キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン1話~7話: とりとめなく印象とか感想とか

平成仮面ライダー2期は、販促を物語に落とし込むのが大変そうでそっちが気になりすぎたりして、物語の感想は書くのも呟くのもやめてたんだけど、ゼロワンは書いて見ようかな。

毎週書くかどうかはわからないけど、とりあえず7話まで見終わったんで、これまで呟いたことを中心にまとめて見たら、大福長くとりとめなくなってしまった(汗)。

 

■世界観

主人公が社長を務める飛電インテリジェンスのAIロボット「ヒューマギア」があらゆる業界に普及している世界。

これまでに見てきた職種だけでも

 

会社役員秘書、お笑い芸人、遊園地スタッフ、警備員、寿司職人、理髪師、バス運転手、バスガイド、漫画アシスタント、宅配業者、声優、先生、タクシー運転手

 

ど多岐に渡り、当たり前のように人間と共存している。耳部分を除けば人間と見分けがつかない外見で容姿も少女から中年男性まで幅広く、カスタマイズも出来る。

高性能で優秀だけど、滅亡迅雷ネットのハッキングには無防備。シンギュラリティを起こし自我を持った個体は狙われて接続させられたら人間を襲うマギアに変貌してしまうし、マギアから伸びる触手?に接続させられるとそれ以外のヒューマギアもマギア戦闘員化してしまう。これらのマギアの暴走を止め、人間を守って戦うのが今回の仮面ライダーの基本構造みたい。

 

これだけ普及しているから至るところにヒューマギアがいて、いつでもどこでもマギアを発生させて戦闘シーンに入れる反面、今のご時世だと

「それって危険だから欠陥車や家電のようにリコールで回収したり、もっとセキュリティ強化しないといけないんでは?」

みたいに、対策を立てようとしない会社の姿勢にもやっとしてしまうところはある。

ただ、ある日乗っ取られて襲ってくるリスクがあっても、お笑い芸人もいるくらい世の中の津々浦々に普及しすぎて、回収したら深刻な人手不足で立ちゆかないし競合商品もなかったら使い続けるしかないのがあの世界なのかも?って考えると結構怖い。

もしかしたらフィクションじゃなくてありえる現実の未来かもって。

 

■或人

基本的には明るくて前向きで優しく、ヒーロー気質の良い奴なんだろなとは思う。

元売れないお笑い芸人が

芸人として笑いを取るのはダメだったけど、ヒーローとして守った相手を笑顔に出来る事にやりがいを見出す

っていう流れに繋げたのは綺麗だと思った。他にも

不都合な事を隠蔽しないという決意をゼロワンの正体を自分で明かすことで体言する

とかみたいな、社長で仮面ライダーをやってく意味やスタンスの見せ方が、ヒーロー番組として上手いなと思って、そこはかなり好き。

 

ただ、その判断は経営者としてどうなの?って思ったりする事は結構あるかも。

ちょうど5話~7話がどれも、ヒューマギア絡みでトラブルが起きた現場に社長として直面し、どう判断し動くかを見せてたわけだけど、なかなか微妙というか、私も判断しにくいところはあったりして。

 

自社製品のセキュリティが問題で使えなくなり業務に支障をきたした顧客が早急に代替品を要求してるのに発送止めて逆に説教って、普通に言語道断では?とか。

違法ヒューマギアにオーディション受けさせるの、気持ちは分からなくもないけど受かっても採用出来ないなら現場は迷惑では?とか。

ヒューマギアのバスケ部顧問が自分の意志で終了時間を守らないから保護者からクレーム来てる問題は放置で良いの?とか。

 

ヒーロー精神だけでやってる新人社長だからか、情とか熱とかに甘いのは気になる。

でも、或人自身が優秀なAIに仕事取られた経験があるから漫画家に情熱を取り戻して欲しかったのかもと思うとギリギリセーフって感じもするし。

温情でオーディションを受けさせたことが裏目に出てマギア化されちゃったことは唯阿さんに断罪させたから、いちがいに或人が盲目的に肯定されてるわけでもないし。

と、未熟な面も含めて新人社長の試行錯誤段階なのかな?って思ったりもする。

 

