キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト: ファイナルライブツアー(FLT)第2部(雑感)

第1部と同じくDVD視聴。

もしかして歓声とかはボリュームを抑えて編集していたのかもだけど、終始盛り上がって楽しく幸せそうな雰囲気は画面からも伝わってきた。

私は遠出して日帰り強行になるFLTはもともと行く考えはなかったんだけど、今回はそれを後悔してあの場にいたかったと思ったり、でも行ったら行ったで気持ちがいろいろ乱れて大変だったかもと思ったり。

第2部と、特典映像のトークショー集から、印象に残ったり考えたりした事などをとりとめなく。といっても私は頭の中が「ノエルのスピンオフ」で凝り固まっているので、後半はどうしてもそっちの話になってしまってる。

 

■ダブルレオタード

話の流れからまた音楽付きでエアロビ踊ってた(笑)しかも途中からは全員で。

エアロビ、レオタードって何が凄いかって、いやいろいろ凄いんだけど、それまで魁利圭一郎はダブルレッド、初美花つかさはダブルヒロインてコンビ名があったのに対して、透真咲也は各戦隊の2号同士ではあるものの特に絡みも多くなかったのが、あの1話だけでコンビとしての強烈なインパクトを見た人の意識に焼き付けてしまったこと。

私も前回一部のあらすじを書く時に「レオタードコンビ」とか使わせて貰った。巷では「ダブルレオタード」とも言われてたりして、ダブルレッドやダブルヒロインとの並びはそっちの方が収まりが良いかな?

ネタとしてももはや鉄板で、こういうイベントで触れずに終わったら勿体ないくらい、ルパパトを代表するものになってる。これがあるとないとでは、ルパパトのバラエティ要素の彩りも随分違って見えるんでは?と思ったりした。

 

■即興の寸劇

パトレンチームの結束力と結木さんの瞬発力統率力展開力にビビった。

設定聞いてすぐに講義開始。

圭一郎が講師でそれっぽく咲也つかさに質問。

つかさが答えにちょっと詰まったかなと思ったら、それを見てすぐに避難訓練のアナウンスを発して切り替え。

訓練とは言え真剣に取り組む切迫感も演出しつつ咲也を「トロトロするな」と突き飛ばして「事件」を起こし、見てる側をハッとさせて一気に引き込む。

すかさずアイコンタクトでつかさに咲也の女体化を確認させて二人の台詞消化。

それに自分の台詞を強引にでも被せることで台詞全クリアに笑いとまとまりと勢いをプラス。

その後も声を張り上げつつダッシュで駈け去る事で最後までダレずにフィニッシュ。

圭一郎っていうキャラあってこそだけど、それを完全に理解して使いこなしてる。

 

比べるとルパンチームはさすがにあそこまで仕切って引っ張る人はいないぶんグダってる(笑)。

パトレンチームのような切迫感が差し込まれることもなくて終始ゆるゆる進む。

途中でごにょごにょ相談もしたりして締まらない感じ(笑)。

まあ急に台詞と設定振られたら普通はそうなるよなあ。

でもそこも味わいで、こちらはこちらで見ていてほのぼのして楽しかった。

より役者さん達の素が見えたというか。

 

改めて、圭一郎ってこういう場では、お腹に思い切り力入れて台詞言うだけでもグダグダになるのを免れるし、使い方次第で感動も笑いも取れるからホント狡い。

 

■キャラソン

ノエルとダブルレッド。三者三様。

マイク持って歌いながらバク転バク宙とか「人外」の技を見せつけるノエル。一見明るい曲調に高めで澄んだ声質が合ってるけど歌詞は一旦立ち止まって考え出すと物哀しい。いつまで「あの場所が全て」なんだろう。

魁利は歌の内容が屈折した少年で、やっぱり役者さんの甘めの声質が合ってる。ルパンレッド(変身後)の魅力ってスーツアクターさんの演技はもちろんだけど、役者さんの、少年ぽさを残した声の演技が「少年が未知の脅威に立ち向かう冒険物語」って雰囲気を出していたのも私には凄く好みでワクワクさせてもらった。勝ち気で斜に構えてるけど一皮向けば脆い不安定さが滲み出ていたところも。

圭一郎は対象的に濁点多めの低音でガンガン押すし、会場全体使って巻き込んで盛り上げるのはさすが。

曲順も良く考えられてるな。

 

(ここからはいつもの)

■願いは叶えたいけど

「自分の役に一言」とのお題に元木さんが

「ノエルの願いは全然叶っていないので叶えてあげたいけど、叶えるとルパパトが終わっちゃうから複雑」

みたいな事を言っていて、ネットでFLT千秋楽レポのこのくだりを見かけた時に、凄くもどかしい気持ちになったのを思い出した。

その時に思った事を、別の記事でも書いたけど繰り返させてもらうと、そもそも戦隊は、最終回に目的を達成した後でチームを解散したり、中には変身機能を失うか返上したりすることもあるけど、翌年の戦隊とvsする時は何だかんだ理屈を付けて再結成してきた。ず~っと。

過去の戦隊はずっとそうしてVSを続けてきたんだから、願いが叶ってもまた別の理由で続けることは普通に可能のはず。

むしろそれが戦隊の嗜みでは?と思っちゃうんだよね。

だから、ノエルは幸せになって良いし、役者さんも遠慮なくそれを望んで良いと思う。

あったらいいな程度のないものねだりならともかく、望まずにはいられない、望むのが当たり前な終わり方だったと思うから。

濱さんも、透真にかけたい言葉の1つとして「アルセーヌ取り戻そうぜ」って言ってくれたのは嬉しかった。

 

MCの松本寛也さんは

「その先をずっと、あなた方のストーリーを思い描ける幸せってのはなかなかないからね」

ってポジティブに仰ったけど、ごめん、少なくとも今の私にはそれは幸せより、きちんと描いて貰えずに終わった痛みの方を、より強く感じてしまう。

 

■花束贈呈

香村さんが元木さんに花束渡すのを見て、この時何を思っていたのかなと気になったりした。

感謝はもちろんあると思う。その演技にはかなり助けられたとコメントしていたし。

じゃあ、その役者さんがわりと切実に見えるレベルでコレクションを集めきった末の願いの結末を望んでいる事、この舞台の上でもついさっきそれを口にしていた事についてはどう思ってるのかなって。

宇都宮Pも、本当にもう、誰が何と言おうと何を望もうとルパパトはこのままで終わりって思っているのかな。

 

■やっぱりちゃんと終わらせて

役者さん達の最後の挨拶はみんな、ルパパトを卒業する感慨の涙と全方面への感謝とこれから自分が進む未来への希望や決意に満ちていて、既に新しい仕事に踏み出していることが髪型からも伺い知れる人もいたりした。

それを見ながら、ノエルのスピンオフをしつこく願っている私はなんだか取り残されているような、前に進もうとする若い人達の妨げになっているような気持ちにもなって、ちょっとキツかったな。

だけど、やっぱり終わってないでしょ?コレクションを集める物語としては未完だし、前回書いたとおり警察とノエルの関係も凄くあやふやなままだとしか思えないんだよ。

だからちゃんと終わらせて欲しいし描写して欲しい。

そう思ってしまう。

それに例えば仮面ライダーなら、終了後にスピンオフをするのは鎧武以降は規定路線なんだから、戦隊でそれを望んだって良いよね?って自分に言い訳してみたりして。