キラメイジャー1話感想: スクールカースト最底辺からセレブ戦隊のエンジニア？

新戦隊の感想を、ツイッターで呟いたことなんかをまとめる形でざっくり。

私はエピソード0を視聴済みなんだけど、未視聴の人がわかりにくそうなのは、ネットを見て回った感じ、

･博多南さんとその組織とは何者なのか？

･敵の三日月顔の幹部とクリスタリアの関係

くらいなのかな？

新型コロナの影響でたぶんスタッフさんの想定より見られなかった人が多そうで、気になってる。

でも、初回のキラメイレッドの合流が戦闘現場で巻き込まれたような形だったから、きっと次回で充瑠に説明する形で、映画で説明された内容もある程度フォローしてくれるんじゃないかな？

そういうところ抜かりないはずと今回のスタッフさんを信じてるんで、とりあえず今回の記事では触れないでおく。

今回はいわゆる寄せ集め戦隊なんだけど、今までにも増してセレブ感が強い。

青: イケメンアクション俳優

緑: 陸上界期待の新星

黄: eスポーツ界の知る人ぞ知るスター

桃: 美人過ぎる外科医

キラメイジャーになる前からキラキラしてて、一面識もない高校生でも(1名除いて)顔を知ってる有名人たち。

理屈は、そういう才能ではなくて、｢キラメンタル｣という内面の輝きを見抜いてスカウトされたという設定だけど、｢才能｣とごっちゃになりやすいかな。

で、久しぶりの塚田戦隊名物？遅れて来る末っ子レッド。

彼だけは一見平凡な高校生。どころか、たぶんクラスメイトとあまり意思の疎通も出来てない、内気で絵ばかり描いてる変な奴って軽く見られてる存在。

なんせ敵であるヨドン軍の巨大怪人が襲ってきた時に、クラスメイトの男子から襟首掴まれて投げつけられた言葉が

｢この空気野郎！｣

っていくら非常事態だとしてもかなりキツくて。

コミカルな雰囲気でスイッチ入れば猛然と周囲を気にせず筆を突っ走らせる強さはあるみたいだけど、普段はいわゆるスクールカースト最底辺にいる子だってのが一発で分かる。嫌な台詞だよ。

だから後にマブシーナ姫に絵を褒められた時の

｢こんなに褒められたの初めて｣

や、自分だけの力を認め認められて初変身する時の

｢変わる、変われる、変わりたい｣

がめっちゃ重く聞こえちゃう。

何だろう、思い込みの強さや他人との距離感の取れなさみたいな痛い部分は少なめだけど、ネガティブさやコンプレックス、テンションの高低差が、ジュウオウジャーのみっちゃんを思い出させる。

そんな充瑠になぜかキラメンタルを感じた赤石の

｢たぶんお前はキラキラしてんだ！｣

という適当な強引さはわりと好き。赤コンビの雰囲気が一見、モモタロスと野上良太郎。

でもたぶん良太郎と充瑠はかなり違う。

マブシーナ姫。

一見気弱そうでオロオロしてるイメージなんだけど、充瑠が赤石に選ばれたと知るや、問答無用で強引にキラメイチェンジャー装着(汗)と、意外と大胆。

何か既視感があったんだけど、あれだ、ボウケンジャーで加入を拒む高丘映士の手首にチーフが強引に装着(笑)。

つまりか弱そうに見えて姫様のメンタルは、実はチーフ同様に強権発動する｢お姫様｣なのか･････(汗)

充瑠がいきなり赤石に連れて行かれたのは戦場。目の前で戦ってるキラキラした戦士達。ガワデザインが、頭部とかラメ入ってるし。

決して長くない戦闘時間の中で、戦士と相棒の石とのキャラの組み合わせや関係性がざっくり紹介される。

個人的に、チャキチャキ娘と彼女を｢お嬢様｣呼びする執事な石の緑コンビがかなり楽しみ。

次点がやんちゃな孫と頑固爺さんぽい黄色コンビかな。

舎弟っぽい青コンビはなんかゴーオンジャーの大翔とトリプターを思わせる。

桃コンビはなんかふんわり不思議な空気感があってハマれば癖になるかも。

目の前で繰り広げられるキラキラ戦闘を描くのに夢中になった充瑠が乱入してさんざん引っかき回された4人は、戦闘員を一掃した後で充瑠の目の前で堂々と変身解除して｢何なんだ！｣とお怒り気味。

充瑠のチェンジャー装着を認識する前に解除してるから、今回は一般人に対して正体は隠さないスタンスなのかな？

まあ既にそこそこ有名人でセレブな4人はコソコソせず堂々としてる方が似合う。

けど、現在スクールカースト最底辺ぽい充瑠はどうするんだろ？

やっぱり公表して、クラスでのカースト順位激変するのか、それとも彼だけは小津魁みたいに秘密にするのかは気になる。

4人の華麗な経歴に比べて自分のキラキラしてなさに引け目を感じて一旦は身を退いた充瑠。

だけどマブシーナ姫は彼のスケッチブックを見て、戦う4人だけでなく、その場になかった武器の組み合わせやロボット等も絵に描いていることに驚き絶賛。

｢あなたは神絵師ですか？｣って地球のネット界隈の言葉に精通してなければ出て来そうにない言葉をさらっと(笑)。

「クリスタリアでは現実にない物を絵に出来るのは私の父オラディン王ただ一人でした」

･･･う～ん、クリスタリアって美しい国で、今は亡きオラディン王の統治で人々は幸せに暮らしてたのかもしれない。

でも、ひょっとして国民全体としては物凄くイマジネーションに乏しく、創作活動や新たな発明を生み出すことが苦手な種族で、王1人の創造力で発展的なこと何もかもが保たれてた危うい脆弱な国でもあったのかもしれないと思ってしまった(汗)。

