キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン37話感想: いくらヘイトを集めても

アークゼロに完敗し、迅に庇われてその場からイズを連れて逃げる或人。

迅の「アークは人間を超えている」と言われて初めて人間の手に負えなくなったAIの力に恐怖する。

・・・・う~ん。ごめん、時期的には最終決戦に至る前に主人公が今まで信じてきたものを信じられなくなって揺らぐって流れはありなんだろうと思うけど、これまで度重なるヒューマギアの暴走を見ても、自分の意思で暴走したチェケラを見ても「ヒューマギアは夢のマシン。人間と同様に扱うべき」とひたすら繰り返してきた或人には今頃?と思ってしまう。

自分が勝てない=いざとなったら破壊出来ない存在だから怖いとするなら、これまでヒューマギアを平等に扱えと言ってきたのは、いざとなれば自分が破壊すればいいから、ということ?

まあ

「お前を止められるのはただ一人。俺だ!」

を決め台詞にしているのはそういうことなんだろうけど、或人のような戦う力を持たずにヒューマギアの暴走に晒される一般の人々の恐怖が今頃わかったというのは、主人公の好感度的にどうなんだ?とは思う。

例えばお仕事5番勝負特に5番目のチェケラの暴走を見た時に「チェケラは悪くない」と言う他になんとかならなかったのかな?やっぱりここでも個人的にチェケラがネックになってる。

 

弱気になった或人を不破さんが励まし、福添副社長も飛電製作所に乗り込んで天津を引きずり下ろすためにシェスタを復活させたいと協力を請い、喝を入れる。

レイドライザーの発売日に合わせて、デモンストレーションを兼ねてザイアスペックを「敢えて」暴走させ、レイドライザーに倒させる、という方針に耐えられなくなった。

多少の死傷者はやむなしと言う天津、すっかり血も涙もない一介の武器商人。実年齢45歳とか若さへの嫉妬とかお見合いとか、過去の愛嬌付け?のギャグ描写はもはや消し飛んでる感じ?。

あれ?でもちょっと待って。前回副社長の会見では

「本日よりレイドライザーの一般販売を開始します」

って言ってるから、それがイコール発売日じゃなかったの?

前回のは予約受付開始って意味だった?でもじゃあ主婦がレイドライザーで変身した映像はなんだったの?

 

副社長の反撃は、本人も「遅すぎるくらいだ」って言ってたけど、ホントそうなんだよなあ。或人が飛電インテリジェンスにいるうちに、もっとまともに交流して欲しかったと思う。離れてみて初めて、ってのは現実の人生にもあるけどさ。児島さん、しっかり良いお芝居だったんだし、正しい使い方としての「役不足」って言葉が浮かんで勿体ないなと思う。

 

シェスタの器として専務がヒューマギアの素体を運んできたけど、或人はあれから不法投棄されたヒューマギアをもっと回収してないの?とちょっと思った。

回収したらすぐ注文に応じて復活しては派遣させてたのかな。

 

今回は天津がこれでもかというくらい、屈辱的な目に合わされた。

地下駐車場で亡のジャパニーズウルフ初変身のご挨拶に、服を切り裂かれてパンツ1丁で放置。

滅亡迅雷ライダー揃い踏み(迅はアークに乗っ取られてアークゼロだけど)に、途中まではらかなり善戦するも、最後はやっぱりフルボッコで何度目かの変身解除+負け惜しみの台詞。

頭に包帯&松葉杖状態で戻ってくれば、復活したシェスタの集めたこれまでの不適切な言動や悪事のデータを造反した副社長に突きつけられる。

 

天津が過去や今の状況の諸悪の根源なのは間違いない。

アークに悪意をラーニングさせたせいでデイブレイクが起き、甚大な被害が生まれた。少なくとも1人以上の死者は出ているし、或人も父親代わりのヒューマギアを失った。

滅亡迅雷が復活してヒューマギアを暴走させたのも天津の意思。それに乗じて唯阿さんに飛電を陥れるためのえげつない裏工作をさせた。

お仕事5番勝負あたりの天津のやり口はストレス溜まったし、或人が飛電製作所を立ち上げて反撃に転じてからも、見せられる描写は酷いものばかりでとても好きになれない。

だけど、こんなに何でもかんでも悪いことを全部天津のせいにしてヘイトを集中させ

「みんな天津が嫌いで彼を酷い目に合わせてボコボコにする場面が見たいんでしょ?そうすればあなた方視聴者は溜飲を下げるんでしょ?ではどうぞ!」

みたいな見せ方、胸が痛くなってくる(天津のはいていたザイアロゴのパンツはプレミアムバンダイで発売され、その販促もあったみたいだけど。)。

なんだろ。天津に対してヘイトが集まったのは、実際は天津のキャラクターだけでなく、それにやられっぱなしだった或人の無能さやいいなりロボットの唯阿さん、追い詰めきれない不破さんといった、ツッコミどころの多かった脚本へのストレスによるものも大きくて、天津はその象徴にされたようなものだと思うの。

それを1人のキャラクターが全部悪い、それに対する報いだから、と繰り返し惨めな見せ方をするっていうやり方には、今の私にはアレルギーに近いものがあるかも。

ここんとこずっと同じように負けているばかりで彼の掘り下げがないのも一因なのかな?役者さんは一生懸命演じているんだろうけど。

 

病室の唯阿さんはすっかり弱気で、これまでやってきたこと逐一並べ立てて反省モード。それをアイちゃんに慰められっ放し。

見舞い&対アーク敗北の報告に来た不破さんにも

「つまらん人生なんて言って悪かった」

「つまらん人生」という言葉が放たれた場面は軽めのギャグモードで、後で謝罪に繫がるという感じではなかった印象だけど、ひょっとして批判が多かったのかなあ。放送休止のために間隔が空いて比較的早めに対処してきたとか?なんて思ったりした。

脚本の都合や見せ方の無配慮で株が下がり、不満の声が視聴者から上がるとそれの解消のため酷い目に合わされ痛々しいほど謝罪を繰り返させられるキャラは気の毒だと思う。

唯阿さんホント、ザイアに戻ってからは良いとこなしで、ザイアを抜けてからもちょっとなあ・・・って感じだったし。

でも今回がミソギで、時間帯から反転攻勢ってことなんだろうか。そろそろ唯阿さんの、お寿司を頬張った時みたいな屈託なく笑った顔が見たい(なんかこれしょっちゅう言ってる気がする・汗)。

 

迅はイズを庇い、アークゼロの戦闘データをどこかに転送し、アークに体を乗っ取られても抗おうとしていた。

データの転送先はどこなのかな?

 

あと、短い場面だったけど雷兄さんの肩の力が抜けたべらんめえなキャラはいいなと思う。シンギュラリティデータを抜かれてもそんな感じなんだ。

ワイルドでアクティブなところが、わりと静かめな滅亡迅雷チームのアクセントになりそうだから、もっと見たい。