーマシンに何もないのは2戦隊の初期装備に格差を付けているのではと引っかかっていた事もあって、むしろ納得だし嬉しかった。

閉じる機能は物語の中での使い方も難しく、ノエルはこれを警察には黙っていた事になるけど、仮に教えられてたとしても警察にとっても快盗の邪魔以外に有効な使い方が私には思いつかない。強いて言えばヨッシーだろうか。コレクションを取り出せないようにすれば永久に善人のまま、但し快盗はお手上げ。

また、この機能を仄めかした途端、今の時代だと速攻でザミーゴ攻略の鍵とネット上で特定されてしまって驚き半減だっただろうしね。

 

戦いの前に「あんな約束クシャクシャのポイだよ」と言いつつ、積み上げた3人の絆と信頼を土台に、凍らされ転送されるリスクを承知で2人が金庫施錠を担当し、1人残された魁利が攻撃手段を封じられたザミーゴにトドメをさすという、「たとえ誰かが斃れても遺った奴が願いを叶える」を冷徹な戦術としてきっちり遂行したんだな快盗達。クシャクシャのポイにしたとは言え、2年間徹底的に「約束」として意識に刷り込んで来たからこそ、一時的にしろ自分が仲間がそんな状態になるという恐怖を乗り越えて取れた作戦だったかもしれないと思う。

 

今回のノエルさん

1年見守ってきた魁利達の大願成就は感慨深いんだけど、同時に私の頭の中をそれと同じかそれ以上に占めてしまっているのがこの人の動向。

ザミーゴ封じの策を思いついた時、ノエルさんは最初に喜ぶでもなく興奮するでもなく辛そうに俯いた。警察を助けるための行動が結果的に快盗の指名手配に繫がってしまったばかりなのに、今度は快盗達の願いを叶えるために警察を危険に晒しかねない。いや確実にそうなる。初期装備でドグラニオ様に立ち向かえって事だから。

自分はまた片方を助けるためにもう片方にリスクを負わせるのか、と思ったんだろうか。

それでも、たぶんノエルさんは棒立ちだったルパンカイザーが気になって、グッテイの調節をしながらあの時のコックピットの中の様子を聞き、3人の大事な人がまだ無事だけどヤバくて魁利達が焦ってると知り、同時に自分のせいで指名手配の彼らがこれ以上快盗を続ける困難さを考えて、ここで一気に決着させてあげようと無理を承知で圭一郞に頼んだんだろうね。

だけど助けたいのに何も出来ない悔しさを抱える圭一郞には実は渡りに舟だったと思う。更には不利益を承知で貸してくれた事に快盗が応え、自分達のビークルを警察に渡す、つまり互いのビークルを交換して戦うという共闘の形に繫がった。

ノエルさん本人は後方に転がって見ていたし、心情的には魁利達が心配でそれどころじゃなかったろうけど、たぶんノエルさんがずっと自分が理想的に思う橋渡しが出来た瞬間じゃないかな。

転がってたのは直前にノエルが体を張って、変身解除された圭一郞達3人を庇ったせいで、こいつまたかよとは思ったけど(笑)。

まあ今回はラスボスと初期装備で戦えと頼んだも同然なので守る責任はあると思うのもわかる。物語的にはドグラニオの金庫に入る快盗達を止めさせず切り離す狙いもあったろうし。

 

 圭一郞「バイクとクレーン奪われました」

つ咲「VSチェンジャー奪われました」

警察3人の晴れ晴れした顔。

これ、どこまでノエルさんの思惑通りだったんだろう。

仲良くさせる事で、快盗が正体隠してる時は主に快盗が装備の劣る警察を見殺しに出来ず助ける。

万一快盗の正体が分かったら今度は警察が快盗を見殺しに出来ず陰ながら助ける。

ノエルさん自身ズタボロになりドラマの中でも外でもあれこれ言われながらも一度も諦めなかった共闘の形はここまで来た。

 

そう、快盗が正体を隠した状態で警察と仲良くなる事のメリットは実は一方的に助けて貰える警察側に大きく、快盗にはむしろリスクもあったんだよね。30話で戦えなくなった魁利とか。

つかさは異世界に行く前後の透真の言葉でそれを思い出し、仲良くする事で自分達は守られてもいたと悟り、今度は自分達が快盗に出来る精一杯の事をしたのではと思う。

 

 つかさの「言い訳はしない!」って新番組予告の台詞じゃなかったかな?ここに持って来たんだ。

いつ本編に出てくるんだろうと思ってそのうち忘れてたけど、去年の今頃どんなストーリーだろ?どんなキャラだろってワクワクしてたの思い出して懐かしい。

今聞くと凛々しく潔いけどつかさ「先輩」にしては可愛過ぎる感じもし、1年でキャラも育って行ったんだろうな、と少し思った。

 

警察を守るためにノエルが自分の命を差しだす

ノエルを救うために快盗が正体を晒し指名手配

快盗を助けるために警察が装備を奪われる失態を演じ、初期装備でドグラニオに挑む

 

綺麗な連鎖だけど警察がちと軽いかなと思ってたら、「快盗を救うために警察とノエルでドグラニオを倒す」という超ヘビーメインディッシュが来てちょっとビビるけど燃える。

 

ノエルさんの性格的には、自分のせいで魁利達だけが指名手配というのは凄く心苦しいはず。だけど、今自首すると快盗のためにこれ以上警察の立場で貢献することも、更にはギャングラー退治に加わることも出来なくなりかねない。だから、自分だけはおめおめと正体を隠し、どんな面でも下げて全てが終わるまで国際警察に図々しく居座ると決め、最近緩んできていた仮面を被り直したのが前回。

そして次回最終回ではその警察と一緒に、ドグラニオと戦う。「あんたは世界の平和も守るんだろ?」と魁利についてくるなと留められて。

そりゃ、あれだけ他人優先を繰り返されると「これは俺ら側じゃないわ」と思うかもね。

ノエルは来日前から魁利達に肩入れがやや過ぎる気もして、もともと22話見た時から

 

