キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

リュウソウジャー2話: 可愛く楽しいけど気になることも多め

コウもメルトもアスナも、基本的には素朴でまっすぐな、気の良い子達なんだろな、というのは伝わってきて好感持てる。

吹越さん演じるういのお父さんも良い味してて、これから拠点になるだろう場所も雰囲気良く楽しそう。

子供達に怖がられてた様子もなく気が付いたら遊び疲れたみたいな感じで昼寝してるティラミーゴも可愛い。

楽しげな雰囲気で時々可愛らしく、話がすいすい進むのも良い。

 

でも、いったん気になり始めると、これこの先大丈夫かなって心配になってくることもかなり多いような。

 

・マスターの死がなかったかのような冒頭のじゃれ合い

・それとも連動する、マスターを殺した敵を再び目にした時のコウの無反応

・ティラミーゴだけでなく、青桃の騎士竜も行方不明なんだけどそっちはスルー気味

・またロボ戦がコウだけ

・今回青桃の騎士竜が出てこなかったから、騎士竜が普段はどうしていてどうすれば出て来るのかもわかりにい

・マイナソー製造の仕組み説明とは言えメインキャラ掘り下げよりゲストキャラのエピソード優先が時期的に早すぎるのでは?

・ういの記憶を強引に消そうとするくらい自分達の存在を秘密にしてたのに、いったん村を出たら速攻で正体をバラし居候を懇願

 

あと、マイナソーが巨大化する仕組みが、人間の生命エネルギーを吸収して、なので、倒さないと確実に人が死ぬという切迫感が戦う動機付けになり人を守るヒーローの表現にもなってる反面、巨大化する前に倒してしまうとロボ戦が出来なくなってしまうのも心配。

この戦隊は常に等身大戦で怪人を仕留め損なう展開をを繰り返さないといけないのかな?と。

等身大戦で倒す→巨大化のパターン崩しへの挑戦は意欲的で、その分今回のように巨大化した敵ともロボを使わずに戦う事も増えるのかなとは思うけど、等身大戦の印象が弱くならないかなと思うと、これからそうならない見せ方を考えていくのが大変かもと。

スタッフが皆さん戦隊が初めてなのもあるんだろうから様子見継続かな?

 

次回が中澤監督なんだけど、ルパパト3、4話の時に、キャラの見せ方とか演出のガイドラインをかなりピシッと示して来た印象なのでリュウソウはどうなるのか気になってる。

もし今回中澤監督が演出していたら、マスターの敵を見たコウに現場で何か芝居を付けてたかなあとかちょっと考えてみたり。

ルパパト51話追記: VS続行や警察とノエルの描写について思うことを少し

ルパパトが終わって1ヶ月半以上たった。

だけど未だにもやもやした思いを持て余しすぎて、見聞きしたり考えたりすることが溜まっていくばかりで困るのではき出さないといけないかもしれない。

それも1度では無理だな。

この1ヶ月半であれこれ思ったり呟いたりしたことの中から、まずは最終回の51話について、まとめてみる。

 

■あのラストでやむを得なかったんでは?と思うこと

 ルパン家の願いを放置してvs継続という結末は今も受け入れられないんだけど、快盗達の大事な人達が戻ってきたラストには全く文句はない。

と思った時に頭をよぎったのが、もしかして快盗3人の大事な人がザミーゴ倒した事で無事に戻ってくる決着になったのはそのお陰の可能性があるのでは?ということ。

ルパパトは特に30話台で本筋が停滞していたという見方もあると思うけど、仮にそれがテコ入れによる影響で特に警察とノエルの話を進められなくなった影響だったとしたら、本来はどう進める予定だったんだろうか。

もし、ノエルの秘密やスパイ、化けの皮と順調に消化して、コレクションを全部集めてのルパン家の願いの決着までやろうとしていた場合、魁利達をそこに強く巻き込んだ方が盛り上がる。そのために勝利、彩、詩穂は化けの皮にされていて、ザミーゴを倒しただけでは取り戻せなかった可能性もあるのかな?そしてその場合、一度死んだ大事な人達が必ずしも帰ってくる結末になるとは限らないのでは?と。

そう思うとかなり複雑。

 

ルパパトは快盗側が願いを叶えるためにルパンコレクションを集めるというのが物語の太い軸。10話でザミーゴを倒せばコレクションが揃わなくても取り戻せるのでは?という可能性も示されるけれど、その後ザミーゴは39話まで快盗達の前に姿を表さなかった事もあり、約30話に渡ってそこにスポットが当たる事はなかった。

32話で実験体からコレクションを盗るために圭一郎に協力を求めた時も、魁利達はザミーゴを倒すという選択肢などなかったかのように「ノエルが決闘に負けて圭一郎の協力が得られなければどの道終わり」だからと自首する事に合意している。そして32話のラストは圭一郎が「コレクションを集めると何が起こるんだ」と謎を煽る形で次回に続き、次の33話でもその事をノエルに尋ねる印象的な場面がある。

私は普通ここまでスポットを当てれば終盤その辺りをぶん投げるとは思えなかったんだけど、考えてみると初めてテコ入れがハッキリ入ったのが30話で、このあたりはテコ入れ前後のストーリーがかなり錯綜している可能性があるのと、走りながら終盤に向けてどう着地するか考え ていたところなのかも。

 

 ■警察とノエルの役割分担の可能性

 正直な所、最終回でハッキリとは見せなかった「ドグラニオを捕獲拘束して解錠方法を探る」って解決方法にあの場で一番たどり着きやすいのは、快盗でも警察でもあり両取り上等で自分以外の事での諦めが悪く、コレクション知識と台帳の存在を知ってるノエルさんじゃないかなって思う。

でも全体のバランス的にその役までノエルさんに割り振る訳にもいかなかったろうなとも思う。

そうでなくても快盗達を救い出したのが警察ではなかったことに割り切れない思いをしている方も散見するのに。

 