ただ、見ている対象年齢の子達にとっては、自分たちが自由に想像の翼を広げて日頃行ってるお絵描きだって、実は凄いキラキラに繫がるのかもって思わせてくれてワクワクするのかな？なんて考えてみたり。

正直言って充瑠の絵はそんなに上手いとは思えないけど、むしろ私が本当に凄いと思うのは、画力やイマジネーションの力以上に、それをあの超短時間で何枚もの紙の上に落とし込んで完成させる人間離れしたスピードだと思う。

たぶん1枚30秒かかっていない(汗)。完成度より早さが求められる世界は、でもわりとどこにでもあるし、特に社会人には大事な資質。

で、そのイマジネーションで絵にしたものに、赤石が自分の力で姿を変えた。

最初はスーパーカー、それから消防車。

自分を空気野郎呼ばわりしたクラスメイトの危機を助けた後は、他の4つの石も自分の絵を元にビークルに変えた。

この力で充瑠は、他のセレブ4人に比べればキラキラしてないむしろ自己肯定感の低過ぎる高校生から一転、キラメイジャーの中でも唯一無二のエンジニアの地位に駆け上がる。

一方で、他の4人はキラメイジャーじゃなくても他の世界にちゃんとポジションを持ってるけど、充瑠はキラメイジャーであることが全てになりそうな危うさもある。

また、充瑠の能力は本当に敵生来のものか？って疑問もあったり。

敵が、｢なぜ地球人が魔進を生み出せるのか｣と不思議がってたけど、エピソード0見た感じだと、充瑠は何か無意識なところでクリスタリアと繫がっていて、その力や起きた事件をキャッチして絵にする力がある可能性も感じるからなあ。

いつか充瑠がイマジネーションを発揮出来なくなってアイデンティティを喪失しそうになるエピソードなんてのもあるんだろうか？

戦隊のレッドがエンジニアでビークルを作り出すって珍しいというか、あんまり聞かないような。

追加戦士なら、シンケンジャーの源太やルパパトの高尾ノエルか。ノエルは途中不幸な大人の事情でエンジニア設定を封じられてしまったけど(←しつこい)。

ひょっとして

みっちゃんの自己肯定感の低さ&テンションの高低差

+

高尾ノエルのエンジニア能力

=熱田充瑠なのか？

石改めビークル達が思い思いに生き生き活躍してるのは見ていて楽しくてワクワクする。

合体ロボ販促がどうしても中心になるから序盤のビークル戦は貴重。特にダルマ落としはこれからも見たい(笑)。

メインライターの荒川さんはやっぱりキャラ立て早いな。

ゴーカイジャーの時もそうだったけど、まだ俳優と声が頭の中で結びついてなくても、画面の外で誰が喋ってるかくらいは口調で判別出来たし、何より勢いが凄くてワクワクして面白かった。

充瑠以外だと、見た感じ今のところ一番演技が安定してそうな黄色の人、為朝がコミカルなツッコミ役を担当して一番台詞が多くて、戦術的なリーダーを兼ねて皆を引っ張ってるのもちゃんとeスポーツのスターだからっていう説得力があって、それだけでも配置が凄く考えられてるなって見ていて安心できる。

桃の人、小夜さん(ゴーストのカノンちゃん)も安心して見ていられそう。

青の人、時雨はまだ演技固そうだけど、ゴーカイジャーのジョー的なポテンシャルを感じる。

緑の人、瀬奈ちゃんは、なんか好き(笑)。見ててただただ気持ちいい。強いて言えばサバサバしたデカのウメコ、みたいな感じ？

次回は早速、緑コンビがメインになりそうなんで楽しみ。

敵組織は、セットはガランとしてるけど、薄暗くして足元に汚水を張ってその中をビチャビチャ歩く、それだけで禍々しい不気味さが出せるのは費用節約にもなってそうな工夫だな。

怪人モチーフも、｢蛇口って知ってるか？｣から始まって、地球外に生きているから地球のものは馴染みがないことを示しつつ、なのに地球の身近な道具や日用品モチーフなのは、あえてその姿で襲わせて同士討ち的意味合いを持たせたい悪趣味さという、悪役らしい理由付けをするのが上手いなと思う。

サブライターは誰が来るんだろう？

個人的にはゴーカイジャーやアキバレンジャーが大好きで、メイン荒川さんサブ香村さん多めの組み合わせが最強だと思っているので、プリキュアのシリーズ構成で大変だろうし塚田Pとの相性もあると思うけど、たまにはキラメイジャーにも香村さん来てくれないかなと思ったりする。

(あくまでルパパトのノエルのスピンオフ書いて欲しいってのが最優先ではあるけど)

あとは、こんな世の中だから、ゼロワンもだけどキラメイのスタッフさん達も撮影がいろいろ大変そうなのは心配。

本当なら映画で弾みつけてスタートダッシュ決めたかったろうに、新型コロナでだいぶ目算狂ったろうし、スケジュールやリソースの組み直しなんかもありそう。

夏映画撮影もエキストラ呼べるかわからない。

4月からは裏番組にテレ東京がトミカの刺客を送り込んで来るから売上も心配。

なんか311の後のゴーカイジャーの大変さを思い出した。

せめて在宅率アップの中で良い視聴率で推移出来ますように。