自分のせいで初美花がと悔やむノエルを見た感じ、まっとうで責任感も強く、コグレが「大事な人を取り戻したい」という弱みにつけ込んで危険な快盗稼業を一般人にやらせていることに心を痛めない奴には見えない。

 

とは思ってたけど、それにしても快盗達にコレクション集めよりザミーゴ優先させる事を全く躊躇わなかったのがね、警察との共闘考えてもマイナスになりかねないのにってのもあって。同情心強すぎなのか、それとも快盗達の事を、志を同じくする大事な仲間であると同時にどこかで最初から、本来守るべき一般市民として実は厳しく一線引いて見ていて、そこを実は快盗達に見透かされていた可能性はないだろうか。

もちろん、大事な人を失った時に

絶対取り戻したいと思ったのが快盗

その死を無駄にせず同様の悲劇を防ぎたいと思ったのが警察

ノエルさんはアルセーヌを失った時にその両方を同時に思ってしまったからどちらかだけでもない道を選んだのかもしれないけれど。

  

 最終回、グッティがなぜ梱包されたのか見せて欲しいな。

絶対ノエルがグッティに言い聞かせてケースに入って貰ったと思うんだけど、最終回でやってくれるかわからないから妄想しておく。

 

「え~おいらこんな窮屈なケースの中でじっとしてるのかノエル?」

「日本に着くまで我慢してくれるかいグッドストライカー?」

「仕方ないなあ」

「日本では快盗だけでなく警察も助けて欲しいんだ」

「何で?コレクション取り戻す快盗の手伝いするんじゃないのか?」

「僕達はコレクションを集めて大事な人を取り戻せたとしても、ギャングラーがいる限りまた同じような事が起こる。大事な人を失う悲劇が。だから倒して平和な未来を作らなきゃいけないんだ。でも、快盗やコグレさんにはVSビークルは手違いで国際警察に渡った事にする。2人だけの秘密だ」

「分かったおいらに任せろ。でもどっちに味方するかはおいらの気分で、グッと来た方に決めるからな?」

「うん、それでいいよ」

 「でもさあギャングラーの中にも強い奴はいるんだろ?アルセーヌがやられたんだぞ」

「そうだね」

「勝てなかったら死んじゃうぞ」

「だから快盗と警察で一緒に力を合わせるんだ

そのために僕も日本に行って快盗にも警察にもなる。僕が仲立ちして二つを繋ぐんだ」

「そんな事出来るのか?」

「出来る出来ないじゃない、やらなければいけないんだ」

「どっちにも仲良くして貰えないんじゃないか?」

「そうだね。でも大事な人も平和も両方なんて本当に欲張りなんだと思う。この上僕も仲良くして欲しいなんて流石に虫が良すぎるよ」

「大丈夫かあ?ノエルは寂しがりなのに」

「君がいるからね」

「おう、おいらはいつだってノエルの味方さ」

「メルシー」

 

 次回

 大事な3人の氷が解けて日常に戻ってきた時

、取り戻すために尽力した3人は同じ日常に戻ってこられるか分からない所にいる。その事に胸が痛むし、仮に戻って来られたとして、物語が終わった後に、以前のような関係で向き合っていけるかわからないのもちょっと気になる。それぞれが大事な人と向き合った時に、快盗の払った犠牲が大き過ぎるように見えて、このままだと一方的な関係でありすぎる気もして。でもそこに触れるかはわからない。触れるにはリスクもあるだろうし。

 

ただ、東映公式に詩穂ちんが漫画の持ち込みみたいなことしてる写真があるのが嬉しい。

夢に手が届きかけてた時に友達を庇って消えたヒーローがちゃんと救われてまた夢に向かって進み始めたのが。

初美花は親友が自分を庇って消えた事だけじゃなく、自分がお祝いしようとあの場所に連れだした事、親友の夢を応援するつもりで潰してしまったこともたぶん悔やんでいたと思うから余計に。もし描かれてるのが自分を救ってくれた快盗達をモデルにしたものなら最高なんだけど。 

ルパパト49話: 組織人としてのジレンマとかノエルの「仲良くなれたら」の重みとか

前回快盗が警察のためにした事

ノエル救出に加勢

救出のために自ら正体を全世界中継で明かすという代償を払う

協力要請に応じて一緒にゴーシュと実験体を倒す

ダメージの残る警察の代わりに巨大化実験体をノエルと共に倒す

 

警察が快盗にした事

協力要請と広域指名手配

 

この流れが非情すぎる。現場がここまで助けて貰った直後であっても、組織としての国際警察はあくまで快盗を犯罪者として扱わなければならない。

だけど国際警察の一員であるあの圭一郞が、勤務中にもかかわらず目の前に現れたその指名手配犯を逮捕する気ゼロ。

快盗の正体と背景が分かった事も相まって、命を張り時には快盗と共闘して何とか強敵を倒してきた現場は、世間的な信用というか世間体第1の上層部?についていけなくなってないか? 

それでも圭一郞は、快盗が敗れて瓦礫の中に放り出され、透真と初美花が意識不明の重体で発見されるような状況で魁利だけ行方不明でも、勤務中は一生懸命気持ちを殺して大規模被害の対応等に追われ、制服を脱いでから指名手配犯ではなく「友人」を捜しに飛び出したんだろうか。

 つかさと咲也も制服を脱いでから集中治療室で呼吸器を付けた昏睡状態の透真と初美花を見守り、やっと、というか初めて彼らの気持ちに寄り添った言葉を吐く。

初美花を見て「怖かっただろうな」と言う咲也にぐっとくる。圭一郞同様に自分の無力さを責めたかも。好きな女の子の抱える苦しみも知らず、恋に浮かれていた事も。

だけど咲也は初美花の事を良く知らない時点で大量失踪事件と彼女の退学を結びつけ、「きっと友達も巻き込まれたんですよ!可哀想に・・・・・」とその本質を掴んでいたんだよ。

そして、初美花がたぶん一番怖かっただろう独りぼっちでの戦いを助けたのは咲也だよと言ってあげたい。たとえ事情は知らず利用された形でも、咲也が初美花にその時はガチ恋までは行かずとも好意を持っていた事が、魁利も透真ももちろん初美花も救ったんだと思う。

