キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト: (ネタバレあり)ブルーレイ4オリジナルCDドラマ「絶対妄想デスティニー」感想

これまでブルーレイ特典のCDドラマは取り上げて来なかったんだけど、酷すぎて(褒め言葉)スルーできなかった。30分間笑いっ放し。

 

■学生服on変身スーツ(+マント?)

人気がありすぎて品切れ状態の少女漫画「絶対妄想デスティニー」の最新巻を、隠れファンのつかさがジュレで隣のテーブルにいた女子から入手(「あげちゃっていいの?」ってことは貰った?)したことから、妄想の世界で狂気の学園ラブコメが繰り広げられる。

つかさが転校先の学園でそこの生徒であるルパパトメンズ5人全員にモテまくり、運命の出会いだと猛アプローチを受けるというイケメンパラダイス的展開。

実は作者がギャングラーで、読んだ人を漫画の中という妄想の世界に引き込んでいた。

漫画を読んだつかさ本人だけでなく他の6人も同様に巻き込まれてしまうってどんな仕組みなんだろう(汗)。

 

公式が最大手というルパパトでさんざん見かけた言葉を改めて思い出すけど、思い浮かべる絵面が斜め上過ぎる。恐ろしい。

何が恐ろしいってこれ、全員変身前じゃなくて変身後の姿に学生服着て繰り広げられてるという(怖)。

 

1回目に聞いた時は最初のつかさの「なぜ私まで変身してセーラー服を来ているんだ?」を聞き逃しちゃったもんだから、なんで「3号さん」とか「レッドくん」とか変身後の呼び方なんだろうくらいにしか思ってなくて。圭一郎がつかさに「その鮮やかなピンク色の肌」みたいな事言った時も「つかさの肌ってそんなにピンクだっけ?」と思ったくらい変身後なんだっていう発想がなかった(汗)。

初美花が「変身してその上に学生服」って言った時に、やっと状況が把握できて絵面を想像して「うわあぁ」って。

ちなみに快盗組は学生服の上からマント羽織ってるよね?そっちで脳内変換した。昭和の少年漫画で本宮ひろしあたりが描いていそうな(汗)

 

■時系列

洗脳の解けた咲也が「初美花ちゃんがここにいなくて良かった」って言って、初美花が「いるけど・・・」って思う。

→快盗の正体がバレる前だね。しかもその後に「まあどうでも良い」みたいな事も言ってるから、39話で相談するより前かな?

最終回が収録された巻だと最終回後の可能性もあるから、ここで分かったのは個人的に良かったと思う。

 

■タイプの違うイケメン達

戦隊メンバーってキャラ分けがしっかりしてるから、こういう学園パロディがハマるな~と改めて思った。綺麗にタイプが分かれてるもんだなと。

ただどいつもこいつも例外なく勝手に運命感じてぐいぐい来るところは一緒。そこは正直ウザい(笑)。

ただし透真のあれはキャラタイプだけで片付けてはいけない何かを感じるけど(汗)

 

<咲也>

サッカー部のエースで勢い余ってすぐ窓ガラスを割ってしまう熱血爽やか系の後輩くん。ぐいぐい来るウザさを除けばまっすぐ素直に慕ってくる子犬タイプで普通にいそうな感じ。

その分、他と比べてインパクトに欠けるかも。いや本来咲也には咲也の狂気があるはずなんだけど。

 

<魁利>

悪い噂のある不良系で斜に構えた感じの後輩くん。つかさが唯一自分からクリームパンの可愛さを語るっていうアクションを起こしたのも、魁利がグッと来ちゃうきっかけになったかも。悪ぶってるやんちゃな感じと滲み出るナイーブさの混ざり具合が刺さる人は刺さりそう。一番本編のキャラに近くてこちらもわりとオーソドックス。

 

ここまでは聴いててクスクス笑えるくらいで済んだ。

でもその後に来たノエル→透真のコンボの破壊力に、圭一郎の不意打ちでもうダメ(笑)

 

