ルパパト33話感想: ノエルの微妙な立場などなど
前回ヒルトップを正当な理由で不在にしたことであくまで共闘は緊急避難的な現場判断という扱いにし、今回冒頭数分で組織の方針として否定することで、改めてハッキリと共闘へのハードルとして打ち立てたのが手堅いな。
またフランス本部との協議後もそのスタンスが変わらないということはノエルとフランス本部も一枚岩ではないんだなと改めて思った。
まあ現代でも警察が海外マフィアを壊滅させるのに日本のヤクザと大っぴらに手を組んだらどう見られるかってことだよね。
また、快盗の目的がわからないから迂闊に組めないというつかさの言葉はある程度ニチアサを見てくるとかなり説得力がある。万一ウィザードのサバトみたいなのだったりしたら絶対許容できないよなあ。
そういう点でもノエルの「何が起こるか僕たちにも本当にはわからない」って言葉にはヒヤッとした。思った以上に追い詰められて確証のない道を歩いているよこれ。
そもそもノエルはコグレから見れば途中から強引に割り込んできた招かれざる客で、コグレの計画の全貌を知っているわけではないんだよね。
つまりコレクションを集めれば自分やジュレ組の願いが叶う確証はまではない。
でも手を貸さないとジュレの3人は恐らく死ぬし警察との共闘がならなければ警察も保たないと思っているから、離脱も後戻りも出来ず、警戒しながらも突き進むしかない。
コグレの計画がジュレ組を裏切るものだったり、コレクションを集めた結果起こることが人間界に被害をもたらすものだった場合、ノエルは板挟みになってきつい立場になる。
ノエルはコグレを信用していないから恐らくそのリスクも承知の上。
更に快盗の正体(未成年2人)が知られ、自分がルパン家の者だとばれたらパトレンから向けられる目も厳しくなる。
たぶんそのことも承知の上。
そういうリスクが嫌ならコグレの言うとおりフランスで大人しくしていれは良かっただけ。
わざわざ命を危険にさらし誰からも胡散臭く見られ、その後信頼を得られても失うかもしれない道を選んで海越えてきたのがこの、寂しがりで甘えん坊でお祭り好きで恋バナ好きの、たぶん根はただの気の良いにーちゃん。
まあ、もしかしたら逆に共闘目的っていう大義名分を掲げて言い訳にすることで何とか海を渡ってこれたのかもだけど。
ノエルが真情を吐露して距離が少し縮まったかと思った直後にダブルレッドから猫の仔か何かみたいな扱い受けてるの面白いけど、メインの香村さんが共闘の後のそれぞれの距離感をまず示す狙いがあったのかな。
今回の怪人は狙った相手を子供にする能力があったけど、おかげで珍しいものが見られた。
それが、ヒーローのピンチを仲間が救うという王道展開に対するネット界隈の声
エンビィ@敵怪人 ←頑張れ超頑張れ
圭一郎@ヒーロー ←避けるなお願い当たれ
ノエル@助けた仲間① ←余計な邪魔を
緑桃@助けた仲間②③ ←空気読め
ヒーロー番組放送後にネットの反響を見て回るようになってから何年か経つけどこんなの初めてな気がする(笑)
ニチアサ民の基本的視聴スタンスを狂わせる朝加圭一郎幼児化ニーズって凄いんだなと実感した。
ネットでは他に、圭一郎がちび魁利と対面しなかったのを残念がる声が多かったな。
出会ってたら「圭一郞兄ちゃん」て呼ぶ羽目になって魁利がまた曇らされるのでは?って案じる声もあったけど、圭一郞の場合、なんとなくだけど魁利にそんなふうに呼ばせる間もなくソッコーで「つかさに似たお母さん」を捜して街中駆けずり回りそうな気もする。
ただしなぜかジムのエンビィ発見より早く変装直後のコグレを捜し当て、胸の詰め物がずり落ちる勢いで引き連れながら「見つけた君たちのお母さん!」と満面の笑みで駆け戻ってきて、結局魁利を曇らせまくるような気がしないでもないかな。