キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー34話感想: 為朝&時雨のイケてるコンビ回で、ガルザ逆襲の乗っ取り返し

冒頭、前回の負け戦の映像記録をお復習いしてるクランチュラさんにガルザが激怒。屈辱でさらにジャメンタルがパワーアップしてる。これ、息の根止めない限り倒されれば倒されるほど強くなって手がつけられなくなるパターンなんじゃないかな。

 

一方、ビリヤードに興じる為朝と時雨は神ショットを連発。時雨は役作りで習得してそうだけど、為朝もeスポーツ以外でもゲームと名のつくものは基本的に強そう。「プロ級の腕前」という充瑠の賛辞を「まあな」とすんなり受け入れて、例によって褒められ慣れてる人たちだ。

フォームも無駄に格好良くて、充瑠が「イケてる2人」と仔犬の瞳を耀かせるのも納得。

ただ、この先の展開を考えるとユニフォームが正解なんだろうけど、どうせなら個人的には私服でやってて欲しかったかも。特に為朝は私服と言ってもこれまであのeスポーツのユニフォームの記憶しかないんで、たまにはそれ以外で頼む(贅沢)。

充瑠も「やってみるか?」と、いきなり高難度なプレイを指南され「難しそうだけど、やってみる」と素直にチャレンジ。白球で3番を狙い、弾かれた3番がヘリにぶつかって軌道を変え、狙った9番を見事に穴に落とすミラクル神ショットは、充分凄い。

 

そこにヨドン反応の連絡が来て、駆け付けた先にはヨドンナ。その手にヌマージョの邪面。

ヌマージョのマスクって素顔じゃなかったんだ。あれ?地球の文化のモチーフじゃないじゃん、と思ってしまった私はクランチュラさんの地球侵略の美学に毒され過ぎてる(汗)。

モチーフはともかく、下っ端から昇格したら邪面を着けた邪面師になる、というのがヨドン軍のキャリアアップシステムで、ヌマージョもそのレールに乗っかっており、そこから幹部に昇格した矢先に倒された、ということなのかな。

ん?つまりベチャットには女もいるってこと?それとも体のデザインはベチャットではなかったからベチャットとは別の部隊もある、ということなのか?

まあこのあたりはあまりきっちり設定してなくて、単に邪面師節約のための後付けかもだけど。

妹のミンジョには再登場して欲しいけど、残り話数考えると、どうだろな。あと1クール前後と思うと寂しい。

 

ヨドンナは以前為朝に仲間の素晴らしさを誇示された「お礼」に苦痛を与えに来たと言い、人間なら数時間後に死ぬ毒液を邪面から放つと、為朝を庇った時雨が浴びてしまう。

解毒には邪面を割らなければならず、逃げたヨドンナを時雨と為朝、充瑠が追い、瀬奈と小夜は同時に出現したスモッグジョーキーに対処する、と二手に分かれることに。

 

スモッグジョーキーには一足早くドリラーが立ち向かうも、パワーアップしたガルザのジャメンタルに苦戦。

更に、瀬奈のエキスプレスと小夜のザビューンとの合体にジョーキーが割り込み、これまでと逆に強制的にエキスプレスと合体してしまう。

「やられたらやり返す。乗っ取り返しだ!」

他局のドラマの決め台詞(笑)を高らかにパクってガルザさんの逆襲ターンの幕開け。ザビューンを一蹴し、ドリラーも撃破と圧倒的な強さを見せる。

 

一方の赤黄青VSヨドンナ。為朝の得意の射撃が邪面にヒットしても、割れない。毒に犯された者の攻撃しか効かないとのこと。つまり毒でヘロヘロの時雨の攻撃以外は無効なわけで、いきなりクリアのハードルが上がってしまった。

更にヨドンナは、時雨が為朝を庇うのは想定済みでターゲットは最初から時雨だったと明かす。仲間のお陰で勝てるのなら仲間を潰す。それに自分のせいで仲間が苦しむ方が為朝には苦痛。

人間の心理を学んでそれを作戦に取り入れることを覚えたヨドンナが、良い感じのえげつない悪役になってきた。そんで彼女を一番育ててしまったのは多分、為朝自身なのが皮肉だな。

 

