キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー44話感想: ガルザの数年間+たぶん20分足らずの人生(長め)

外は暗い雨。無言で帰還した4人の沈鬱な心を映し出したみたい。石の姿に戻ったオラディン王が口火を切って、充瑠の死が伝えられる。

充瑠が幼い頃のガルザと意識がシンクロしたのは「彼の純粋さ故」とオラディンは推測した。充瑠のこれまでの数々のひらめキングやオラディンの意識とシンクロ出来る能力には、特にそれ以上隠された深い事情はない、ということに着地するのかな?結構気になってた部分だから、そうだとするとちょっと残念かもだけど、次回最終回だからやむを得ないかな?

ファイヤーは相棒の死を受け止めきれず「信じてたまるかよー!」という絶叫が響き、闇の中に浮かび上がる番組タイトル。

闇というキラメイジャーのこれまでの有り方とは真逆の見せ方が、今の絶望的な状況を強調している。

最終回の1話前でのOPカットは珍しいけど、明るくキラキラ歌っている場合じゃないのと、たぶん「死んだ」と見られている充瑠がOPでどう扱われるかを伏せるためかな。

 

クランチュラさんはヨドンへイムの荒野を1人歩いている。ガルザの死も知った。「ヨドン皇帝に逆らって生き延びた者はいない」と認めつつ、それを打開するためにイリュージョンを狙おうとしている。

盟友ガルザが皇帝を乗っ取った時点ならヨドンへイムに逃げ込めば安全は確保されたも同然で、もしかしたら一緒に楽しくやりたいことをやれていたかもしれない。

けど、皇帝が復活してガルザが粛清された今、謀反人クランチュラさんにとってはもはや地球よりこちらの方が危険な場所になってしまったのは計算外だったかもな。それでも足掻くしぶとさは、さすがキラメイジャー版ねずみ男(ごめん)。

 

「ガルザ・・・愚かな奴。ま、僕みたいに愛されてないから、しょうがないか」

えーと(汗)、なんでヨドンナが自分は愛されてると思い込んでいるのか、唐突だったんでちょっと戸惑った。以前大ピンチの時にガルザに勝ち戦を捨ててでも助けに行かせたからだろうか?

その割には、皇帝と同居みたいな大事なことは一切教えて貰ってなかったし、既にその思いが裏切られる予感しかないんだけど。

皇帝はヨドンナに、イリュージョンはこの地に置いて、地球に残りのカナエマストーン3つを奪いに行くことを指示。

ヨドンナはここならば絶対に安全と、どこかに隠すでもなく思い切り剥き出しでイリュージョンを置いて行く(汗)。

ヨドンへイムには棚とか金庫とかないのか、それともヨドン皇帝の統治が行き届き過ぎていて却って治安が良すぎ(笑)、「盗まれないよう収納して保管する」という概念が秘書官にもないのか。まあ確かに皇帝に逆らってまで盗みに入るヨドンへイム民は考えにくかったかもしれない・・・これまではな!!

 

悲しみにくれ静まり返るココナッツベースの空気を「いや、これじゃいかん!」と破ったのは時雨。「今は充瑠のことを考えるのはやめだ」

充瑠をないがしろにされたと感じて食ってかかるファイヤーに、ヨドン皇帝が残りのカナエマストーンを奪いに来るはずだというシビアな現実を突きつける。

番組当初は、メンバー個人に対して角が立ちそうだけど必要なことを言うのは為朝の役目だった。けど姫の呪いあたりから、残酷な現実だけどチームが前に進むために必要なことを伝える役目を引き受けるのは時雨になってるな。格好良いよ兄貴。

小夜も、「今やらなきゃいけないことは、地球を守ること。涙はその後!」ときっぱり時雨の主張を補強。

瀬奈は「今から作戦を言うよ!・・・あ・・・為朝くんが!」とオチをつけて和ませる(笑)。

振られた為朝はそれまで静かに閉じていた目をかっと開き、「作戦がまとまった」と、いかにも切れ者の作戦参謀って感じで格好良い。

 

