ルパパト40話感想: ノエルは器用、ただし自分のこと以外
ここのところ、ルパパト放送日のTwitter界隈が楽しいな。
35話は「コグレさん」がトレンド1位。
「強制帰宅ビーム」は37話本編だけでなく36話予告だけでもトレンド入り。
前回39話は「エビフライ」がトレンド入り。
今回40話は「キツツキ」がトレンド1位に加えなぜか「レオタード」もトレンド入り。
放送後に鳥羽水族館公式がニチアサのタグを付けてジュゴンとマナティーの違いを解説。
各所で盛り上がってるなと思う。特にキツツキはかなり盛り上がって目を引いたようなので興味を引かれて視る人がもっと増えると良いんだけど。
透真と初美花の心配のきっかけは最近の魁利のサボりなのに対し、魁利が思い浮かべたのがそれより前からの圭一郎への態度だったのがイマイチ繋がりが悪い感じはした。
ただ、快盗になると決めてから1年半、ずっと部屋は空っぽなままだった魁利が、子犬を拾い面倒を見るためにペットの飼育本に手を伸ばすようになったのは、ザミーゴという果てしないコレクション集めよりずっと近いゴールが見えてきて、快盗に全集中して張り詰めていた気持ちのどこかに他のものに目を向ける変化が生まれたんだろうか?って気もする。これまでだったら子犬が目に入っただろうか?入ったらほっとけなくなりそうな気は確かにするけど。
その気持ちはどこか圭一郎が自分に向けるそれに通じると思ったのかどうか 。
魁利の心の揺れ動きは原因が一つに絞れるものでなく、そういう意味ではまだまだ多感な未成年てことなのかも。
圭一郎への態度は何話か引っ張った割に着地がサブライターのギャグ回なのはちょっと拍子抜けだけど、逆に言うとそれだけこのギャグ回に全力をかけてる感じが「ギャグとシリアスの温度差で風邪をひく」と良く言われるルパパトらしい気もしたり。宇都宮P、こういう振り幅好きだよな~と思う。
今回のノエルさん
「君の態度に何かしら不安を感じていた」とは自分も同じように感じていなければ出てこない言葉だと思う。尾行にもしっかり付き合ってるんだしそれなりに心配してたはずだけどそれは言わない。
魁利を心配している透真初美花のこともよく見て気遣っている。
その上で「うらやましい」と3人との距離を理解し一歩引いた形で受け入れている。
前回ザミーゴを倒して元の生活に戻すと覚悟決めたから余計にかな。
魁利に対しては、まずは透真初美花が最近の魁利を心配してることに気付かせて、ちょっと反省モードになったタイミングを見計らい、原因の一つである圭一郎をパトレンチームごと連れて行って、和解しやすい場を作ろうとしたんじゃないかと思う。
例によって「僕の活躍で怪人を倒したお祝い」って自分をダシにして、魁利と圭一郎の間にいた子犬も抱き去って。別にあの程度の「活躍」なんて取り立てて珍しくもないんだし。
初美花に会えるからニコニコの咲也を除く、圭一郎とつかさの微妙な表情にヒヤッとした。面白いはずないんだよ。また警察には情報流さないで快盗と一緒に倒しちゃったんだから。
それを「一緒に祝え」って強引に連れ出すとか普通は面の皮が厚い自己中としか思われないよ。それは重々承知で、それでもこの機を逃さず圭一郎を魁利の所に連れて行きたかったんだろなと。本当は快盗と警察の親睦深めるのが目的だった自分主催の歓迎会と同じ。
この人はこういう「策略」は器用だけど自分へのフォローだけが皆無なんだよなあ。
ノエル→空っぽの部屋にずるずる居座って引きずり出される
圭一郎→ジュレのフロアにテントを張って突きとばされる
真意を隠すか正面からぶつかるかの違いはあれど、魁利の内面に危うさを感じてほっとけなくなり、何かの力になれればと取ったアプローチ方法がどこか似ているような気もする二人。 ただしその後が違う。
ノエルは快盗達のルールを受け入れその後は距離を保った。
でも、圭一郎はめげずにアプローチを続け、ノエルのお膳立てもあって和解し「友人」としてゲームアプリをgetした。
自分が和解のためにこっそり一役買ってる癖に、ノエルさんは少し圭一郎が腹立たしくもあって、「頭の固いおじちゃん」と言ったり魁利がゲームをインストールしたスマホを取り上げてからかったりしてみたのかなとちょっと思った。
スーパールパンXについて
他人に撃って貰っているとはいえビークル以上に「自分で使っている」感があるなあ。空の上からじゃなく、至近距離だと余計に。
果たしてこの先つかさの「ノエルはなぜ自分で使わないんだ」の疑問に答が出るのか。結構思い入れが強くてあれこれ妄想した分、心配になってきた。なんとか回収して欲しいなあ。