キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン39話感想: 天津が仲間になるために

或人は天津に助けられ、再び立ち上がり変身。なんか妙に犬サウザーが大写しになるわ残像だわ目が光るわ謎のポーズするわと不思議なフューチャーされ方してるんだけど、これはコラボするからにはサービスカット入れまくります、ってことなんだろうか?

それとも犬サウザーの中に、何かゼアが逆転の鍵になるようなものをこっそり仕込んでいるとか?個人的にはそっちの方がいい。特にこの後の展開でゼアがヤバいことになるなら尚更。

 

今回は天津が完全に謝罪改心モード。

或人に謝罪し、イズには「頭下げる角度は90度な」と駄目出しされ、不破さんや唯阿さんにも土下座し、さんざんザイアの私物化したエイムズにも謝る。

不破さんの

「戦いに命を張る理由ぐらい、本人たちに決めさせてやるべきだ」

って台詞は良かったな。というか全くその通りだよな。なくしたら終わりなんだから。

実際には個々が勝手に決めることは出来ないこともあるけど、せめて納得出来る理由や正義がないとやりきれないよな。

 

「謝って済む問題じゃない」

っていう或人の言葉はその通りなんだけど、

「デイブレイクでどれだけの被害が出たと思っているんだ」

というのは、それでもまだぼかした言い方だなと思った。

不破さんのクラスメート殺戮の過去が偽りだったことで、爆破は派手だったけど実際の人的被害がどの程度だったのか、わからなくなってしまったんだよね。

記憶改竄が最初からの設定か、急遽の変更かはわからない。

でも、もしその過去が真実のままだったら、天津のせいでたくさんの中学生の命が犠牲になっていたことになる。

不破さんの家族との普通でつまらなくても大事な記憶を奪い、代わりに忌まわしい偽物の記憶とそれによるヒューマギアへの憎しみを植えつけ、人生を歪めたのは確かに許されないこと。

だけど、天津がこれから味方になり活躍するためには、番組が映像化し印象付けた中学生大量虐殺の黒幕というもっと致命的な大罪が事実であってはならず、それよりは不破さん1人の人生の犠牲と見せる方がまだマシという判断があったりはしなかったかな?と思った。

実際、天津が本格登場した際にスタッフさんが「天津は決定的な悪人ではない」みたいな事を言っても受け入れられない人が多かったのは、これが一番大きな原因だと思うし。

 

ただ不破さんの悲惨な過去の記憶は、彼の戦う理由、行動原理としてキャラクター造形の核を担い、それが不破さんに他のキャラクターにはない魅力を作っていた部分はあるので、それがなくなり、何となく不破さんのキャラクターが軽く見えるようになってしまったのは、これからの展開的には仕方ないのかもしれないけど、改めて残念だなって思う。

 

だけどそうだとしても、少なくとも1人、確実に死んだ人がいて、その遺児は長く悲しみと理不尽で正しくない汚名に苛まれてきた。

本当なら天津がまず向き合うべきはこの少年のはずなので、そこに触れずに犬サウザーの可愛さとそれにメロメロな天津の姿でギャグにされると、それで天津の悪印象を緩和したいという狙いはわかるし、実際私も以前より和んでしまっているんだけど(笑)、同時になんだかなという思いも残ってしまう。

一方で、いざ味方になると頼りにはなるし、不快度やストレスは確かに減ったんだけど、気持ちの切り替えがおっつかないんだよな。

 

天津が或人と組むというのはアークの想定外。

次に打った手は、雷にシンギュラリティに再び達したかのように昴や雷電だった頃の記憶を呼び起こさせ、わざと脱走させ或人の元に逃がし、先手を打てとけしかけて或人を誘き出し、ベルトを奪うこと。

雷は、アークにいいように操られて、雷電としての自我を戻されたりまたそれを奪われたり、酷いな。なまじ雷電に戻った時の言動が愛嬌ありまくりで魅力的なだけに余計に。

自我を道具化されて、こういうのを見せられるからこそ迅はアークからヒューマギアを自由にしたくなるんだけど。

迅はそんな雷電状態を最初から最後まで怪しんでたけど、以前は自分が雷電を同じように操れたんだから当然だよね。

でも見抜いたのはいいけど、今回はすっかりヒロインポジションとして、助け出されてはまた攫われてる(汗)。

変身後とはいえ、亡に抑えられたまま動けず或人の敗北を見てるだけなのは悲しい。変身すればサウザーと互角なら、亡とも十分戦えるだろうに。

 

「間違いない、俺が知ってる兄貴だ」

間違いじゃないけど罠でした(涙)。

以前、雷電がどういう操られ方したか経験済みにしては迂闊過ぎる。

その甘さを或人らしい善良さ優しさと見せてるのかもしれないけど、或人のこの悪意ある策略への無防備さはお仕事勝負の頃からマイナスポイントが積み重なりすぎちゃってる印象なんだよな。以前、善良だけど無力で大事な飼い犬もその肩身も守れない花咲か爺さんに例えちゃったことがあるんだけど。

 

今回はアークにベルトを奪われるという脚本通りに動かさなきゃならなかったのはわかるんだけど、主人公なんだからそろそろもうちょい何とか。

 

ベルトを奪われ、もう2度とゼロワンに変身出来ないと宣言されてしまった或人。

アークはそのベルトを介して直接ゼアにアクセスして乗っ取りを図る、という絶体絶命状態。

予告を見るとゼロツードライバーが開発されてそれを或人が装着するらしい。

劇中に或人が、爺ちゃんや飛電インテリジェンスを超えるライダーシステムを自分が作ると、何やら調べたり、設計図?っぽいものを書き込んだりしていたけど、う~ん、つい1年前まで売れないピン芸人でAIなどの技術的の専門知識なんかないに等しかった或人が、いくらこれまでの蓄積とかイズや博士の助けがあったとしても、すんなりソンな物を作れたら説得力なさすぎるんだけど、どう持って行くんだろう?