 警察とノエル(ルパン家も)は金庫の中の快盗達を助けたいという点では一致してたはず。

51話の考察でも書いたけど、

 

1年後につかさが以前と違い怪人金庫の中のコレクションの有無を気にしてたこと。

魁利が怪人の持つコレクションは最後と把握していたこと。

警察がこれだけ活躍してもコグレがコレクションを壊される心配をせず全部集める事も諦めてないこと。

 

これらの状況から、警察とノエルは役割分担をした可能性もあるかなと。

死んでも解錠を拒むドグラニオの金庫からの脱出方法があるとすればコレクションの力を借りる他ないから、その方法はコレクション知識のあるノエルに任せる。

その代わりノエルが安心して取り組めるよう怪人のコレクション回収は警察が責任持って代行する。もしかしたら怪人のコレクションの中に救出に役立つ物がある可能性も考慮したのではと。

 

私はノエルさん関連とにかくぼかしまくられてきたと思ってるから、どうしてもこういう散らばった事柄から推理する落ち穂拾いみたいな見方が癖になっちゃってるけど、だからこそ警察だって1年間快盗達のために出来る事してたんだよみたいな、そんな感じのフォローがもう少し分かりやすい形であっても良かったんじゃないかなと思ったりする。

やっぱりぼかし過ぎだよいろいろと。

 

これまでは平和のため怪人撃破最優先で金庫の中のコレクションは無視してきた警察が快盗達の為に平和も守りつつコレクション回収も両方手がけるのはそれなりに大変だったんじゃないかな?

金庫解錠に持ち込む為のフォーメーションなんかの特訓も自分達に課したんじゃないかな?とか妄想してみたりもするんで。

欲を言えばこんな場面が欲しかったかな?

 

ノエル「魁利達を助ける方法は僕に任せて。必ず見つける」

圭一郞「ならお前はそれだけに専念してくれ。コレクションはお前の代わりに俺達が責任持って回収する」

ノエル「いいのかい?平和を守るのとコレクションを集めるのと両方」

圭一郞「お前はそれをやってきたんだろう?」

ノエル「・・・メルシー。頼んだよ」

みたいな。

 

・・・・でもって、パトレンの妄想してたのについついノエルさんが快盗も警察も両方やろうとしたことを誰かに認めて貰える展開を入れ込みたがる(苦笑)。

本編ではそんなの一切なかったけど圭一郞なら分かって貰えるかと思ったんだよね。魁利達を助けたくて一度は警察をやめようと考えた圭一郞なら。

 

 ■ラストのノエルの解釈によぎる不安

 ギャングラーの最後のコレクションを回収した後に快盗が活動するとしたら警察のコレクションを奪う目的しかない。

でも平和も望むノエルがまだギャングラーはいるのに警察の装備を奪う事を望むはずないと思う。

では、「どうしてもコレクションを集めたいんです」というコグレと笑い合う姿をどう解釈すればいいんだろう?それが不安。

ファイナルライブツアーは見に行かないし、ネタバレは避けようかと思っているので、そのあたりが描かれているのか否か、目に入れずに考えているけど。

快盗が警察の装備を奪おうとしてるのを知らないのか?

それとも奪う名目で実は警察を手助けしてるのか?

それとも何もかも承知で、快盗と警察のコレクション争奪戦を自分は表に出ずに背後で見守ってるのか?

最後のは絶対やめて欲しい。

そもそも、私はノエルが魁利達を早く一般人に戻すために、ルパン家にはメリットのないザミーゴ打倒を優先させたと思っているので、それをVS継続のためにコグレだけでなくノエルまでが魁利達が自分達の為に快盗を続けているのをニヤニヤ笑って受け入れる事にすらもやもやしているから。

 

宇都宮Pや香村さんの作品が好きだからこそ引っかかっていることもあるしな。

そもそも死者を生き返らせる事に否定的な印象があったんだけど、アルセーヌを生き返らせる事に抵抗ないんだろうか?ということ。

いつか生き返るといいねと思ってノエルにその願いを持たせたのか。

それとも、本編ではコレクションを集めきらないと決めた時に、叶わなくても倫理的に問題ないむしろ叶ってはいけない願いにするため取り戻したい人を明確な死者とし、

「VS続行のために誤った願いを叶わないまま永遠に持ち続けてね。君達人間じゃないからそのあたりの倫理観が人間と違ってもありだよね?」

みたいな意味の「ごめん、ノエルとコグレさん」だったのか。

そんな考えが周期的によぎってしまって。

もしそんなVS続行なんだとしたら、どんなに他の人から絶賛されようがそこを評価されてのギャラクシー賞だろうが、私は絶対に嫌だなって思う。

あの姿を見て「所詮は信用ならない、人間の感覚とは相容れない人外なんだと納得した」という意見も複数見かけて、仮にも半年以上一緒に戦った追加戦士なのにそう受け取られても仕方ない描写だったんだろうか?と胸が潰れる思いがして。

私にはあの場面、それは違うと言い切れるだけの物が読み取れなかったから余計に、どう解釈するのが正しいのかわからなくなってる。

 だから続編でその答が欲しい。

 

ルパパト: ギャラクシー賞2019年2月度月間賞受賞おめでとうございます

www.houkon.jp/galaxy/gekkan.html

 

3/20(水) 16:18配信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190320-00000364-oric-ent

https://amd.c.yimg.jp/amd/20190320-00000364-oric-000-47-view.jpg

 

 テレビ朝日系で昨年2月11日から今年2月10日にかけて放送された『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』が、放送批評懇談会が選定する「2019年2月度ギャラクシー賞月間賞」を受賞した。ギャラクシー賞に選ばれるのは、スーパー戦隊シリーズ42作目にして初の快挙となった。

 

 選評では、「目的も正義も異なるふたつの戦隊の関係性を丁寧に描いて『特撮モノ』の枠を超えた見応えのある人間ドラマを描いていた。脚本の香村純子が描く登場人物はみんな愛らしく、特に結木滉星が演じたパトレン1号・朝加圭一郎は、長いスーパー戦隊シリーズの歴史の中でも屈指の魅力的なキャラクターだった」と、絶賛した。