ならばとやせ我慢が美学の時雨が体に鞭打ちソードを伸ばして振るうも、毒の苦痛で思うようにコントロールが効かず、却って味方にダメージ。

更に「飛べねえ男はただの男だ!」と某ジブリ映画の豚飛行士のスピリッツでジェッタに乗り上空から飛び降りて邪面を狙うも、またも毒で体が言うことを聞かず、為朝に激突してチャンスを潰してしまう。

為朝は、時雨が足を引っ張るたびに反射的に駄目出ししかけるんだけど、自分を庇ったせいだと思うとツッコめなくて「ドンマイ」や「ナイスファイト」に言い換え。

気持ちはよくわかるし、ショベ爺の自分を思っての暴走にも強く駄目出し出来なかった為朝らしい。

 

そこに宝路たちの敗北が知らされて充瑠が離脱し、オラディンを召喚。

OK牧場だ、充瑠くん」

えーと、なんか今日は他所で聞いたことのある台詞が飛び交いすぎだろ(笑)。

合体で呼ばれたハコブーが前回の失態からくどくどとオラディンの寛大さを賞賛し始め、それを「お前は話が長い!」とばさ斬りされたのが地味に嬉しい。久々に話の長いキャラが拾われた感じで、これからも出番が制限されがちになるのなら、こんな風に合体時のお約束にしても良いと思う。

 

「懲りないガルザにはこってりコテコテのお仕置きだ」

国を滅ぼして兄である自分を殺しかけ、今も自分への怒りや憎悪をテコにパワーアップを重ねる相手についての言葉がこれ(汗)。

あくまで邪悪な敵と同じ土俵に立たず、明るくその胸に絶望の二文字がないヒーローで、おおらかでお茶目ないかにも国民に慕われた王様らしいと思う。

一方で、相手を今でも兄がお仕置きすべき弟としか思っておらず、どこまでも正面から向き合おうとしない姿勢も感じてしまう。

なんだか凄くオラディンとしか言いようがないというか、こういう積み重ねがガルザさんを反逆に追いこんだ部分もあるんじゃないのかな?なんて思ってみたり。

 

時雨は毒が回ってとうとう変身解除。顔のあちこちが青ざめてる毒メイクが悲痛だけどごめん、つい笑ってしまった。

それに気を取られた為朝もヨドンナの攻撃を避け損ねて変身解除。たまらず時雨を引っ張って車の陰に逃げ込む。

なんだかアクション刑事ドラマのワンシーンみたいだ。「俺たちカッコ悪いな」と自嘲するのも大人の男2人って雰囲気で逆に格好いいよ。「あぶない刑事」って言ってる人を見かけて、ああそれだ、と。

時雨は為朝たちの足手纏いに甘んじられずやせ我慢で空回りして状況悪化。

為朝も自分のせいで苦しむ時雨に気を取られ過ぎていなければ、こんなゲームとっくにクリアしているはず。

と、2人とも相手を思うあまり、自分を責めつつ気遣いすぎるせいで却って上手くいかない。

自分がそうなってるのは見えなくても相手のそれは良く見えて、同時に指摘し合い声が被ってしまうのが、尊いな。

 

そこで時雨が何か作戦を思い付き、何やら打ち合わせを終えて、肩を貸し借りしてヨドンナの前に姿を現した2人はキラメイチェンジ。

ヨドンナは強化ベチャットを繰り出して、たちまち時雨は抑えこまれてしまう。

いよいよ時雨の死と為朝の悲嘆が見られると高笑いするヨドンナだけど、そう油断した瞬間、為朝が時雨に向けてキラメイショット。時雨は倒れて動けないと見せて(実際そうなんだけど)ソードを固定し、撃ち込まれたバレットがそのソードに当たって跳ね返り、ヌマージョの邪面を直撃。

元は為朝が撃ったバレットでも時雨のソードが弾き飛ばせば時雨の攻撃と見なされるという裏技で、見事粉砕に成功する。頭良いな。

冒頭のビリヤードは実は伏線だったのか。充瑠のショットからヒントを得たと、戦いとは関係ないところからピンチ打開のヒントを見つけてくる時雨のキャラがまた活かされた。それを正確に実行出来る為朝の射撃スキルも。時雨が作戦立案でそれを実行するのが為朝、といういつもとちょっと逆な組み合わせも良いな。

 

