キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

スーパー戦隊最強バトル4話感想&ちょこっとトッキュウジャー

個人的にこの最終話の楽しみ&心配はルカ=ゴーカイイエローの本格登場だった。

今まで見た戦隊の女子戦士の中ではもしかしたら一番好きかもしれない。

でもここまでず~っと捕まってるんだよなあというのが心配要素だった。私、好きなキャラが捕まっているのを見るのはあまり好きじゃないから。

でも、助けられた直後からマベを戻すために容赦なくマベちゃん撃ったり思い切り蹴りを腹に入れて起こすの凄くルカだ。

お礼も言わない。迷惑かけたと謝りもしない。というか捕まってた事なんてなかったかのよう。私は基本的にはそういうのはあまり好きじゃない。でもそれが彼女の場合は、というかこのゴーカイジャーという戦隊の中ではむしろ気持ちが良い。

「なに無茶してんのよ」というつっけんどんな心配。

「お前がいりゃ大丈夫だと思ってな」という、一方的に助けるだけでなく、その後はこいつが助けてくれるから無茶出来るという信頼。

そして安定の「うっさいバーカ!」。

 

ゴーカイジャー未見でルカが気になっている方、今回の「うっさいバーカ」は迫力が増して怖さが増してますが、本編ではも少し高めで透き通る綺麗で可愛く良く通る声でいきなりぶちかましていて惚れます。ある目的で守銭奴キャラなので、両手に札束握りしめて敵機を見上げる姿もキュートです。

強かでガラ悪くて酸いも甘いも噛み分けて優しく可愛いルカはゴーカイジャー1話から炸裂してますのでどうぞ。

中澤監督「この子になら蹴られても良い」

 

その後も星の結界を破壊するために孤軍奮闘。ずっと捕まってて単に助けられてちょっと戦って終わりじゃなく、その分たっぷり活躍して重要な役割を果たすのが良かった。

ヒーローって、そうやって捕まってた事、助けられた事を払拭してくの大事だなって、改めて思った。

特に助けた側がその為に多大な代償を払ってしまっている場合は尚更ね・・・・

 

(愚痴タイム)ノエルさんにもそういうのがもっとあればね。38話で一方的に助けられるだけで強化も唐突、ゴーシュとも最後の皆で一緒の必殺技だけでそういうフォローなかったから、余計に見る人によっては「助けられてばっか」って印象になっちゃったのかも。終盤はひとりで謝ってばかり、お礼言ってばかりの展開なのも辛かったなあと・・・・・ここまで引きずってたらもうトラウマの域かな(笑)

・・・・・・・・すみません。油断するとすぐ脱線します。

 

前回まで比較的活躍が大人しめだった スティンガーはリタに兄を重ねてその心に寄り添い気持ちをぶつけて心を救う形で一気に存在感爆上げ。

ルカ同様捕まっていた天晴はバトルは他4人と横並びだったけど、戦いの後に自分のポケットに紛れ込んでいたジェムのかけらを大和に譲る事で好感度Max。カグラは、まあ前回単独バトルであのドギー相手に「本気で?」勝っちゃったかも、という活躍だったし。

中心は大和とマベちゃんだけど、寄せ集めの5人が持ち回りで次々スポットをあてられて魅力をアピール、というのを最後まで徹底していて気持ちよく最後まで見られた。

 

大和の願いはどうなったかなあ?

大和にとっては、死は動かしがたい現実ではある一方で、「覚えている限り繫がっている」=繫がっているということは魂までもが完全消滅ではない、というのが実体験で叩き込まれている感じがするから、ああいう形の願いになったのではと思うんだけど、個人的には一時魂を呼び戻すのって夢枕や幻として語りかけてくるのと同じくらいの意味合いかなと思っているので、それくらいだったらジェムのかけらで叶えてあげられるかもしれないし、叶えてあげても良いかなと。願いの行方のぼかし方もこういう感じだったらいいかな。

 

 トッキュウジャーについて少し。

私はこの戦隊にもちょっと特別な思い入れがある。

トッキュウジャーが始まってしばらくした頃に病気がわかって、その療養中に「笑いで免疫力アップ」を実践するのにはこれだっ!と勝手に心の拠り所にして見ていた恩人的番組だったりする(笑)。実際楽しかったし。元気の良いOPのイントロが流れて来ると、不安を打ち消しながら見ていた当時に引き戻される気がして、ちょっと泣きたくなるんだよね。

 

毎回笑いながら、「可愛らしい戦隊だなあ」って思って「戦隊なのに可愛らしい?いやでも可愛らしいものは可愛いらしいよね?」って変な所が気になってた。始まる時のインタビューで宇都宮Pが「~それが青年と言うには幼い彼等の物語になっていくと思います」って言ってたけど、本当に何か昔の児童文学とか少年向けの冒険ドラマみたいな感じを受けて、その可愛らしさがいじらしさになって見てるこっちをぐいぐい保護者目線にしてくんだけど彼等の正体がわかる32話でそれが何故なのかわかる。あの回は30分間泣きっぱなしだったし、以降の回も完全に、自分の家族や町を取り戻す為に頑張る子供達を見守る母親目線になってた。

 

  メイン監督は中澤監督で、OPからして気合入ってた。陽射しが降り注ぐ下の映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出すような線路のシーンや、秘密基地の大樹の絵とか詩情に溢れていたし。

週替わりでメンバーが1人ずつコケるの見た時は驚いた。毎週変えるようにセットしてたのかな?緩くてコミカルで未熟で、成長を見守ってくような戦隊なんだってあれで思った。

 

時々差し込まれる絵本みたいな綺麗な場面にはっとしたりして、小林靖子さんの脚本あってだけど、それを受けた中澤監督が、滅茶苦茶気合入ってるなあって思ってた。戦隊のメイン監督は4作目だったけど初めて、映画は他の監督に譲ったものの本編の重要回を32話までは一つも漏らすことなく全部担当してたし、すっごく思い入れ深いのかなあと。スーパー合体、追加戦士登場、グリッタちゃんとシュバルツの反乱劇、そしてライト達の正体が分かる回。どれも凄く好きだった。

だから、翌年のニンニンジャーのメイン監督としてトッキュウジャーを離れた時はショックで。最終回も凄く良くて泣きっぱなしだったけど、中澤監督で締めくくって欲しい気持ちもあった。だから、何かのインタビューで「トッキュウジャーは最後まで撮りたかった気持ちもあります」みたいな言葉を読んだ時に「・・・やっぱり、だよね・・・」と思ったり。

最終回といえば、トッキュウジャーは最終回の1話前の46話が緊急報道特番で潰れたのもショックだった。潰れた分をどうするかやきもきして、翌週放送して最終回を当初の予定から1週後ろにずらすと決まった時は本当にほっとしたよ。アクシデントで放送が1週延期になったのは私が見てた中ではゴーカイジャーに次いで2回目で、「なんで宇都宮戦隊ばかり」って思ってしまった。

 

ちなみに最終回。私は夏の劇場版が好きで、放水で出来た虹を線路、文字通りレインボーラインにして、それを上っていく烈車を普段スマホばっかり見て下ばかり向いてる人々が見上げ、そこからわき出た皆のイマジネーションがまた新たな線路になり烈車を宇宙にあるギャラクシーラインに導く、ってアイディアが凄いなあと思ってた。こんなの最終回じゃんと、本当の最終回どうすんだよと。でも、最終回はそれを軽く上回ってた。詳しくは書かないけど。