キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー37話感想: あっさり戻って来やがったクランチュラさん@二割引

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 

「ただいまあ~」

冒頭0秒で生存確認(汗)。

テレ朝公式に「クランチュラを撃破する」ってあったから、クランクアップも図鑑追加もないけど確定なの?って1週間嘆き悲しんでいたら、何事もなかったようにあっさり戻って来やがって、そりゃあ嬉しいけど一発ぶん殴りたい(笑)。

東映公式も先週は「今までありがとう!クランチュラ!!」とか完全に確信犯だよな(怒)。まあ今週謝ってたけど(笑)。

お亡くなりになった1/5にはラップ好き要素が入っていたのは確定だけど、あまり他の才能とかは可愛い部分は入ってませんように。特にマシュマロ好きのクランチュラさんとダルマさんがヨドンだ好きのクランチュラさんは死守して欲しい。

 

「地球でもしもの事があったらと思って、五分の一だけ出陣してたのさ」

爆弾邪面をヨドンナの鞭で5当分したのが壮大な伏線だったとは。

「つまりおまえは二割引のクランチュラか」全体的にガルザさんの声音にホッとした感じと、元気がないのを心配する感じが滲んでいる気がして、ガルザさんホントにこちらの居心地が良いんだろな。でも2割引きって歳末セールかよと(笑)。

2割引きのクランチュラさんが元気がないのはその間ヨドン皇帝から直々にお叱りを受けていたためとのこと。

ここでヨドンナが秘書官のくせに皇帝に会ったことがないという意外すぎる事実が判明。その皇帝からヨドンナに「オラディンに会え」との指令が下る。

 

その頃、瀬奈と小夜はパンケーキが人気っぽい屋外カフェにてお洒落な私服で女子会。瀬奈が食べたかったチーズパンケーキは残念ながら売り切れ。でも瀬奈は即座に次に食べたかったものをオーダーする。

小夜がその切り替えの速さに感心すると、常に駄目になった時のことを想定してどうするか考えるようにしていると瀬奈。リレーでもバトルタッチの時とかにアクシデントが起こりやすいからそれを想定して心と頭の準備をしていると、キャラの掘り下げに上手いこと本業を結び付けてて説得力あるな。

 

そこにヨドンナが乱入してオラディンの居場所を聞き出そうとし、応戦中にヨドンナが鞭を振るうとクランチュラを5分割した時のモードを戻し忘れていたために瀬奈が5人に分裂してしまう。更に瀬奈2からオラディンがアタマルドにいると聞き、そう言えばガルザがそんなことをと思い出して撤退。

ここでのヨドンナは、かなりのうっかりさん。ぶっちゃけ瀬奈を5分割するための話の都合なんだけど、個人的にファイル作成やプリントアウト時の設定切り替え忘れミスとか「落ち着いて考えれば、あの人に聞けば早かったのに」が日頃の仕事のあるあるすぎて妙にヨドンナに親しみを感じてしまった(汗)。

 

小夜と一緒にココナッツベースに戻ってきた瀬奈5/5は、前のめりな瀬奈1、可愛い物好きの瀬奈2、出来るOLの瀬奈3、感激屋さんの瀬奈4、超後ろ向きの瀬奈5と、人格毎に分かれていた。

「見渡す限りの瀬奈お嬢様(感無量)、眼福です!」というマッハのリアクションはもはやお約束だけど、確かに非常識的ながら華やかで可愛いらしい空間になるもんだなと。よく考えれば大変な状況ながら、せっかくだからと記念に写真撮りたくなる気持ちもわかる気もする・・・マネキン化される直前に「せめて可愛く」とポーズ付けたのは瀬奈2だったんだな。

他4人がわいわいキャッキャやってる中、1人だけ机の下で体育座りしている瀬奈5。ジュウオウジャーのみっちゃんみたいだ。

瀬奈にそんな後ろ向きな一面があったことに驚く一同。

「でもそれも込みで一人の瀬奈ちゃんだったんだよね」と小夜はいち早く受け入れる。

人数が増えて戦力アップだと現状を楽観的に受け入れる他4人に対して、瀬奈5はそんなに上手く行くのか?チェンジャーも1人にしかつかないし力も1/5なのでは?と悲観的。

正直言って瀬奈史上もっとも冷静に現状分析出来てる気がする(汗)。瀬奈3がお株をとられた形という見方も出来ると思うけど、そもそも瀬奈に出来るOLのイメージがないよ(ごめん)。

 

ヨドンナはガルザと共にハコブーの元へ向かい、また強制催眠でオラディンの元に案内させようとするも、今度は同じ手は喰わんと逃げられる。

ハコブーはあんなことがあったのにここで前回の二の舞喰らったら、対策もないのにまだ1人でこんな所にいるのかと好感度だだ下がりになるところだったからホッとした。

 

博多南さんに前世の人格が降下してPPAPしたら超あっさりくっついた(笑)。まあクランチュラさんも苦もなく4/5まで合体してたからそういう仕様で、瀬奈もすんなり4/5まで結合。

