タイムレンジャー13話14話感想: 魂は預かるけど夢は託す

■13話

賭け事に狂って帰ってこない夫を心配した妻からの依頼で、いかがわしいバトルカジノに潜入して連れ戻す事になったトゥモローリサーチの皆さん。スパイ大作戦みたいにそれぞれコスプレ変装して、テンポ良く役割を果たしていくのが格好良かった。

妻が泣きじゃくっているからと｢善意で｣精神安定剤を飲み物に混入して眠らせるシオンと、それを当たり前のように受け止めるユウリ達の感覚は31世紀の時間警察では普通なのか、ちょっと立ち止まって考えると怖いな(笑)。

バトルカジノにファイターとして潜り込み、本気の対戦相手に普通に連戦連勝の竜也が凄い。元々相当の猛者だったってこと？

まあ飛び入り参加OKだし、ベニトの策略で資金が底を尽き戦わされる事になった依頼人の夫みたいなのもいるから出場者は玉石混交なのかもしれない。修行中の山伏みたいなのもいたけどあれはコスプレかな？

最後は夫がイカサマで失った金も取り戻して貰って、奥さんとも再会出来てハッピーエンド。

だけど私はなんか嫌だなあ、家買うためにためた貯金全部注ぎこむ夫って、今回は助かってもまたどこかでやらかしそうで。

あと、トゥモローリサーチの依頼料がいくらかは知らないけど今回の働きは取り戻した札束一つくらいは貰ってもバチは当たらないと思う。いつも金欠気味っぽいし。

■14話

金欠病で熱出して部下に氷水で冷やして貰っているドルネロさん可愛い。

免許取りたて早々にドモンのせいで免停喰らうアヤセが不憫。そんな時に現れたのはレーサー時代のライバルのバロン。

交通事故で重傷負わせた相手の親が有力者で圧縮冷凍されていたのを解凍され、今回リラの宝石強盗の相棒に。でも本当は今はタイムレンジャーやってるアヤセとのカタをつけたかった。

根は悪い奴じゃなかったみたい。勝負の途中でアヤセに強引に車を止められなかったら子供を轢いていたかもって知ったら動揺していたし、アヤセに嫉妬していた事を告白した後は潔く圧縮冷凍を受け入れた。

女好きだけどリラの強欲さに辟易してトンズラとか憎めない。でも｢チェリーに塩をかけて食う食習慣｣ってピンポイント過ぎる(笑)脚本井上さんか。チェリーおいしそうだったから、あんなに残してもったいないと思ってしまった。

バロンを気遣い続けるアヤセが終始格好良かった。デッドヒートの最中、遠くにボールを追って道路に飛び出してきそうな子供を察知して、咄嗟にバロンの車に体当たりして止める。視野の広さや判断力といったレーサーとしての優秀さ、そのためなら自分は負けて良いっていう優先順位の正しさ、他人の命を大事にする気持ちも改めて描かれて。

でも免停で呼び出し喰らった実習で、隣に乗った教官をフロントガラスに激突させたり(ヒビ入ってたよね････)泡吹かせたりしながら現場に駆け付けちゃって、免停解ける日が来るのか、わりと真剣に心配(汗)

そして｢綾瀬 慎之助｣の衝撃(笑)。

古風な偽名だ。まあドモンの｢土門太郎｣もかなりのもんだったけど、そもそもドモンやアヤセは苗字なの名前なの？31世紀はどういう名前の付け方になってるんだろ？

アヤセは友の魂を預かって圧縮冷凍したけど、彼の刑期が明ければまたレーサーに戻って栄光を掴めると信じている。自分はその頃もうこの世にいないだろうから、自分の夢を託してもいるんだね。そんな終わりがちょっと切ない。