■いつかヒューマギアのヒーローに

これまでの或人は、「ヒューマギアは単なる道具じゃない」と、心を通わせてるように見せてるんだけど、彼等がマギア化され破壊されても、ラストで「イチからやり直し」って屈託ない笑顔やギャグを見せていたのが引っかかってた。

けど、彼らは実は自我に目覚めていたと7話で初めて知ったことや、それを受けてかラストの笑顔はなんとなくこれまでより悲しげに見えたことにちょっとほっとしている。あの下がり眉を見た時に、「この人がこれからどう変わっていくのか追いかけて見たいな」と思った。

 

番組的にも新人社長って意味でも今は仕方ないんだろなと思うけど、いつかは人間だけじゃなくヒューマギア達にとっても、破壊し新品に取り替える以外の方法で守れるヒーローになって欲しいかなって気持ちもある。

会社の製品のセキュリティ向上という意味でも、破壊するしかないと遺言した前社長を超えて欲しいという意味でも。

なまじヒューマギア達がどいつもこいつも健気で、下手するとその回の人間のゲストキャラより好感度が高かったりするもんだから、見ていて機械と割りきれず「仮面ライダーが守れなかった人達」って感じがしちゃって、毎回その屍が積み上がってくのがしんどくもあるんだよね。

 

■イズちゃん

可愛いし或人とのやりとりが楽しい。今のところはそれだけなんだけど、その可愛さと楽しさがすっごく魅力的。

キャラとしてはこれからなんだろな。OPとか見ても不穏な秘密とかありそうだし、いつかシンギュラリティも起きそうだよね。

この先或人はイズちゃんといろんな事を一緒に乗り越えて、だんだん心を通わせて愛着も増して、イズちゃんも自我が芽生えて感情豊かになったりしていくのかな?

そうした後に、もし暴走させられて破壊するしかないとか突きつけられたら、割りきってバックアップ搭載した新品配備出来るんだろうか?

って思うと、上で書いたようなヒューマギアにとってのヒーローになれるかどうかにはイズちゃんが大きく関わってくるのかな?

 

■不破さん

中学か高校の時にヒューマギアにクラスメイト皆殺しにされたのに、事件を隠蔽されてその後も社会にどんどん普及って、他の国ならヒューマギアを破壊するテロリストとかになってもおかしくない怒りと絶望だと思う。

だからいざとなれば誰も信じず従わず俺がルールだにもなるし、自分の腕力1つで対抗する力が手に入るなら、ケースを壊すのもセキュリティを物理的に壊すのもたやすいことだよなって納得してる。筋力的にもどんどん進化して、もはやセキュリティなんてないも同然なのが凄い(笑)。

一方で或人のギャグがただ一人刺さってプルプルしてるの見てると、もともとは笑いのツボの浅い少年で何でも笑い転げて暮らしていたのに、一緒に笑ってた友達を皆殺しにされてから笑いとは無縁の怒りだけの世界に長く身を置いていたのかもなって思ったりして。

それが或人のギャグで体の奥に少年の時のまま凍ってた笑いのツボが不意打ち喰らって溶け出したみたいな痛々しさも感じる。今のところ一番感情移入出来そうなキャラ。

 

■或人と不破さんの原体験

クラスメート皆殺しにされた不破さんがヒューマギアは敵だって思うのは無理ないし、ヒューマギアに身を呈して庇って貰った或人がヒューマギアは人類の夢って思うのもわかる。

ただでさえそんな風に認識の壁がもともとあるところに、ヒューマギアが自我を持つ事があると聞いた時にそれぞれ過去の経験と結びつけて

不破さん→過去に自分を襲ったヒューマギアは自分の意志で人間を滅ぼそうと襲ったのかも

或人→お父さんヒューマギアは自分を守りたいという意志=愛で守ってくれたのかも

って、同じ言葉で2人のヒューマギアが持つ可能性への認識がどんどんプラスマイナス正反対に離れて行くのがキツいよなあって。

 