でも最後の瀬奈5は「私は戻らない方がいい気がする」と自分の存在意義にもネガティブ全開で戻るのを拒否。

仮説と称しそれに同意とも取れる発言をしてしまう今回の博多南さんは、若干損な役回りで、それに反応した瀬奈5は「今までお世話になりました」と出ていくことを決める。

「上手く言えないけど、やっぱりあなたも戻った方が良い気がする」と引き止める小夜にも「誰1人、私がいた方が良い理由を言えなかったじゃない!」

そんな後味悪い退場だったにもかかわらず、瀬奈4/5はあくまでもポジティブに明るく受け止める。瀬奈5がこのままここにいても幸せではなさそうだし、と思ったのかもだけど。

 

ココナッツベースは基本ポジティブでキラキラした人たちの巣窟。だから、確かにネガティブ全開の瀬奈5は人種が違うというか、場違い感が凄かった。

だけど同時に、小夜以外の男性陣の反応の薄さにも、なんというか、ポジティブでキラキラしてなきゃキラメイジャーじゃないしなあ・・・、みたいな無意識の壁をちょっと感じてしまったかも(汗)。

 

そこにヨドン反応。ハコブー捕獲に失敗してオラディンを引きずり出す作戦に変更したガルザがジョーキーで暴れていた。

ガルザがオラディンを引きずり出すにはエキスプレス乗っ取りが不可欠。だけどキングエキスプレスザビューンは瀬奈4/5の過去最高に一切の躊躇のない勢いとスピードの切れ味に乗っ取る隙がない、とここでは一見、瀬奈5の不在が好材料に。

イケイケの瀬奈は続けてキャリーをジョーキーの足元に送り込んで自分は背後に回って押し進め、前方のキラメイジンドリラーと挟み撃ちを狙う。でも進行方向に逃げ遅れた乗用車がいて一転、停止も方向転換も出来ずに挽き潰してしまいかねない大ピンチに。

 

その頃、瀬奈5は湘南の海にいた。活動的なミニ丈スカートとかのイメージが強いいつもの瀬奈とは違う、緑のセーターに灰色のロングスカートという大人しめのコーディネート。トレンチコートにボストンバッグがもろに傷心旅行って感じ。

髪型も元気印のポニテを解いた所に小夜が駆け付け、海の中に逃げる瀬奈を追って小夜も海に入り、スローモーションの追いかけっこ。演出が前回に続いて田崎監督なせいか、どちらかというと戦隊よりは仮面ライダーっぽい雰囲気かも。

撮影時期的にはたぶん秋で、年末年始にこれを見ると余計に寒そう(汗)。演技は真に迫ってたけど。

びしょびしょになりながら追いついた小夜は、瀬奈5がいないために大変なことになったと説明。

 

瀬奈がジョーキーを推し進め急には止まれないまま、危うく巻き添えになりそうだった乗用車は、間一髪キラメイジンに救われた。男性陣は口々に、万一のことを考えずに突っ走りすぎた瀬奈4/5を責める。

けど、瀬奈4/5は一切悪びれず「今でも下手する気は全然してない!」と明るく言い放ち、危うく人を殺しかけた直後にも関わらず、悲観的になることの出来ない瀬奈4/5のヤバさが浮き彫りに。

 

小夜は瀬奈5が常に最悪を想定していたからこそ、いつでも瀬奈は常に素早く切り替えて突っ走れたんだと説く。冒頭のカフェで瀬奈が見せた切り替えの速さに繋げての解説が、凄く説得力あって良かった。

瀬奈の分裂を通して、人間の多面性と多面的であることの必要性、それから性格の長所と短所は表裏一体で、短所だからと単純に否定は出来ないよね、ってわかりやすく見せてくれたと思う。

だけどごめん、瀬奈のコートの裏地がバーバリーチェックっぽかったせいで「え?バーバリーのトレンチコート?めっちゃ高いよね(汗)。ずぶ濡れにしちゃって大丈夫?」とか余計な心配してしまって、後でネットで調べて中古ならお手頃価格もあると安心したりとか、私は何やってんだろ(汗)。

 

瀬奈5の「じゃあ、私、戻ってもいいんだ?」に

「いいんだじゃなくて戻ってほしいの!ごめんね」と瀬奈4/5。さっきとは打って変わって、事の深刻さをちゃんと理解した真剣で困った顔。ここでようやく瀬奈5も合体し、元通りの瀬奈に戻る。

あれだけ男性陣に責められてもめげる気配もなく、というかめげる機能を失ってしまっていた超超ポジティブ瀬奈4/5にあんな泣きそうな顔をさせたのは、きっと小夜なんだろな。

瀬奈5にしたのと同じように冒頭のカフェでのことを持ち出してこんこんとお説教したかもだけど、もしかしたらあまりのポジティブさにキレてバンド回の時の迫力で物凄くビビらせたんじゃないかとちょっと思った(笑)。小夜ならではの説得、と考えると、個人的にはむしろ後者を見てみたかった気もする。

