キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン27話感想: 119之助の仁王立ちは良いけど或人の見せ方もうちょいなんとか

副社長救出の為に「人を救うのに立場なんか関係あるか!」と頭から水被った不破さんは格好良かった。貴重なフードのモフモフが水でベチャベチャにっ(汗)とはちょっと思ったけど。

唯阿さんを天津から引き剥がして一緒に救出に引っ張ってったのもポイント高い。

けど、自分だけ火に耐えられるように水被って唯阿さんは被ってないまま連れてったのはかなり残念(涙)。

唯阿さんにも水ぶっかけてから連れてったら100点だった。

でも個人的には不破の手を振り払って唯阿さん自ら水被って「行くぞ不破!」だったら1000点だったけどまだそのターンじゃないのかな。

唯阿さんの今の立場が残念過ぎて閉塞感ありすぎて、今回みたいに不破さんが天津から強引に掻っ攫って行って欲しいという気持ちと、いや唯阿さんにはやっぱりあくまで自分の意思で天津に三行半を突き付けて自分の足で毅然と立ち去って欲しいという気持ちがせめぎ合ってる。

 

でもね、困った事に、本当に人命第一だったら、本来ならもう勝負関係なしに、或人も含めて仮面ライダーに変身して突入するのがベストなんじゃないの?とは思っちゃう。特に或人は冷却能力のあるフォーム持ってるから尚更。

 

ただ、それをしなかったから119之助の見せ場に繫がったのも確かなんだよな。

前回穂村隊長に命を諦めない事を教わった119之助が、救出経路がなく流石の穂村隊長でさえ1度は諦めかけた絶望的な状況を、自分に命がないことを活かして炎の中に踏み込み、自分も炎に包まれながら燃えている瓦礫を持ち上げて、人間が通れる活路を開く。

炎の中を進む119之助の隊服が当たり前に燃えていて、瓦礫を持ち上げている彼の顔も炎で溶けて中の機械が徐々に剥き出しになっていくのが壮絶。

焼け跡に外皮が溶けて機械剥き出しの119之助の残骸が瓦礫を背負ったまま仁王立ちしてるのは、こんな表現は不適切かもしれないけど荘厳さみたいなものを感じた。ここはヒロイックでグッときた。

その姿を見た或人が背負ってやりたくなるのもわかるよ。

 

だからこそ、なんだけど。

競合相手の穂村隊長にヒューマギアの勝ちだと言って貰える方が感動的なのはわかるからもどかしいんだけど。

個人的には、社長なら自分とこのヒューマギアが自らスクラップになるまで体張って道を切り開いた功績を、天津にただの負けにされてるに、下向いて黙ってるなよ、うちの119之助凄いだろってもっと無茶苦茶誇れよ或人!って思っちゃう。

こういう危険な職場において、失う命がないことはとんでもないアドバンテージで、だからこそそんなことも出来たんだと、しっかりアピールしろよとも。

ゲストの人間やヒューマギアを魅力的に見せるためにレギュラーの仮面ライダーな人達が割を食ってない?というもどかしさは感じる。

 

唐突に脱線するけど私、「花咲か爺さん」の「良いお爺さん」があまり好きじゃない。

ポチにはとことん優しいし、ポチの形見も心を込めて大事にしたんだろうけど、他人の悪意に対する防御力や攻撃力がなさすぎて、大事なポチもその形見の臼も自分の力で守れずに隣の意地悪爺さんに蹂躙されまくる。

或人を見てるとその「優しいけど無力なお爺さん」を思い出しちゃうんだよな・・・。

まあその優しさこそが最大の武器で、それに報いる為にポチ(の魂)もヒューマギア達も次々に超絶アイテムを提供してくれるってのも共通してるんだけど。

副社長達。

いつもいつもギャグ担当だけど、命を危険に晒された極限状態で、人間とヒューマギアが手を取り合える未来という夢が叶わなくなりそうな無念を滲ませつつ、救助を信じようとする様が良かったなあ。

やっと、冬映画で見せた自分達の仕事や理想への思いの一端を本編でも見られた気がする。

もっと見たいよ。ギャグだけでなく、ちゃんと或人と、社長と副社長として向き合い、反発しつつも時には支えようとする姿が見たい。

 

予告で社員にヒューマギアってフリガナ振った回あたりから、わりとちょくちょくヒューマギアのことを社員だと言うようになって、開発製造も博士ヒューマギアがやってるとわざわざ打ち出したのが、なんだか

<社長としての或人はヒューマギアとの関係で完結させて人間の社員との関係は書かない>

って宣言されてるような気がして不安になっちゃうのは考えすぎかな。

今回も副社長達との絡みは全くなかったし。

 

レイダーの正体はザイアの開発担当社員だった。勝負がザイアに有利に運ぶようにと独断で動いたらしい。実際にはザイアも飛電も関係なく単に暴れてるだけな感じだったけど。

ここで、レイドライザーを開発したのはザイアだと判明する。

レイダーの暴走は天津の意に反したことって認識だからちょっと意外だった。

ということは、キーだけでなくレイドライザーをザイアから勝手に持ち出し人間を暴走させてる奴がいる。

そいつはフードを被っていて、

滅を逃がした奴もフード被っている。

ザイアに関係した人物又はヒューマギアなんだろうか。

フードの男=実は不破さんのもう一つの人格、みたいな不穏な可能性は一歩後退したのかな?

 

レイダーのこれまでの暴走で被害が出ているのは事実。

別にザイアスペックという証拠を破壊しても、イズの視覚データに天津の喋る姿や証拠隠滅の瞬間が撮影されているのに、そこは誰も指摘しない。

或人もサウザーとアサルトウルフの戦力差くらい分かっているはずなんだから、生身のまま遅れて駆け付けて、ザイアスペック踏み潰しにもうお馴染みの「やめろー!」って言うくらいなら、最初から不破さんと一緒に変身して天津の悪事の証拠を守ろうよ。

物語の都合と、現在最強戦力のメタルクラスタを負けさせるわけに行かない販促の都合のしわ寄せが、寄りによって一番主人公に行っちゃってるのがキツい。

その後の迅VSサウザーも見てるだけでむざむざ滅のキーを奪い返されるしなあ(汗)。

ヒューマギアと或人、ヒューマギアと対戦相手との交流はいいから、こういうところで或人が「使えない奴」に見えてしまうのがもどかしい。或人の見せ方、もう少しなんとかならないのかな。

 

迅は、そんな現場に飄々と現れて、天津と対峙して滅のキーを奪い返し、滅に渡したら

「それじゃ」

と、もう一緒に行動する気はなく立ち去る。なんか本当に大人になったなあ、独立しちゃったなあ、って嬉しいような寂しいような。

 

お仕事勝負が2勝2負の五分になったところに降ってわいたようなデイブレイクタウン再開発計画。

政府と飛電による大規模プロジェクトって紹介されていたけど、これ、社長である或人が関知してるの?

もちろん社長が関わってなかったら大問題だけど、とても今の或人が積極的に陣頭指揮を取っているようには見えなくて。

これの基本方針特にヒューマギアの是非を問う世論の投票が、お仕事勝負5番目のお題目になるとのこと。

でもあそこには滅亡迅雷のアジトも残ったままだし、火種になる予感しかないけど大丈夫かな?