キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー30話感想: 幻のキラメイゴールド、博多南さん感謝デー

冒頭、復活したオラディンは普段アタマルドにいることがザビューンから説明されるんだけど、「下々の俺たちが気軽に王様を呼べるわけない」とか「アタマルドは特殊な場所でこの世界から直接交信出来ず、謁見を望むならハコブーに乗って会いに行くしかない」みたいな説明にはちょっと違和感。

「強い王様に助けて貰えばいい」という安易な依頼心が生まれかけたのを早々に潰すのはいいと思う。王様に気軽に頼ってはいけないという臣下たる魔進たちの心意気もわかる。

でも、元々地球人の義理息子はともかく自分の娘も地球に行かせて戦わせているのに、王様だからってキラメイジャーがピンチの時にも簡単に呼べない場所に引っ込んでいるのは、これまでのオラディンのキャラを考えても解釈違いかなあと。

後付けで良いんで何か理由が欲しい。もっとも、隠しているだけで例えば外の世界に長くいられない体だったって事情でもおかしくないとは思う。

同じく守り石に魂を移した王妃が目覚めるのに何年もかかり、ちょっとエネルギーを多めに使ったらまた眠りにつくような状態なんだし。オラディンはキラメイジャーに余計な気を使わせないために伏せている、みたいな方がむしろキャラ的には自然に感じるかな。

 

王様に頼れないなら新しい戦士を捜そうみたいなことを瀬奈が言いだして

「どこかに宝路さんみたいな頼れる人、いないかな」

「そんな都合良く行くか」

と、宝路認められてるな相変わらずきめ細かくフォローされてるなと、同じ追加戦士の誰かと比べてまたかすかに胸がチクリ(笑)。

 

ここで博多南さんが妙にシリアスに考え込んで「いよいよ私の出番か」とか眼鏡光らせて呟いてるんだけど、彼の思わせぶりなシリアス描写は宝路登場の時に盛大なミスリード前科があるから今度は引っかからないぞ(汗)。

 

今回の敵はマネキン邪面。現着早々に瀬奈がマネキンにされてしまう。直前に「せめて可愛く」と笑顔でポーズを作るのは「こんな時そんなことに最後の労力を使うのかよ(笑)?」と思う反面、ある意味等身大3G写真写りと考えると結構切実なことかも(汗)

辛うじて目は動くようで、名乗りポーズの時に抱き慣れてる為朝が一度下ろして「前より重くなってるか?」へのギロリがじわじわくる。

 

せっかく敵を追い詰めて一気にゴーアローで、って呼ぶも、博多南さんが今後もっとピンチになった時のために改良すると研究室に持っていってしまったせいで召喚できず、敵を取り逃がしてしまう。

 

ココナッツベースに持ち帰った瀬奈お嬢様の姿に泣き叫びながらいちいちキモい賞賛を付け加えるマッハにジェッタが「こいつ病んでるよ!」とツッコミ(笑)。

ギロリ睨みはあったけど、普段からこれと好意的に付き合ってあげてる21歳うら若き乙女の瀬奈ちゃんはホント偉いよ。

 

宝路には弟の「オラディン王との約束」という言葉に思い当たる節があって、30数年前、自分がモンストーンを取り込み意識が朦朧とする中で途切れ途切れに聞いた、オラディンと弟の会話から、弟は7人目の戦士になろうとしてるのでは?と思い込む。

 

妄想で博多南さんのキラメイゴールド変身シーンが流れるんだけどちょっと待て(汗)。

ただでさえ普段から邪面師と邪面獣で体部分の着ぐるみ製作費節約してる上に、直前の前後編では強化ベチャットや偽物バトルで等身大戦の邪面師を省略するような涙ぐましい努力してお金浮かせた目的が、リペイントだとしても妄想シーンにしか出て来ないキラメイゴールドのスーツ作るためだとしたら、なんか狂ってないか(笑)?

そんで「遅咲きクリエイティブ!」がなんか無駄にぴったりで。

 

実の弟なのに兄らしいことを何もしてやれなかったという宝路の負い目と、実の弟を差し置いて義兄を独占し続けてしまったというマブシーナの負い目が余計に、キラメイゴールド誕生に入れ込ませて暴走気味。

あくまでも今の脅威であるマネキン邪面を倒すことを優先して博多南の研究を中断させようとする為朝を止め、頭突きを喰らわすマブシーナ(汗)。

すぐに謝ってるし、博多南さんのためとの気持ちを打ち出すことで辛うじてバランスとってるとは思うけど。後でマブシーナに気にすんなと頭ポンポンしたのも彼の株が上がって良かったな。けど、シビアに現状分析して正論打ち出すけれど否定されるのを久々に見て懐かしい気がした。彼はそういう方が見てて安心出来るかも(笑)。

