タイムレンジャー43話44話感想: 上司にするならドルネロさん>>>>>>>>リュウヤ隊長
■43話
シティガーディアンズはインターシティ警察の前身だったみたい。そんでリュウヤ隊長は祖先に浅見の名を持つからその縁で今の地位にいるのかも。竜也の直系かどうかはわからないけど。
1000年の間に苗字はどこに行ったんだろう?
あと「竜也」はリュウヤとも読める。同じ顔をした裏表みたいな存在なんだろうか。なんせ性格が正反対すぎて(汗)
レッド交代。竜也は「ご苦労だった」とチェンジャーを返却してお払い箱。
シンケンジャーのあの悪夢が蘇る。脚本家同じだそう言えば。
竜也もいつもならそんなにあっさり引き下がらないはず。
けど、ただでさえ「自分の明日くらい変えようぜ」って自分で切り開いてきたつもりが、全部歴史で決められていた通りだと、1000年後の、自分たちの人生を歴史として把握している人間から突き付けられたら。
更に浅見パパの死と自分が財閥を継ぐと予言された直後にパパ重傷の知らせを受けてしまって、これはキツい。
「本当に歴史には抗えないのか?」って思わせるにしても残酷。
病院では財閥の重役達が浅見財閥のトップがいなくなるかもという一大事に、後継者問題に頭を悩ませていて、そこに現れた「ご長男」竜也に飛びつく。
気持ちはわからんでもないけど、22歳の若造じゃいくら直系でもそんなに皆が安心するとも思えないんだけどね。
竜也に会長代理を頼もうとする重役達を見て、直人がなんか悪だくみ開始?不穏。
内務省治安維持局の伊吹長官に30世紀の事を告げた。自分が所属する組織のトップの、今は危篤の浅見会長を飛び超えて。
37話からずっと伏せてきた30世紀という秘密のカードをここで使ってきたのはどういう意図でどういう効果があるんだろう?
対象物件のない地域に現れたGゾードに対峙するためのVレックス出動は本部長でも会長の許可がいるのか。中身は22歳の若者だって思えばそういうものかもだけど、本当に浅見パパはワンマンだったんだな。
その許可も今は伊吹長官に貰う直人。
Gゾードが時間移動にに失敗して時空の狭間で行方不明になっていたというのはVレックスと同じ。
「Vレックスじゃなかったの?」とわざわざ疑問を提示してるのは何かここにも秘密があるのかな?
で、そいつが背中に積んでるエネルギーが30世紀消滅の原因になっているから倒して食い止めるためにリュウヤ隊長は21世紀に来たと。
そして一緒に戦う戦力にするため、本来の歴史では巨大化した敵との初めての戦いで死ぬはずたったユウリ達(ここに竜也が含まれているのかイマイチわからず)をタイムジェットを送り込む事で生かし、その後も予行演習としてロンダーズと戦わせ続けた。
そのような情報は一切伝えずに、1000年も昔の時代に置き去りにし続けたままで。
いや、「なんか気分悪い」どころじゃないわ。ここまで人の気持ちを無視しておいて、自分の指示に従うのが当然な態度って。
二役を演じる永井さんは、顔だけそっくりな別人を、ちゃんと別人として演じている。凄い。
リュウヤ隊長は当たり前のように率先して変身。30世紀を守るために今は気に入らなくても従うしかない。
タイムロボの操縦席の中でタイムレッドの背中に、ユウリが思わず「竜也!」と声をかけてしまう。スーツ姿は一緒なんだもん。無理もないしリアル。その後の微妙な空気が、もう気持ちがわかりすぎて辛い。
4人ともモヤモヤしてやりきれない思いのまま戦ってる。
あったな、これシンケンにも。
あっちは戦い自体はスムーズで、それはそれで「もう殿は要らないの?」ってやるせなかったけど、こっちは敵が強すぎて攻略も上手くいかないから八方塞がり感が強く見ていてストレスMax。
そもそもリュウヤ隊長おかしい。
「歴史を変えるな」って言いながらまず自分が率先して変えてる。なんでリュウヤは変えて良くて他の人はダメなのか。
おまけになぜギエンを庇う?
わざわざドルネロの牢獄から逃がすくらいだから何かをさせようとしてるんだろうけど、ここに来て欲しくないって事は、Vゾード絡みとは別の使い道ってことだよね?
■44話
ドルネロさんはギエンの背後に誰がいるのか探るために、虫型盗聴器「ほたるくん」を送り込む。ネーミングがお茶目(笑)。
で、わかっていたけどギエンの前に堂々と現れて、逮捕どころか自重するよう諭してる隊長(汗)。
ドルネロには声は聞こえても誰なのかわからない。いっそドルネロに正体バレろよと思った(怒)。
敵ボスより信用ならないヒーロー側の上司って何なの?