 

 同作は、シリーズ史上初めて2つのスーパー戦隊が最初から登場し、犯罪集団・ギャングラーに奪われた宝物=ルパンコレクションをめぐって、「快盗」と「警察」、水と油のように決して交わることのないこの2つの戦隊が、1年を通じて火花を散らした。

 

 快盗側の「ルパンレンジャー」は、ルパンレッド/夜野魁利(伊藤あさひ)、ルパンブルー/宵町透真(濱正悟)、ルパンイエロー/早見初美花(工藤遥)の3人組ヒーロー。国際特別警察機構・戦力部隊として、ギャングラーの殲滅のために戦う警察側の「パトレンジャー」も、パトレン1号/朝加圭一郎(結木滉星)、パトレン2号/陽川咲也(横山涼)、パトレン3号/(明神つかさ)の3人組。第20話から7人目のヒーロー、ルパンエックス/パトレンエックス/高尾ノエル(元木聖也)が加わり、ある時は銃を突きつけ合い、ある時は共に戦うドラマチックな物語が展開した。

 

 「2019年2月度ギャラクシー賞月間賞」はほかに、『BS1スペシャル「ボルトとダシャ~マンホールチルドレン20年の軌跡~」』(2月9日放送、日本放送協会えふぶんの壱NHKエンタープライズ)、『NHKスペシャル東京リボーン第2集「巨大地下迷宮」』(2月10日放送、日本放送協会)、『報道特集「独自取材!最強のイージス」』(2月23日放送 TBSテレビ)が選ばれた。 

 

ヤフーに来たオリコンの記事を引用させて貰った。

審査員の戸部田誠さんという方が、ご自身のブログやTwitterで、ルパパトを強く推したと語られている。

ありがとうございます。

 

TVブロスでドラマの賞貰った時に、「ここまで来たら、クオリティ的にはギャラクシー賞なんてのも貰ってもいいんじゃないかな~」とちらっとは思ったけど、さすがにいくらなんでもそれはないかと笑い飛ばした。独自色の強いブロスでもびっくりなのにギャラクシー賞なんて、とてもそういう対象じゃないよねって。

でもそんな常識というか通念みたいなものをひっくり返して、現実に貰える日が来るなんて思わなかった。いろいろな方面にベクトルの振り切れた、常識外れの凄い作品になったなあ。

 

私は終盤のノエルさんの扱いで、正直ここんところルパパトに対する気持ちがだんだんネガティブな方に行ってたんだけど、それでもね。

42キロのフルマラソンを最初から最後までトップスピードで、それも途中通行止めのアクシデントで予定とは違うでこぼこ道を、フォームを崩しながらも走り抜いてゴールされた事がこういう形で報われるのはやっぱり嬉しい。

おめでとうございます。

私が去年1年間どんなドラマよりもハマったし、見たり考えたりするのに凄くエネルギーも使った。それだけの凄いエンタテインメントだったし、だからこそ今も良くも悪くも心を掴まれたままなんだから。

 

新戦隊本格的に始まって、ルパパトロスはかなりロスなんだけど、単に寂しいってより、ノエルさんのあれやこれや見届けられてないから余計に成仏できない感じでなんかタチが悪いのよ。地縛霊コースに行きそう?みたいな。

ライダーの方はビデオパスでジオウの龍騎編スピンオフやるみたいだけど、ルパパトもノエル編やってくれないかな。

 

ということで、終盤のノエルの扱いのこと、それからスピンオフ希望のことはこれからも言い続けるから。

というかむしろギャラクシー賞とった作品のスピンオフは、これまで以上に遠慮なく強く望まないとかなとって気持ちが強くなったと思う。

しつこくても見苦しくても、小さな声でも上げないで需要がないと思われるよりはね。

 

リュウソウジャー1話: とりあえず様子見モード

私が戦隊をリアタイ視聴するようになったのはゲキレンジャー終盤からなんだけど、個人的にシンケンジャー以降の10年間は、宇都宮戦隊か否かでのめり込み方が違ってた。

特に序盤は宇都宮戦隊の進め方が凄く性に合ってるんだと思う。

そういう事なのでやっぱり今度のリュウソウジャーは、今のところそこまでの掴みはないかな。これは作品のせいではなくあくまで私の好み。

 

私はギンガマン見てないんだけど、それでもあらすじとか聞いてると、人里離れてひっそり暮らす地球を守る戦士の村とかそこが襲撃されて先輩戦士を失うとかこんな感じなのかな?と思ったり。

子供っぽい敵幹部はキョウリュウジャーラッキューロを思い出し、「おおいなる力」はゴーカイジャーと、ちょこちょこ過去戦隊を連想させる要素があるな。

 

 マスター3人、私は予告見た時にその子弟関係もドラマに組み込むのかな?と思っていたから、いきなり死亡とは予想外で驚いた。

でもそれだとメンバー同士の交流もやらないといけないから人数多いと大変そう、とも思っていたんで、不謹慎だけどほっとしたのも事実。

ただ、マスター達のキャラがわからないうちに死んだ?からイマイチ感情移入できなかったので、個人的には退場は2話でも良かったかなあと。3人ともそれぞれ風格も味もありそうで、並んだ感じも魅力的だしもう少し見ていたかったなあって気持ちも強かったってのもある。

 

今回の山場、マスター達が死んでソウルに魂が宿り?そこからいきなり合体ロボが出て、青と桃が座り込んでいる間に、赤が一人で操縦、の流れが私にはちょっとわかりづらく、また個人的にはかなり引っかかった箇所。

コウとマスターレッドに起こったことがメルトとアスナにも起こったようには見えなかったんだよね。そこをすっ飛ばしていきなり合体ロボになってコウだけが戦ってる、というのが仕組み的によく飲み込めなかったのと、いきなり青桃置いてきぼり?ってのが。