時雨の毒が解除されると同時に強化ベチャットが泥化して形勢逆転。ちょっとベチャットの持ち時間が短い気がするけどきっと気のせい(笑)。

イケてる黄青コンビはヨドンナを追い詰め、遂に必殺技が決まってヨドンナにパナーム弾の洗礼。撃破されててもおかしくない盛大な火薬量だった(汗)けど、何とか生きていて、眼が赤く光ったと思うと、「人間ごときがあっ!」と怒りで何か異様な赤いエネルギー?が体から放出される。

 

その頃ガルザが乗っ取ったキングエキスプレスのパワーは、なんとグレイトフルフェニックスをも上回ってしまい、こっちは大苦戦。

先週キラメイ側のロボが勢揃いして大々的に販促したばかりで、12月第1週でクリスマスにはまだ日があるのに、もうこんなにボロ負けさせて良いの?と思わずメタな心配をしてしまった(汗)。

でも、考えてみたらキングエキスプレスだって正式な2号ロボ。

ザビューン登場以降はザビューンとの合体ばかりだったけれど、DX玩具はジョーキーとエキスプレスがセットでザビューンは単体。しかもザビューンは元は夏の劇場版ビークルだった説もあり、たぶん出荷量も前者の方が多いはず。

というかそもそもセットを買わなければキングエキスプレスザビューンにも出来ないから、ザビューンよりキングエキスプレスの販促に注力する方がむしろ正しいのかも。

 

キングエキスプレスはグレイトフルフェニックスを追い詰めてあわやガルザ様初の完全勝利!と、むしろクリスマス決戦前編以上の大ピンチ(汗)。

だけど、そこに何か不気味な声がガルザに届き、充瑠もそれを受信する。声はガルザにヨドンナを救うよう命じ、ガルザは掴む寸前だった勝利をうち捨てて、合体解除しヨドンナを回収して撤退してしまった。

 

ココナッツベースに戻った充瑠が声からイメージした絵が何やら禍禍しい姿で、これまで一切姿を見せなかったヨドン皇帝の登場を期待させる。

オラディンに絶望を植え付けるのが人生最大の目的になってる感すらあるガルザですら、それが叶う寸前に放棄させる強大な力なのか?というのがヤバい。同時にキラメイジャーとオラディンを倒す大チャンスを棒に降っても助けなければならないヨドンナの秘密とは?、と謎を煽って続く。

充瑠がオラディンだけでなくヨドンのラスボス候補とも交信出来てしまいそう、というのが中々不穏。単にアンテナの感度が図抜けているだけなら良いんだけど(汗)。

あと、今回の充瑠のラスボスっぽい絵より柿原さんを描いた絵の方が禍禍しいという意見を見かけて、ごめん否定出来なかった(笑)。

 

今回は為朝と時雨の貴重なコンビ回。荒川戦隊って、アバレンジャーは今配信で履修中だからまだわからないけど、デカレンもゴーカイも青緑回がなくて、初期5人戦隊だと赤以外の初期男子コンビ回がないのかな?と勝手に思ってたから嬉しい。

互いが互いを気遣うあまり自責に囚われてる時は上手く行かずピンチのままだけど、それに気付いて互いの良さ、輝きを組み合わせれば打開出来るっていう展開がなんとも素敵で格好良くて、これもキラメイジャーらしいなと。

そんで今回はそれだけでなく、

・ヨドンナと為朝の因縁の続き

・散々乗っ取られ続けてきたガルザさんの乗っ取り返し

・稲田ボイスハコブーの話長いキャラ復活

・ヨドンナの秘密の一端とヨドン皇帝のシルエット

と、そろそろ見たいなと思っていた要素が一杯詰まった、私得回で良かった。

 

一方で、ここんとこ瀬奈と小夜のダブルヒロインが戦闘面で割を食うことが続いている。

決算で売上が厳しいのを見ると、今はどうしても男児へのアピールが優先されちゃうのかな?と、残念だけど諦めに近い気持ちもある一方で、今回で言えば、ずっと乗っ取られているだけで良いとこ無しだった瀬奈がed前に悔しがって雪辱を誓う様子が挿入されて、こういう配慮があるかないかだけでも違うよな、こういうのって地味に大事だよなって思う。

もっとも、塚田&荒川コンビでダブルヒロイン回が無いわけない、そこできっと爆発させてくれるんでしょ?っていう過去の実績からの揺るぎない信頼もあるけど。