むちゃ強いヨドン皇帝を倒すにはカナエマストーンそれぞれの力を使うしかない。皇帝はこちらが奪われまいと守りに入るだろうと読んでくるはずだから、その裏をかいて積極的に攻撃に使う。

「そこでオラディン王様、お力を貸していただけますか」

・・・個人的には、そもそも充瑠がなぜヨドンへイムで死んだのかを考えれば、「貸していただけますか」と聞くまでもないと個人的には思う(年長者への丁寧な態度は為朝らしいけど)。

むしろオラディンは自分から「私が充瑠くんの分まで頑張らなければ」ぐらい言っても良いんじゃ?と思ったんだけど、ここは難しいのかな。

オラディンが冒頭で充瑠を「助けられなかった」という言い方をした時、なんとなくこのドラマは「充瑠が死んだのはそもそも王様を助けに行ったせい」ということから極力目を逸らさせようとしているような気もした。

オラディンのせいで、と改めてスポットを当てるのは酷だし、彼にいつまでも自分を責められてもキラメイジャーらしくない。だけどガルザへの態度の積み重ねもあって、この人は良くも悪くも自分のマイナス面にはとことん目を向けない人なのかな?とついつい思ってしまう(汗)。そういう人だからこそ「私の胸に絶望の文字はない」のかもだけど。

 

為朝の作戦は、王様がエネルギアでパワーアップしてヨドン皇帝を封印し、そこをデストリアで破壊する、というもの。

オラディンは、「私が以前石板にされたのをやり返すのか」と早々に納得していたけど、クリスタリア人というかオラディンには元々そんな力があるの?聞いてないよ?って驚いた。

それともエネルギアを使えば可能なのかな?まあ正直ここは番組から「出来ることになってるんですっ!」と力尽くで押し切られてる気がしなくもない(笑)。

 

それでも巨大な皇帝を封印しきれるか。その鍵を握るのは博多南さんがプログラム開発中のニューアイテムということで、また出たよ何でもありな神サポーター(笑)。為朝の「超特急でよろしく!」に無言のサムズアップで応えてスッと席を立つのが、ホントつくづく頼もしい。

博多南さんの財力、技術力、調査解析能力、無私の奉仕精神のどれか1つでも欠けていたら、地球は終わってたなと改めて。

為朝はPCで、ヨドンナが針金邪面からイリュージョンを取り戻しに来た夜の、ちょっと印象的だった映像をなぜか確認。あれからまだ10日しか経っていないことが判明して、ちょっと衝撃(汗)!

そっか、針金邪面の1週間後に猫充瑠との交流が原因でクランチュラさんがヨドン軍を離脱し、そこから2~3日後に起きたガルザの謀反からオラディン救出までの一連の出来事は、放映日は今回入れて3回に分かれても劇中では1日の出来事ということか。

 

ヨドン皇帝が現れた。宝路はガルザとの戦いのダメージで眠っており、ファイヤーはなんか1人でブツブツ言ってて、傍から見るとまだ気持ちの整理がつかないみたい。やむを得ず王様のグレイトフルに青桃が乗り、エキスプレスザビューンに黄緑で出撃。

早速、作戦第一段階としてグレイトフルが皇帝にビームを撃ち込み、すかさずエネルギアで王様を強化。ビームの威力が何倍にも増幅されるも皇帝に跳ね返されたタイミングで、今度は博多南さんのプログラムが完成し、為朝が手元に持ってきた装置に転送される。

為朝は予め装置をリバーシアと接続しており、ヨドン皇帝をさっき確認していたヨドンナの過去映像の日時に戻すようリバーシアに頼み、発射。すると、巨大なヨドン皇帝は等身大のヨドンナと入れ替わり、戸惑った所を作戦どおり石板に封印成功。