1話はいろいろ詰め込んでるからごちゃごちゃしないように分かっていて敢えてやってるのかもだけど、Pも脚本も監督も戦隊が初めてという先入観がちょっと不安にさせる。

ロボのアクションや見せ方はとても良かったと思うけどね。玩具事情を考えるとそうなるよなあ、今回は何をさておいてもまずロボに全振りだよなあと思うしね・・・・

 

あと、ユーチューバー(敢えてカタカナで行かせてもらいます)のういちゃんが、初っぱなからバレバレの捏造動画を作っているのと、なんとなく騒がしくて苦手なタイプっぽいのも不安なんだけど、お父さんが吹越さんで面白そうなので、セットで上手く機能してくれればと期待。

 

なんか書き起こしてみるとネガティブな印象が先に立っちゃってる1話なんだけど、私の場合、誰か一人感情移入出来たり考察のツボにハマるとまたそれで視聴の力の入り方が全然違ってきちゃうのでとりあえず様子見かな。 

スーパー戦隊最強バトル4話感想&ちょこっとトッキュウジャー

個人的にこの最終話の楽しみ&心配はルカ=ゴーカイイエローの本格登場だった。

今まで見た戦隊の女子戦士の中ではもしかしたら一番好きかもしれない。

でもここまでず~っと捕まってるんだよなあというのが心配要素だった。私、好きなキャラが捕まっているのを見るのはあまり好きじゃないから。

でも、助けられた直後からマベを戻すために容赦なくマベちゃん撃ったり思い切り蹴りを腹に入れて起こすの凄くルカだ。

お礼も言わない。迷惑かけたと謝りもしない。というか捕まってた事なんてなかったかのよう。私は基本的にはそういうのはあまり好きじゃない。でもそれが彼女の場合は、というかこのゴーカイジャーという戦隊の中ではむしろ気持ちが良い。

「なに無茶してんのよ」というつっけんどんな心配。

「お前がいりゃ大丈夫だと思ってな」という、一方的に助けるだけでなく、その後はこいつが助けてくれるから無茶出来るという信頼。

そして安定の「うっさいバーカ!」。

 

ゴーカイジャー未見でルカが気になっている方、今回の「うっさいバーカ」は迫力が増して怖さが増してますが、本編ではも少し高めで透き通る綺麗で可愛く良く通る声でいきなりぶちかましていて惚れます。ある目的で守銭奴キャラなので、両手に札束握りしめて敵機を見上げる姿もキュートです。

強かでガラ悪くて酸いも甘いも噛み分けて優しく可愛いルカはゴーカイジャー1話から炸裂してますのでどうぞ。

中澤監督「この子になら蹴られても良い」

 

その後も星の結界を破壊するために孤軍奮闘。ずっと捕まってて単に助けられてちょっと戦って終わりじゃなく、その分たっぷり活躍して重要な役割を果たすのが良かった。

ヒーローって、そうやって捕まってた事、助けられた事を払拭してくの大事だなって、改めて思った。

特に助けた側がその為に多大な代償を払ってしまっている場合は尚更ね・・・・

 

(愚痴タイム)ノエルさんにもそういうのがもっとあればね。38話で一方的に助けられるだけで強化も唐突、ゴーシュとも最後の皆で一緒の必殺技だけでそういうフォローなかったから、余計に見る人によっては「助けられてばっか」って印象になっちゃったのかも。終盤はひとりで謝ってばかり、お礼言ってばかりの展開なのも辛かったなあと・・・・・ここまで引きずってたらもうトラウマの域かな(笑)

・・・・・・・・すみません。油断するとすぐ脱線します。

 

前回まで比較的活躍が大人しめだった スティンガーはリタに兄を重ねてその心に寄り添い気持ちをぶつけて心を救う形で一気に存在感爆上げ。

ルカ同様捕まっていた天晴はバトルは他4人と横並びだったけど、戦いの後に自分のポケットに紛れ込んでいたジェムのかけらを大和に譲る事で好感度Max。カグラは、まあ前回単独バトルであのドギー相手に「本気で?」勝っちゃったかも、という活躍だったし。

中心は大和とマベちゃんだけど、寄せ集めの5人が持ち回りで次々スポットをあてられて魅力をアピール、というのを最後まで徹底していて気持ちよく最後まで見られた。

 

大和の願いはどうなったかなあ?

大和にとっては、死は動かしがたい現実ではある一方で、「覚えている限り繫がっている」=繫がっているということは魂までもが完全消滅ではない、というのが実体験で叩き込まれている感じがするから、ああいう形の願いになったのではと思うんだけど、個人的には一時魂を呼び戻すのって夢枕や幻として語りかけてくるのと同じくらいの意味合いかなと思っているので、それくらいだったらジェムのかけらで叶えてあげられるかもしれないし、叶えてあげても良いかなと。願いの行方のぼかし方もこういう感じだったらいいかな。

 

 トッキュウジャーについて少し。

私はこの戦隊にもちょっと特別な思い入れがある。

トッキュウジャーが始まってしばらくした頃に病気がわかって、その療養中に「笑いで免疫力アップ」を実践するのにはこれだっ!と勝手に心の拠り所にして見ていた恩人的番組だったりする(笑)。実際楽しかったし。元気の良いOPのイントロが流れて来ると、不安を打ち消しながら見ていた当時に引き戻される気がして、ちょっと泣きたくなるんだよね。

 

毎回笑いながら、「可愛らしい戦隊だなあ」って思って「戦隊なのに可愛らしい?いやでも可愛らしいものは可愛いらしいよね?」って変な所が気になってた。始まる時のインタビューで宇都宮Pが「~それが青年と言うには幼い彼等の物語になっていくと思います」って言ってたけど、本当に何か昔の児童文学とか少年向けの冒険ドラマみたいな感じを受けて、その可愛らしさがいじらしさになって見てるこっちをぐいぐい保護者目線にしてくんだけど彼等の正体がわかる32話でそれが何故なのかわかる。あの回は30分間泣きっぱなしだったし、以降の回も完全に、自分の家族や町を取り戻す為に頑張る子供達を見守る母親目線になってた。

