キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン25話感想: おかえりなさい、仮面ライダー迅

お仕事勝負はあと2番残して滅亡迅雷が復活。新章突入&これまでの総集編てほどもない情報整理の回って感じ。

 

<時系列おさらい>

12年前、 ヒューマギア商品化目前。

アーク開発の中心だった天津が打ち上げ予定の人工衛星アークに人間の悪意をラーニング。

アークの意思にハッキングされたヒューマギア達が反乱を起こす。

これに乗じてアークが自力で打ち上がろうと目論む。

或人の父親ヒューマギア其雄が阻止してデイブレイクが起こり町1つ消える。

其雄が準備していたライダーシステムを是之助が引き継ぐ。

完成させ、遺言で或人に託す。

 

ヒューマギアの反乱が成功したのは冬映画の世界。

歴史改変を食い止めても町ひとつ消えてしまうのが「正しい歴史」なのはやるせない。

其雄も正しい歴史では仮面ライダーシステムを完成させて自分が変身することはなかった。

 

<滅と迅の成り立ち>

滅と迅は、ヒューマギアの開発製作を担当する博士ヒューマギアが作った。

滅は元々は幼児教育向けの父親型ヒューマギアとして造られたもの。

其雄と滅はどちらも目的を同じくする父親型ヒューマギア、同僚だったってことなんだろうか。

 

アークによって操られたヒューマギアの中から頭角を表した?優れた4体のヒューマギアによって「滅亡迅雷」が結成された。

滅と迅、雷が構成員の名前なので、「亡(なき)」も存在する。それが現時点ではフードを被った謎の人物とのこと。

4人が並ぶシーンで雷が変身後の姿なのは苦しい。でも彼は無自覚のまま操られて情報提供させられていたってことだから、変身前を滅や迅と一緒に並べるのは気の毒でもあるしな。

 

あれ?迅を作ったのは自分だと滅は言っていたけれど、それはもともとの機能である父親ムーブの名残、迅の父親ポジションでいるためにそう言ってたっていうことだろうか?

 

滅亡迅雷に操られる必要があったからっていうメタ事情もあるかもだけど、ヒューマギアの開発製造を担当しているのは人間の社員ではなく博士ヒューマギアだった。

う~ん、本当に副社長コンビ以外の人間の社員が見えない(汗)。

もう25話、折り返し地点を過ぎてもこうだとなんだかもう、人間の社員は意地でも出しません的な意図を感じてしまって複雑

だなあ。

飛電て役員の数やビルの大きさ等、会社の規模的にそれなりに人間の社員を数多く抱えていて、そこの社長であることは人間の社員達の生活を預かる者でもあるから、もうちょっと人間の社員とのやりとりをドラマに絡めて欲しいと思う。

 

今回、博士は何のために操られて出て来たんだろう?

イマイチ目的が分かりづらい。

 

そもそも、秘密のラボにゼアとの交信を妨害する電波発信器を仕掛けたのは誰?

なんとなく滅では?って話になってるけど、いくら不破さんが、或人やイズがいる時にすいすい入り込めるとしても、滅が同じようにやすやすと、それもイズも知らないうちに侵入出来るってのも違和感あるからなあ。

仕掛けた目的は、アークと交信する滅の行動を探知出来ないようにすることと、博士をラボに派遣させることの2つ?。

 

ラボに来た博士はその時点で操られ、本来の一人称は「ワシ」なのに、操られている時は「ボク」と言っていた。

博士を操ったのがもし迅なら、迅を復活させたのは博士じゃないことになる。

じゃあ迅を復活させたのは誰?

「よく戻って来てくれた」と言った滅ではなさそう?

「ご想像にお任せするよ」で済まされてしまったけど、後で答えは出るんだろうか?

 

迅を復活させたのが博士でなければ博士は何のために操られたのか?

もしかして滅と迅の誕生秘話周辺を或人やイズ達に知らせるためだけにってこと?