<圭一郎>

規律に厳しい生徒会長で恋なんかしたことなさそうなガチガチの堅物。初めて?の急に降ってきた恋に狼狽えまくりながらもぐいぐいアプローチ。下駄箱に入れた手紙の文面「放課後校舎裏まで来られたし」って果たし状かよ。古風な言い回しが彼らしいけど。そこに不意打ちで「君を愛してしまったらしい」って甘くエコーかけられるから腹筋死んだ。

 

<ノエル>

歯の浮くような台詞を次から次へと並べる軽薄気障野郎。本編より気障っぷり5割増し。「罪な男だからね。きら~ん♪」て自分で効果音つけるな(笑)

頭の中にちびまる子ちゃんの花輪くん残念バージョンと黒執事のドルイットこしゃくが入れ替わり立ち替わり浮かんできて、むず痒くて笑いが止まらず(汗)。

そして弱い(涙)。怒りに震える透真にボコられて逃げる(ピューって効果音付き)。

洗脳が解けた後、一人だけ精神的ダメージを受けずに状況を把握しようとしてるの、良く言えば前向きで切り替え早い。そのためにシチュエーションによってはいろいろ言われちゃったりもしたけど、今回はとっても良かった(笑)。

でも本編だと他人の恋は率先して手助けしても、自分自身が恋するなんて考えたりしない可能性もあるかなと思うと複雑。

 

<透真>

ひたすら重い。重過ぎる。ノエルの軽薄さからのギャップが凄まじい。

他が車種は違えど乗用車やレーシングカーの範疇(圭一郎はクラウンあたりに若葉マーク付けてる感じもするけど)で突っ走っている中、一人だけ装甲車で殺意満々乗り込んで来てる感じ。

あの低音イケボでひたすら超どシリアスに愛をまくし立て、タキシード、入籍、結婚式、ハネムーンとどんどんエスカレートしていくから笑い死ぬかと思った。透真関連で一番笑ったかも。

ギャングラーに操られた後、いろんな意味でダメージが一番大きいのはいつもこの人(哀)。彩さん一筋だもんね。

 

<初美花>

転校初日のつかさをフォローする親切で気の良いクラスメイト役。だから唯一まともで被害?は少なめ。その分大人しい扱いだけど、魁利とつかさのやりとりを見て「フラグが立った音がする・・・」とかツッコミが地味に良い味出してたと思う。

 

■つかさ

今回の主人公。誰が見ても凄い美人だし優しさも思いやりもあるから

「つかさ先輩って本編でそんな扱い一切受けてないけど、本来これくらいモテたって良いくらいの逸材だよね」

と思えたりする一方、凜々しくて誰の目にも恋に迷う要素がちらとも見えないせいか、こんな展開でも変にベタついたり媚びたりした感じがなくてひたすら笑える。

 

現実と非現実の切り替えがシビアな人だなと改めて思う。

漫画を読んで「現実じゃないからこそ素晴らしい」って目一杯ときめく。

だけどそれが自分に実際に降りかかると全くときめかずに戸惑い違和感を覚える。

そしていち早く洗脳から醒めて「妄想は妄想のままだから良い」「現実と妄想を混同させたらそれはもう犯罪なんだよっ」って啖呵を切る。

 

プライベートでは、というか根っこでは作り物(非現実)のお化けを怖がって、ヘタレ系の可愛いぬいぐるみが好きで、少女漫画にときめいてるっていうヤワさを持ちながら、自分が出向いて戦ってる外の現実の世界にそれは持ち込まない持ち込ませない、みたいな。

仕事中に見かけたぬいぐるみや子供になった魁利達への反応を見ると、実はそういうのに人一倍弱いからこそより厳しく自分を律しようとしてるのかもだけど。

ラストが本当に忘れたくて困ってる感じで可愛い。

 

こういうのを視ると、いや聴くとルパパトはまだまだいろんなエピソード作れるんだな、見たいなあと思う。Gロッソ素顔公演でも思ったけど、今度は正体がバレた後の日常の交流も。

で、そのためにもと、また気持ちはやり残したエピソードノエルのスピンオフに向かう、の繰り返し。