キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー19話感想: 相棒だって褒められて伸びる

戦隊恒例の入れ替わり回。

スモッグジョーキーが凄くコミカルに暴れていて、それに翻弄されたキラメイジンに住み替え邪面が「住み替えビーム」を当てると、宝路以外のキラメイジャーの人間メンバーとキラメイストーンの魂が入れ替わってしまった。

一度に5組10名って、ちょっと珍しいくらいの大量入れ替わり。

 

正義側だけでなく敵側も、ガルザさんとクランチュラさんが入れ替わってた。住み替え邪面と踊るガルザ(中身クランチュラ)に、腕組みして怒るクランチュラ(中身ガルザ)が楽しい(笑)。

「見よ!この爪、この牙、チェーンソー!」のスモッグジョーキーも、操縦者が中身クランチュラさんだと、あんなに動きが愛らしくなるのか(笑)。

ボウケンジャーで菜月が操縦したら内股走りで可愛くなったダイボウケンを思い出した。

 

一方、基地では大混乱。手足のない石の体で身動き取れなくなってしまった人間メンバー見てると、こっちまで辛くなってくる。結構なストレスなんだよねあれ。体のどこかが痒い時とかどうしてるんだろう?

人間の体を貰った魔進たちの言動が可愛い(1名除く・汗)。

体が充瑠のファイヤーが重心の置き方に戸惑うのはなるほどって感じ。縦に長すぎるよね。

小夜の外見でヘリコ声は、可愛さ200%増し。

中身ジェッタの時雨は両手を広げて「キーン!」と部屋中を駆け回って楽しそう。

いつもは落ち着いた年上組の相棒がどちらも子供っぽいからこういう時のギャップが映える。でも時雨の場合は過去の顔芸の記憶もあって、そんなに衝撃はないかも(笑)。

ショベ爺はいつもは痛い腰(石だとどの部分だ?)が快調に動くので調子に乗ってる。

そして期待を裏切らないマッハのお約束(笑)。「私の体からお嬢様のいい香りがします」って最初から飛ばし過ぎてたけど、恍惚とした表情と声での暴走っぷりがヤバすぎる(笑)。

 

入れ替わり回だと、私はゴーカイジャーでのルカとハカセによる、声の演技も入れ替わっての完成度と、入れ替わった方が男らしく格好良く女らしく可愛い奇跡の組み合わせが凄く好き。

だけど、今回みたいな声は本人のままで行くやり方にも、組み合わせの化学反応で生まれる魅力があって好きなんだよね。ヘリコ声の小夜みたいな可愛さの相乗効果や、ジェッタアクションの時雨みたいなギャップ、マッハin瀬奈みたいな混ぜるな危険感とか(笑)。

あと、声だけ本人の入れ替わりって、入れ替わっている限りオールアフレコが当たり前で多少口の動きと合ってなくても許されそうだから、もしかしたら新型コロナ対策を物凄く堂々と演出に落とし込めて今このご時世にぴったりなネタのかもと思ったり。

 

充瑠が講師を頼まれたお絵描き教室に、充瑠の体で参加するファイヤー。

キラトークを除けばファイヤーにここまでスポット当たったの初めてだと思うので、良い掘り下げになったと思う。

でもなんか凄く仮面ライダー電王モモタロス感(汗)。なんかの拍子に「おい良太郎!」って言っちゃいそうな。

 

ファイヤーは、冒頭で充瑠の言うことを聞かなかった子供たけしが、お絵かき用に渡された画用紙を破った時、叱るどころか褒めた。

お絵描きが嫌なのは向き不向きの問題として、画用紙を何度も破ってしまう理不尽な態度まで肯定し、先生役の自分まで画用紙を細切れにしてまき散らしちゃうのはちょっとどうかとは思う。悪いことをしたら時など叱る時は叱らないと駄目って気持ちもあるし。

けど、一方で、叱るばかりでなく褒めることも確かに大事。特に小さな子は、叱られてばかりだと萎縮したり自主性が育たなかったりするから、認めてやらせてあげることは凄く必要なんだよな。相手のタイプにもよるとは思うけど。

咲也「褒められると伸びるタイプです!」(ルパパト)

充瑠が1話で、ファイヤーやマブシーナに褒められて嬉しかったのを思い出したのは良かったなあ。

 

あと、あんな風に自由に紙をビリビリ破りまくってまき散らすのは、良し悪しはともかく確かにあの年代の子供たちには楽しそうだなと思ったし、いい年して私もやってみたくなった(笑)。