この辺りがイマイチ分かりにくかった。

 

<天津の目的>

滅亡迅雷との戦いによって兵器としての仮面ライダーの価値を高め世界に知らしめ、飛電を買収後はエイムズも無用のものとして、ザイアを本格的に兵器ビジネスに参入させること。

 

いよいよ或人と不破さんの目の前で野望を語る天津。

怒る不破さんを或人が止めたけど、天津がアークにしたことのせいで大事な存在をなくしたり人生狂わされたりしたんだから、もっと怒ってその怒りを天津を潰す方に使っていいと思うんだ。特に不破さんは今わかっている情報だけで天津を逮捕出来ると思うのに。

あれか?ザイアが犯罪組織ってことになるとそこから全面バックアップを受けてるエイムズにも都合が悪いのか?犯罪組織のザイア製の武器は回収とか?それだとすると迂闊に手出し出来ないかもだけど。

 

今回の演出は上堀内監督で、最終回だったリュウソウジャーと合わせてスーパー上堀内デーだったわけだけど、そのせいかバトル周辺のシーン演出がちょっといつもと違って目を奪われた。

木立の中で不破さんと或人がそれぞれ仮面ライダーとしての矜持を語る背後にわらわらと押し寄せてくるマギアの集団。そこからの変身→戦闘突入→武器の投げ渡しとかゾクゾクした。

 

滅を追う不破さんの前に復活した迅がガワデザインも新たに立ちはだかって圧倒、アサルトウルフをあっさり変身解除に追い込んでしまう。

10話前には迅を圧倒していたアサルトウルフが、もはや手も足も出ない状態なのは寂しいな。そろそろ不破さんにも次の強化体って来るんだろうか?

 

変身解除した迅は、進化してヒューマギアの特徴の耳モジュールが殆ど目立たず、ぱっと見人間と見分けがつかない。

服装も以前のだらっとしたフード姿とは打って変わって、パリッと小洒落たイタリアンマフィアですかな感じのピンストライブのスーツ姿。

久しぶりの迅を見た時のこのワクワク感が懐かしい。

やっぱこういうのが、滅亡迅雷が機能してる展開こそがゼロワンだよな~と思ったり。

おかえりなさい迅。

でも、以前の、その辺にある大人の服やらボロ布やらを適当に巻き付けてみました的な格好から、

「ボクはもう大人だから!これがボク自身の選んだボクのスタイルなんだ!」

みたいな主張をバチバチ放ちまくっているスーツ姿でビシッとしちゃった迅に、その成長が嬉しいような、でも一方でなんかちょっと寂しいような。

あのあどけない「暗殺ちゃん言うこと聞かなくなっちゃった」としょんぼりしてた迅はもう戻ってこないのかと思うと、なんだか子離れされた親の気分(苦笑)。

ラストの滅とのやりとりも、滅からもはや精神的に自立しちゃってる感じで、2人の関係がどうなるのかは気になる。

 

(人間を脅かす者を)俺のルールでぶっ潰す。それが仮面ライダーバルカン。

人間とヒューマギアが一緒に笑える未来を作る。それが仮面ライダーゼロワン。

人間からヒューマギアを解放する。それが仮面ライダー迅。

 

この3人にとって「仮面ライダー」とは、立場は違えどそれぞれの正義を実現するための力。

それに比べると兵器ビジネス参入のための商品扱いの天津は、服装は真っ白でもどす黒過ぎるよなあ。

人間じゃない、人間に敵対する迅の方がずっと共感出来る。

 

社長の傍でそれを見聞きしてる唯阿さんは居たたまれないよな。

これまでも飛電を陥れるえげつない裏工作やらされ、更に滅亡迅雷のアジトで秘かにアークを利用した邪悪なキー製作で或人を苦しめて。

エイムズの技術顧問として第一線でバリバリ働いていたはずが今は、お仕事勝負の司会に社長の婚活同伴。

と、さんざん良心やプライドややりがいのライフをガシガシ削られてるところに、自分が修復した滅の逃亡による滅亡迅雷復活の危険と、天津社長の人の命を弄ぶような兵器ビジネス参入への野心を知らされて。

もともとは人の命や安全を守りたい人であるはずの唯阿さんの心は、そろそろ壊れてしまうんじゃないかと心配になる。