キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー35話感想: 敵も味方もぶっ壊す、酔っ払いマブシーナ回

冒頭、マブシーナが目を覚ますと、なぜか顔が泥だらけでシャイニングブレーカーと宝探しの手帳を抱えており、ココナッツベースの中は滅茶苦茶のぐちゃぐちゃ、でも姫には一切記憶がない。

そんな謎の情報過多な状態で始まり、徐々に全貌が明らかになっていく形式が、このシリーズではちょっと珍しいミステリー風で凝ってる。

頭に包帯して黙々と部屋を片付けていた博多南さんが、いつも超懐深く器の大きなサポートの神様が、

「おやまあ、覚えてない?あ、そう・・・これぜ~んぶ姫がやったんだよ?」

とガチ切れ寸前なのを抑えているけど時々抑えきれてないのが、ただ事でない感を増幅してて怖い。

テーブルも、内蔵されたヨドン反応システムも破壊されたためにヨドン軍の活動を探知出来ず、TVニュースで邪面獣の出現を知りキラメイジンを出動させて今戦っているという始末(汗)。

邪面獣が押し気味だったにもかかわらずなぜか逃げたため5人が一旦基地に戻り何が起こったか尋ねる。

 

原因は姫が昨日、博多南さんがお客様に商品誤送付のお詫びにと用意した日本茶の余りを飲んだこと。クリスタリア人にはお酒と同じ作用が働いて酔っ払ってしまい、日頃のお淑やかさは吹っ飛んでご乱心。

部屋を滅茶苦茶に荒らして頭突きでテーブルもダイナミックに破壊、そのまま宝路を強引に引っ張って、未だ見つからないカナエマストーンの4つ目を探しに嵐のように去ってしまった。

宝路はその後一度ドリジャンを出動させたものの戻って来ず連絡も取れずで行方不明状態。

 

クリスタリア人にとっては日本茶がお酒と同様に作用するなら、日本酒はオラディンにとって酔わせてくれるお酒だったのか、それとも香りの良い発酵させたお米ジュースとして気に入ったのか。まあオラディンは珍しい異国の物なら何でも気に入りそうな気はする。

 

マブシーナ落ちていた宝探しの手帳の栞が挟まれた場所に行ったのでは?と瀬奈があたりを付けて飛び出し、充瑠、時雨、マブシーナが追いかける。

今回は瀬奈の思い立ったら猪突猛進さが、効果音付きでいつもよりコミカルに強調されていて可愛い。それに振り回されてる感じの時雨も面倒見の良いお兄ちゃん感が出て味がある。

 

それらしい場所に着くと、季節外れのアイス屋さん(スーパー戦隊親善大使の松本さん・笑)がマブシーナを「あ、あん時の!」となぜか怒りを含んだ眼で指差し、地面には無数の掘り返した穴。

マブシーナが「酷い・・・一体誰が?」と驚くと「お前がやったんだろうが!」とヨドンナが登場と同時にツッコミ。

 

ヨドンナは昨日、ゴルフ邪面とキャディベチャットを連れてこの場所を訪れ、人々をゴルフボール代わりにドライバーで叩いてゴミ箱や車窓に放り込み、闇を集めていた。

キャディベチャットが声や動きが女性っぽく無駄に可愛い。

前回ヌマージョが邪面師だったことが判明して、なら彼女も元はベチャットだったのか?女性のベチャットもいるのか?と疑問が沸いていたけど、これだと女性もいると考えて良さそう。

 

そこに偶然、酩酊状態のマブシーナが宝路を背負って登場。なぜ頭にネクタイ?そのネクタイはどこから?まさか通りすがりのサラリーマンから強奪したの?と詮索する間もなくシャイニーブレーカーを呼び出し、手当たり次第に穴を掘り始めた(汗)。

宝路はヨドンナたちを見て驚くも、ヨドン反応システムが壊れて邪面師の出現を探知出来なかった、という理由付けが、こんな無茶苦茶な展開なのに実に手堅い。

宝路がゴルフ邪面と交戦している間にもマブシーナは「おらおら~」とイケイケで地面を掘りまくり、モンストーンを掘り当ててしまう(汗)。

モンストーンとマブシーナのドタバタに巻き込まれて、アイス屋さんはマブシーナの頭突き(テーブルを破壊する威力・痛)を喰らって気絶。よく気絶で済んだな・・・。マブシーナがモンストーンに投げたアイスがヨドンナの口にすっぽりとかもう酷すぎる(笑)。しかも「旨い」って(汗)。