なんか日頃のストレス発散に凄く効きそうな気がするんだよね(涙)。

ファイヤーも充瑠の体で、自由に動かせる両手で思い切りそういうことが出来るのが初めての経験で気持ち良かったっていう、人外ならではの感覚もたけしの肯定に拍車をかけたかもしれない。

褒められたたけしは自発的に、細切れの画用紙を集めてちぎり絵を作り始め、他の園児たちも巻き込んで、後に素敵な作品が完成した。

 

一方、キラメイジャーとして住み替え邪面に立ち向かう魔進たちはなかなか戦闘に上手く対応出来ず、やむを得ないんだけど石の姿で見守る人間メンバーは歯痒くてたまらず駄目出し。

でも姫に抱えられた充瑠が戻ってきて、駄目出しばかりでなく認めて褒めようと言う。

魔進たちはいつも相棒の自分たちを褒めてくれたからこそ、キラメイジャーは煌めいて力を出せたんだと。

為朝たち4人は皆それぞれの世界で認められたスターで、ある意味褒められ慣れていたから、魔進たち賞賛も当たり前に受け取っていた部分もあったのかもね。

一方充瑠はキラメイジャーになる前はろくにそんな経験は無あまりなく、ファイヤーやマブシーナに褒められたことは自分を変えるきっかけになった貴重な出来事だった。そんな充瑠が4人に先んじてその大切さに思い当たるのは、ファイヤーとたけしのやり取りを見ていたというアドバンテージはあったとしても納得。

 

4人も充瑠の言葉に、相棒の魔進がいつも自分を褒めてくれていたことを改めて思い起こし、自分たちがして貰っていたように、今度は認めて伸ばす方に方針転換。

ハチャメチャギャグ回と思っていたら、なんか凄く良い話になったぞ?

そしてポジティブなアドバイスで前向きになった魔進たちの繰り広げる思い思いの個性的な戦闘が楽しい。

 

けどマッハだけはなんか方向性が違うような?

戦い方が駄目だったんじゃなく、大事なお嬢様の体に傷をつけたくないからと隠れる(汗)。

ハカセ「わかる」(ゴーカイジャー)

戦い方に駄目出しされたんじゃなく、そんな姿をみっともないと叱られ嫌われてしまったと落ち込む(汗)。

そして立ち直るきっかけも「大好き」の一言(笑)。

・・・正直、瀬奈ちゃん偉いなと思う。私ならちょっと、いやかなりドン引きする(汗)けど、瀬奈はマッハが大好きで、その気持ちに嘘はないんだよな。

でも立ち直ったマッハは速くて強くて、戦闘じたいは滅茶苦茶格好いいよ。さすが有能執事。

 

声をかけただけで戦闘力が爆上げした魔進キラメイジャーを見て驚くガルザさんに、今回1人だけ入れ替わりの無かった宝路が、自分の経験も交えて「仲間から認められるって事が、とんでもない力を生むんだ」と今回のテーマを総括するのも良いな。彼自身のこれまでの仲間との積み重ねが効いてる。

 

戦闘で気圧されたガルザさんは撤退。

残された住み替え邪面はノリノリで魔進名乗りまで決めちゃうキラメイジャーにフルボッコで、このまま撃破→入れ替わり解消→巨大戦かと思いきや、ここで闇エナジーが溜まって住宅ローンダガメス登場・・・た、確かに紐付いているけど、凄い名前だ(笑)。

で、住み替え邪面は宝路が担当して、恐らく史上初、ビークルと人間が入れ替わったままキラメイジンで巨大戦。これも怪人と巨大戦担当が別個体だから可能な形態だね。

タガメスはかなり強い設定だけど、こちらは入れ替わったことによるデメリットも特に見せず、相棒同士認め合ってキラメンタルも増し増しのノリノリで勝利。

モモタロス「戦いはノリの良い方が勝つんだよ!」(仮面ライダー電王)

 

いや、なんかもう凄くキラメイジャーだった。

もし知らない人に「キラメイジャーってどんな戦隊か一発でわかる回は?」って聞かれたら今回を紹介するかもしれない。

 

・普段出番の限られる石の擬人化ならではの楽しさ

・コンパクトでも要領の良い人間メンバー紹介

・ふざけているようで怖い敵の作戦

・人が輝くために駄目出しばかりじゃなく褒める事認め合うことの大切さ

 

長所を認め合い褒めてこそ人は輝かせられるっていう、初回から貫かれてきたキラメイジャーの核を、普段と逆に相棒を褒める人間メンバーって見せ方で、ここまで煮こごり状態に煮詰めた上でちゃんと突き抜けて滅茶苦茶楽しいお話になってる。

金子さんはダルマさんが転んだの回も面白かったけど、今回も凄く面白くて、頼れるサブライターさんだなあ。