当時は正体を知らなかったとは言え、一度は恋した女を殺すための作戦と考えるとなかなか容赦なくてエグいな為朝。

 

でもヨドン皇帝は時雨がデストリアで破壊する直前に、意識の部屋でヨドンナを自分の爪で引き裂き、排除することでこの危機を打開する。

愛されていると思っていたのにそれを残酷な形で否定され「ここは泣く所で合ってるかな?」と息も絶え絶えに呟くヨドンナ。たぶんどうしようもなく泣きたい気持ちが心の底から沸き上がっていて、でもそんな自分の感情に、こんな時までまだ自信が持てないみたい。

そこを皇帝に「こここそ笑う所だ。我の役に立って死ぬのだからな」と教えられ、一度は従い笑おうとするけど「僕・・・無理です」と消滅。

これまで皇帝の役に立つ事だけが全てで自分や他人の感情がよくわからず、自分に恋してくれた為朝から笑う事を教わっても「ここ笑う所だよね?」と嫌らしい使い方で何度も踏みにじってきた。

そんな彼女がその為朝の作戦が元で皇帝に切り捨てられ、今度は「笑う所だ」と押し付けられても、初めて自分の感情に正直になり無理だと悟って果てる。哀れだけど為朝との因縁の結末としては、たぶん好き。

そんで「無理です」と言ったあの瞬間、ヨドンナは自分がさんざん嘲り痛めつけても、自分の内には例え皇帝が相手でも曲げられないものがありそれを自由に表現したいと逆らったクランチュラさんの気持ちが、ちょっとだけわかったのかもしれないな。

もう遅いのかもだけど、ただ皇帝の顔の左側についたヨドンナの邪面は消えていないし、予告を見るともう一幕あるのかも。

 

石板の封印は破壊されて巨大サイズのヨドン皇帝が復活し、作戦は失敗。ならばとザビューンに弱点をサーチさせると、邪面の下の本当の顔が弱点と判明。でも邪面は宇宙一の硬さで破壊不可能、と直後に絶望が突きつけられる。

そこに強烈な一撃を喰らい、グレイトフルもエキスプレスザビューンも吹っ飛んで合体解除。放り出されたキラメイジャーたちに迫る皇帝の前に宝路が怪我を押してドリラーで乱入、腕を吹っ飛ばし一矢報いる、と目まぐるしい攻防が続いて、充瑠が不在でも皆踏ん張っている。

 

そんな戦況を見守っていたショベ爺たちは自分たちもと、まだブツブツ言ってるファイヤーを置いて4体で出撃しようとする。それを引き止めたマブシーナは、ファイヤーが心の中で充瑠に呼びかけていると見抜いており、ファイヤーもそれを認め、充瑠に戦況を伝え続けていたのだと明かす。

でも充瑠から返事が返ってこないと悲しみにくれる彼の気持ちを理解しつつ、姫は「今は皆と一緒に戦って下さい!」と凛と言い放つ。「充瑠さんが遂げられない思い、それを貴方が遂げるのです!」

将来彼女が女王になったら、こんな風に配下の気持ちに寄りそいながらも、時には厳しく必要な事を指示し、鼓舞して率いていくんだろうな、と思わせた。0話での気弱で後ろ向きな少女が、ここまで成長したんだなと感慨深い。

一方でサポートキャラである彼女の扱いの丁寧さに、女子戦士特に外科医設定がコロナで活かしきれなかった面もある小夜が、比べてしまうと若干描写に恵まれなかったかもって気の毒な気もしてきた。

 

皇帝の腕はすぐさま再生しドリラーが押され気味になった所に、今度は復活したファイヤーを含むキラメイジンが参戦。「戦いはこれからだ!」と盛り上がり、ドリラー参戦の時と同様最初はイケるかと思わせるんだけど、やっぱり皇帝の優位は動かず一撃で激しくダメージを喰らってしまう(泣)。