 

ヨドンナさん、あなたつい前回、絶体絶命のピンチに追いこまれ、なんが物凄く禍々しく縦軸ど真ん中っぽい謎を振りまきつつ、ガルザに対オラディンの勝利を捨てさせてまで救われていませんでしたっけ?そのすぐ次の回でアイス咥えるんですかと(笑)。でも可愛い。

 

なおモンストーンはマブシーナの見事なダイビング頭突きを喰らってゴルフ邪面の中に入り込んでしまい、ゴルフ邪面はパワーが漲って駆け出し、宝路は慌て、マブシーナも一緒にシャイニーブレーカーに運ばせて追いかけて去って行った。

 

宝路が行ったという方向にまたも瀬奈が音速ダッシュ、戦闘の構えだった時雨も追いかけ、充瑠も「お前の相手は今度だ!」とヨドンナを放置してマブシーナと共に後に続く(汗)。

残されたヨドンナはヨドンナで、マブシーナの頭突きの箇所にカットバン貼ったアイス屋さんを見つけると「今日もアイス、よこせ」と脅す。アイス屋さん、受難(涙)。

充瑠たちがちゃんとヨドンナと戦っていたら商品を奪い取られずにすんだろうから、アイス屋さんはカラットにアイス代請求しても良いと個人的には思う。

 

ヨドンナが次の日もこの場所に来たのは、常識的に考えたら行方不明のゴルフ邪面を捜しに来たはずと思うけど、そんな気配もないわ、キラメイジャーと遭遇しても戦闘を仕掛けるわけでもないわで、逆にアイス屋さんに迷わず真っ直ぐ向かって行った真剣さを見ると、絶対こっちを捜しに来たんだろと疑わずにはいられない(汗)。

今回は敵も味方もいろいろネジがぶっ飛んでいる(笑)。たぶん深く考えちゃいかん回だ。

 

湖畔まで来た一行が目にしたのは水没しているドリジャン。ザビューンに引き上げさせて操縦席に見に行くと、なんと宝路ではらなくゴルフ邪面が意識を失っていた。

「なんで邪面師がここにいるんですかあ?」と姫が狼狽えると

「ああ?おどれがやったんやろがああ!」と、姫に本日3回目のブーメラン直撃。

湖の畔にあぐらかいたゴルフ邪面が語るには、あの後、ゴルフ邪面が闇を集めまくったせいで邪面獣カートヒルドンまで出現し、宝路がドリジャンを呼び出す。しかし、マブシーナに「芝ハゲ邪面(酷い・・・)」と言われ暴力も振るわれて怒ったゴルフ邪面のドライバーの一撃を、宝路が庇って代わりに受けて飛ばされ、邪面獣の邪面の中に取り込まれてしまった。

マブシーナは兄を掘り出せとゴルフ邪面をドリジャンの操縦席に連れ込み発進させて湖にハマってしまい、本人は眠くなってシャイニーブレーカーで帰宅。

残されたゴルフ邪面はドリジャンと共に水没して意識を失った。

 

想像以上に酷い(笑)。思った以上に何から何までマブシーナのせいだった。

記憶が一切ないのに行く先々で「お前のせいだ!」と華麗にブーメランを喰らうマブシーナは、自業自得とはいえ本人の責任能力が一切ないから不憫。しかも自分のせいで宝路は今、大ピンチ。

 

邪面獣の動きがおかしかったのはそのせいかと、ヨドン側も事態を把握。

ガルザはならばとジョーキーで宝路ごと邪面獣を倒そうとし、事情を知った為朝と小夜がグレイトフルフェニックスでそれを防ごうという、邪面獣を挟んで正義側と悪側が逆転という異常事態。

市民の眼にはどう映ったのかとちょっと気になってしまったけど、邪面獣がさっさとグレイトフルフェニックスを攻撃してきたから、邪面獣とキラメイ側が結託してるように見えなくて良かったかも。

 

ゴルフ邪面の方はさっきまで座り込んで殊勝に状況説明していたとは思えないほど当たり前に充瑠たちと戦っている。

自分がいかに酷い目にあったかを、よほど誰かに訴えたかったんだなとしか思えない(涙)。

そんでマブシーナは非戦闘員としてその戦いを陰で見ているけど、あなた日本茶飲めばモンストーン入り邪面師を1人で圧倒出来たんだから戦闘参加しても良いのよ?と思ってしまった。

 