 

一般人から戦隊のメンバーになって戦う女の子に「怖かっただろうな」という声がかけられる事って珍しい気がする。

戦隊だから装備があるから化け物と戦うのが当たり前そういう番組。

でも私達一般人が現実に化け物と戦わなければならなくなったらどんなに怖いか。

 大規模破壊された街で見つからない魁利を捜す圭一郞の焦燥感も見ているこっちの「どうせ主人公だから助かってるしさっき隠れ家に戻ってたよ」ってTVの中のフィクションを見ている感覚をぶん殴ってくる。

香村さんの脚本はしばしばそういうリアリティを呼び起こさせてくれるのが好き。

 

快盗の正体が「友人」だとわかり、目的も苦しみも理解しながら指名手配犯として追う事を義務付けられ、警察にいる限り救う事が出来ないなら警察を辞めるとまで言い、でもそれが出来ない自分を思い知ると同時に魁利に笑って「そっちにいてよ」と背中を押されてしまった圭一郞。この時初めて、図々しくも両陣営に時には命をかけて居座り続けるノエルの思いを心から理解し羨ましく思ったかもしれない。

そのノエル本人は両方に引き裂かれて、今は目的と借りを返すためだけに自分の中のいろんな感情を切り捨てたマシンであろうとしているみたいだけど。

  

「圭ちゃんも俺みたいにはなれない」

 

魁利には自分が圭一郞にとってはOne of themなんだということは分かっていて、そのOne of them一人一人に全力をかける圭一郞だからたぶん大好きになった。たまに顔を出す店の店員が心配でにわざわざ店に来るような。

そんな彼が一瞬でも自分のために警察を辞めると言ってくれたのが凄く嬉しくて、でもそうなったらもう自分の好きになった圭ちゃんじゃなくなるし、そもそも無理だと思ったのかもなあ。

 これまでなかなかちゃんと正面向いて話さなかった魁利が、全世界に快盗だと正体を明かしてやっと圭一郞に本音をぶつけられるようになり、自分たちのために警察をやめると言いつつ快盗になるのはどう見ても無理な圭一郞を見て、最後の最後にまっすぐ圭一郞見て話せるようになる。

隠す物とか取り繕う物とか劣等感とか余計な物が何にもなくなった感じで。

今回の2人のシーンはある意味この作品が1年かけて目指してきたゴールみたいなもので、それにふさわしい素晴らしい物だと思うしネットでもあっちにもこっちにも素敵な解説がたくさんあって、もうそれ読むだけでいっぱいいっぱいなんだけど、ちょっとそれとは外れた事を言ってみたい。

 

 倒れかかった魁利の腕を圭一郞が掴んだ瞬間の、夜と朝が出会った時間の空は東雲。

パトレンジャーという太陽の光を見る事無く去り、人知れず殺されその体を利用されてしまうという、どこまでも報われない形で退場した東雲悟という人は、だけど生前同僚に刻み付けた人間性で信念で、悪意に塗れた嘘を暴かせ、化けの皮の秘密から快盗の正体へと容赦なく真実に導いて、同僚とその「友人」が偽りなく心を通わせられるよう見守っていたんだと思いたいよ。

 

今回のノエルさん 

まさか制服姿のままで買い出し行ったの?

あなた前日下手すりゃ当日、ルパンXパトレンXとしてその一度見たら忘れない制服姿で磔にされてるの全世界中継されたばかりなんですが。平然と買い物するノエルさんを遠巻きに見る他の買い物客とか、レジで二度見&絶句されるとかいろいろ想像しちゃうんですが。

でももうノエルさんにはそんな事はどうでも良いのかもしれない。

恥ずかしい、居たたまれない、どう思われるか気になる、楽しい、面白い、ボンジュール、オーララー

二つの目的を達成するため、借りを返すため、それに必要な物以外の感情は切り捨てる。

だから、自分のせいで指名手配されたニュースを見る魁利達にも平然と話しかけ、コグレの小言にも淡々と応じる。

どの面下げてと言われようがどんな面でも下げて行く。

 

「充分反省したでしょうから」と言うコグレは

今度同じような展開になったら快盗に徹して欲しいのかな?

あの場に人でも建物でも何でも切り刻みたがるゴーシュを放置して圭一郞達を引きずって撤退か、警察が拒むなら倒れてる3人から装備を奪って自分だけ逃げるのがコグレ的には正解だったのかも?

 逆に警察に徹するならスーパールパンXになりコレクションが壊れてもゴーシュに必殺技を使う手もあった。

あの時どちらかに徹してもう片方を諦めれば自分を差しださずに済んだかもしれない。

だけど絶対にどちらも諦めたくなかったから自分を諦めた。

その結果、ノエルを助けるために快盗が正体を明かし指名手配となってしまったわけだけれど、じゃあ快盗が来ない事が分かっているあの状況でノエルさんは他にどうするのが正解だったのか、私には本気でわからない。

 

「面白がっていたんですか」と胸倉掴んだノエルから「本当に仲良くなれたら素敵だと思った」って言葉を聞いて、咲也はノエルが自分の初美花への恋を知った時の「なんて素敵なんだ」って言葉を思い出しただろうか。

あの一見恋バナ好き丸出しの言葉に込められた思いは咲也が思う何万倍も重かったんだと。

 共闘させなければ

でも絶対難しい

そもそも自分が信用して貰えるか

と思いながら日本に来たら思いがけずそんな恋があると知って、ノエルにはどんなにどんなに希望の光に思えたか。

もしかしたら両戦隊に人間的にももっと仲良くして欲しいと思わせた一番の要因が咲也なのかもしれないんだよ。

  

快盗と警察が徐々に仲良くなり快盗が警察の危機を見過ごせなくなる、とっていなかったらノエルが来た後だけでも

 

お萩爆弾で国際警察爆破

圭一郞記憶喪失のまま

実験体に咲也つかさがなぶり殺し

異世界でつかさが殉職

 

だったかもしれないんで、ノエルさんは快盗と仲良くさせる事で警察3人の心は傷付けたとしても体と命は守ってるんだと声を大にして言いたい。ノエルさんは言葉こそ「素敵」なんぞとふわふわしたもの言いをしてたけど、その大前提として「協力しなきゃいつか負けて死ぬ」というのがあるのは32話とかこれまでからも読み取れるしね。決して頭の中お花畑な人じゃない。お花畑だとしてもそれに命かけられるならその時点で半端ない。

快盗の正体を知らない時点で仲良くなることのメリットはむしろ警察の方が大きかった。

そして今は仲良くなったからこそ、今度は警察の方が快盗を助けたいと思っているんじゃないの?