ただ、

シンギュラリティを起こしたヒューマギアはマギアにされて人間を襲うリスクがある。

シンギュラリティを起こしたヒューマギアは初期化することでそのリスクを減らせる。

ただし初期化すると芽生えた自我を殺してしまうことになる。

 

ってところに或人は踏み込むんだろうか?社長として製品と顧客を守るためには初期化が正しいってことになるんだけど、芽生えた自我を消していいのかと悩んだりするのかな?

不破さんもこれから心を通わせるヒューマギアとか出てきて「ヒューマギアは危険な敵」が変わったりしないかな?

 

■唯阿さん

バルキリー格好良い。女性ライダーで初めて格好良いと思ったかもしれない。

2話までは不破さんに振り回されてる中間管理職的な苦労人ポジションかと思ったら、3話でいろいろ見せてきた。

男言葉、クール、人間味があって可愛いところ、食えないところ、って中澤監督演出もあってちょっとルパパト4話のつかさ先輩を思い出す。

女子高生を守ったり、ヒーローな面はあるものの、正体不明な上層部?の意を受けて暗躍したり、暗殺ちゃんを回収してゼロワンと戦わせたりっていう胡散臭さが同居してて、まだ全然掴めない。

この人は「ヒューマギアは道具」なスタンスだけど、こちらもこれから変わったりするのかな?ってのは気になる。

 

■是之助前社長の遺言

社会人としては売れないお笑い芸人しかやったことのなさそうな、弱冠22歳の孫をいきなり後継に指名。一見無謀きわまりない。

けど、世間に大量に流通浸透している自社のAI商品がセキュリティを突破されて乗っ取られ人々を襲い始めるって、企業としてはかなりヤバい逆風環境のはずなんだよね。

そこから逃げ出さずに耐え、それに対抗出来る強大な力を行使していく適性って考えると、嫌なら辞める自由があり給料や地位名誉目当てに会社に来る我欲の強い奴じゃなくて、その気になればいくらでも自分に有利に利用出来る恵まれた環境に目もくれず、人を笑顔にしたくて頑固に売れない芸人やってる若くて体力ある血族に任せたくなるってのはありかもしれないと思った。

自分が生きてるうちにちゃんと言っとけとは思うけど超機密事項だろうし、とくにナンバー2の配役がアンジャッシュの児嶋さんな時点でこれは誰にも話せないわってなるの狡い。

そんであの孫なら最初は嫌がってもこういう状況になったら何だかんだ言っても絶対引き受けるだろみたいな、じいちゃんの孫への安心と信頼というか、性格を見透かした狡さみたいなのも感じた。

 

■今回のクズ父枠

大森Pって父と子がテーマみたいなとこあるのかなと思っていて、大森ライダーに父子が出て来ると、これは良い父かクズ父かって身構えちゃうところがある。

これまでは隠蔽バリバリの是之助社長が祖父だけどその筆頭候補だったのが、滅の「お前は息子」発言に「お前かっ!」てなって、その後見せてくれた期待以上のクズっぷりに安心してる。

今はたぶん自我が芽生えては初期化を繰り返していそうな迅との関係も、そのうちコントロールしきれなくなったりするのかな?とそっちも楽しみ。

とは言っても、西岡徳馬さんに山本耕史さん連れてきてあれだで終わるのは勿体ないから、4月以降くらいに何かないかなと思ったりして。

 

ただ、いろいろ期待したり想像したりはあるけど、ライダーは販促の縛りがすんごくキツくてその中で話を作っていくのは大変なんだし、そこはあんまり入れ込んで「こうなって欲しいのにならない!」とかって勝手にこじらせたりしないようにと、過去の反省(汗)を踏まえながら気をつけたいと思う。