キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト44話感想: スパイの正体に化けの皮の秘密に悟の運命にノエルのルパン家の正体とか情報量多すぎ

ノエル達ルパン家の祖先はもともとはギャングラーのいた世界で暮らしていた。

ギャングラーがノエルの祖先達を侵略したのが約千年前。

ドグラニオ様は999歳だから彼の誕生とほぼ同時期に侵略が起こってるのは偶然かな?

ギャングラーの体は金庫が本体。もしかして、祖先達の中の科学者がコレクションを格納して使うための金庫を開発している過程で意思と肉体を持って反旗を翻したとか妄想してみる。

 

偽悟はヒルトップの声の時だけ金庫が光った。ナリズマがコレクションの力で悟の声を出したのはあくまで化けの皮が剥がれた後だけ→化けの皮を被っている間は皮の生前の声をコレクションなしで出せるって理解で良いのかな。悟の他にヒルトップの声も出せないといけない設定だから紛らわしくなってしまっただけで。

同期二人を騙すには声だけでなく口調趣味関係性の把握も必要→生前の記憶も受け継げそう。ただしなりきるにはモチベと緻密さ等適性が必要で、短時間では騙せても長時間ではボロが出る。だから偽悟は圭一郞が違和感を持ち始めたのを感知して唐突に車を出たのかな?わりとそのあたり察しは良さそう。

けど自身は全く興味ない音楽プレーヤー(音楽データなし)を置き忘れたのが仇になった。

 

悟の皮を買ったのがたまたまなら、ザミーゴはナリズマのスパイ適性を見込み格安等の好条件と引き替えに依頼したのかも。いくら姿と声を同じにしても、例えばトカゲイルみたいな奴には絶対に無理だし。

悟を狙った時期は不明だけど、スパイ活動自体は、時系列的には

 

初期装備&グッティ→1話で無事に届く

クレーン&ドリル→4話時点でアルパカ兄弟が所持

ヘリ&バイク→5話でヒルトップが取りに行くが輸送ルートを特定され襲撃

 

なので、パトレン誕生を見て国際警察が自分達に対抗できる装備を開発していると知り、スパイに情報漏洩を指示→クレーン横取り→ヘリバイクの受け渡し方法をヒルトップが取りに行く形に変更→輸送ルート漏洩により襲撃って感じだろうか?

 

殆どのギャングラーが国際警察を侮ってた頃からスパイを使い情報を得ていたザミーゴはあんな気ままそうに見えて相当に抜け目ない切れ者かもしれないな。

 あとザミーゴは、無差別に一度に大勢の人々を凍らせて拉致転送出来るのも怖いけど、成り済ましを目的に特定の人間が標的にされたらまず逃げ切れないのが凄く怖い。

回避力のあるルパンレンジャーでも追加ビークルのブースト頼みなら、国際警察の猛者たる悟だろうが名探偵エルロック・ショルメだろうが為す術がないんだよね。なんなら今からでもザミーゴは、その気になれば国際警察の職員をいくらでも襲い、その化けの皮を被って成りすましたスパイを送り込める。極論すればそれは相手が圭一郞達でも例外ではない。おもちゃを壊したくないから手を出さないだけ。

 

予告を見た時点で悟には何とか助かってほしいと思いながらも、ある程度その死は予想出来てしまっていたけれど、まさか

「知らねえよ。ま、化けの皮になったってことは、死んでんだろ」

で済まされるとは。最悪さが想像以上だった。この軽さが却って酷い。人の命を虫けらほどにも思わない酷薄さ。敵に対抗できる装備のない辛い日々を懸命に戦い、知的で冷静で圭一郞とつかさのクッション役としても心を砕いていたであろう悟が、そんな尊厳を踏みにじられた形で葬られてしまい、死後も体をとことん敵に利用されて。例によって子供にはわからず大人だけダメージを喰らうというのもこのスタッフの得意技。テレビ朝日のHPに死亡と明記されてたので確定(泣)。

 

 「化けの皮は人間から出来ているのか」と顔を伏せて絞り出すような声で言った時の圭一郞は、大事な戦友の悟がそんな酷い事にという衝撃を真正面から受け止めながら、同時にこれまで見てきた化けの皮にされた人達一人一人の奪われた人生と生活、無念にも思いを馳せて、たぶんそれに気付けなかった自分の無力さにも怒ってるね。こんな時でも個人的な怒りだけで心を一杯に出来ない人なんだと思う。