 

小夜と瀬奈4/5が離脱した後も戦闘は続いていて、ガルザはようやくエキスプレスを乗っ取り闇のキングエキスプレスに合体。やむなく博多南さんがアローでオラディンを呼び出し、オラディンを待っていたヨドンナは瀬奈と小夜に戦いを挑まれるも振り切り、オラディンに相対したその時、ヨドンナの姿が巨大な禍禍しい化け物に変わる。

ヨドン皇帝だった。ヨドンナの秘密とは、彼女の中にヨドン皇帝が同居していたこと。秘書官なのに会ったことがないのはそのせいだった。

皇帝のデザインは長く巨大な舌がべろんと伸びているのが印象的。ヨドンナが時々舌を出す気味悪い仕草をしているのは、皇帝の影響の表現だったのかなと思った。

ただし舌に関する事が皇帝の影響だとすると、あんなにアイスを好んだのはヨドンナよりも皇帝自身だったことになってしまうんだけど(笑)。

 

「全ての魔進どもが揃っての全面対決宣言。この耳でしかと聞き届けた。その返答だ。改めて宣告する。地球は、我が支配する」

オラディンに会いたがった理由は、すんごく真面目な宣戦布告返しだった(汗)。しかもまだ長く地球にいられない自分の状況とそのための対策をわかりやすく説明(笑)。

ごめん、悪の親玉でたぶんラスボスなんだろうけど、ガルザに対して良く言えばあくまで同じ土俵に立とうとしない、悪く言えば決して正面から向き合おうとしないオラディンと違って、なんだか敵に対して真摯に向き合おうとする誠実な姿勢を感じてしまう(笑)。

また、曲がりなりにもクランチュラの遊び半分じみた美学をここまで許容していて、度重なるしくじりも直々のお叱りで済ませるのなら、それなりに寛大で部下の個性とやる気を尊重し、ガルザを見ても出自も問わずに引き立てる、なかなか良い上司なのかもしれない。少なくともガルザにとっては兄王よりちゃんと自分と向き合ってくれてると感じてしまうかも。

今回出張ったのも「1/5とは言えうちの大事な幹部をボコって全員で盛大に宣戦布告されたら、こちらもちゃんとトップが出てケジメつけないと」みたいな責任感が滲んでいるような。

 

ヨドン皇帝は挨拶代わりに、自分を中心にどう見ても半径km単位を一瞬にして瓦礫の山に変える爆撃を喰らわし、再びヨドンナの中に戻る。ヨドンナはその間意識と記憶が全くないみたい。

ヨドン皇帝の攻撃力とその被害の凄まじさに愕然とし、勝てるイメージが沸かずに弱気になりかけたキラメイジャーたちを、オラディンが励まして、続く。

 

今回は瀬奈と小夜のコンビにフォーカスした分、瀬奈5への他メンバーのリアクションがやや犠牲になった部分はあるのかもしれない。

特にマッハは「どの瀬奈お嬢様も素晴らしい」ってスタンスで来るのかと思ったから、瀬奈5へのフォローのなさは若干物足りないかな。でも入れ替わり回で瀬奈の体を傷付けまいと臆病になったマッハに対する瀬奈の反応から、このコンビが互いのどこを気に入っているのかと考えると、瀬奈5にはマッハの好むタイプのキラメンタルはなかったのかなとは思うけど。

ただしマッハにはあの後で、瀬奈5だって瀬奈お嬢様をキラキラさせるため絶対に必要な一部だったのにと、自分の不甲斐なさを悔やんでさめざめと泣いてほしい(笑)。

 

あと、瀬奈5と絡んだのが普段なら長所発見センサー搭載の充瑠じゃなく小夜だった理由を考えていたんだけど、もしかしたら充瑠は、ファイヤーに出会えて変われたことに凄く感謝し価値を感じているあまり、出会う前の後ろ向きな自分にあまり価値を認めておらず、過去の自分に近い瀬奈5に対してセンサーが鈍ったのかもな、と思ったりした。

何となく充瑠には、キラメイジャーじゃなくなり普通の子に戻ったら、この子のアイデンティティはどうなるんだろう?っていう不安を感じる時があることもあって。

そんで小夜については、もっと外科医設定を活かしたエピソードが作れれば、充瑠はパワーのある人の欠点を長所に転嫁し、小夜は傷付いて後ろ向きになった人を癒して踏み出させる、みたいな棲み分けをよりハッキリ打ち出せたのかなと。

小夜は前回刺さった悪口が「変人」なのも弱点が分かりづらく苦肉の策という感じもして(<お局裏番>とかではダメだったんだろうか・笑)、外科医設定が使い辛い事情もあって瀬奈に比べるとイマイチ個性のキレが発揮しにくいのかも。その分いろんなイベントに絡めて存在感を出そうとしている苦労を感じる。