キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト39話感想: いろいろと動き出して

 7話「いつもお洒落気合入ってるよね。好きなの?」

8話「きっと友達も巻き込まれたんですよ!可哀想に・・・・・」

 

ろくにまともな会話もしてない一桁話数にして、子供の頃からの夢とそれを封じて快盗をやっている理由という、初美花の重要な2つの核に関わる部分をごくごくあっさり掴んでいる咲也。脈なしと思われた序盤から実は、初美花の人生の大事な局面を支えるポテンシャルは持ってるんだよね。

 そこから少しずつ初美花からの見方が変わる出来事を積み重ねて、今やもう咲也はぼかしながらとはいえ大事な事を相談出来る頼れるお兄さんポジションを獲得してしまっているのかな。 

またそこで的確なアドバイスのできる咲也は、素直でポジティブ故に時に騙されることはあっても本当に大事な場面での優先順位は絶対外さない、国際警察に選ばれるだけの出来る人なんだなと改めて思ったし、そういうキャラを描ける香村さんもこの思考方法を引き出しとして持っているんだと信頼が増した。

咲也はこれが核にあるから尊敬する先輩達に対しても言いなりではなく必要と思えばバンバン意見するし、自分の立場より皆の笑顔を優先できるんだな。但し、これを実践するにはたとえその後相手から避けられても構わず笑顔で話しかけ続けられる、ある意味圭一郎より強靭なメンタルが必要な気もするけどね。

 

一方そのアドバイスを受けた初美花に「ノエルにザミーゴとの因縁を隠す」という方針を覆された透真。ずっと3人の閉じた世界で悩みも焦りも共有しながらいつしか未成年2人の保護者ポジションになり3人で暮らすジュレを家と思ってしまったけど、初美花は外の世界に自分達の問題を相談出来る相手を見つけ、魁利は独りだけでどんどん突っ走り始めて、子供が自分から少しずつ離れていくような感覚に戸惑ってるようにも見える。24歳独身だけど。

  透真の保護者ポジションの色合いが濃くなったように感じたのは28話なんだけど、初美花のパパ来訪で、また彩の父親に怒鳴られた過去を共有したことで、初美花を仲間としてだけじゃなく彩と同様に心配する父親のいる娘でもあると思ったんじゃなかろうかと。

 で、魁利にはコーヒー入れた後の惨状を見て、こいつは俺がついていてやらねばと全く違うベクトルで思ったんではなかろうかと(汗)

 

いよいよザミーゴが本格参戦で、彼の能力が凍らせて消失=殺すのではなく転送させるものだと判明。魁利達の大事な人はその時点では生きていたことになる。

但し、そうなるとザミーゴが何のために?と考えた時に真っ先に頭に浮かぶのが例のザミーゴの化けの皮商売。拉致した人間を材料にしてるんでは?とどうしても考えてしまう。今回もイセロブにわざわざ化けの皮の事を言及させていたし。

 

前回のザミーゴからのビクトリー情報は国際警察の内通者からだとすると、その内通者はただの人間より化けの皮を被ったギャングラーである方が個人的にはしっくりくる。

化けの皮に生前の記憶がついてくる仮面ライダーウィザードのファントム方式なら機密情報を握れる立場の職員を拉致、その皮を被った怪人が成りすまして国際警察に潜入しビークルや金庫の情報を流すことも可能では?

またもしそうなら化けの皮には無差別に攫った人間在庫から怪人が良さそうなのを選ぶ既製品と、入れ替わりを目的として攫う人間を指定した特注品があるかのかも。

その場合、彩と詩穂は攫われた状況から前者で選ばれてなければ冷凍保存のままだけど、人目につかない路地裏で一人ピンポイントで攫われた勝利は後者で出荷済み、しかも買った怪人は兄貴の顔で魁利との思い出を語れる、なんて残酷な状況もありえない話ではないような。

  

 ルパンチームは早々とノエルと信頼関係を築き、コグレとも互いに情が移り始めたけれど、ザミーゴの本格参戦で「コレクションを集めなくても3人が願いを叶えてしまう可能性」が急浮上し、その関係を根本から揺るがすかもしれないことには注目してた。

コレクションを集めきる前に取り戻せたらジュレ組がこれ以上戦う動機はなくなる。

コグレは「予想以上の逸材」に離脱されたくないだろうし、ノエルはもしかしたらコレクション集めは本来ルパン家で自己解決すべきと考えたとしても、そのためにわざわざ海を渡ってきた共闘構想を諦めて、ライモンや実験体より強敵がいると分かっているのに圭一郎達だけで戦わせられるのかと。

ここまでザミーゴを温存したのは、わざわざルパンチームの絆が一通り深まったこのタイミングで爆弾投げ込みたかったのかとも思った。

 

でも、てっきりノエルはザミーゴの話を聞いて葛藤するかと思ったらむしろ吹っ切れて、前のめりになったようにも見える。

ザミーゴの事をコグレには内緒にするということは、やっぱり本来一般人の魁利達を巻き込んだことをよしとしてないよね。

「ここは僕に任せて」が口癖で、自分のせいで初美花が捕まればまず詫び、人知れず拳を震わせ咲也を徹底的にサポートして一緒に救出し、ロボ戦後は2人のその後を見届けるために駆けつけるような奴が、大事な人を餌に一般人をルパン家の危険な尻拭いに巻き込んでる現状を受け入れたのはやむを得ずだったんだろなと。共闘を目指していろいろ覚悟して海を渡ってきたけど、コレクションを全部集めるまで魁利達を戦わせ続けなくて済む道があるのなら迷いなくそちらを選ぶくらいには不本意で辛かったのかなと。

20話で魁利に渡したカードの「会いたかったよ」は単なる社交辞令ではなく、大事な人を取り戻したい共感と、素人が(恐らく)厳しい訓練に耐え華々しく活躍していることへの賞賛と感謝と申し訳なさと、早くサポートに行きたいという焦りがこっそり、でも思い切りぶち込まれた本心だったと思う。

それを踏まえるとノエルの快盗側への偏りも

出自や目的の他に、本来戦う筋合いのない人達を戦わせている負い目から、戦うことが本来の仕事である警察より手厚く助けてあげなければという意識もあっての事かもと理由付けしたくなったり。

 前回「僕は君たちのことが好きだよ」と言いながら今回冒頭ではPCから情報を盗み見たのは、まあこれがあるから前回のイベントは中途半端に留めたのかなとむしろ半分納得したけど、特に快盗の正体を中心に守らなければならない秘密が多く、自分だけ正面から情報を要求も出来ない以上はこのままで行くしかないのかなと。

 ノエルさんやっぱルパンマグナム絶対手に入れられない人だわ。何度チャレンジしても一生かけてもたぶん生まれ変わっても無理。

別に大事な人の幻じゃなくても撃てないものがそこら辺にごろごろしてそう。たぶん保護本能と同情心が強すぎるのと本当はどんな自分の願いのためでも人一倍手段を選びたい選びたかった人なんだろなと。

 

「ノエルが取り戻したい人は誰にやられたんだ?」→飲んだくれのデストラの流れは、やっぱりルパン家襲撃の時の犠牲者の中にいるのでは?と思わせた。

前回ノエルとはデストラは初対面だったしデストラもノエルを「何者でしょう」と言ってたから、ノエルは襲撃に居合せずデストラが敵だと知らないのかな。