キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト41話感想: ドグラニオのボスの器と透真の視点とか

「お前がまた暴れるのを見たかった」

「俺が手元においてなけりゃお前は今頃ライバルどもを蹴散らしてこの椅子を奪い取ってたんじゃないか」

 本当は誰よりも強いのにそれを封印して俺への忠義をつくしてくれたんだよな。

分かってるが勿体ねえ。

お前が後継者争いに勝つところを見てみたいぞ。

 

 凄い殺し文句。デストラの強さと忠義を強く評価し、一方で信頼して側近にしたために野心を制限してしまったことへの後悔を見せて後継者争いへの参戦を促す。ドグラニオの部下掌握の手腕に惚れ惚れしてた。

何百年にも渡ってギャングラーを統治し続けたのもデストラがあそこまで忠誠を誓うのも納得。

その真意はどうあれ言われた側はそりゃあスーパールパンXとU号のダブル必殺技喰らったくらいじゃ倒れられないよね。

 逆に言うとデストラさんてどこまでも忠義の人なんだよなあ。誰かのためにっていう参謀タイプ。

 

ジュレでは圭一郎が魁利と、咲也が初美花とそれぞれに和気あいあいと楽しそう。なんか相手が男か女かの違いはあれどよくここまでめげずに距離を縮めたもんだと感慨深い。

友情より問題解決が大事ならぶつかっても相談するしかないとアドバイスでき、初美花が明らかに迷惑そうでも透真のイライラゲージがほぼ可視化されていても満面の笑顔で寄っていける咲也。

懐かれてると思って住み込み先にテント張ったら突き飛ばされて距離を置かれ、それなりに悩み傷ついてやっと向こうから歩みよって距離が縮まったと思ったら次の一手が実家からの梅干し2壺(大)な圭一郎。

私から見るとどっちも鋼のメンタルだなあ。

咲也は画面の外で初美花に「頼もしいですね」なんて言われていてとうとうここまで来たかと。まあ、子供の頃からの夢とそれを封じて快盗やっている理由っていう肝を押さえてるからまだまだポテンシャルはあると思いたい。

 

一方透真。

つかさに見せた、透真の本当にうんざりしてる感じの溜息が懐かしい。仕方ないから受け入れるけど物凄く不本意、みたいな。

序盤で初美花に対して何度もやってた。あの頃は初美花がまだ足手まといのガキに見えていたんだろな。彼女のドジで敵に囲まれた状態で拳骨振り上げたりして。

それが7話の自分達が食われた後の孤軍奮闘や10話の諦めない踏ん張り、13話の頑張り機転、16話での自分のピンチでの気遣等を経て、22話では攫われたら頭に血が上る大事な妹、28話では古傷を話せる大事な仲間で心配する父親のいる娘、そしてもはや傷つく姿すら見たくない大事な仲間で家族に。

 

でもつかさに対してもあの溜息を見せた時点で既に客に対するシェフじゃなくなってるけど。

 

 大事な人を失ってそれを取り戻すためにずっと3人だけの閉じた世界で団結してきたけど

それを崩して外から入りこんできたのがよりによって国際警察で、いつの間にかまた大事な人になってしまったら失っても正体バレてももう一度傷つく。

だから透真は「自戒」し、つかさにも近づくなと言い、でももう手遅れなのも分かってるから見捨てず助けてそれがつかさの疑念を生む因果が切ない。

 

 未成年二人の保護者の鎧を外せずルパン家も信じきれずザミーコの事を一度は隠した透真だけど、隠したことに理解を示し自分の望みは遠のくかもしれないのに君達の味方だとコグレにも黙って協力するノエルはたぶん、快盗になって初めての、信じて頼っても良いちょっと年上の仲間になりつつあるのかもしれない。

透真が未成年二人に保護者目線を向けているように、ノエルは透真も含めた3人に保護者目線を向けている。ルパン家が危険な仕事に巻き込んでしまった一般人を無事に元の生活に戻す責任感からかな。

ただその分だけ、透真の目からはノエルの快盗と警察への思いには温度差があり、快盗への肩入れが過ぎて警察とはもう一つ良い関係を築けていないままに見えているのかも?という気もする。少なくとも「二人が傷つく」と言った時点では。

その後、「みんなが無事でよかった」という初美花に「そうだね」といつも圭一郎達が座る席に視線を向けるノエルをどう受け止めたろう。

ノエルのそんなこんなな思いに一番早く気付き一番重く受け止めるのが透真になるような気はしてる。

 

 以前デストラのハンマーにボコボコにやられてその威力も恐ろしさも骨身にしみているけど、だからこそつかさのピンチに急いで駆け付け、初美花のことも躊躇なく庇って背中に思い切り直撃を受けるノエルさんは今週もぶれないな。

 

 ラストのつかさ。

透真の銃の腕を見たら、もっと以前だったら、たとえ1度は疑いが晴れていても再度もっと詳しく調べてみようと提案したかもしれないと思った。

初美花や魁利と親しみ透真の思いを知って、自慢の鋭いセンサーが感知をためらってない?

関係が深まることで相手に向ける刃が鋭さを保てなくなってきてるのは快盗だけじゃないのかも。

 

透真の銃の腕を見たつかさ

旅行先で魁利の超絶射撃テクニックを見ている圭一郎

2人の情報が結びついたらヤバいかなと思ったけど、そんな時も咲也は「きっと2人ともアクション映画が共通の趣味なんですね」と満面の笑みで言いそうかな。彼の頭の中で魁利と透真は、夜ジュレの片付けの後二人でカッコ良い撃ち方の研究してるか、休みの日にサバイバルゲームに繰り出してたりして、と妄想してみる。

一方でデストラへの「お前人望ないんだよ」といい、初美花といい、割と無意識に他人の急所を掴んでいることがあり、善意のポジティブお化けでなかったらと思うとちょっと怖くもあるよ咲也。

 

予告に巨大デストラさんいるけど次回退場しちゃうのかな。ノエルとの因縁も拾って欲しいんだけど。

ネタバレは避けてるからわからないけど、個人的にはゴーシュの改造を受けて以前おぞましく見ていた「化け物」にまでなって欲しいかも。ただし、目をかけてくれたドグラニオのために自分の意志で、だけどね。

  

最後に、「二人が....傷つく」って、今回一番の良いシーンのはずなんだけど、ネットを見て回るとこの瞬間、一緒に見ていたお子さんが「二人がキツツキ?!」と反応してしまい、別の意味で涙にくれたご家庭が複数(汗)

香村さんもまさかこんな事態は想像もしてなかったよね。

改めて先週の爪痕の深さが窺われると同時に、「傷つく」なんて今後もシリアスな場面で何度も出てきそうな台詞にこんな地雷が埋めこまれてしまうなんて、と余計な心配をしてしまった(笑)