キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

タイムレンジャー37話38話感想: 孤高を突き進む滝沢直人と仲間に包まれて眠るシオン

■37話

リラさん、あんなやり方でもやっぱりちゃんとお金払って買い物してるんだな。

そしてドルネロさんもとうとう人間界で普通に立派なオフィスを構えた。

一方、ギエンはもとの基地に残ったままで破壊出来ない毎日にストレスをためてる。

ドルネロとの連絡は電話になってしまったという距離感が怖い。ラストで目論見が外れた時の暴れ方も、だんだんブレーキが効かず壊れかけてきてる感じで怖い。

ドルネロさん、手元に置いとかなくて良いの?

 

シティガーディアンズ初代隊長として恐らく厳しい訓練を重ね隊員を育てて来ただろうに実戦2戦目で重傷を負い離脱。

復帰してみれば自分のいたポストは一兵卒だった若造が居座って、そいつが力いっぱいデカい顔して三白眼向いてこっち見てる。

土方元隊長にしてみればなんか言いたくなるのわからんでもない。

でもロンダーズに関してはもはや経験も実績も滝沢のが上。

営業面が好調なのもタイムファイヤーとVレックスへの市民の信頼が後押ししてるだろうから滝沢の功績は大きいはずなんだよね。

滝沢の「古い感覚で」って言い方は確かに喧嘩腰で配慮に欠けるけど、私にも土方氏のいちゃもんに見えた。

で、滝沢がいくら酷い態度を取られてムカつく&目障りだからと言って、緊急コールを回線切って無視隠蔽って、あわよくばそのまま死んでくれってことだよね?超えちゃいけない一線をあっさり超えちゃったなあって感じ。

タイムファイヤー限定の営利?組織とはいえ戦隊の味方側組織でここまでの悪意って、なんか初めて見た気がする。

 

滝沢が文鳥飼ってるの一見意外なんだけど、外ではいつもあんな全方位に気を張ってるから、家ではルパパトのつかさみたいに「癒し、癒しをくれえ~!」な心境なのかな?

そして名前がトラとサクラと聞いて、頭の中で滝沢直人「男はつらいよ」大ファン説が暴走して困ってる。

休日は文鳥の籠の掃除終わったら一人で寅さんのビデオ見てたりするの?。

家族構成知らないけどあの兄妹に憧れてたりしない?心配してくれる妹欲しいなみたいな。

寅さんて滝沢直人とかけ離れた生き方してるけど、だからこそ実は好きなんですか?とか。

 

公園で鳥籠の掃除中に近所の女の子が寄ってきて、つがいの文鳥が結婚してるのか聞かれ、虚をつかれたように

「結婚・・・してるのかなあ?」

と真面目に考え込む直人が、日頃纏ってる鎧を全部どっかに置いて来た無防備な感じ。

仕事での常に戦闘モードで三白眼剥き出しな顔も良いけど、こっちにもはっとする。

子供向け、あと文鳥向けに変に態度や口調を作ることなく普通に友達に接するかのよう。

そして、自分の身より女の子の安全を優先するところは、なんだかんだやっぱりヒーロー。

 

女の子を人質にとられ、ボコられて山奥に拉致される。

シティガーディアンズの隊長でタイムファイヤーも非番だからとうっかり一人で出歩かせると危ないのな。ロンダーズに顔割れてるし。

Vコマンダーを奪われて声帯模写でVレックスも操られ、始末されそうなピンチにタイムレンジャーが駆け付け、滝沢は崖から川に落ちて逃れる。

助けに行ったのがユウリ。

河原でハードボイルド系のいつも強気な男が傷付いてて、こっちも強気でクールな女に介抱され、突っ張りながら本音もこぼれたり、距離が近づいたような近づかないような、ってシチュエーションてなんか独特の雰囲気があって良いな。

ボウケンジャーの同じ小林脚本の桃銀の回を思い出した。

 

今回ユウリが直人にやっと、タイムレンジャーとロンダーズが30世紀から来たんだって打ち明けたんだし、何か一つ、接し方とか会話の順番とか違えば、もうちょっと歩み寄れそうな感じもしたのに、滝沢がバリア張っちゃった感じになったのがもどかしい。

35話がわりと近づいた感じだったから余計に。それでも竜也がいなくて他4人とだったら、それなりにやっていけるのかな?