 

  メイン監督は中澤監督で、OPからして気合入ってた。陽射しが降り注ぐ下の映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出すような線路のシーンや、秘密基地の大樹の絵とか詩情に溢れていたし。

週替わりでメンバーが1人ずつコケるの見た時は驚いた。毎週変えるようにセットしてたのかな?緩くてコミカルで未熟で、成長を見守ってくような戦隊なんだってあれで思った。

 

時々差し込まれる絵本みたいな綺麗な場面にはっとしたりして、小林靖子さんの脚本あってだけど、それを受けた中澤監督が、滅茶苦茶気合入ってるなあって思ってた。戦隊のメイン監督は4作目だったけど初めて、映画は他の監督に譲ったものの本編の重要回を32話までは一つも漏らすことなく全部担当してたし、すっごく思い入れ深いのかなあと。スーパー合体、追加戦士登場、グリッタちゃんとシュバルツの反乱劇、そしてライト達の正体が分かる回。どれも凄く好きだった。

だから、翌年のニンニンジャーのメイン監督としてトッキュウジャーを離れた時はショックで。最終回も凄く良くて泣きっぱなしだったけど、中澤監督で締めくくって欲しい気持ちもあった。だから、何かのインタビューで「トッキュウジャーは最後まで撮りたかった気持ちもあります」みたいな言葉を読んだ時に「・・・やっぱり、だよね・・・」と思ったり。

最終回といえば、トッキュウジャーは最終回の1話前の46話が緊急報道特番で潰れたのもショックだった。潰れた分をどうするかやきもきして、翌週放送して最終回を当初の予定から1週後ろにずらすと決まった時は本当にほっとしたよ。アクシデントで放送が1週延期になったのは私が見てた中ではゴーカイジャーに次いで2回目で、「なんで宇都宮戦隊ばかり」って思ってしまった。

 

ちなみに最終回。私は夏の劇場版が好きで、放水で出来た虹を線路、文字通りレインボーラインにして、それを上っていく烈車を普段スマホばっかり見て下ばかり向いてる人々が見上げ、そこからわき出た皆のイマジネーションがまた新たな線路になり烈車を宇宙にあるギャラクシーラインに導く、ってアイディアが凄いなあと思ってた。こんなの最終回じゃんと、本当の最終回どうすんだよと。でも、最終回はそれを軽く上回ってた。詳しくは書かないけど。

ルパパトGロッソ第5弾「素顔の戦士たち」 (ネタバレあり)

2/16と2/24のそれぞれ15:20の回を。

まず記憶の中のストーリー。かなりおぼろげだったり不正確なんだと思うけどご容赦を。

 

■プロローグ 

いつものOPが流れ始めて、舞台中央にアルセーヌ・ルパン。両側に奈落が口を開けてる不安定な位置でポーダマン達と少し対峙した後に奈落に飛び降りる。

入れ替わりに素面のパトレン左手、ルパン右手に登場。一人ずつ殺陣を披露してから銃を突きつけ合う構図がスタイリッシュ。

乱戦の中、いつの間にか中央に降りていた緞帳が跳ね上がると、ノエル(警察服)登場で大歓声、からの異次元パルクール

全員がピタリと構えてのタイトルコールが格好いい。

 

■ドグラニオの屋敷

ボスから新たなコレクションを渡されたデストラが怪人3体を引き連れて快盗と警察をいたぶる作戦に繰り出す。

それを見送り一人残ったボスが「頼んだぞ」と誰かに話しかけると「イエス、マーイボース」の声。

 

■東京ドームシティ

鉢合わせする両戦隊(変身後)。

「快盗が来たのはノエルの情報通りだな」という警察。

「どういう事だ?俺達はノエルに呼び出されたんだ」と言う快盗。

そこにルパンXが現れ、「人間はこの僕が一人残らず殲滅するよ?」と言いながら攻撃。

その光景を嘲笑うデストラ。

「何を企んでいるのか?(このへんあやふや)」と問いただすメンバー達に「私?の事よりXの心配をしろ」というデストラ。

「ノエルさんに何をしたんだ?」と咲也が聞くと「生きて帰れば教えてやる」と6人を異世界?に飛ばす。

 

異世界

変身前の魁利圭一郞、透真咲也、初美花つかさのペアとなり探索開始。

「ノエルさん、どうしちゃったんだろう?」と心配する初美花。

冷静に対処しようとするつかさだけど、モフモフした人間大のタヌキ?フクロウ?が現れて一変。「可愛い~!」と崩れ落ちるつかさ。「今すぐスリスリした~い、とは口が裂けても言わんぞ!」と取り繕うも「つかささん、心の声がダダ漏れだよ?」と突っ込む初美花。

「初美花ちゃんには今更隠しても仕方ないな」と言いつつ、「絶対怪しいよ」と止める初美花を「辛抱たまらん!」と振り切りモフモフに突撃するつかさボコられる。

実はギャングラー怪人が化けていた。追いかけて退場する女子二人と入れ替わり透真と咲也登場。

 

「あれ?いないな。初美花ちゃんの声がしたのに」と心配する咲也に「まだ初美花の事を?」と聞く透真。

「初美花ちゃんは初美花ちゃんですから。優しくていつも一生懸命で笑顔がと~っても可愛い」と様々な初美花の笑顔の映像が映し出される中、初美花の歌う「ららら~」をBGMに語る咲也。

「ラブレター書こうかな」「クシャクシャのポイだぞ」「言うな~」みたいなやりとりをいつの間にか後ろで聞いてる敵怪人。何かの攻撃を受けノリノリで踊り出してしまうレオタードコンビ。

やっとダンスをやめる事ができた時に怪人が凍結され奈落に落下。ザミーゴの暗躍を予感させる。

 

