キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン24話感想: 1週遅れ 頼もしいけど怖くもあるヒューマギア結集

ここんとこ、新型コロナウィルスの感染が広まって世の中がいろいろ大変になってる。

そんな現実の世界に身を置いてこの番組を見ていたら、

どんなにたくさんの患者と接しても絶対に感染しないドクターオミゴトと白衣の天使真白ちゃん

観光客に感染者が混じっていてもへっちゃらなアンナさん

他にも学校の先生やバスの運転手等、感染者が紛れてるかもしれない大勢の人達と接する仕事にヒューマギアを配置できるあの世界を、たとえ暴走の危険があったとしても初めて羨ましく思ったなあ。

 

前回からの続きでメタルクラスタ暴走中。止めようとしたエンジはメタルクラスタキーを通してアークの意思に触れ、一瞬目が赤くなる。

サウザーは必殺技を繰り出して或人の変身を強制解除。一応、メタルクラスターを制御出来る術は持ってたんだね。

ここでエンジはアークの意思に触れたから天津に従いたいと売り込み、天津もそれを受け入れる。

変身解除後に気を失っていた或人は三日間眠り続けていた。目覚めた時に周りにいたのはドクターオミゴトと看護師ヒューマギアとイズ。

全員ヒューマギアで人間は1人もいない。

社長が三日間昏睡状態でも人間は誰も付き添わない。仕事にも

影響がないということ?だとしたらいろいろと寂しい。

 

前回の予告で「社員」に「ヒューマギア」とフリガナがふられていたこと、それから今回の展開もあって、もしかしてスタッフさん達は、あまり人間の社員を或人と関わらせるつもりはないんだろうか?ともちょっと思った。

 

マッチ復活。幼馴染みが海老井さんのベストマッチだと気付いてワザと暴走するふりをしようとしたらアークに飲み込まれたとわりと悪びれずに白状する(汗)。

ヒューマギアが「自分の意思で」「よかれと思って」「自分たちをハッキングして暴走させる存在を利用しようと接触を図る」。

さらっと語ってるけどすんごい危ないし怖いよこれ。実際本当に暴走させられてるし。マッチ自体は良いキャラだと思うし見ていて楽しいけど、これじゃやっぱり天津が「ヒューマギアは危険な存在」と言うのを否定しきれない。

 

メタルクラスタで八方塞がり、傷付いた或人のために、イズが全ヒューマギアに呼びかけ、現状打開のための協力を求める。

 

宇宙兄弟の昴が滅亡迅雷のアジトを探知。

行く手を阻む壁を同行した親方が粉砕。

発見したメタルクラスタキーの情報を昴がイズに送信

そしてそもそもアジトの情報は実はザイアに寝返る「演技」で天津を騙し(!)潜入したエンジが入手。

 

過去に出て来た懐かしいゲストヒューマギアが何体も再出演して、或人社長のためにそれぞれの特技を活かして力を合わせてピンチからの逆転への道を切り開いていくのは見ていてワクワクする。

ただヒューマギア達が口々に「或人社長のために」って言うのがちょっと個人的にイマイチ乗れなかったのが残念。

今までの或人の思いがヒューマギア達に届いて今度は皆が或人達のために、ってのは燃える展開だし、今回脚本書いた人は初参戦で恐らく打ち合わせでそう説明されてその前提で書いたのかなと思うしそれは正しいと思う。

ただ、正直言ってこれまでの或人が祭田ゼット5号以外あまり守れていなくて、しかもここ最近は無能っぷりが目立ってたから、どっちかというと「無力だけど気持ちだけは寄り添ってる(つもりの)人」って感じがしてしまって。

 

一方で、ヒューマギアがあれだけたくさん結集し、人間である飛電の社員達が全く預かり知らぬ所で、自分達の意思で会社のピンチを打開してライバル会社の邪悪な企みを阻止していくって、頼もしいのかもしれないけど、こちらも結構怖いことなんじゃ?って思った。

たとえそれが善意によるものだとしても。

特にエンジは、アークの恐ろしさに触れながらそれを逆手にとって利用し、人間の天津を騙して出し抜いた(汗)。

あれはもうシンギュラリティの域に達してるってことで良いのかな?

とは言え、これまでひたすら暴走させられる被害者だったヒューマギアが、天津やアークの悪意に自分の意思で挑んだり利用しようとしたりするのはちょっと小気味よさも感じてしまうから困る。

 

今回の或人。

ピンチを直接打開するのは全てヒューマギア達の活躍によるもので或人はただ寝てるだけ、出来上がったものを貰って使うだけってのはちょっと物足りない。

でも

「アークの力に逆らうのは難しいな」

ってのは、「ヒューマギアは夢のマシン」が口癖で、家族と言いつつどこか自分が上に立ってナチュラルに道具扱いしてる感じもする或人が、初めてヒューマギアの痛みを肌身に感じて共有出来た台詞なんじゃないかなと思った。

 

或人社長を信じるヒューマギア達の善意のデータから作られた新たな剣が、メタルクラスタの呪縛を解き放つ。

焦る天津の

「何故だ?一体何をした?」

の問に

「ふふ、わかんねーだろ?俺も、わかんない」

と楽しげに返す或人を見て、久しぶりにこちらも楽しいと思った。

やっぱり或人はやられっぱなしじゃなく、こんな風に小生意気に切り返す方が見ていて気持ち良い。

これまでさんざん天津に言いたい放題やりたい放題されていたから、

「でも、俺だけの力じゃ出来なかった。ヒューマギアを信じたから、出来たんだ」

と、天津の否定するヒューマギアの力に助けられての今回の完勝には何だかんだ言って久々にスカッとしたのも確か。

 

そしてこの剣の必殺技はマギアを破壊するのではなく、元のヒューマギアに戻してくれる力を宿していた。

騙されたと知って怒った天津にゼツメライズされてマギア化したエンジも記憶=データごと元に戻る。

番組も折り返し地点に来てようやく、ようやくヒューマギアも守れる仮面ライダーになれた。そう思って良いんだろうか?

 

一方不破さん。

滅に逃げられて「どうなってやがる・・・」と言われても

・自力で逃げる

・他の誰かが逃がす

・不破さん自身が逃がしてその記憶をなくす

の3択くらいだと思った時に、以前フードの人物を追いかけた後どうなったのかってことを考えると、何だか最後のやつが一番可能性高く思えてきて心配。凄く心配(汗)。

滅に「お前は本当に自分の意思で動いているのか?」って煽られた時の「俺は、俺だ」が妙に余裕なく激昂してたし、なんか自分でも心当たりがあったりしないかな?とか勘ぐってしまう。