頑張っても頑張っても、次から次へと打つ手も加勢も跳ね返される大苦戦で追い込まれると、皇帝がトドメの一撃に向け超巨大エネルギー玉を増幅させ、絶体絶命のピンチ。

でもその時、皇帝は背後から不意討ちされ、その衝撃で自分が貯めていたエネルギー玉を自ら喰らい物凄く盛大に自爆(笑)。

現れたのはジョーキーで、そこから降りてきたのは死んだはずの充瑠。まあニチアサ慣れした視聴者は本当に死んだとは思ってなかったけど(笑)、劇中の皆は驚きのあまり戦いを放りだして駆け付け、大歓喜

幽霊ではと足の有無を確認し真っ先に抱きつく為朝、「俺は生きていると信じていた」と人目もはばからずダダ泣きする時雨、のイケてる2人の格好つけない子供みたいな反応が特にぐっとくる。

充瑠は、ファイヤーの声が届いて戦況は伝わっていたけど、充瑠からの声はファイヤーには届かなかったと説明。

 

そんで充瑠を助けたのは、私は前回クランチュラさんだろうと予想したけど、ガルザだった。

ガルザは突撃する寸前に、やっぱり体を捨ててジョーキーに意識を飛ばしており、崖から落ちた充瑠を救った。

操縦席にはガルザが元の姿のままで座っていて、「無事だったのか?」と驚く充瑠に「俺の命はもう尽きる」と静かに首を振り、「俺の分まで、お前は生きろ。そして絵を描き続け、煌めき続けろ」と穏やかに語る。それから「ジョーキー、これからはこいつの仲間になれ」と解放し、「兄上に会ったら伝えてくれ。生まれ変わったら、今度は仲の良い兄弟になりたい、とな」と光に包まれて消滅した。

「<俺が生きた意味は今ここで生み出す>ってガルザの言葉、俺に思いを繋げるってことだったんだと思う。助けて貰った俺が、しっかり生きることで、ガルザが生きた意味になるんだ」

充瑠はしっかりその思いを受け止めた。そのことについて感じたことは、最後に書きたい。

 

「ガルザ、弟よ、兄として誇らしいぞ」オラディンは、話を聞いたこの時点ではガルザが洗脳されていたことまでは知らなかったと思うけど、充瑠を助けて彼に思いを繋げた、という一点でおおよその理解をした、ということなんだろうか?無難な着地かなと思いつつ、正直、この兄弟について1年間あれやこれや考察した身からすると、次回でもう少し何か欲しいなとも感じてしまうんだけど。

 

すぐに帰ってこなかった訳は、ヨドン皇帝が地球に行っている隙にイリュージョンを探して回収するため。でも先にクランチュラさんが皇帝の支配から逃れるため、いざというときの切り札として盗み出していたため、合流して一緒に地球に帰ってきた。あんな無用心なしまい方なら無理もないけど、あそこに自由に出入り出来るクランチュラさんのことは、ノーマークだったのかな。爆弾を投げつけたのがクランチュラさんだと把握していなかったのなら、実は生きていたことも知らなかったのかも。

「ヨドン皇帝に逆らって生き延びられた者はいない」と繰り返してから「これまではな!」の、口だけしか表情は見えないけど晴れやかだとわかる笑みが、してやったりって感じで可愛い。

そんで「だが、お前らなら新しい歴史を作れるかもしれない!」とイリュージョンを託す姿は何だかもう一端の仲間みたい(笑)。

皇帝がようやく体を復活させようとし、充瑠が戻って来て意気上がるキラメイジャーは、充瑠のいかにも1年間戦い続けたレッドらしい力強い掛け声で、キラメイチェンジ。なんかすっかり味方の顔で後ろから見守ってるクランチュラさんが美味しい(笑)。

その目の前に復活したヨドン皇帝が巨大な姿を見せて、続く。

次回は素面名乗りであの組体操をやってくれるのか気になる(笑)。

 

