キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

タイムレンジャー29話30話感想: 監督:佛田洋

Vレックスのメカメカしい外見の割に妙に生々しい生物っぽい迫力ある動きとかすげえ!と思いながら見た後で

 

監督: 佛田洋

 

を知って「うおおっ」て変なテンション上がった。

特撮だけじゃなくて回全体の監督する事もあったなんて知らなかったよ。

ドラマとしても凄く大事な回で全編めっちゃ力が入ってたと思うけど、当時の売上の話も聞いてると、どんだけVレックスに賭けてたのかなんてメタ事情もちらっと頭をよぎったりして。

 

■29話

滝沢直人、なんか人間として縦に長すぎないか?(汗)

いや、めっちゃ均整とれててスタイル良いし格好良いんだけど、上から下まで紺とか黒とか一色でスラ~~~~っとしすぎて見ていて落ち着かない。

ごめん、こないだ土用の丑の日だったからか、「ウナギ・・・・」とか連想してしまった。ホントごめん(汗)。

 

シティガーディアンズの隊員達が、破壊されるビルから市民を避難誘導する姿が戦隊のワンシーンとして何か新鮮。怪我をした人にも肩を貸して寄り添う。

竜也は「どうせ親父のビジネス」としか見てないけど、この1点だけでもシティガーディアンズには存在意義あると思うよ。竜也ちゃんと見て。

 

そしてわりと堂々と姿を見せ大きな声で通信するから直人に認識されてしまったタックと制御装置の存在。タック、これまでわりと飛び回っても大丈夫だから油断しすぎ?未来人達の秘密がここに来てどんどん外部に把握されていくからハラハラする。

 

自分の息子がヘルメット割れた状態で戦い続けた末にロボから弾き出され重傷を負って意識を失い仲間に介抱されるのを、車の中から身じろぎもせずに見守っていた浅見パパ。

これまで浅見パパが竜也に送る目線や独白は、心は通じてなくても決して愛がないとは思えない。

だから、例えば思わず車から飛び出して駆け付けたくなったとしても、そんな情を組織の長として完全に自制した上に、ちょっと情報処理しきれないレベルで次々目の前に飛び込んでくる衝撃的なあれこれを一生懸命冷静に把握しようとしているみたいで、それが出来る人なのかと思うと怖かった。

それとも案外完全にキャパオーバーでフリーズしてたんだろか?

 

一方ドルネロさんとギエンの間も不穏に。

「金になる破壊」からヤクザのみかじめ料的な集金システムの構築のため、あの後もドルネロが「せっせと営業に飛び回っている」んだとしたら、金を払ったビルも払ってないビルも無差別に壊したがるギエンは、ドルネロの商売の障害になりかねない。

安定して金を吸い上げるシステムを作って人間界に君臨したいドルネロと、その世界を無差別に殺戮し破壊しまくりたいギエンは、ドルネロのビジネスが軌道に乗り、成功すればするほど相容れない存在になってくのが皮肉。ドルネロさんには可愛く楽しいファミリー生活を送って欲しいけどそろそろ覚悟しなきゃなのかな(涙)。

 

負傷した隊長の代理に自分をと、いきなり浅見パパに直訴する直人にびびった。

案の定自分の事など眼中にない浅見パパを「手強い」って直人は言うけど、いやいや普通に考えてポッと出の一兵卒がいきなり大口叩いて志願しても任せる訳ないじゃん。ちょっと自負心が強すぎなんじゃ?とも思うけど、さっさと気持ちを切り替えてたからダメ元で言ってみただけかな?つくづく鋼のメンタル。

拒絶されるのには慣れてるからいちいちヘコまずにハングリーにガンガンアピールしてくよって感じなのかも。

 

ゼニットと対峙しこちらは弾切れで今にも襲われるっていう切迫した状況下で、自分が手にしている制御装置から思いがけず唐突に流れてくるスピーディーな英語を、苦もなく理解する直人のリスニング能力が地味に羨ましい。

私なら「え?ちょ、待ってお願いも一回日本語で!」って狼狽えて自滅する自信しかない。

上に行きたいから勉強もしたんだろうな。お金なくてもいろんな方法で。その為なら怪しげな場所で危ない人達と接触したりしてても驚かない。

 

そしてタイムファイヤーになった途端、余裕かましてカチカチ響きわたらせながら登場する直人さん可愛い。カチカチはゴーカイジャーでもやってたから、これが登場の時のお約束になるのかな?戦隊でも、いかにも昔のヒーロー的なこれがあるの、他はトッキュウジャーの虹野明くらいしか知らないから貴重だ。

 

直人は竜也を除く4人が苦戦した相手を一人で圧倒。

追加戦士初登場補正?