マブシーナは自分がこの事態を招いてしまった責任を感じ、テレパシーで宝路に安否確認と共に詫びて、自分はどうすれば良いのかと嘆く。

宝路は「穴があったら入りたい」というこちらの慣用句を思い浮かべると、そう言えばゴルフ邪面の弱点は頭部の穴だと思い出し、マブシーナには自分の申し訳ないという誠意を見せろと励ます。

ならばとマブシーナは散らばったバレットを拾い、シャイニーブレーカーで自分の誠意を思い切り込めるとキラキラのゴルフボールに変わり、それをゴルフ邪面の弱点を伝えると共にキラメイジャーに託す。

 

そんで普通にゴルフボールを打ち込むのかと思ったら、わざわざゴルフ邪面が5打をパーとするゲーム宣言して、キラメイジャーもそれに乗っかり、今日は何から何までどこかネジがぶっ飛んでる(笑)。

1打目時雨のティショット→2打目瀬奈と大人しめに繋いだボールを、さすがに3打目は充瑠が空中からアクロバティックに叩きこみ、見事イーグル。コロンと軽いタッチで穴に入ったかと思うと、その軽さからは想像出来ない凄まじい火薬量で大爆発(汗)。

 

邪面師が倒されたことで、その能力で邪面獣に取り込まれていた宝路も間一髪で邪面獣から脱出成功。

直後にその邪面獣をジョーキーの必殺ビームで倒したガルザは、逃げた宝路に気付かずご満悦(汗)。

 

33話: ガルザ「これまでのような生温い作戦は終わりだ!」

34話: ジャメンタルのパワーアップでグレイトフルフェニックスを圧倒

私「おお、さっそく生温くないガルザさん逆襲のターンが始まったぞ!」

35話: 味方の邪面獣を倒し、一緒に宝路も殺したと勘違いして高笑い

私「いつものガルザさんだ・・・(汗)」

 

とやっぱり平常運転だったガルザさんと、真相を知った時のガルザの怒りを想像して胃が痛いクランチュラさんと、「それなー」とのんびりアイス舐めてるヨドンナが、ほのぼのしていて今回は以前のヨドンへイムに戻ったよう(笑)。

 

正義側も今日は宝路を回収したら、まだジョーキーがいるのに放置してオラディンの高笑いと共に撤収(笑)。

やっぱり今日は深く考えちゃいかん、ぶっ壊れた回だ(汗)。

 

一件落着でマブシーナは改めて皆に謝り、許して貰う。

「妹は迷惑かけるくらいの方が可愛い」という宝路は、丸一日邪面獣の中に閉じ込められて身動き出来ず、あわやガルザに殺されかけた彼の被害を思うと心広いなと思いつつ、まあでも白面の時のマブシーナは気の毒なくらい自分を恥じていたから、兄としての気遣いはわからなくもないなとも。

でもラストでまたうっかり博多南さんの日本茶を飲んでしまって悪夢再び、という酷いオチで続く(笑)。ココナッツベースは日本茶持ち込み禁止だな。

酔っ払って頬の赤いマブシーナのアップが下手な邪面師や邪面獣より怖いと思ってしまった、わりとマジで(汗)。

 

今回は笑いっ放しの一方で、なぜか機関車トーマスを思い出した。あれに出てくるキャラ達は毎回のように失敗をして結構な迷惑を周囲にかけてへこみ反省するけど、でも挫けず萎縮せずに積極的に失敗を取り返しに行き、ちゃんと挽回してそれを認められて褒められてる。

マブシーナも今回、責任能力はないものの凄まじいやらかしをして、個人的には彼女のこれまでの健気ポイントの積み重ねがなかったらイラッとするレベルだったかもと思う。

けど、逃げずに恥を忍んで全部受け止めて、勇気を持って挽回した。彼女のように失敗しても取り返していけば良いんだよ、っていう子供たちへのメッセージになっているのかも。それはキラメイジャーのポジティブなスピリッツにも通じてると思った。

 

そんで、今回のミステリー形式を成功させた要因として、実は前日から邪面師が暴れて闇を集めまくり、邪面獣も出現していたのに、姫がヨドン反応装置を壊したせいでキラメイ側が一切把握していないことに説得力を持たせているのが、改めて上手く出来てるなと思う。

あと事態の全貌を知れば知るほど、実は宝路が大ピンチで、ゴルフ邪面を倒すのがあと数秒遅れていたら死んでいたという極限状態だったのに、雑な埋め込み合成のせいで笑いしか浮かばないのが、却って狡い(笑)。