魁利と圭一郞。「まだ快盗を続けるのか」と説教モードの圭一郞に「俺達はさんざんあんた達の邪魔をしてきたんだ。本当は憎んでるんだろ?」みたいな事を言う魁利。

そこに素面ノエルが現れ二人を攻撃し、奈落に飛び込み入れ替わりに変身後が飛び出す警察チェンジ。二人も変身して応戦。ノエル快盗チェンジ。

他4人(変身後)も集まってノエルを止めようとするがノエルは「人間が憎い。幼い僕に手を差しのべた人間はいなかった」と憎しみをぶつけながら攻撃。

デストラ登場。小さな憎しみを増幅させるコレクションでノエルを操っていた。

ならコレクションを盗ればノエルは元に戻ると取り返そうとするが、圭一郞が逆にコレクションの攻撃を受け、快盗を憎み魁利に執拗な攻撃を加える。

でも実は圭一郞は、「コレクションの攻撃を受けた時に子供達の声が聞こえてきてわかった。憎むべきは快盗ではなく諸悪の根源のギャングラーだ」みたいな感じで、増幅する憎悪をギャングラーに向け、操つられるふりをしていた。

「そういう事か」と途中でそれに気づいた魁利と協力してデストラからコレクションを奪う。

その途端4人と格闘していたノエルは苦しみ出して変身解除(なぜか快盗服)、「僕はいったい?」と正気に戻って詫びる。「そのコレクションを盗りに行こうとして、逆に捕まってしまったんだ」とのこと。

全員でデストラを追い詰めた所に凍結弾がデストラを凍らせ、破壊。

 

※この前後なのかどこかのタイミングで東京ドームシティに戻ってきたって台詞があるけどどこなのかあやふや。

 

「ルパンレッドに手を出そうとするから凍らせて転送するつもりが粉々にしてしまった」と客席からスポットとともにザミーゴ登場。=デストラはここで退場(泣)。

応戦する両戦隊だがチェンジャーを凍らされて全員変身解除し、ポーダマン達に取り押さえられてしまう。

「寒いんだよ。快盗と警察を仲良くさせようとしても誰も喜ばない」みたいな事をいうザミーゴに、「それでも僕は」とポーダマンを振りほどき反論しかけたノエルは凍結弾をうけて冷凍(凍結される瞬間の表情が背後のスクリーンに写し出される)。

「Xはもう用済みだから破壊してやる」というザミーゴに「ダメ!」と立ちはだかろうとした初美花も冷凍、更に止めようとした咲也、「よくも初美花を!」と激昂する透真、続けてつかさも次々冷凍。「お前の狙いは俺だろ!」と言う魁利に「お前はそこで見ていろ」と圭一郞も冷凍。

しかし圭一郞は自分の熱意?で冷凍を一時食い止め「子供達の声が力をくれる」みたいなことを伝えて再び凍結される。

それを見た魁利がポーダマンを振りほどき客席に皆の思いを届けてくれと頼む。

会場の「がんばえ~」の声援が皆の氷を解かした。変身も可能になり反撃開始。

 

■乱戦

 咲也と初美花。怪人に取り押さえられそうな初美花のピンチに咲也が逆風?の中「初美花ちゃんのためなら~えんやこら」とたどり着き助太刀。

怪人は下に落ち、それを追いかけて初美花も落ちたが「こんな時になんだけど」と、このタイミングで告白しようと背中を向けてあれこれ語っていた咲也が「僕はやっぱり初美花ちゃんの事が」と振り向くと誰もいない(笑)。「ええ?もう~」みたいな感じで咲也も追いかけて落ちる。

 

透真とつかさの大人チームは「(敵をどれだけ倒せるか)勝負でもしますか?」「望むところだ」ああ正体バレた後も基本的には敬語なんだ透真。どこかのタイミングで透真がやたら気合入ったあのめっちゃ通る声で、怪人に言い放った「豚バラぁ」がやけに耳に残る。結局引き分けだったかな。

 

ザミーゴは魁利への歪んだ好意むき出しで「好きだよ」だか「最高だよ」だか変質者っぽく言いながらタイマン。客席にも降り、観客に「化けの皮にしてやろうか」と迫るのを魁利が「やめろ!」と止めたりとかあったけど魁利押され気味。私の位置からは見えなかったけど魁利の階段落ちもあったみたい。

皆が駆け付けスーパー化した魁利とノエルでザミーゴのコレクション奪取。

怪人達はこの前後で倒される。残るはザミーゴ。

グッティとジャックが飛んできてU号とトリコロールになり、ノエルと3体でザミーゴを取り囲む。

この時それぞれの変身後の姿の背後、舞台の上の方に変身前の7人が同時に現れる。両戦隊は3人ずつ輪になって一人ずつ台詞を言う番が来ると前に移動する見せ方、ノエルは一人で、それぞれ敵やコレクション、平和への決意を語る。

一斉に必殺技を繰り出してザミーゴを倒す。

 

■エピローグ

変身を解き、一瞬和やかになりかけるもまた快盗と警察の対立に戻る両戦隊。そこに別のギャングラー情報が入る。

警察は倒しに、快盗はコレクション回収にとそれぞれ向かおうとし「初美花ちゃん、まだ快盗続けるの?(もうやめようよモード)」「だってコレクションまだ全部集めてないし」とかの会話の後、

「俺達はギャングラーを倒しに行く。ノエル、お前は快盗を足止めしてくれ」

「俺達はコレクションを奪いに行く。ノエル、お前は警察を足止めしてくれ」

両戦隊とも自分達の目的のために相手を足止めするようノエルに頼んで去る。

残されたノエルは「オーララァ、さて、どうしようかな。魁利くん達も、圭一郞くん達も、僕にとっては大切な仲間だ。どちらか選ぶなんて、出来ないよ・・・。ね、アルセーヌ?」といつの間にか上から見下ろすアルセーヌに優しく語りかける。

エンディングの音楽とともに全員集合。左右から幕が閉まる中、中央のノエルが胸に手を当ててあの一礼をして終了。

 

■挨拶

劇に時間をとったせいか 挨拶は一言ずつ。ごめん、ノエルの「僕は君たちの事が、大好きだよ」しか覚えてない(汗)。

魁利の投げキスに明らかに幼女の黄色い悲鳴が聞こえて、あれは初恋かな?

