キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

タイムレンジャー19話20話感想: 帰るべき世界が知らない世界に変わっているかもしれない怖さ

■19話

冒頭、ギエンの勧めで高級ビーチリゾートにバカンスに行くドルネロさんとリラが可愛い。何処へ行ったんだろう。遅れちゃうって何に?まさか人間の交通機関利用するの?

おいしい物を食べる、服や宝石で着飾る、休暇を満喫する。凄く俗っぽいけど、楽しむ時はちゃんと楽しみたい人達なんだな。そこを繰り返し描写する事で、そういうものに一切興味を持たず、破壊と殺戮だけに楽しみを見出すギエンとの亀裂?みたいなものがちょっとずつちょっとずつ広がって来ているのを感じさせているのかも。

 

21世紀にいるタイムレンジャーと、31世紀の時間保護局との距離。

いつもは怪人が巨大化した時にロボを呼べば必ず来てくれていた。でも今回はなかなか来ない。

千年先でロボの送り手達に何が起こっているのか、何を考えているのか分からないし知る術もない状況でこれはキツいなと思った。特に未来から送り込まれた4人には、放り出され取り残された心細さを改めて突きつけられたんじゃなかろうか。

この時代で頼れるのは相変わらず竜也ひとりっていうのもよく考えたら危うい。

竜也が人一倍世話好きなんで助かってる感じ。冒頭で弁当が少ないと文句を言ったドモンにアヤセが自分のをやろうとすると、前回のアヤセを念頭においてか

「ダメ!アヤセはしっかり食う。ドモンはそれで我慢。お前最近太ったぞ」

が小気味よい。

仕切ってる仕切ってる。でも上から目線とかじゃなくてお母さんみたい。ちょっとジュウオウジャーの大和くん味がある。

 

研究所が作っていたドリル付き戦車?はギエンが繰り出した破壊ロボの前にあっさり破壊された。

裏で援助していたのは浅見財閥。竜也の父だった。ロンダースに暴れられると経済活動にも影響が出るっていうのは言われて見ればもっとも。でもこれで終わりではないということは、彼も本筋にガッツリ絡んでくるのか。

焦らして焦らしてやっと現れたのは新ロボ「タイムシャドウ」。登場すると日食?が起こって夜になる。送ってきたのは竜也と同じ顔を持つリュウヤ?

 

時空が歪んで5人がそれぞれもう一人の自分と遭遇するとかいろいろ不穏。今回のギエンの破壊活動の影響らしいけど、考えてみれば21世紀にいるはずのなかったロンダーズの破壊活動が歴史に刻まれたり、死ぬ予定ではなかった人が死んだりすれば影響が出て当たり前か。

 

 

■20話

タイムシャドウの完成時期が予定より10年も早まっているなど、歴史が変わっている可能性を口にするタック。

歴史を変えない為に送り込まれて戦ってきた未来人達からすれば動揺は当然。戻ってみたら自分の生きてきた世界と変わってしまっている可能性が出てきたんだから。

ただ一人アヤセの死病を知る竜也は「歴史が変わった方が良い事もあるんじゃ?」みたいな希望を口にするけど、それを知らないドモンには部外者である現代人のお気楽発言にしか受け取れず険悪に。このすれ違いが切なかったなあ。

この場面、ジュウオウジャー10話での、やはり追い詰められた状況での、大和とジューランドに帰れないレオ達との亀裂を思い出した。

 

前回に続くドルネロの不在中に、ギエンが解凍したのは筋金入りの殺人狂怪人。TVリポーターごとヘリ爆破とか、運転手を映した車に手榴弾投げ入れて爆発とか足元に転がった人々とか、どう考えてもハッキリ大量に殺されていて怖い。

そんで強い。歯が立たなくて取るに足らない雑魚扱いされてしまうタイムレンジャー達。

絶望と無力感に襲われても無理ないよ。バックアップ体制は心許ない、こうしている間にも帰りたい未来はどんどん自分の知らない世界に変えられてるかもしれない。

遥か千年先にしかいなくて、こっちの事を見ているかもしれないけど何を考えているかわからない、自分たちを見殺しにするかもしれない遠い31世紀の時間保護局の誰かに感情をぶつけて取り乱すドモン、無理もないよなあ。

でもそこで情に押し流されずビンタ出来るのがユウリの強み。

そこから一人一人、自分なりの思いでもう一度立ち向かっていくの、最初に走り出すのがアヤセなのが良いし、納得。次に時間警察の使命感を打ち出すユウリ、みんなでやるタイムレンジャーが大好きなシオン。

ドモンと冒頭で彼に当たられた竜也が最後に残るのが良い。ほっぺぷにゅに、ああ良いレッドだなと思った。こんな場面でも大らかそうな下手するとお気楽そうな笑顔に安心感がある。

 

どんなに不安でもめちゃめちゃやられても目の前で襲われているのをほっとおけない、見ていられないんだ

というのが竜也が見る考え方バラバラの5人の共通点。

 

一番動揺して足手まとい気味だったドモンが仲間達の姿や竜也の言葉に奮起して駆け付け皆のピンチを救う。

だよね。挽回にはこれくらいの活躍が必要だよねとちょっと誰かさんをを思い浮かべた。

 

出かける前に釘を刺しておいたのに思いっきり勝手な事をしたギエンにドルネロの鉄槌。怒るとやっぱり怖いな。さすがにボスだ。ギエンは表面上殊勝に謝っても全然反省してなくてこっちも不穏。なんだけどリラが日焼けしすぎてドリフのコントみたいで笑ってしまう。

トゥモローリサーチではシオンが奮発してすき焼きを皆でわいわい囲んで、続く。

かつてない大ピンチから皆の心が一つになって絆を深める回って10話~12話の1クール締めに来るイメージがあるから、20話は結構遅めだと思った。というかもう20話なのか。