 

ここの所ノエルばかりがお礼と謝罪を繰り返す状況に少し疲れてたんだけど、つかさが化けの皮の事を隠していたことを謝ったのにちょっとほっとした。まあ警察側の立場に立てばノエルの方が隠し事は多いんだろうってのは承知の上で。

 ゴーシュに自分を差し出してから救出までを見れば、「どちらも大切な仲間」という言葉を疑う者はもういない。

咲也だって頭が冷えればわかる。そもそもノエルを除けば両陣営で唯一、快盗と警察が協力できないかと思っていたのが咲也だったんだし。

 「すまなかった」には咲也が胸倉掴んだ分も入ってるかもとちょっと思った。

咲也が初美花の事を好きなのはノエルが来る前で、より仲良くなったのもノエルのせいだけではない。

またつかさは、快盗と仲良くなったために自分は異世界で透真に庇って貰えたのだとノエルの意図を実感したんじゃないかな?加えてVSビークルを使わない理由を推察し、ノエルは人間に装備を提供するために何か自分の不利益を甘受しているのでは?と思い始めてるようだし。

責めるのは酷では間違いではと思い、でも咲也の気持ちもわかるから代わりに頭を下げたのかなと。

 あとつかさには彼女に備わっている「お前生きて帰る気あるのかセンサー」を是非ノエルさんに向けてフル稼働して頂きたい。ゴーシュの時は遅れをとったので今度何かやらかしそうになったら是非。Wレッド、咲也初美花がペアなら、つかさと、快盗側でノエルが自分より自分たちを優先している事に一番敏感ぽい透真がノエルをフォローしてくれないだろうか。

 

ドグラニオ様の攻撃に敗れて瓦礫の中に吹っ飛ばされた魁利が、同乗していた透真と初美花の心配だけでノエルの事には全く触れないのはちょっと気になった。ただし、同じ攻撃を喰らった時の防御力は

ルパンX>>>>パトレンジャー>>>>パトレンX・ルパンレンジャー

じゃないかと思う。だからライモンにパトカイザーとランナーが敗れた時にパトレンXだったノエルは「僕達よりダメージが大きいはず」だけど、今回ドグラニオに敗れた時は装甲の固いルパンXだったから魁利達よりダメージは小さく済んだというのが共通認識なのかなと考えて、魁利に心配して貰えない寂しさを打ち消すことにした。    

ルパパト48話: 仮面を外した理由とかドグラニオの変貌とか咲也と初美花の因果応報とか

各所で賛否両論分かれた今回。

その中の一つが、快盗は仮面を外さなきゃいけないほど追い詰められた状況だったのか?ってこと。

ドグラニオの提案

「素顔を晒したお前達がゴーシュと戦って勝てば、Xを解放してやっても構わん」

「仮面を取るならそれに免じて俺は手を出さない。断るなら俺も参戦しちゃいけないって決まりもないよな。俺はたぶんあのデストラより強いし負けたら処刑続行だけどどうする?」

 

私は上記の意味だと受け取った。

快盗からすると、処刑場に行ったらなんとボスまでいた。当然こいつとも戦わないといけなくなったと思うはず。でもあのデストラを従える程の奴が半端な強さな訳ない。ゴーシュだけでも手強く、実際パトレンは変身解除に追い込まれてるのに、かなりヤバい状況じゃん。

と内心焦っていたはずのところにこの提案が来た。

仮面を外しゴーシュとだけ戦うか、仮面を付けたままゴーシュに加えドグラニオとも戦うリスクを犯すか、ノエルを助けられる可能性が高いのはどっちか?で、ドグラニオが約束を本当に守るか分からなくはあっても後者を選んだのだと思う。もちろん断った場合はノエルに危害が加えられない保証もないし。

あとは、ここに至るまで、正体を隠し人を騙して快盗を続けることに状況的にも精神的にも限界が来ていて、追い詰められていっそ楽になりたいと思ったのもあるかなとちょっと思った。

 

取引の間圭一郞達が転がってるだけなのは、前回はあんなにすぐ立ち上がったのに(泣)、と逆だったらよかったのにとは思った。

ノエル救出直前まで存在感を消す必要があったし、迂闊に何かして取引がダメになるのはノエル救出を最優先に考えるなら避けなければならなかったとは思うけどね。特にドグラニオの強さを肌で知る咲也とつかさはこの状況で彼の参戦が避けられるならその方が良いと思っても不思議はないし。難しいな。

 

賛否が分かれる形になった理由の一つが香村さんの、理詰めで考える割に全てを台詞で説明しない所かなって感じもする。私はそんな作風にまんまと乗せられて考察沼に落ち、とうとうブログやツイッターやるようになっちゃったんだけど。

 

 ドグラニオ様

この方は「人質の命が惜しくば」みたいな姑息で卑怯な言い方を少なくとも表面上はしない。する必要もない程強いしこんなに悪なのにどこか上品に思える。

それはデスガリアンのジニスが自身の卑屈さを糊塗して表面上取り繕ってみせていた優雅さとは違う、むしろ表面は江戸っ子的鉄火肌な風にも見えるけど、内面的な品性を感じるというか。

ふと気になって調べたら、ギャングラーがここまで戦隊相手に人質を盾にしたのはデメランの1度だけなのに気付いて驚いた。一般人相手には営利誘拐もあったけど。

香村さんはゴーカイウィザードジュウオウでは人質を盾にする敵が本当に得意技だったのにギャングラーにはほぼ封印していて、それはドグラニオ様の品性をここまで保つ事に繫がってたのかなとも思った。ただし、良いボスをやめて「昔に戻った」彼がどうなかのかは未知数。