「1週間お仕事頑張ってね~」な魁利で退場。

 

■感想

まずプロローグが格好良くて完成度が凄かった。間違いなくあの時点で1回目のピーク。あそこだけ円盤化しても売れると思う。

正体がバレた快盗と警察のペアで、ある程度時間をとって交流するのがめっちゃ新鮮で魅力的。

本編では、ずっと変身前は快盗が正体隠して警察と交流していて、正体が分かってからはずっとシリアスモードだったから、そういうのなかったんだよなと改めて。

他の戦隊とVSやってる場合じゃないよって思うくらい。

変身前の組み合わせは初美花つかさ、透真咲也だったけど、もちろん咲也初美花は進展が気になるし、透真つかさもがっつり絡ませたら面白そうな可能性はめっちゃ感じる。透真はずっとつかさに敬語を通すんだろうか?とか思ったり。

絶対お金取れるよやろうよ続編。

ただし先にエピソードノエルが必要最低最低条件だけどね。そこは譲れない。

 

ノエルさん(ちょい辛口)

プロローグの6人に遅れてのノエルの登場と歓声に鳥肌。

レフ板みたいな白い警察の制服とキラキラした快盗服のせいかスポットライトにめっちゃ映える。私は制服姿の方が似合っていると思えて好きだけど。

ストーリーは、あーまたこの人が捕まることで、人間じゃない事でピンチメイクするんだな~とちょっとだけ微妙な気持ちに。凍らされるのも真っ先で、それを庇おうとした初美花から芋づる式に皆が凍らされてくし。

幼い頃の人間への恨みを語らせる事で人間ではない事についての掘り下げが本編通じて初めてあった事になると思うけど、その見た目だと差別を受けたりしたとしても人間でない事が理由ではないんだろうな、とちょっとピンと来なかった。結局人間ではない設定って立て続けにトラブルメイク、ピンチメイクに便利に使う以外の意味ってなかったかもと現時点では思う。

変身前のアクションは別格だけど、ストーリーとしてはそこまでノエル中心とは思わなかった。

見せ場や変身後のバトルはやっぱりダブルレッドが中心だと思う。

だけどラストの台詞で全部持ってく。

両戦隊がそれぞれ足止めを頼むのは信頼の証で、それは良いことなんだけど、ナチュラルにノエルさん困らすなよ、少しは立場考えてあげようよ、とちょっと思った。この人、板挟みで困るとすぐ自分を切り捨てる人だよ?と思ったら案の定。

「どちらか選ぶなんて、出来ないよ」って台詞は優しくて儚くて、ずっと走り続けてきたのがふっとぼんやり立ち止まって諦めも入った感じで、そんな自分でもいいよね、とアルセーヌに同意を求めてしまう切なさ。

これは本編では出来ないよ。こんなのラストに持ってきたら、ルパパトはノエルさんの物語になってしまいかねず、それはたぶん絶対に許されない。

ノエルさんは本編で2戦隊の板挟みになる苦しみや迷いをこれまで殆ど口にしたことはないけど、その理由を実感した。

本編はあくまで主人公はダブルレッド。

 ロッソは本編と切り離した舞台だから出来るんで、パンフレットもノエルが主人公的な扱い。

映像で許されるとしたらやっぱりそれはエピソードノエルしかないんだなと改めて強く思った。

 

あと、ここでのノエルさんの扱いで本編の埋め合わせしたつもりなら、公式さんはいろいろと大間違いだよ。

まず決して補完にはなってないと思ってる。だから同じような内容でファイナルライブツアーやって円盤化されても私としては気持ちは変わらない。

それからロケーション的に見たくても絶対見られない人が多すぎる。ロッソに関してはせめて、今年は特別に早々の完売御礼という理由ででも円盤出すべきとは思うけど。絶対売れるから。 

スーパー戦隊最強バトル3話感想&ちょこっとゴーカイジャー

 今回も本編については軽めに。

後述するけど、この時期にマベとドギーが再会する場面を見るといろいろくるものがあって。

 

前回、マベを助けて率先して馬鹿やって和ませてと、個人的に本編以上の好感度爆上げだった天晴だけど、今回は鎧に取り込まれていただけでほぼ台詞もなし。これがあるからむしろ前回目一杯株を上げたのかもしれない。一方前回途中まで容赦なく突き落とされたマベはめちゃくちゃ格好良い逆襲ターンで大和と一緒にガイゾーグ@(中身はスティンガー)を撃破。

各メンバー上げ下げを考慮しつつ繰り返しながら全体を底上げしてくのが上手いなあと思う。マベが逆襲に転じたモチベーションの一つが「天晴への借り」なのも、出番のない天晴の前回の活躍を思い出させて改めてアピールしてる。

 

こういうのを見ると、またルパパトのノエルさん思い出して、この人はこういう「上げ」のフォローを意図的に圧倒的に抑えられてたのかなあと思えてきちゃうのがやりきれない・・・いかんいかん。

 

そういえは次回は、捕らえられているだろうルカの登場も楽しみ。捕らえられていたのは「強いから」ってのも彼女へのフォローになってるよな~と地味に感心する。天晴やスティンガーを気に入った基準とかイマイチ曖昧な気はするけど。

あと、スティンガーさんはルカの声に聞き覚えはありませんでしたか?