「俺は<冷静と情熱のあいだ>の男なんだよ!」

ってその本刊行されたの君が生まれる前の1999年だよ。やっぱり祖父ちゃんの影響か趣味嗜好知識が渋いよ為朝(汗)。

 

現行武器に改良を加えるのは後々のためにも必要なことだし、敵がこちらの都合に遠慮して襲ってくれる訳ではないから、絶対に安心して装備の改良に専念出来る時間帯なんてないも同然。だけど、ヨドン反応が出て皆がまさに戦ってる時に行かなくても・・・とはちょっと思った。

開発のために目の前の敵と戦うには武器不足になるってたまに戦隊である展開。メンバー全員最初からハンディ承知で武器を託す場合もあるけど、今回はチームの中に温度差を付けてきた。こういうの、単純にどっちが正しいとも言えないんだよな。

 

一方ヨドン側はドレス着てマネキンの気分になりきるヨドンナコスプレ(どちらかというとドレスの方が普通の女性の格好だけど)のサービスショットから

「マネキンになりきったら気分最悪」→「よし人間どもにこの気分をもっと味わせよう」

という思考回路でマネキン邪面を強化。人間を知ろうとする探究心は相変わらずみたい。

強化されたマネキン邪面が触れた人間は完全なマネキンになってしまい、今度は小夜がその犠牲に。

 

ガルザという緩衝材がいなくなったヨドンへイムでは、マネキン邪面の能力を高めたと誇るヨドンナと、鞭打つ=寿命を縮めたくせにと怒る部下思いのクランチュラさんが早くも険悪。闇が早く溜まってヨドンナから感謝を強要されるとかクランチュラさんストレスMaxで可哀想(涙)。

 

いつもより早く邪面獣も出てきて為朝がそっちを担当し、ザビューンで弱点探知に成功するんだけど飛行出来る相手を捉えきれない。

マネキン邪面にも迂闊に近寄って攻撃出来ずに防戦一方の中、あくまで弟の望みを戦士になることと思い込んで叶えてやりたい宝路に、充瑠が異を唱える。博多南さんは自分で戦うより自分たちを助けてくれている時が一番輝いているんだと。

 

充瑠の連絡と同じタイミングで博多南さんからゴーアローをそっちに向かわせたと連絡。宝路は完全な勘違いで本当は、ゴーアローでアタマルドにいるオラディンと連絡が取れるよう改良していた。

いわゆる「正しいのはレッド」パターンなんだけど、「いつも弟に輝かせて貰ってきたから今度は自分が弟を輝かせたい」という愛と負い目から強く思い込んでしまって、赤の他人の方が冷静に見られるってのはままある話なんで納得。充瑠は特に「どの状態がその人を輝かせるか」にわりと序盤から敏感だしね。

 

30数年前、意識朦朧の宝路を連れてクリスタリアに出立しようとするオラディンを博多南さんが呼び止め、これから兄がお世話になる王夫妻と臣下への手土産、それと兄の性格からクリスタリアに留まる可能性を想定して愛読書の漫画本を持たせた。

彼の気遣いを尊く思ったオラディンが賞賛し、助けが必要な時は力になるから呼んでくれと約束し、その時の言葉を途切れ途切れに聞いた宝路が誤解していたというのが真相だった。

 

博多南さんは宝路の2個下で、ホワイトデーの前日=3月13日時点で15歳。宝路と同じ制服姿だったから、当時高1で誕生日は3月後半~4月1日かな?

(ちなみにキラメイジャーのメインライター荒川さんの誕生日は3月14日、ホワイトデー当日。なんというか凄くぴったりな気がする・笑)

同じ高校で見た目(地味だけど博多南さんの若い頃かつ宝路の弟と言われても納得の絶妙なキャスティングだと思う)や宝路の友人の言葉とかから受ける感じ、博多南さんはイケメンで華やかで目立つ兄を自慢に思いつつ、それに比べて自分なんかと引け目を感じ、ひっそりとサポートに徹していたと思う。

けど、王にそんな自分を認められ最高の賛辞を受けて自信を持つことが出来、そのまま長所を伸ばしてサポート道を邁進してたら、人間離れした開発能力を備えた大会社の社長にまでなってしまった。

そう思うと博多南さんこそまさに、キラメイジャーのテーマど真ん中の人生を歩いてきた人だったのかもしれない。直接戦うのではなく陰で戦士を支える人にもキラメンタルはあるし、脇役でもちゃんと輝けるんだ、というメッセージも感じていいなと思う。