 

ドグラニオ様はこれまで懐の深い良いボスだったけど、自分の銅像や映画を無邪気に喜ぶ崇め讃えられたい一面もあって、デストラがそこを堅苦しいくらいがっちり満たして全身全霊を捧げ、些細な無礼にもいち早く噛みつくから「まあ良いじゃないか」と鷹揚に構えていられた、という形でバランスが取れてた面もあったのかも。デストラは愚直なまでに分を守り、下品な輩は後継者に相応しくないとドグラニオの地位も尊重してくれた。

けど、その地位を最も譲りたかった相手でもある彼を失い、ザミーゴに「バカしか欲しがらない」と全否定されても咎める者もなくなり、500年守ってきたボスの座が色あせて見えたのなら、デストラはドグラニオのストッパーでもあったのかも。

 

ドグラニオの提案相手は快盗だけだから、警察が隙を突いてノエル奪還に動いたら攻撃するし、出し抜かれても「やるな」で済ます。

けど、部下のゴーシュが自分が全世界中継で宣言し快盗が応えたルールを破り、勝手に助っ人を乱入させたらボスとして顔を潰されたも同然。制裁を加えて退場するのはトゲーノの時にちょっと似てるけど、それでももしデストラが勝手な行動を咎めていたらゴーシュは許されたんだろうか?と少し思った。

なんかデストラがいなくなった事でゴーシュがボスを読み間違えた気もして、反目もしたけどゴーシュはデストラに守られてもいたのかもと。 

 

まあ正直なところ、このゴーシュ戦、彼女をどう攻略するか期待していなかったと言ったら嘘になって、ボスに実験体だけでなくゴーシュのコレクションまで奪われた時にはちょっと拍子抜けした。

でも考えて見ると、あのデストラ戦でハードルが上がりまくった直後ではあるけど、ゴーシュはライモンと被る金金庫一つだけ。正体がバレた混乱の中で2戦隊の気持ちは一つとは言い難く、今までとは被らない斬新な見せ方も今までを超える盛り上げも難しかったと思う。

この後には最終3話でのザミーゴ戦とドグラニオ戦も控えているので、このスタッフと言えど決して無尽蔵ではないはずのアイデアを無理に割いて中途半端に盛り上げようとするより、思い切ってドグラニオ覚醒の布石に留めたのなら私はありだと思う。

これで殆どのピースが出揃った感があるので次回以降の盛り上げに期待したい。

 

 咲也と初美花

咲也の「今の僕に出来る事」=初美花を信じ祈る事

→初美花に届き咲也との「今」の為にも早く全部終わらせたくてターゲット変更

→ゴーシュ戦に快盗が合流せず警察が完敗

→皆を守る為ノエルが「今の僕に出来る事」=自分を差し出す

→ノエルを救うため快盗が素顔を全世界中継で晒す

→咲也の祈りと初美花の願いを打ち砕いた

地獄への道は善意で敷き詰められていると言うけれど、残酷すぎる因果応報。

 

ルパンイエローの姿で幾度となく咲也さんと呼びかける初美花。覚悟完了したようでいても、自分を大好きでいてくれて懐深い咲也なら、もしかしたら許してくれるのではないか、何か言葉をかけてくれるのではないかとどこかですがりたい気持ちが何かリアルで、でも決して顔をそちらに向けない、声もかけない咲也の反応を見て「アデュー、咲也さん」と完全に諦めてしまう流れに思えて痛々しい。時間を積み重ねて好意を持ち始めてしまった後だから余計に。

 

咲也はレオタード回の時もだけど、基本的に人の善意を疑わず信じる分、騙されたと分かった時のショックが凄く大きい人。

彼は初美花の本質は本当に早くからざっくり掴んでいて、咲也がそこに惚れたように「襲われたのは自分のせいじゃないのに」責任感じる子だから、自分を庇って消えた親友に責任感じたんで、咲也が思うとおりの滅茶苦茶良い子だからこそ快盗になった事がきっと咲也には一番辛いんじゃないかな、単純に騙された事より。

 

 今回のノエルさん

魁利「じゃ、一つ貸しってことで」

私「やめてこの人にその言葉やめて」

 圭一郎への借りを返したためにこんな大変な騒ぎになって正体バレに繫がった訳だけど、ノエルさんはたぶん「だからこれからは自分をもっと大事にしよう」じゃなくて、「助けて貰ったこの命はこっちの借りを返すために使おう」とか性懲りもなく考えてるから絶対。あの力一杯の頷き方は、ドグラニオの金庫にバックルかざしに特攻とか使い道はいくらでもあるとか考えてるよ絶対。

 ここは是非つかさに、例の「お前生きて帰る気あるのかセンサー」をフル稼働して頂きたいと思う。

またノエルばかりが御礼と謝罪を繰り返している状況にだんだん疲れてきたので、その状況も出来れば打開して欲しいんだけど、ビークルを使わない理由に辿り着いたつかさが一番、その役目を担う可能性が高そうなので、お願いしますという気持ち。

やっと圭一郞もノエルの「警察官として」の信念も認めてくれた所まで来たしなあ。欲を言えば助けられた後の警察との会話も聞きたかったけど、恐らくノエルさんは正体バレの罪悪感で頭が一杯だったのかもしれず。そのまま次回は咲也の胸倉つかみかと思うと道はまだ険しいような反面、そろそろ打開して腹割ってくれるかなという期待も。

 

ゴーシュが狂ったように自分の金金庫を移植した時、思わず顔を背けたノエルさん。

私はどちらかというと、この人は根本的に敵でも味方でも精神的に傷付いている姿を見るのが超苦手な同情心の強すぎる豆腐メンタルか、それとも同じ開発者の末路として感じる物があったのか、と思っていたけど、他の方のブログで自身もゴーシュ同様人間ではない事に対して、という見方を知って、なるほどそれもありかもと思った。

これも香村さんの全てを語らない脚本スタイルや演出プラン等のなせる技かな。

 