シティガーディアンズで厳しい訓練を受けてるだろうからその分、素の戦闘力が上?

それとも一人で圧縮冷凍も出来るなら全般的に初期メンバーのスーツより性能は上なのかも。

 

 

■30話

浅見パパ、竜也を除く4人と直人を組ませようとしたのは何故?

別に6人でもいいじゃん?単純に戦力的には6人の方が有利になるのに。

いくら息子が浅見の看板を嫌ってるからと言って、一度も説得すらせずに外そうとするのはちょっとあれ?って思った。

息子と言えど組織に合わなければ切り捨てる冷徹なビジネスとしての判断なの?

仲間を取り込めば竜也も折れて加わってくるって計算?

それとも孤立させる事でタイムレンジャーを辞めさせ危険から遠ざけたいという親としての情もあるのかも?と、ちょっと思ってみたくなった。

 

シンケンジャーで茉子のパパが、子供をさらわれ心配し悲しむ親達を尻目に侍から離脱させようとした茉子に

「同じ親じゃない!」

と責められた時の

「親だから、自分の子供を安全な所に避難させたいと思う、身勝手な親だ」

を思い出しちゃって。

 

御曹司特権。受付の女の子たちが竜也にざわついてる感じがリアル。

この組織を作った財閥トップの御曹司で、物腰柔らかで気のおけないオーラ満載の高身長イケメン&スポーツマンて、玉の輿狙いなら超優良物件に見えるよなあ。

 

タイムファイヤーの装備を賭けたタイマンで、竜也も直人もその後の運命の分かれ道になった空手のインターハイ決勝を回想。

片方が全力の全力で勝ち取った道が、もう片方がその勝負に負けた為にいやいや選ばされた道

っていうスタートラインの位置の違いは、実際には普通にありうることなんだけど、ニチアサで改めて切り取られるとえぐいな。

しかもそれを肯定でも否定でもなくさらっと2人の因縁のベースとして見せてるのがまた。

タイマンの場でズバズバと「お坊ちゃんのお遊び」とか「昔から気に入らない」とか痛烈な言葉を容赦なく浴びせる直人だけど、竜也には却って、自分のバックボーンにおもねることなく本音でぶつかってくる貴重な存在に思えたりしてんのかな?やっぱり友達ではありたいままなんだろうか?

 

ただ、タイムファイヤーの装備を取り戻そうと必死で竜也が直人と戦うのは、直人が危険だからとか、本来はユウリ達未来人の物だからってだけじゃ弱いように見える。

パパにロンダーズから手を引けと言うのも。

なんかこう、タイムレンジャーに関わる現代人は自分だけで良いんだよ、やっと手に入れた俺だけののテリトリーに入ってこないで的なエゴも感じてしまうのがもどかしい。

直人が出てきてから、竜也のマイナス面がわりと浮き彫りになって来てるのかも。

 

Vレックスの洗脳を直人が解くのが超ギリギリ。食われる?寸前。

生身の直人と彼に迫るVレックスの大きく口を開けた顔が同じ画面に映るのが、迫力と緊迫感あった。こういう構図、意外と珍しいかな?ゲキレンジャーのジャンと無間龍の場面を思い出す。

 

ブレスからの英語の指示に

「なんだか良くわからんが了解」

って答える直人が、意外と大ざっぱでべらんめえで微笑ましかった。

これ、無邪気で幼い口調で

「なんだかよく分かんないけど了解」

って言うとトッキュウジャーのライトが言いそうで、ニヤニヤしながら面白がって

「なんかよくわかんねーけど了解」

だとシンケンジャーの千明が言いそうな感じする。3人ともキャラ全然違うけど。

 

浅見パパからのスカウトを断ったユウリ達。シティガーディアンズに入ったりしたら、対ロンダーズには良いかもだけど、31世紀の余計な情報を知られて変な利用のされ方をしたり、その為に余計に歴史が変わったり、抜き差しならないしがらみとか出来て下手すると31世紀に帰れなくなりかねないと思う。

ドモンの「大きな組織にはこりごり」ってそういうのも含まれてるのかな?ユウリ達の正体を知らない浅見パパや直人にはまだそこまでは思い当たらないだろうけど。

ドラマとしては竜也との絆を取った、で良いと思うけど、決しておめでたい判断でもないんじゃないかな。