キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー25話感想: 顔出し女性幹部は久しぶり、皇帝直属秘書官ヨドンナ登場

戦隊ってメンバーを「○○たち」って呼ぶ時には、赤が含まれているなら大抵○○に赤の名前を入れるイメージがある。だけど小夜は「たーさんたち」と、そこに宝路を入れるんだな、と細かいところが気になった。まあ、目的が宝路の新たな願いを叶えるためだから、脚本でも彼に意識を向けさせるのは当然か。

でも出会いの経緯もあるし、小夜の中ではちょっと気になる存在なんだろうか?と邪推してしまうのはたぶん久々に戻ってきたメインライター荒川さんの前科と、過去に手がけた戦隊ライダーでカップルが発生しなかったためしのない塚田Pのせい(責任転嫁)。

 

宝路は、クリスタリアの復興を新たな願いに定め、カナエマストーンの残り2つを集める決意をした。そして

「その時は、お前が女王だ」

とマブシーナに言う。

ルパパトの話になってしまい申し訳ないけど、「全部集めればどんな願いも叶う」のはルパンコレクションと同じなのに、オラディンの復活を願わないんだな。

このあたりについては別の記事で私の思いのたけを吐き出したばかりだけど、ノエルもやっぱりいつまでもVS続行の舞台装置として死者蘇生という倫理的に賛否分かれる願いに取り憑かれ続けるのではなく、快盗たちのように願いを叶えるか他戦隊の戦士たちのように大事な人の死を乗り越える姿を、ドラマできちんと描いて貰える日が早く来て欲しいと切に思うよ。

 

今までの邪面師の中で一番の自信作が出来たとスキップでルンルンクランチュラさんは今日も可愛い。

「美学を持たせた」「意識高い系」と自分で言っちゃうクランチュラさんは、本人に愛嬌がありすぎてそう見えないけど侵略対象の星の研究も凄く熱心で向学心は確かに強そうだし、遊び心や大らかさ人の良さが何となくお育ちの良さを感じさせるから、あれで優雅な貴族の出だと言われても納得する。

そしてガルザさんも「皇帝の逆鱗に触れるぞ」という脅しが、クランチュラさんを本気で心配しているように見えてしまう今日ここまでは、いつも通り和やかなヨドンへイム。

 

残るカナエマストーンが2つとも見つかるかもしれないという凄い探索場所は充瑠が知ってる神社だということで、彼と為朝も宝路に同行。

ヌシカン(神主)さんから不死鳥伝説話を聞く時に、両手を前で組んで神妙な面持ちの為朝。「目上の博多南さん」を呼び捨てにした宝路を咎めただけはある。

見た目は一番そういうことを無視しそうなんだけどね。根っこに爺ちゃんとの経験があるのかなと思うけど、こういう細かいところでキャラが補強されてるなと思う。

 

「ここに来るとインスピレーションが沸いて元気になれる」と小学生の頃によく通っていた充瑠は、神主さん曰くこの神社の熱烈なファン第2号。

第1号が宇宙人。それって宝路が持ってる手帳にこの場所を書き記した奴で決まりじゃん、と充瑠たちが思い当たる前に、謎の巫女さん登場。前髪の斜め具合がちょっと印象的。

 

それを見た為朝の反応(汗)。

まず胸の前で両手をぎゅって乙女の仕草。それからぐいぐい行って、巫女さんアイドルデビューを持ちかけ事務所紹介するとか言い出す勢い。

充瑠が「ひょっとしてドストライク?」と聞いてたけど、「僕っ娘」で「巫女さん」というアニメとかゲームとかにいそうな、というよりそういう世界にしかいなさそうなキャラ付けもゲーマーな本性に刺さったんだろうか?

正体を知った後だと、為朝が彼女にキラキラを感じたのはちょっと引っかかる。単なる一目惚れ効果か、他にそう感じた理由があるのか。

 

邪面獣出現で一旦探索&巫女さんへのアプローチは中断し現場へ。

今回の邪面モチーフはシンプルに爆弾。丸い爆弾をボウリングにして人間をピン代わりに並べて倒し、ストライク=10人全員倒すと爆発する仕組み。ストライクでないと爆発しないのが、クランチュラさんが持たせたという「美学」なのか(汗)。