次回

快盗の正体を知って、初美花の両親とか透真の家族とかは胸が潰れたろうけど、彼らがどんな思いで快盗に身を落としたかは時間と共に分かってくれるはずだし、娘の失踪を悲しむ詩穂と彩の家族が彼等の戦いの目的を知れば、法を超えて救いになってくれると思う一方、魁利にはどちらの存在もない事に辛くなったから頼むぞ圭一郎。

ルパパト47話: 全てが裏目に出たノエルの落とし前と遺される側についてなど

何かもう全てが裏目に出てしまったような今回。

咲也は初美花を信じる為に食事に誘い、ちゃんと話して確かめようとした。

魁利達はそれを見て自分達の正体バレが迫っていると悟って焦り、初美花は咲也の信じる気持ちをちゃんと受け止めたからこそ今日だけは快盗仕事に出るのをやめようとした。

初美花の変化に危機感を覚えると共に理解もできる魁利透真はタイミング良く現れたザミーゴにターゲットを変更し、ノエルにそちらには合流しないと告げる。

ザミーゴに対峙した魁利達はいろんな焦りもあり、改造されたザミーゴに完敗。

快盗が合流しなかった事で警察とノエルもゴーシュに完敗。これ以上粘っても援軍は来ないと知っていたノエルは自分の身を差し出す事で街と圭一郎達を守る事を決めた。

 

 

 咲也の「今の僕に出来る事」が、「まっすぐ、まっすぐ帰ってね」という初美花を信じさせて欲しいという祈りが負の連鎖の引き金になって、快盗がゴーシュの方に行かなくなった事からノエルの「今の僕に出来る事」に収束してしまったのが辛い。

ザミーゴを倒せず逃げられた後の三人の叫びもこれまでになく激しく悲痛。

警察に疑われてもうこれまでみたいには動けなくなるかもしれない。

もうこれ以上警察を騙すのが辛い。

そう思う初美花が戦力として揺らいでる。

初美花に出来れば辛い思いを続けさせたくない。

偽りの上に成り立っている「今」を早く偽りではなかったことにして、「今」の自分を気にかけてくれる人と正面から向き合って生きたい、生きさせてやりたい。

ザミーゴを倒せばそれらを一気に解決できるかもしれない可能性に3人は飛びついてしまったところもあるのかなあ。

 

 負の連鎖の中でもとりわけこれまでの全てが裏目に出た感のあるノエルさん。

コレクションを持たないという認識だったザミーゴをコレクション回収より優先する事を魁利達の幸せのために許したから援軍は来ないし来ない事を知っている。

コレクション回収前はゴーシュに必殺技を使えない。ダメージも受けてる事でぼかされてるけど、どんなに街を破壊されても、もしかしたら圭一郎に「サイレンを撃ってやるから渡せ」と言われても出来なかったかもしれない。

パトレンにはパワーアップのための追加装備を渡して来られなかったのも完敗に繫がったと思う。

快盗にも警察にも徹する事が出来なかったこれまでの全部が悪い方に転がって、ノエルはその全部、物語としても販促の都合による歪みも全部を背負って自分を差し出したんだと思う。

でも何度でも言うけどノエルさんがどっちにも属してなかったらとっくに両戦隊全滅してるから。まずライモン倒せてないし、仮にそこクリア出来ても実験体の時に完全に詰んでるはず。

だからいつか両戦隊の中の誰かに「両方に属してくれてありがとう」って言って欲しいと思ってしまうんだよね。

 

ノエルがあの場で自分から人間ではないと明かしたのは、ゴーシュに自分の実験体としての価値をアピールするのと同時に、「人間なら助けない選択肢はない」という圭一郎達に、「人間ではないから助けなくてよい」という選択肢を与えるためでもあったのかもしれない。でもあんまり効果が無かったみたいなので念のため「借りを返すだけ」と添えて。

そして「借り」には自分が来日後は一度も警察側にビークルを渡せなかった後ろめたさも含まれてるかもと勝手に思う。

でも取り戻すために戦いを引き伸ばそうとまでしたサイクロンをこんな形で受け取る事になるなんて圭一郎は望んでなかったよね。

 

切り刻まれに行く事を覚悟し、遺された快盗達のコレクションを全部集める希望を潰さないため、そして警察の戦力ダウンを最小限に食い止めるため、自分が持ってるコレクションをXチェンジャーまで全部預けた。

だけどドグラニオの金庫を見た途端にエンジニアの血が疼き出して目がぎらつき、どう攻略するかに頭が回転し始めてしまってるようにも見えるノエルさんが頼もしくもあるよ。

ドグラニオの金庫はノエルさんのバックル解析がなければたぶん開かない。金庫開けられなければ絶対倒せない。

だからノエルさんは助かると思うんだけど、あのドグラニオの金庫にバックル当てに行く危険度と、それを躊躇わなそうなあの性格を考えるとノエルさんの行く道はまだまだ険しいよなあ。

 

ゴーシュのノエルへの執着ぶり

 ノエルさんの祖先は千年前「ドグラニオの爺さん」が生まれたのと同じ頃に異世界を追われているから、それよりかなり後に生まれただろうゴーシュから見ると、ノエルさんは自分達の世界ではずっと昔に絶滅した伝説の生き物で、私達からするとネアンデルタール人とかニホンオオカミみたいな感じなんだろうかと思うと、マッドドクターであり研究開発者でもあるゴーシュが、あそこまで切り刻みたがるのもわかるような気もする。

 

国際警察

苦しい時期を一緒に戦った大事な同期の仲間がいつの間にか殺されて化けの皮にされてたと突き付けられても、同時にこれまで見てきた同じ目に合った人達の顔も浮かんで来てしまって個人的な悲しみにだけ浸れない圭一郎も、自分達を庇って攫われ殺されそうな同僚よりも街を守る事を優先して出動しなきゃいけない国際警察も、因果だなと思う。

圭一郎達にしてみると、ノエルは悪い奴じゃなく頼りにもなる一方、逮捕対象と通じて秘密も多いから、信頼もしたいが警戒もせねばっていう厄介な同僚でもあるんだよね。だからこの日も咲也のミッションを隠し言わば壁を作って接した。それが自分達を庇い、以前「人間だから助ける」と当然の事を言ったつもりが「人間じゃないから助けなくていい」と殺されるために自分からゴーシュの手に落ちてしまい、このまま永遠の別れになったら一生自分を許せない んじゃないかと思う。

だから次回公開処刑と聞いて、圭一郎達はむしろ内心ほっとすると思うのね。「まだ生きてる!助けるチャンスはある!」って。

連れ去られた直後に切り刻まれてない確証なんてどこにもないんだし、悟の時はそんなチャンス貰えなかったから。それまでたぶん圭一郎は、「人間だから助ける」って力強く言い放った自分をずっと責めてたんじゃないかな?