愛する者、愛してくれる者を憎むよう洗脳されたガルザさんが充瑠をあれだけ憎んだのは、洗脳がなければもしかするとオラディン以上に充瑠と心を通わせられたかもしれないことの裏返しかもしれない。

そんな中、悪の組織に所属し本来は決して愛する対象にはならないけれど、おおらかで人懐っこく温厚なクランチュラさんの存在と距離感は、今まで愛すべき者を片っ端から憎しみの対象に変換されてばかり(恐らくそのために妻や子も持てなかった)だったガルザさんには、救いだったろうな、と改めて思う。

 

ガルザさんの生物としての生存期間は、たぶん少なくとも50年以上(そんなに年の違わない兄のオラディンが今と同じ容姿の時に宝路を迎えてから30数年)。

そんで、その最期の1日ときたら

 

皇帝と同化→地球に行き人々をベチャット化→キラメイジャーと戦い完勝→皇帝を乗っ取りロードガルザに→キラメイジン、エキスプレスザビューン、グレイトフルと戦い完勝

→ヨドンへイムに戻りオラディン処刑の準備→地球にトンボ帰りで宝路と決闘し完勝→ヨドンへイムにトンボ帰りで充瑠を拉致→充瑠と決闘→洗脳が解ける→皇帝に追い出される

→皇帝から洗脳の事実を知らされる→意識をジョーキーに飛ばす→体は特攻して爆破→ジョーキーから意識を元の姿に戻す(元の姿を実体化させる)→充瑠を救出→消滅

 

って、密度が濃すぎ、生き急ぎすぎだろ、とも思う。

 

だけど、彼の本当の人生は、生まれてから幼い時に洗脳されるまでの数年間+洗脳が解けてから死ぬまでの、たぶん20分足らず。

その20分足らずで自分の生きる意味を、「充瑠を救い思いを繋げること」と瞬時に見定め実行したのは流石、本来は英雄になるべき素質の人だったんだろうし、充瑠もそのバトンをしっかり受け取ったことで、「生きた意味」はきっちり成立していくんだろう。

だけど、それでも儚すぎると思わずにはいられない(涙)。

王様も王妃も意識を飛ばした後ずっと生きていたのに、なんでガルザさんだけはすぐ死ぬんだよ?!(怒)と思ったりもした。

けど、意識を飛ばした直後に本来不可能なはずの<自分を元の姿に戻して操縦し充瑠を助ける>という「無理」をして、エネルギー使い果たしちゃったのかも、と考えてみたりもする。

もしかしたら、兄夫婦のようにジョーキーにずっと意識を留めておけば、今も生きていられたのかな。

けど、操られていたとはいえその手で愛する兄を殺しかけ、自国を滅ぼしてしまった罪の意識のあまり、そんなに長く生きる気はなかったのかもなあ、とも。

洗脳は解けても、その長い年月に自分が憎しみをベースに考えてきたこと、してきたことの記憶は消えていない。それって誇り高い英雄になるはずだった本来の自分を取り戻したガルザには、身を切り刻まれるような恥辱かもしれないよな。

たとえその上に積み重ねた真面目で地道な、血肉となった鍛錬や精進の積み重ねがあったとしても。特にこの1年のことは、クランチュラさんと一緒にその時は楽しめた、そんで私たちも見ていて楽しめた数々の思い出さえ、呪いに転じてしまったかもしれないし。

加えてもしかしたら、自分が皇帝にされたように自分が操ってしまったジョーキーの中に、延命のために居座り続けることも許さなかったのかもしれない。

洗脳中も生真面目さが感じられたガルザさんは、本来もっとそういう筋目正しい人だったんだとしたら、そういう叔父の本当の姿を姪のマブシーナは知らず仕舞いで終わってしまったんだな、と思うことも悲しい。

でも、心に残る良い敵役だったなとしみじみ思う。