ただし事件を知ってから出立までの短い時間で差し入れを完璧に揃えるとか、彼の最大の武器スピード感はこの頃からだったのかな。

 

兄の陰に隠れていた博多南さんを認め、褒めて伸ばしたオラディン王。縁の下の力持ちポジションにいる人への目配りは、さすが国のトップに立っていた人だと思う。

一方で、日本酒とチョコとお煎餅と兄の愛読漫画本を差し入れた少年に対する最高のほめ言葉が「真の<戦士>」って辺りが、今の日本とは違って戦闘がごく身近にある世界なんだなとしみじみ思ったりする。

 

それから、あの時点でオラディンが「無鈴くん」と博多南さんの名前を知っていて、高校生の無鈴が王の日本酒好きや、王妃と臣下の好みそうな物を知ってたって事は、博多南父は宇宙人オラディンを自分ちに逗留させて夜は一緒に酒を酌み交わし、子供達とも交流させてたんだね。

そう思うとオラディンの枠のなさも凄いけど、博多南家、特にお父さんの底知れなさ感も物凄い。

そんでオラディン王は、単に博多南父の息子あり養子にした宝路の実弟であったからじゃなく、早くから無鈴本人の人柄や能力を認めていて「友人」と呼び、だからこそ自分亡き後に遺される愛娘を託したんだろな、といろいろ納得。

「以て六尺の弧を託すべく(もってりくせきのこをたくすべく))」

<信頼に足る者とは自分の死後に遺児を安心して託せる者のことだ>っていう故事を思い出した。博多南さんはオラディン王にとって、まさにそんな人だったんだな。

 

ところで、宝路がクリスタリアに残ったのは「優しくて情が篤いからクリスタリアに残って尽くしたいと言いそう」という彼の性格に起因するもの以外には特になかったってことかな?モンストーンとかの影響でクリスタリアから長く離れられない事情でもあったのかと思っていたから、それはちょっと拍子抜け(笑)。

 

博多南さんが呼びかけるとオラディンさんは快くノリノリで出撃してくれて、ちっとも恐れ多いって感じじゃない。やっぱり「謁見したければハコブーを通せ」ってのは違和感あるかな。

そのハコブーは落下したキラメイジンの魔進たちを全員一度にキャッチと、本当にパワーは桁外れなんだよな。「オラディン王の頼みとあらばいつでも来るぞ」っていうけど、こっちはこっちで普段はあの島に戻っているのかと(汗)。稲田ボイスのココナッツベース常駐を避けるにしても、やっぱりこちらもこの対ヨドンの戦況で「吾輩は王の命令以外聞かないんで」だけにならないような理由は欲しいかも。

 

マネキン邪面の方は時雨がゴーアローで撃破。マネキン邪面の盾にされたマネキンたち(元は人間)を宝路が空高く吹っ飛ばした後に全員キャッチ、と相変わらず強化の無い宝路へのフォローが手厚い。

 

グレイトフルフェニックスは圧倒的。キラメイジンの魔進たちをお手玉扱いした後に飛ばして邪面獣の弱点を集中攻撃し、あっさり撃破。

 

戦い終わって改めてオラディン王と再会出来たマブシーナそれから博多南さん。凄く幸せな時間だよなあ。

改めて互いを認め合い抱き合う博多南兄弟と、そこにそっと慎ましく混じろうとするマブシーナが可愛い。

小夜の「キラメイゴールドも見たかった気もするけど」に時雨がクスッとなった後大きく頷いて、こちらのコンビも良いな。

 

あとまた愚痴で申し訳ないけど、今回はサポートの大切さということで博多南さんにがっつりスポットが当たり感謝されたのを見ると、ルパパトのノエルも戦士であると同時に皆をサポートするエンジニアでもあったのに、他とのバランス等を見られ貢献や人知れぬ苦労にはスポットが当たらず感謝もないどころか、テコ入れによるビークル不平等の戦犯にまでされて、なんでこんなに見せ方が違っちゃったんだろうって、ついつい思っちゃうよ。

やっぱり評価すべきことはちゃんとスポットを当てて評価されて欲しいし報われて欲しいな。今からでも。

 

最後に、前話のアタマルドがまんま東京ドームシティで、観覧車を背景に降り立った5人がもろに素顔の戦士のCMみたいだったからついつい、こんなご時世で今年はどうするのか心配してたら、今週開催告知でCMも流れた。

やってくれるんだってホッとしたけど、もしかしてCMの撮影やるついでに東京ドームシティをアタマルドって事にして本編の撮影も済ませ、何度もロケに繰り出す負担を軽減しちゃったのかな?と思うと本当にやりくりと工夫がいろいろ大変だな、と頭が下がる。