 

悟の死を知って怒りより真っ先に圭一郎を気遣っていた癖に、ノエルさんは自分がもう一度同じ悲しみ苦しみを与えようとしているなんて思いもよらない。

胡散臭く警戒されていた部分もあったけど、

圭一郎達を庇って自分を差し出したあの瞬間にそういう物が吹っ飛んで、同じ信念を持った失ってはならない仲間だと確信させてしまったのが残酷で皮肉だと思う。

 

圭一郎もう長いこと笑ってないよなあ。

最後に見せた笑顔が悟が殺されたとも知らずにその化けの皮被ったギャングラーに向けたものなのが辛い。

 

ノエルさんが人間ではないと知った国際警察は次回どこまでその正体に迫るんだろう。

人外が善意から国際警察に潜り込んで人間の持たない技術を提供した、それだけでも通るけどどうせならルパン家の人間だという事まで分かっちゃえよとも思う。

次回のサブタイトル「仮面の下の素顔」は当然魁利達の正体の事だろうけど、ノエルさんの胡散臭いコウモリ野郎の仮面の下の事でもあって欲しい気もする。

今回ノエルさんはパトレンを守るだけでなく紛れもなく一般市民の事も命賭けて守ろうとしていると確定したので、ますます装備を戦力部隊に送ったのは本心からだとしか思えなくなったから。

ノエルさんは自分が一方的に借りを作っているように言ってたけど違う。圭一郎達がパトレンジャーとしてギャングラーを倒せるようにしてくれた装備は、ノエルにとってどれほど大事でどれほどの思いで海の向こうに送ったものだったのかを知って欲しい。

人間ではない事を知られたからそこまでたどり着くかもだけどノエルの自己犠牲を聞いて錯乱したグッテイからぶちまけるのも見てみたい。

  

 街と圭一郎達を守るために自分が犠牲になり持っていたコレクションを全部に託すって、アルセーヌを取り戻す事だけが悲願で国際警察に1ミリも思い入れがなくてむしろ邪魔なだけのルパン家の人達にとっては重大な裏切りかもしれないよな。

よく考えるともはや警察もいなくてはコレクションも取れないのが現実でもあるんだけど。

次回予告でコグレがノエルを見捨てろと言うらしいと読んでちょっとそう思った。後、ドラゴンボールの世界に生きる彼らには、コレクションを全部揃えて生き返らせる対象が一人増えるだけなのかもとも。

 

 ドグラニオが快盗に素顔を全国中継で晒すよう要求するみたい。快盗の素顔が全国中継で晒されるのはかなりヤバいと思う一方で、娘が失踪して2年間悲しみと心配の中にいる彩と詩穂の親にだけは、透真と初美花がその間ずっと命と人生を賭けて自分達の娘を取り戻そうと戦ってくれているんだと、知って欲しい気持ちもあって複雑。

ルパパト46話: 戦隊史上最も重要回な総集編とかノエルさんのこれからとか

ルパパトが始まって、警察と正体を隠した快盗との交流が徐々に深まって行くにつれ、でもいつかは正体がバレちゃうんだよね、とドキドキハラハラしながら見守っていた人は私を含めたくさんいたはず。ある意味年間通して今作一番のクライマックスみたいなもので、どんな形でその瞬間が来るのか、あれこれ想像した人も多いだろうし、実際ネット上でもいろんなパターンを見かけた。

でもまさか、総集編のギャグ回と同時進行でと事前に予想出来た人はどれだけいたんだろう(笑)

 

過去回で散りばめた小さな違和感を一つ一つ伏線だったと積み上げて総集編としても成立させるというか、むしろこの時期恒例の総集編をまるまる正体にたどり着くための推理の裏付け回として利用するという大胆さ。

戦隊史上かつて総集編にこんな大事な役割を持ったたせたことがあったかとぞくぞくした。

一方で、警察署の一室で冷静に検証というのは推理物のような謎解きの面白さがある反面、両戦隊が対峙した状態でのアクシデントや究極の選択でいきなり正体がバレるまたはバラす的なインパクトやドラマチックさには欠ける。そこを快盗のゲームの楽しさ華やかさ、そしてもはやルパパトの売りになった感のある温度差芸自体も他では得がたい付加価値にして補った。

ルパパトの年間のハードルとして課された「毎回がクライマックス、毎話がデラックス」もこれでクリアしたのが本当に凄い。

 

香村さんて、私は大好きで凄く刺さるんだけどジュウオウまでは「話は良く出来てるし面白いけど盛り上がりに欠ける」って感想も時々見かけて、釈然とはしないながらも、そう思う人も少なからずいるんだってのは分からなくもなかった。

だからルパパトが始まる時にキャッチコピー見てビビった。

 

「毎回がクライマックス、毎話がデラックス」

 

ハードル高過ぎない?これ香村さん大丈夫なの?と正直心配もあって。

でもここまで本当にクライマックスでデラックスを貫いてきたのが奇跡だなって。もちろんサブライターさんもみんなそれぞれ役割を果たして下さっての事だけど。

ルパパトはここまで見てきて宇都宮Pのサブ時代やライダーも含めた集大成なのかなと思うと同時に、ゴーカイのサブライター時代から大事に育ててきた香村さんの卒業試験だったりしない?なんてちょっと頭をよぎったりして勝手に淋しくなったりもするかな。

それくらいこのコンビが好き。

 

 ジュレ3人は大事な人を取り戻すために快盗になった

透真の大事な人は婚約者

 という前提で話が進んでいるのに圭一郞達が挙げる不審な点に「君も君も可愛いねイエーイ」がさっぱり入らないんだけどいいのかそれで?