「 お前の為にも必ず事件の真相にたどり着いて見せる」と圭一郞達が悟に誓った空は、東じゃなく西の空で、夜明けじゃなく夕暮れで、だけどちょっとだけ東雲色だよね。誰がなんと言おうとそう思う。

 

圭一郞達が初めてVSビークルを手にした日の朝、咲也はまだつかさに名前もろくに覚えて貰えてなかった。

パトレンジャーという太「陽」は本当に、咲也の着任とほぼ同時に昇ったんだね。そして夜が「明」けて「朝」が来た。

そう思うと、自身は日の出を見る事無く同期2人をその光の中に送り出して去った前任者に与えた「東雲」という名前や運命との対比が残酷なほど鮮烈で、スタッフさんは鬼畜ではないかとも思ったりする。

 

 東雲悟という人は、音楽が好きで甘いものが苦手でいつも相手の言い分も良く聞いて冷静な判断を下せて機転もききそうで、どうも見ていた人達にとっては下手するとパトレン3人よりも報われて欲しい人みたいということぐらいしかわからないので、キツいけどやっぱり円盤買って見てみるわ。東雲悟という人を被害者という記号で終わらせないために。

 

私、たぶん香村さんも悟の扱いはこのまま終わりにはしない方だと勝手に思ってる。

たとえ結果的に生き返らせることは出来なくてもたぶんもう一度は出てくるはず、シビアな展開の中にも救いはあるはずと信じてる。

もう会えないはずの大事な人に特撮ならではの超常現象で会える話って香村さんの得意技だもん。

なんならジュウオウジャーのサイワニオオカミみたいにパトレンの頭の中に住み着いてくれてもいいよ。

圭一郞が順当だけどなんなら咲也の脳内で

「相手の思いに耳を傾ければ見えて来るものもあるだろ。今の初美花ちゃんの態度、もしかして脈ありかもしれないぞ?」

とかでも個人的にはOK。キャラ違ったら申し訳ないけど。

あの三匹が吊されてジューマンパワー盗られた残酷な場面見た時は、まさか彼等がその数話後に操の脳内で「どっちかっていうとアムちゃんかな」「俺はセラ」って大騒ぎするなんて

想像もしなかったもんな。

 

 今回のノエルさん

え~とノエルさん、もう1話分早く来日してればね。

「今は何を言っても無駄なようだね」ってそんな事全然ないから。

少なくとも咲也は余裕で信じる。

 

ノエル「違うんだ!今のは腕が勝手に・・」

咲也「僕の時と同じじゃないですか!」

つかさ「またか」

圭一郞「操っている奴を捜すぞ」

偽悟「え」

 

たぶんこうなる。まあ、逃げた理由はそれだけじゃないだろうけどね。偽悟から操られないよう一定距離は保ちたかったろうし。

偽悟の文字通り化けの皮を剥ぐ時、ノエルさんはそれで完全に濡れ衣を晴らし皆の信頼を取り戻せるのに、凄く辛そうに一度下を向いてそれでもやらなきゃならないと意を決してカードを放った。

圭一郞とつかさの前でそれをしなければならないことが辛かったんだね。その後もずっと圭一郞を気遣ってたし。魁利達の大事な人と一緒に悟も取り戻せたらと考え始めてるんじゃないかとふと思った。

 

ラスト、フランス語で「誓い」を意味するらしいジュレというビストロで、ルパン家の戦士として雇われた魁利達3人がVSチェンジャーを合わせて、そこに後から加わり本当の信頼を得たノエルのXチェンジャーが合わさるシーン。どこか三銃士とダルタニアンみたいだと思った。

 魁利達3人は、今度は心からノエルを仲間と認め、願いは一つと言った。

良かったと思いながら、仮に先にザミーゴから三人を取り戻せたとしてもノエルの望みが叶うまで付き合う気持ちになったということなのか?というのは気になった。まあ化けの皮の正体が分かった今だとそのザミーゴ方面は暗雲が立ちこめて来てしまったので、むしろ救いになるかもだけど。

 

 ノエルが人間でないって情報はまだ快盗側にしか共有されてない。人間でないってわかったら警察にはいられないかもしれないし、魁利達が快盗だという秘密も守る必要がある分快盗よりハードルが高いかな。

ここまで来ると、たぶん全てが明らかになるまでノエルは警察と本当の仲間にはなれないのでは?って気もしてきた。

圭一郞達も魁利達の正体がわかるまでノエルがしてきた事の本当の意味と思いはわからないし。

 つまり警察とノエルの間にはまだ乗り越えなきゃならない壁があるってことだし、ゴーシュもまだノエルを「可愛がってあげる」気満々で「とっても面白い事」はまだ今回で終わりではないのかもってのも不穏。

