ルパパト: 38話を前にノエルについて色々と
明日の38話はいろんな意味で以前からずっと注目してたノエルの重要エピソードになるはずの回。予告を見てあまりの盛り沢山ぶりにどこまで尺を割いて貰えるか心配になってるけど、明日に向けてノエルさんについてあれこれ考えていることを書き留めておこうと思った。
ドグラニオはいつまでノエルさんを泳がせておく気だろう。
実力者ライモンが敗れたのはノエルが金庫の攻略方法を見つけて、彼の加入で初めて警察と快盗のビークルが全合体したグットクルカイザーが実現したことによるもの。
コレクション5つも使った貴重な実験体が敗れたのもやはり彼が解除方法を解析し警察と快盗の共闘の橋渡しをしたから。
ドグラニオにしてみればとっておきを2回も潰されたことになり、その要にいるのがエックスだってことはわかってると思うし、本腰入れて潰そうと思えばエックスを排除するのが手っ取り早いはず。更には手下の怪人をいくら倒されてもルパンもパトレンも一切話題にしたことはなかったのにノエルが登場した時だけ「面白い奴」と反応してた。
一目置かれていることが逆に怖いよ。
そして次回はノエルさんとデストラ初対決。
デストラにとってはやはり警察快盗の中で唯一「あの男、やる!」と認めた相手で、実は序盤で追っていたコレクションの謎の根源を担う者。
ノエルにとっては初のステイタスゴールドダブルで、実は主家を襲撃してコレクションを強奪した敵。
直接対峙したことないだけで、結構因縁あると思う。それに触れる尺があるのかわからないけど、もしデストラがスーパールパンエックスに倒されなくても押し込まれたりすれば、2人の因縁は完成しそう。
ノエルが料理講師として真剣に取り組む透真を見る時の、陽が差し込んだような笑顔が好きだ。
秘密と胡散臭さに塗れたあの頃に見せた、誰のために作ったわけでもない心からの嬉しそうな顔。
ノエルは皆のこと良く見てる。
咲也の善良さも、透真のプロフェッショナルぶりも、多分魁利の心の荒涼も、初美花がこんな環境でも地に足付けていることも、つかさの気高さも、圭一郎が抱える理想と現実のジレンマも。
圭一郎とつかさが彼等なりに魁利を心配してるのも、魁利がそれに心を乱されてるのも。
みんな見ていてみんなのことが好きなんだと思う。
でも、快盗と警察がどちらも宇宙からのコレクションを回収したいって時に警察を足止めをするのが本心からなら、今更だけどノエルにはこれ以上警察にVSビークルを渡す=警察を武装強化する気はない。
その時点でノエルは快盗寄りと言われても仕方がない。
コレクション集めと平和を守ることは両立できると言ってもそれは警察に今後の強化はなしで戦って貰うことが前提。それで信頼を得られないのも当たり前。俺達のこと好きなのが本当なら死なれる前に強化しろよって言われても仕方ないと思うよ。
かと言って、これ以上警察にビークルを渡した場合、現在良好な快盗との関係にもヒビが入りかねないよね。警察にビークルを配備したのがノエルの本心だとしたらそれがバレても同様のリスクがあると思う。
ノエルがわざわざ選んだ立ち位置はそもそもどちらからも不満が出ない状態でバランスを取るのは難しい、そういう意味でも棘の道なんだよね。
自分で開発したビークルを自分で使わない理由は不明だけど個人的にはこの状態で自分だけ装備使う気にはなれないし、せめて彼等の盾になるしかないと思ったとしても不思議はないかな。まあVSチェンジャーないから使おうと思っても使えないけど、それは彼が手元に残さず警察に渡した可能性もあるということでもあるし。
33話で火雷ビークルを使って戦うパトカイザーに「その調子だ」って言ったのもずっと引っかかってる。コーチ目線のような、まさかそのうち火雷ビークルをパトレンに託そうなんて考えているんじゃなかろかみたいな。
でも欲張りノエルさんがどういう発想するかなんてわからないし、感情抜きで戦力だけで考えたらそれは正しいの?って見方もある。
ただ、傷だらけの顔で笑うパトレン組とノエル見てると快盗達との絆を深めた25話を思い出して、それと対になるのはやっぱり32話じゃなく次回なのかなって。
そこにつかさの「なぜ自分で使わないのか」という疑問の答えとそんなノエルが装備を使ってスーパールパンエックスになるまでの物語が絡むのかなと思ってた。けど、あの盛り沢山な内容でどこまで踏み込むのか心配。本当に心配。
今は、隠し事は多いけど圭一郎達のことも盾になって守りたいように見えるノエルと、自分以外の人にも生きて帰ってほしいつかさ、そして欲しいのは危険から一方的に守ってくれる保護者じゃなくて信頼して共に戦える仲間みたいに見えるパトレン達の気持ちがひとつになりますように、と改めて祈ってる。
彼の野望 彼の覚悟
隠してく Silver Cloak
エックスの挿入歌「M・A・X Power」の一節だけど、ノエルさんはどこまで覚悟して今の立ち位置を選んだんだろう。
両陣営どちらからも警戒され
どちらかを満たせばもう片方が不満になりやすく
心が通じ合えば合ったできっと秘密が辛くなり
正体ばれたら警察の警戒は逆戻り
コグレの狙い次第では快盗との板挟み
上手く機能したらしたで敵が本腰入れてきたら真っ先に標的になりかねない
これ全部覚悟して海を超えてきたんだろうか。