 

前回まで手際よく各メンバーを紹介してきて、今回はカグラの番、とそれ以上にドギーのターン。ドギーは今回で退場しちゃったけど、扱いの良さはまさしく追加戦士だったなあと。

カグラに負けるのはストーリーとしてわかっていても「わざと負ける」と聞いていても、心のどこかで少しだけもやもやもするのがドギーゆえん。

 ドギーはデカレンジャーDVDを勧められた時に「抱かれたい犬No1」という何か語彙の狂ったキャッチフレーズを聞かされて、1話で「イケボだけどこの青い着ぐるみがあ?」と信じず、8話でデカイエローの辛さに寄り添う優しさを見て「あーわかる気がする」と言ったら「まだまだもっと凄いよ」と言われ、13話の100体斬り&姫抱っこを見た時にはもう笑いしか出ないくらい圧倒された記憶。

 

カグラの願いが、世界中の家族や家族を持たない人を幸せにするメニューを作るための「時間と元気が欲しい」。一足飛びに願いを叶える方に行かないのは好感持てる。

けど、本編当時は時間も元気もこれ以上欲しいという発想など持たなかったのではと思うと、まだ実年齢15歳くらいだろうけど、徐々に無限の可能性をなくした大人に近づいている感じなのかな?とも思えてズキッとくる。イマジネーションをなくした「行って帰ってきた~」にも寄せたのかな?あと6年くらいかな?

  

マベが傷だらけで担ぎ込まれ、更にマベから天晴が鎧に取り込まれた話まで聞かされたらもうそれどころじゃないのは十分分かるけど、スティンガーの尻尾にあれだけ食いついた大和先生ならドギーを見てどんな反応を示すか見たかった気持ちもちょっとだけあったりして(笑)。

 

本編はこのくらいにしてゴーカイジャーの話を。

ドギーが出演したゴーカイジャー5話は、直前の金曜日に311東日本大震災で放送が1週延期になった。

もともとゴーカイジャーは第1話からワクワクして毎週面白くて、3話でマジレッドの魁が出たことでレジェンド出演にも期待がかかったところにいきなりデカレンジャー回の予告。バンにジャスミンにドギー出演で、テンション上がらない方が無理でしょって感じで物凄く楽しみにしていた。

でも、4話と5話の2週間の間に起こったいろんな恐ろしい出来事や心配のために国の有様すら変わって見えて、自分自身も以前のような単にお祭り企画をワクワクしながら、というだけの同じ気持ちでは見られなくなってしまった。

ただ、その分余計にこの子供番組が2011年を過ごす為の大事なツールとして生活の支えになってたんだと思う。そういう、私にとっては大事な戦隊。

終盤の展開も大きな厄災に見舞われたこの国の人々へのエールにもなってる気がする。

 

公式読本見ると199ヒーローも同時進行で撮影していた序盤に地震が起き、スケジュールが1度グチャグチャになる中で、四方八方に頭を下げて協力者をかき集め、毎週容赦なくやって来る放送日のために走りながら体制を立て直していく様が読み取れて、その状況の中で毎話あれだけのクオリティを保ち、また当初予定になかった全戦隊からのゲスト出演を達成し、更には発表当時狂気の沙汰としか思えなかったVSギャバンを実現大ヒットさせたのは尊敬しかない。

一方であれだけ人気があったのに、キャラソンも「帰ってきた~」のVシネもなかったのは勿体ないと思うけど、そんなギリギリのスケジュール調整を1年間続けたのなら仕方ないかとも思う。

宇都宮P曰く「雨が降るたびに寿命が縮む思い」ほどだったようで、春映画「ヒーロー大戦」パンフの座談会ではゴーカイ本編撮影の遅れで迷惑をかけたと白倉Pに謝っていたくらいだから。

 

でもそんな状況で作られた最終盤が

やっと手にした宇宙最大のお宝の決着に至る流れ

たくさんのレジェンドや再登場ゲスト達の使い方

1話との口上被りと変えた部分

敵の圧倒的艦隊の打開方法と最終決戦の怒濤のゴーカイチェンジ

等、個人的にベストオブベストなので感謝しないとバチが当たると思ってる。

 

ゴーカイジャー の凄い所はいろいろあるけど、製作発表の時に見どころとして掲げた「地球を守る義理のない通りすがりの宇宙海賊がいかに地球を守る35番目のスーパー戦隊になっていくか」をほぼ完璧に見せたことがまず一番かな。

地球人達はただ一方的に守られるだけじゃなく、この星を守る価値、特に30年以上に渡るスーパー戦隊の戦いを見続ける事で自分達も得た不屈の精神を、海賊達に見せて影響を与えていくの。

 宇宙海賊の5人は一見格好良い不屈のアウトローだけど、実は全員ザンギャックに一度は負けた人達で、降りかかる火の粉を払い、たまたま目についた人を救うために戦うだけで、それ以上のことは考えてなかった。もともとお宝見つけたらさっさと立ち去る予定だったし。

 そこに「ザンギャックを倒して宇宙全体を平和にする」という発想を持ち込んだのが、ヒーロー達の戦いを見続けてきた追加戦士で地球人の戦隊オタクってのが燃えるんだよね。

 

また「守る」事の難しさに劇中で触れたのも印象的で珍しいなと思った。

かつて「赤き海賊団」に属し、ザンギャックに対して連戦連勝をどんなに続けてきても、一度の負けで全てを失ったマーベラスにとって、37話時点の自分達は地球を守っても守れてもいない。謙遜でなく本当にそう思っていて、番組としてもグレートワルズへの完敗という形でそれを突きつけてくるシビアさ。

でもそこから逆転していく過程で35番目のスーパー戦隊として、これまで先輩レジェンドから貰うばかりだった「大いなる力」がゴーカイジャー自身にもあったんだという流れになるのが良かったなあ。「夢を掴む力」。

 

そして199ヒーロー。

この映画、「当初予定になかったのを突っ込まれた」by公式読本の宇都宮Pインタビュー。

で、撮影中に311が起きた。

その影響で当初5月だった公開日が6月に延びたら本放送の時系列的にどんぴしゃになった。(冒頭で「10個もの大いなる力をゲット」と語り劇中でもゴセイジャーの力を使った17話放送の直前)。

199人のヒーローに加えて全戦隊のロボも予算ない中で出した。

ゴセイジャーに加えてレジェンドもいっぱい出てきた。

9億円と戦隊映画としては大ヒットした。

ゴーカイジャーはいろいろ狂ってて、そこも好きだったりする。