年明けには、今回みたいな重要回を金子さんにお任せしての香村さんが控えてるのかなと思うとノエルさんの道はまだまだ険しそう。

 

ノエルの正体は、千年前に紛れ込んだ異世界人。私は個人的には追加戦士の比重的にもこのくらいで良いかなと思ってるけど、引っ張った割に拍子抜けって人の気持ちもわかるかな。ならもっと早くやってくれた方が良かったのにって意見も。

時期については後述するとして、ノエル達が人間でない事を隠したり魁利達が一度は拒絶する説得力は、外見が変わらず人間界に来て1000年もたったのであれば、ルパン家の環境的にも不思議な力を発揮する物体を作る能力持ちという、小津一家の魔法のような異能性を打ち出した方がわかりやすかったのでは?という気はする。例えば改造されてないコレクションを魁利達の前で使ってしまうとか。使えるってことなんだよね?祖先達が自分達の使えないものを作るとは思えないから。むしろ使う所を見てみたい。

 

ノエルの取り戻したい人はアルセーヌ・ルパンその人。ギャングラーが襲撃してコレクションを奪われた時に命を落とした。アルセーヌ含むルパン家の人々がVSビークルで対抗したのかはわからない。そもそもルパン家の人々が人間用に改造したVSビークルを使えるのかもわからなくなってきた。人間が使える代わりに自分達が使えなくなるような改造を行うか?って疑問や、デストラは使えたって事実はあるけど。

ルパンマグナム回のノエルさんは、大事なアルセーヌの特別な愛蔵品をどうしても手にしたくて一人で赴き、でもアルセーヌ本人の幻に「私の事はもういい」って言われて、撃つよう迫られて撃てず、その結果目の前でアルセーヌが魁利にマグナムを託してしまったのか。よく自分を抑えられたな。

 「コレクションを全部集めれば願いは叶う」ってのはアルセーヌが100年前にそうしたという伝聞だけでとても心許ない。ノエルさんがこれまで以上に幼く危なっかしく見えてきた。でもグッティみたいな意思を持つコレクションがふらふら飛び回り、超常現象を起こせるコレクションを揃えたお屋敷の閉じた世界に暮らしてきたノエルやコグレさん等ルパン家の人々は、ありえるありえない可能不可能の境界線の位置も外の世界の人間とは違って当然とも思う。ドラゴンボールを7つ集めたら死んだ人も行き返らせられる世界にいるのとたぶん似た感覚なんだろな。

 

でも、どんな願いだったのか、代償として人的被害が伴わなかったのかはめっちゃ気になる。スタッフが被るゴーカイジャーの時は34のスーパー戦隊の存在と引き替えとか言い出してたし、ウィザードの時は大勢の命を奪うサバト

 ノエルさんはちゃんと生きてる!コ・・とは違った!って一安心してたら「最後の希望」ってド直球が来てびびった。全然安心出来ないよ(泣)。

 

 ここでテコ入れの影響について

 実は今回同時に明らかになったノエルの孤児設定と化けの皮設定は、8月に出たキャラクターブックでノエルとザミーゴの役者さん二人してフライングネタバレしてて、これ偶然かなとずっと気になってた。もしかしたら時期的に、インタビュー後にテコ入れ決定(6月後半くらい?)で状況が変わり後ろ倒しになったのかもと疑いたくなってる。スパイと化けの皮説明はワンセットだろうしノエルのスパイ疑惑と秘密も一緒にやりたかったのなら余計に。まあ8月にやるのは早すぎるだろうから当初通りでもネタバレだったかもだけど。

 

ノエルとパトレンの関係の描き方は、ビークルを渡せない以上あまり劇的に進められなくなった。そうなるとルパンだけを一方的に深化させるのもバランス悪くなるため走りながら練り直しとなり、かつ販促が一通り終わるまでの時間稼ぎも必要だったかもと。

もしテコ入れがなかったら、例えば38話のサイレン登場回は当初は今回のスパイ疑惑と化けの皮の設定の話でノエルが自分の開発したサイレンをパトレンに渡し、次の回にその事でルパンとの関係悪化と正体バレが来てビクトリーを、とかだったのかもなあと。今回満を持してサイレンパトカイザーになったから余計にそう思う。

テコ入れはノエルの「開発」という両戦隊に貢献でき絆を深められる特性も封じてしまったのかもしれないと思った。