ジュウオウジャーのボウリンゲンを思い出したけど、東映公式によるとどうも偶然、声優も同じ木村昴さんを起用してしまったみたい(笑)。スタッフさんはアフレコ?で木村さんを紹介した時に爆弾邪面の映像を見て初めてボウリング被りに気付いたみたいだけど、声優さんを選ぶ段階では声をあてる怪人の詳細はわからないのか、というのがちょっと意外だった。

 

キラメイジャー全員倒しても6人だからそもそもストライクは成立しないとか、やっぱりお馬鹿だった(笑)。安心安定のクランチュラさんクオリティ。

そして加勢もせずに車の陰から見てぼやいているだけのガルザさん(笑)。あなたの仕事ぶりも十分皇帝の逆鱗対象だと思うぞ。楽しくて好きだけど。

 

爆弾邪面の撤退を確認してから僅か10秒後にお宝探しの再開を促す為朝。宝路と充瑠はカナエマストーンを探してるけど、為朝は「巫女さんどこ?巫女さんどこ?」と完全に目的が入れ替わってる(笑)。

突然現れた巫女さんが宝路のチェンジャーに食いついているのを見るや為朝を突き飛ばして「また会えたあ!」と超ハイテンションでかなりコミカル。恋するとこうなるのか。

突き飛ばされた宝路が怒る間もなくセンサーにお宝反応があり、こっちもハイテンションで発掘、あっさり3個目のカナエマストーンget。

それまで巫女さんに釘付けの為朝も、駆け寄って一緒に大喜び。

 

それを見て

「人は願いを叶えると笑うんだ」

とか、ズレたことばかり言う巫女さんを、為朝は

「変わってるな君は。でも嫌いじゃない!代々巫女さんで超厳しく育てられたとか?」

と違和感を覚えても惚れた弱味で何でも好意的に解釈。

「最高にクールだね君って」といちいち気に入ってる一方、感情を教えていこうって気にもなりかけてるような。「自分が教えられる」ってのもツボにハマるのかな。

 

為朝はマブシーナに「秘密な」とかヘリコに「ハッピーバースデー」とか、無意識の方が力が抜けた感じで無駄に色気と情感が滲み出ててその気にさせた女子とかいてもおかしくない。

なのに、巫女さんに対してはなんか魅力的なアイテム見つけたんでゲットしたい的な情緒のなさ。本命に限って力入り過ぎ、ガツガツ感が出ちゃって上手く行かない不器用さみたいなのを感じるけど、そんなとこも根はゲーマーの為朝っぽい気もする。

対女子スキルは時雨兄貴の勝ちかな?と一瞬思ったけど、いやいや振り返るとあちらはあちらでまた(笑)。

 

2つめの石の探索中に博多南さんから連絡。

getした石はカナエマストーンエネルギア。あらゆる物にパワーを与える力の石で、放たれていた力が長い間周辺に蓄積し、パワースポットになっている可能性もあると。

そして当然のように探索についてきた巫女さんも、無線から流れるその説明を聞いていた(汗)。

まあ、後にわかる目的を思えば彼女が同行したくなっても不思議はないし、為朝も普段ならともかくこの状態ではウェルカムだったのかな。

 

センサーが反応した場所を宝路と充瑠が発掘したら今度出てきたのはモンストーン。これもパワースポット効果なのかやけに強くて、宝路が手こずっているうちにエネルギアがモンストーンの体内に取り込まれて巨大化してしまう。

 

突然登場した怪物とその巨大化、同行した男たちの変身。そんな次から次へと起こる異常な事象を無表情無反応で見ていた巫女さんは、「この場所で決まり」と呟いて土をこねだすと、それがなんとヨドンチェンジャーに。

クランチュラを呼び出し高飛車に爆弾邪面の行き先を教えろと命じ、反発すると遠隔電撃波でお仕置き。

「ポッと出の新入りのくせに」

「僕の命令はヨドン皇帝の命令」

という短い言葉の押収だけで、彼女の立ち位置がなんとなく分かるのはさすが。若くして側近くに抜擢され、古参の部下たちからは虎の威を借る狐として疎ましがられているわけか。

 

爆弾邪面が再び現れたのは、クランチュラが教えたとおり、新都心

駆け付けたキラメイジャーの前に巫女さんも現れ、ヨドンチェンジ。その正体にはちょっとミンジョを期待したけど違って顔出しのまま、青い軍服にマント、銀髪。左の目の下にヨドンの紋章。

ヨドン皇帝直属の秘書官、ヨドンナ。ずいぶんストレートな名前だな。

「人間は苦しむことで僕たちに闇エナジーを与えてくれるから、だ~いすき」と言って舌を出す表情が不気味で、人間じゃない別の生き物って感じ。

 