 ということは、これまでの圭一郎達の透真観は

婚約者に逃げられてストレスを溜め、普段は真面目だが時々未成年二人を騙して店をサボり複数の女と豪遊する男

もしくは女癖が悪過ぎて婚約者に逃げられた自業自得野郎

だったのが

命を賭けて取り戻したい婚約者がいるけど

時には志を同じくする未成年二人に嘘をついてまで店をサボって複数と豪遊する業の深い男

とか人物像が色々心配な方向に上書きされてないか心配(汗)。

 

咲也

いつもは相当ありえないことでも前向きに解釈してあっさり受け入れ信じそのせいで騙されたりもするのに、快盗の正体がジュレの3人であることは状況証拠をいくつ積み上げられても受け入れない。ノエルのスパイ疑惑の時と同じで、どこまでも人の善意の方を信じる。

圭一郎の「お前にも心あたりはないか?」ではなく「あるんじゃないのか?」という聞き方は、たぶん7話の初美花からのデートの誘いとルパンイエローの出現を思い浮かべてるんだろうな。

つかさもそもそも心境の変化を不思議がりその後快盗かと疑いを持ったきっかけになったようなものだからすぐにピンと来たはず。

でも自分からは指摘できず、「まっったくありません!」と断言する咲也にはそれ以上突っ込めない。

レオタード回の時も思ったけど、先輩二人とも、騙されて傷つく咲也見たくないんだ。

だから自分が調べるから監視は待ってくれと必死 頭を下げる咲也の横で圭一郞はそんな後輩が傷つく予感を憂えているんだけど、同時にどこかで咲也が正解であってくれればと願ってるかも。

だけど、正体が分かったとして、どうするんだろう。ここまでノエルの言うように「快盗の力もなければギャングラーは倒せない」をあれほど繰り返した以上、もはや逮捕してる場合じゃなくない?というか逮捕したら確実に戦力ダウンで平和は実現できなさそうな状況では?これまでのように緊急避難で済ませるのではなく、そのあたりを一度彼等の言葉で聞いてみたい。

 

 ドグラニオとザミーゴ

14話でドグラニオ様はちょっと肩を払うだけで辺り一面廃墟に出来るような桁外れの力を見せている。

だから本人さえその気になればどんな暴君にもなれるのに、自分の後釜になる気はないのかと尋ねたザミーゴから、ギャングラーを束ねてきた自分の500年と、後継者争いをけしかけたこの1年と、それによって大事な右腕を失った事を全否定されて嘲笑われたも同然な事を言われても、ふっと笑って静かに「そういうものか」と何か考え込むだけ。器が底無しでビビった。何かこれからの身の振り方を真剣に考えてそうで、どっちの方向に変わって行くのか楽しみ。

一方でデストラさんがいればザミーゴのあんな無礼な口のきき方は絶対許さず噛みついてたんだろうなと、彼の不在に一時代が終わった淋しさを感じる。

ザミーゴが「今時バカしかやらない」と全否定したボスの座を、自分の野心でなくボスがかけてくれた期待に応え安心させるために全身全霊で盗りに行って散ったデストラさん。

ザミーゴの「情報収集に長け商売上手でありつつもニヒルでバトルジャンキーな一匹狼」も刺激的だけど、デストラさんの「剛腕らしからぬ知性と繊細さと戦略を備えつつも愚直なまでに忠義一徹な組織人」も改めて染みてくる。

 デストラさんとザミーゴ、ホント対照的で魅力的なステイタスダブルゴールドだ。

 

 えーとアルセーヌ・ルパンもあのコレクションで遊んだということは彼もあの空間の中ではいつものマントじゃなくてジャージ姿だったんですか?

 

次回予告のノエルさん

 快盗に対しては「なぜ快盗になったのか誰を取り戻したいのか」が明らかになったけど、警察に対しては「なぜ警察に入ったのか、VSビークルはなぜ戦力部隊に渡ったのか」が個人的にはまだ明らかになってない印象なので、次回以降でわかると良いなと思う。

快盗側には「痛恨のミステイク」と説明していたけど、共闘への強い思いやノエル以外の誰にグッティを拘束梱包なんて事が出来るのかと考えると、ノエルの意志で送ったとしか思えない。またノエルの思いがどれほどのものなのかは、ノエルの正体が分からなければ警察側には本当には伝わらないだろうなとも。

子供の頃に絶望の中からアルセーヌに救い出され、コレクションのエンジニアとして育てられる事で生きる希望を与えられたノエルさんには、コレクションは大事な恩人アルセーヌを取り戻す命綱であると同時に、その恩人が大事にしていた形見であり、たぶん自身にとってもアイデンティティの大部分を占めてると思う。

そんな大事な物を、どんな目的の為であっても海の向こうの見ず知らずの国際警察職員に託すのに痛みがなかったとは思えない。

だから圭一郞達にはできればノエルの正体を知った時に、騙された利用されたと怒っても仕方ないかもだけどそれだけでなく、自分達が今手にしている装備に込められたその痛みや、それでも託した平和への思いも受け止めて欲しいと思ってしまうんだよね。

 

ただ予告や東映公式を見るとその前に、自分が来日後は一度も警察にビークルを渡さなかった事に対して、何かを決意する方に行くのかなあという気もして。ルパパトの路線変更によって一番割を食ったのはノエルのこの部分だと思うけど、物語としてそこに踏み込み落とし前を付けても逆にスルーのままだったとしても、きっと私は見ていて痛みを覚えるんじゃないかなと思った。 

 

だけど、積み上げてている死亡フラグについては、あまり心配していない。

誰かのために自分の命を犠牲にする事は遺されたその誰かの精神をズタズタに破壊し絶望に引きずり込む事だと描いた「ジュウオウジャー最期の日」の大和の絶叫とその後の死んだ魚のような目を見てから、香村さんはそっち方面には絶対に行かない行くふりはしても絶対に行かないと信じてるから。