一方ユウリ達は待機を命じられる。息をするのさえ自由に出来ないかのような重苦しさと苛立ち。
楽しくクリスマスの飾り付けをしていたのはほんの数時間前なのにね。皆で撮った写真が切ない。
竜也は会長代理を了承し、結局浅見の力に抗えなかった自分を笑えと、折れかけた心で昏睡状態の父親に語りかける。
でも、ママはあくまで竜也の意思を尊重。
「やめちゃうの?せっかく作った会社」
実家のお引っ越しを手伝った回では大らかでふわっとしているイメージだったけど、今回は柔らかさを保ちつつも一貫して毅然としてるな。
この状況で一度も取り乱したり泣いたり、息子にすがったりしないどころか励ましてるの、凄い。
いざとなれば数万の人々の生活を預かる財閥のトップを支えてきた妻の貫禄かな。
だけど、着替えをとりに戻るついでに美容院でカットまでしてきたのにはビビった(汗)。
それは長期戦に備えて手入れが楽なようにしたの?肝座りすぎじゃない?
ママから語られるパパの過去。パパも若い時には浅見の家を出て自立したつもりでいたけど、実は家が裏から手を回していたのを知って家に戻り、仕事に没頭した。でもそれを誰かのせいにしたりはしなかったし、負けたわけじゃないと。
かなり序盤、船上のパーティーで浅見パパが語ったことをこの重大な局面に持ってきたんだな。反発してたパパの過去が心折れかけた今の竜也の背中をそっと押そうとしてる。
臨時の重役会議に向かうも、途中トゥモローリサーチに足を向ける竜也。
あの写真をシオンがツリーに飾って「竜也さんが早く帰って来ますように」と願い事をかいてるのを見て、もういろんな気持ちが渦巻いたろうに
「シオン、七夕じゃないんだぞ」
がこの状況でもじわじわ来て狡い(笑)。
「お前達の命に変えてもギエンを引き離せ!」
犯罪者ギエンの命の方がユウリ達の命より大事だと言っちゃったよこの人。
しかもそれが4人にどう受け取られたかなんて考えもしない。
思い切り使い捨ての駒宣言ですはい(汗)。
4人がもうこいつにはついて行けないと腹を括り、反旗を翻すには充分だよな。
シンケンジャーの終盤、千明は源太に
「もっと憎たらしいお姫様なら簡単だったのにな」
って言ったのを思い出した。
いや、「簡単」の最たる例がここにいたよ。リュウヤ隊長な。
てか敵ボスのドルネロさんの方が遥かに部下への情が厚いという逆転現象ってどうなの?(汗)
一方竜也も、大人しく歴史に従うのはもう限界。ギエンの攻撃で激しく破損し何とか戻ってきたタックに仲間の危機を伝えられ、助けたい気持ちをもう抑えられず、駆けつける。
リュウヤ隊長からユウリが奪ったクロノチェンジャーを受け取り変身。やっともとの5人に戻った(泣)。たった2話でも長かった~。
対Gソードも、竜也の閃きでVレックスに飛び乗り、その勢いから背中に飛びかかって連携プレーで撃破。スーパー合体ではないけど、これも直人との変則的な合体技みたいなものかな?
30世紀は守られ、リュウヤ隊長は一人帰還。
その際に21世紀はこれから「大消滅」が起こるからユウリ達は帰還するよう言い残す。
また不穏な。ノストラダムスの大予言が1999年の7の月で、それが終わったらこれですか。当時見てたら微妙な気持ちになったかもな。
でも4人はこんな中途半端な状態では帰れないと命令を聞く気ゼロで、家兼事務所に帰ってクリスマスパーティー。
タックはまだ修理中なのは残念だけど、このままなんだか凄まじいという噂しか聞かない最終盤に雪崩れこんだらどうしようと思ってたから、良かった。
しかも浅見パパも持ち直す。何気に「歴史で死ぬと決まっている」という超鉄板な死亡フラグをたたき折った。凄いよパパ。でも、何かが運命を変えたのか、本人の生命力か気合で変えたのか。
パーティーにはホナミちゃんも参加して皆楽しそう。ドモンホナミのカップルが思った以上にラブラブの恋人同士していてちょっとびっくりした。ホナミちゃん赤ワンピのせいもありそうだけど色っぽいし。
竜也のケーキから苺を摘まむアヤセが可愛い。
それぞれの場所でそれぞれのクリスマス。
リュウヤ隊長は一人グラスを片手に30世紀の夕暮れ?を見てる。
ドルネロサンタ可愛い。ギエンの逮捕失敗という憂い事はあっても、今はリラと思いきり楽しんでるし、リラを楽しませているんだなあ。
直人は店に並ぶ鳥籠を手にとる。トラとサクラを思い出した?コートから覗くチェックのシャツ見ると、まだ若い普通のにーちゃんなんだよなあ。
かなりハードな前中後編だったけど何とか年は超せた(ほっ)。と思ったら次回はなんかギャグ回?え?ギャグに直人参戦(汗)?