キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト: 追加戦士の季節にまた最終回を悲しむ

早いもので、気が付くと戦隊は毎年恒例の追加戦士の季節。

去年の今頃の私はこんな感じだったかな。

 

高尾ノエル・・・見た感じはあんまりピンとこないかな?

それより快盗と警察両方なんてちゃんと描けるの?バランス大丈夫?

ジュウオウのみっちゃんといいなんで香村戦隊の追加戦士はどいつもこいつも扱い難しそうで心臓に悪そうな奴ばっかなの?

 

と凄い心配してたな。それまでのルパパトのバランスは凄く好きだったし。

でもそんな過去の私に言いたいよ。

 

お前そんなこと言ってても3週目にはとっととハマってるからな?

もうすぐ始めるツイッターもブログもこの人への好奇心や考察欲が背中を押したところあるし、1年後つまり最終回から5ヶ月になるってのに未だにどっちもノエル中心で成仏出来ずにいるんだよ。

まあこれから色々と大変な思いをするしなんなら今現在もしてるから覚悟しときな。

 

ホント、こんな今みたいな未来は想像していなかったな(汗)。

 

■燻り続けて

埋み火

炉や火鉢などの灰にうずめた炭火

(コトバンク デジタル大辞泉)

 

昔、奥州藤原氏を描いた「炎立つ」ってタイトルの大河ドラマがあった。三部作で、その第一部のタイトルが「北の埋み火」。

奥州藤原氏の勃興を炎に見立てたとしたら、その前段、前九年の役で斃れた男を灰の中の炭火に例えたのがとても印象的で、それを何でかたまたま思い出した。

 

ふだんは外から見えなくても内では静かに燃え続けていて、火箸でかき回されたり何かの拍子に新しい空気が吹き込まれたりすると、赤々と発火するんだよね。

終盤のノエルの扱いや最終回について持ち続けている気持ちはずっとこんな状態なのかも思う。

いや、ちょっと比喩が格好良すぎるか。実際はいいとこ地縛霊。

 

まあでも、このブログでも今まで思うところをかなり吐き出してきたつもりだったけど、火が消えたわけじゃないから時間が経って気が付くとまたいろいろ溜まって熱が籠もってきてる。

だからこの記事では、またみっともなくても吐き出させて欲しい。

 

■快盗達も同じ状況だったら

最終回終了後、ノエルの願いが盛大にぶん投げられて呆然としていた私は、ネットの絶賛の嵐の中で疎外感に一生懸命耐えていたっけ。

 

最高の最終回!

綺麗に終わった!

VS続行サイコー!

ありがとうルパパト!

 

確かに、前にも書いたけど快盗達の終わり方としては最高だったと思う。だけど今、時々思うのは、快盗達もノエルと同じ状況で終わっていたらどうだったかなと言うこと。

最終回のノエルの状況を快盗達に置き換えると

 

大事な人達はとっくに化けの皮にされていて、コレクションを全部集めて生き返らせるしか取り戻す方法はない。

ギャングラーのコレクションは全部集め終わって残すは警察の装備のみ。

警察の装備をかけて両戦隊のバトルが始まって、VSは続くよどこまでも。

で完。

 

この終わり方でも最高の最終回!綺麗に終わった!って絶賛の嵐になっていたかな?

ならないから、そうしなかったんじゃないの?

じゃあなんでノエルだけはこんな形で終わって良かったの?

快盗達とノエルは何が違うの?

 

アルセーヌはとっくに死んでるから蘇生しなくて良いよねってこと?

ノエルやアルセーヌは人間じゃないから?

キャラである前にVSに必要な舞台装置だから永遠にそのままでいて欲しい?

パトレンにさんざん不誠実を繰り返したから自業自得?

取り戻さなくても良いと思わせるためにノエルはそんな風に描かれてきたの?

もしそんな線引きがあったのなら悲しいね。

 

■取り返したい大事な人の描写の差

魁利達の大事な人達はただの記号じゃなくて、

どんなキャラで

どんな風に話し

どんな風に接してたか

を短くてもきっちり見せて、視てる側にも彼らへの愛着とだから命がけで取り戻したいんだっていう説得力を持たせてた。

私はそれを凄く良いな、さすがだなと思っていたけど、アルセーヌにはそれがなかったんだよね。

ずっと謎として終盤まで引っ張り過ぎたせいもあるけど、そもそも演じていたのも俳優じゃなくてスーツアクターの変装だし、劇中でノエルとのきちんとしたドラマを演じさせるつもりなんてこれっぽっちもなかったのかもしれない。

最終回までに取り戻せた人達と取り戻せなかった人の扱いの差という形で、ノエルと快盗達との違いをここでも突きつけられた気がする。

 

でも、制作側の意図がそうだからってこっちまで、VS継続のためこのまま永遠に放置でいいとか考えられないからね。

大事な人を取り戻したい気持ちはノエルも魁利達と同じはずだし、幸せになって欲しいと応援したいこっちの気持ちも同じなんだよ。

もし最終回で快盗達の大事な人が戻らないままで10yearsでもまだ取り戻すために快盗やってたら辛くない?

ノエルなら良いの?

 

■そのVS続行は美しいの?

こないだ仮面ライダージオウのカブト編で見た矢車さんは、もしかしたら亡くした大事な人を10年以上追い求める姿が似合ってしまうのかもしれない。

だけど、ノエルさんは絶対に似合わなくて見ていられないし想像するだけでキツいと思うよ。

35過ぎても延々と、恩人であるだけでなくきっと親代わりでもあるアルセーヌを生き返らせようと追い求め、その長い時間ずっと快盗達を拘束し続けるのって。

しかもこのまま行くと、リュウソウVSで、マスター達を失いながら取り戻そうとは思わずに平和の為に戦うリュウソウジャーと共闘するんだよね?そんな彼等との対比が今から気が重い。

 

VSにも永遠に続くのが美しく楽しいタイプと、そうではなく時が経つほどキツく色あせてしまうタイプがあるんじゃないかな?

私はノエルの願いを踏み台にした今の形のVSは後者だと思うよ。

 

だから公式さんは本当に早めにカタをつけてノエルを幸せな形で解放して欲しい。

何度でも言うけどエピソードノエルのスピンオフで。

 

そもそも戦隊は、最終回に目的を達成した後でチームを解散したり、中には変身機能を失ったり返上したりすることもあるけど、翌年の戦隊とvsする時は何だかんだ理屈を付けて再結成してきた。

過去の戦隊はずっとそうしてVSを続けてきたんだから、願いが叶ってもまた別の理由で続けることは普通に可能のはず。

それが戦隊の嗜みでは?と思っちゃうんだよね。