タイムレンジャー35話36話感想: 滝沢直人の可愛げと、ようやくカップル成立
■35話
直人が同じ一日を繰り返す事に怯えて狼狽える回。
いつも強気な分、絶対に弱味を見せたくなかったろう竜也にも泣きそうな声で「行くな!」と縋ったり「勝てない」みたいな弱音を吐くのが新鮮。
結局、同じ1日を繰り返した原因はVコマンダーに取り付けたデータ収集用の装置の不具合って事で良いのかな?
小児病棟で明日の手術を嫌がるタイジは、タイムレンジャー5人が変身してわざわざ励ましに来たという大盤振る舞いにもかかわらず、タイムファイヤーじゃなきゃ厭だと言う筋金入りのファン。
大人気だな。作品の世界でも後発の追加戦士は人気なのか。もっとも男の子的にはあの強くてかっこいいVレックスを操れるってのはやっぱりポイント高いんだろな。
そんな5人めがけて小児病棟の子供達が来襲。OPのテロップが「病院のよいこたち」ってなってたのじわじわくる。でもあれは「よいこ」というにはちょっと凶暴すぎませんか?(汗)?
襲われた5人の方は、大家族で恐らく小さな弟妹の扱いに慣れてる感じのドモン(そういえばEDでも遊園地で子供達に溶け込んでいた)、子供達に同列に扱われてポカポカ叩かれ「やめて下さい」のシオンなど、各自キャラが出てる。何気に一番心がこもってないのが雑に手を揺さぶってるだけのユウリ(笑)。
同じ1日を、ストーリー上は3回繰り返してる直人。検査場面(足長すぎ!)から始まって竜也と一緒に病院に行って、その後怪人がハッキングしてる船着場の小屋に行く流れはどう転んでも同じ。
けど、直人の気付き具合によって台詞や動きは変わってくるのが面白い。3回とも違う扱われ方だけど結局海に投げ込まれるキューピー人形がその象徴でちょっと不気味。
1回目は竜也も直人もただの老人と思った怪人の人間体に、2回目は直人だけ銃を向け竜也は慌てるという対応の違い。3回目は直人は小屋に入りたがらず竜也だけが入って吹っ飛ばされる、と細かく変えてる。
なまじ記憶があるせいで何度挑んでも勝てないと戦意喪失しかける直人。気持ちはわかる。あれは泣きたくなるだろな。
でも、なんだか状況はよく分からないものの立ち向かって打開しようとする竜也の姿を見て立ち直る。
竜也は「自分の明日ぐらい変えようぜ」な人だから、この手の局面でのメンタルは最強なのかもな。まあ竜也にとってはどれも初めて体験する戦闘でしかないんだけど。
「お前みたいな能天気な奴に俺の運命どうこう言われたくない」
っていつもの威勢と憎まれ口を取り戻した直人。
気が付くとしれっと自然にタイムレンジャーに混じって立っているのが少し感慨深い。初めてかな?
ロボ戦も、倒した後にしれっと両脇にタイムロボとシャドウで真ん中に並んでいるし。
ラスト、手術に向かうタイジをタイムファイヤー姿で励ます直人を見て竜也達もちょっとほっこり。結構距離が縮まってきたと見て良いの?まだ仲間とまでは行かないんだろうけど。
もっとも直人は竜也に借りを作りたくない人だから、ファンの男の子を勇気付けることでとっとと返しただけの可能性もありそう。
一方竜也は入院中の子供を元気付けるためなら直人に笑顔でスムーズに土下座出来るというキャラの違いが鮮明。
「やめて・・・やめて下さい・・・助けてえ(泣)」
と「病院のよいこたち」に襲われて一転、情けない声が出る直人がかわいい(笑)。子供慣れしてなさそう。
やめて下さいって、子供人気は「力」のうちには入らないんだろうか?
キャラとしては対極にいそうなシオンと、子供に襲われた時の台詞が同じなのがちょっとなんか良い。
■36話
取引の最中に金と商品(爆弾)を奪われて、ロンダーズと一緒に行方を追ういかにもその筋の人って感じの長身強面のおっさん。
便利屋として頼まれてその金と商品を運ぶアヤセとドモンを見て、このおっさんが「あいつら・・・!」と憎々しげに言うのは違和感ないけど、実は変装した直人だって知るとまた別の苛立ちが伝わってくる(笑)。余計な首突っ込んで来やがって、みたいな。
追われて逃げるドモン達が倒したビール瓶ケース?に躓いてすってんころり転がったり、ゴミ袋の山に飛び込んでもがいて悪態ついてるおっさんも、あれ実は滝沢直人なんだよなって置き換えてイメージするとなかなか味わいがある。
そしてあんな偽ネコの鳴き声に騙されたのも実は直人なんだと思うと私の頭の中で彼が一気にポンコツ化していく(笑)。
前回アベルはずっとユウリの側にいられる今の環境の方が幸せかもって書いたけど前言撤回。
身動き出来ない状態で、ホットケーキが「上手く出来たね」だのなんだのユウリと竜也のあんなバカップルの会話聞かされたら気が狂うかも(汗)。
他の仲間が帰ってきたら慌てて距離を空ける竜也とユウリはもう自然にカップル成立している感じ。
ちなみにあれを黙って見て聞いていたのかタック(汗)?
ホナミちゃんの頭、ゴーカイシルバーみたいなバンダナ?スカーフ?の海賊巻は髪が伸びて来たのでまとめるためだろうか?垂れ下がっている部分がやけに長くて気になる。走ったらどっかひっかからないのかな?
でも仕事ぶりは相変わらず危険を危険と思わない。警察に危ないからと制止されたところにガンガン入ってって、またしても保護しなきゃならない対象に。
そこはいかがなものかと思うけど、もしかしたらドモンはそんな猪突猛進な姿勢も合わせて好きになっちゃったのかもと思った。
好み的には色香むんむんの結婚詐欺にころっと落ちたり曲線美がどうのとか言ってたドモンが、かなり毛色の違うホナミちゃんにあれだけマジになるのは、彼女がどこまでも真っ直ぐひたむきに向かってくるからなのかなと。
一方アヤセは車に乗ってなくてもいろいろ受難だった。ドモンからパスケースの写真見せられて「あっちゃ~」って感じの顔が良い。悪い予感は当たってたのかよ、みたいな。
運んでいたのが爆弾だと知って自分が犠牲になって爆弾を運ぼうとするドモンに、「森山ホナミを頼むってか?」「本気になるかもな。嫌いなタイプじゃないし」と偽悪的に煽る。
現場に来たホナミちゃんに再会すると、いきなり抱きしめにかかる(おい)。
嫌いなタイプじゃないって言うけど特に好きなタイプにも見えないんだけど?わざといちゃついてドモンの嫉妬=本心を引きだそうとしたのかな?
とっさに爆弾から庇ってくれた時の感じで、ホナミちゃんはタイムイエローがドモンだと気付いた。やっとだよ。良かった。
この時点でパスケースに写真を入れていたアヤセの事は頭から吹っ飛んでる感じがなんか清々しい。
アヤセの言う通り、ホナミちゃんはタイムイエローを好きだったんで、変身してる人間の見かけなんか関係なかったんだね。
でもパスケースは落としたら拾わずに放置して歩き去るのはどうかと思うの。
いろいろ振り回されて気を使って終わったアヤセがちょっと気の毒。
でも本人は収まるところに収まって良かったと満足げ。これまでドモンにはきつめに当たってたけど、やっぱり優しい。
今回滝沢直人は変身もロボもなし?と思ったら次回がっつり来るみたい。