 

声を真似られて操られたVレックスとVコマンダーを奪い返すために走ってくる直人の足元が、高校生が掃いていてもおかしくない布製のスニーカー(コンバース?)。

異様に強い眼力とデカい態度で忘れそうになるけど本当はまだ青春真っ盛りの、小さな女の子から見ても「お兄ちゃん」なのに、なんでそこまで背伸びして力が欲しいのか、本部長の座まで欲しいのかって痛々しくなってくる。

いつ見ても怠けるでもだらけるでもなく、全身全霊で向かってる感じがするから余計に。

 

ラスト、女の子が欲しがってたのはわかるけど、大事にしていただろう文鳥をあんなにあっさりあげたのが意外だった。

本当は子供に対しては(竜也が間に入ったりしなければ)とことん優しいのかな?

これからの自分の世界には要らないとか、世話をしてやる時間がないとかって感じでもないしなあ。

 

ところで滝沢の私服が黒一色だったり白シャツだったりってのは、構わなさから来るのか、それが似合うと知ってて選んでるのかな?

スニーカー見ると前者かなあ?色や柄とか余計なものを楽しむ感覚なさそうな気もするし。

とか言ってたら案外、この先給料増えてブランド物とかで身を固め出したらどうしよう(汗)。

 

 

■38話

シオンに訪れた年一度のハバード星人の睡眠期。

って彼がその日の稼ぎを貰い忘れたら晩御飯抜きのトゥモローリサーチなのに、そんな稼ぎ頭というか経済的頼みの綱のシオンが1週間も眠りにつくなんて、真面目に設立以来最大のピンチじゃないの?

ってビビるんだけど、そんなのおくびも見せないで微笑ましく見守ったり世話焼いたりシオンの為だけに食料買い込んだりの大人達が、呑気すぎて危機感なさすぎて優しすぎる。

 

今回は映画プロデューサーからの依頼でエキストラとして撮影所に潜入するという、予算に優しいとの噂のある東映撮影所回。

実はロンダーズの罠で、映画のシナリオに沿ってタイムレンジャーを抹殺しようという企み。

怪人の能力なのかすべて彼が持つ台本に書かれている通りにバトルが進行する。

忍者から始まって、カーチェイスにカンフーに自転車でETパロディにと、カチンコ鳴るたびにかなり強引に場面や衣装が変わるし、敵の撃ったロケットランチャーがなぜか向きを変えて敵の方に戻ったりとかハチャメチャ。

そんな中、眠くて朦朧としてか変身できず戦力にならないシオンを、大人達が次々にパスしあいながら守って戦うのが楽しい。

でも大人の皆さんは、たまにはそのくらいシオンの面倒を見てもバチあたらないと思うの。日頃それはそれはお世話になってるはずだし。

 

って実はこの回全部シオンの夢だった。プロデューサーの依頼が来るところから全部。

最初見た時ギリギリまで気が付かなくて、びっくりして戸惑った。

ってことでハチャメチャな場面転換や、31世紀から飛んでくるはずのない助っ人ロボとか、圧縮冷凍されてるはずの再生怪人軍団とかあり得ないことのオンパレードなんだけど、「全部夢だからなんでもありだった」でOKなのは上手いな。

 

そしてシオンてば、

大ファンの俳優さんのいる撮影現場に参加してサインを貰える。

一人だけ変身出来ないのを皆が寄ってたかって必死に守ってくれるというヒロイン状態を満喫。

タイムレンジャーの最期の場面を書いた台本の最終ページは実は自分がサイン色紙代わりに破いていたことで逆転の突破口になるというお手柄。

トドメに「シオンが役に立たなかったことなんてない」ってお墨付きまで貰える。

という、30世紀ではずっと独りぼっちだった分を取り返す勢いで願望が爆発した、本当に1年分の幸せな夢。

でもそれは叶わない願望じゃなくて、現実でもほぼ手に入れている環境でもある。

視聴してる側も違和感なかったもんね。

実際シオンいなくなったらトゥモローリサーチ壊滅するし(そっち?)。

 

あと夢の中の滝沢直人さん格好良すぎるんだけど、もろにヒーローなんだけど、シオンの中ではそういう存在なのか。

そして何気にタックだけ出て来なかったんですが、それってどう解釈すれば?(汗)