為朝はついさっきまで隣でデレデレしすぎて発掘も手伝わずモンストーンにも出遅れすぎ(汗)と、まあ一目惚れ直後だから仕方ない部分もありつつちょっと残念な奴だった。

でも、一連の人間技でない出来事やクランチュラとの繋がりを見て驚いた直後に川に蹴り込まれると、即座に警戒モードを発動させ巫女さんがヨドン側だと分かったら口調も表情も変えてきっちり敵として接し直す。

やっぱり必要なら情を殺して現実を受け止め即座に対処する、対処出来てしまう男だった。

 

ヨドンナがベチャットに鞭を振るうと、倒しても倒しても蘇るゾンビベチャットに強化され、キラメイジャーは戦闘員相手にまさかの大苦戦。戦闘力が上がったわけではないけど、武器を捨ててひたすら群がってまとわりついてくるのが確かに気持ち悪くて不気味。

 

ここでもガルザさんが陰から見ていた。外様なせいかヨドンナが何者かはそれまでは知らなかったみたい。

同じヨドンでもクランチュラさんは人情味も愛嬌も豊かで、生き物としての成り立ち方が違うのかな?

ガルザはクランチュラさんと一緒の部署で良かったな。無味乾燥で楽しむとか個人の自己表現とか何それおいしいのって感じのビジネスライクな小娘の配下なら、たちまちクリスタリアを裏切った事を後悔するレベルでストレスマッハだったかも。

でもそんな楽しくまったりした地球侵略の失敗の日々も終わるかもしれないと思うと、女性新幹部の登場による新展開が楽しみな反面、ちょっと心配。

それからキングエキスプレスへの強制合体をヨドンナに見られていたら屈辱とかいうレベルじゃ済まず下手すると粛清コースだと思うので、ガルザさんはギリギリセーフのタイミングでそんな役目から解放して貰えて助かったかもなあ。ザビューンを復活してくれた充瑠に感謝しても良いと思う。

 

ヨドンナは、あの辺がエナジーの溜まり場っぽい気がしたから確かめに来たという。あそこに闇エナジーで作った特殊爆弾を爆発させ、ヨドンへイムと地球を結ぶ巨大なワープトンネルを作って邪面獣を大軍勢でまとめて送り込む計画だと。敵を侮っているのもあるんだろうけど凄く正直で素直かも。あまり腹芸とか出来なさそう。

 

つまり皇帝はガルザが心配したように、いよいよ失敗続きのクランチュラ&ガルザに業を煮やしてテコ入れに入り、早期に侵略を完了させようと彼女を送り込んだということか。

半年も様子見して貰えたのは、それだけクリスタリア侵略が短時間で鮮やかに成功した功績が考慮されたのかも。

 

宝路のギガントドリラーも、エネルギアを取り込んでパワーアップしたモンストーンに大苦戦で、あっちもこっちも大ピンチで続く。

 

予告に神主さんと並んで弓を射るオラディンがいる。

充瑠とオラディンが交信できる理由は今まで白いキラメイストーンにオラディンの魂が宿ったためかなと思ってた。

だけど、2人とも昔あのパワースポット神社に何度も来ていたのなら、あの土地にある何かの力が2人の思念をブリッジして交信しやすくなった可能性とかもあるのかな?またその力によって、死を目前にしたオラディンが遠く離れたクリスタリアからも魂の一部を、これから娘が向かう地球のあの神社に飛ばせたりした可能性とかも。

ただし王妃がヘッドドレスに魂を移してから目覚めるまでに10年くらいかかったのなら、王も今は眠りについていて、だから充瑠とは夢の中でしか会えないとか?なんて考えてみたりした。

 

ヨドンナ役の桃月なしこさんはコスプレーヤーとのこと。演技経験は少ないかもだけど、なんかわざとやってる部分もありそうな棒読み具合が、ヨドン皇帝の秘書官としてこれまで無感情無感動で生きてきた非人間っぽさに合っていると思う。まだ悪に染まりきっていないような初々しさも、危なっかしい魅力として感じる。

ゴーバスターズのエスケイプ以来の顔出し女性幹部なのはやっぱり新鮮。「表情変えられる」ことを行かして欲しいな。せっかく因縁の出来た為朝を通して感情表現を獲得し、徐々に変化成長していく、みたいな感じがあると楽しみかも。同じ塚田PのWのフィリップみたいな。