キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

スーパー戦隊最強バトル3話感想&ちょこっとゴーカイジャー

 今回も本編については軽めに。

後述するけど、この時期にマベとドギーが再会する場面を見るといろいろくるものがあって。

 

前回、マベを助けて率先して馬鹿やって和ませてと、個人的に本編以上の好感度爆上げだった天晴だけど、今回は鎧に取り込まれていただけでほぼ台詞もなし。これがあるからむしろ前回目一杯株を上げたのかもしれない。一方前回途中まで容赦なく突き落とされたマベはめちゃくちゃ格好良い逆襲ターンで大和と一緒にガイゾーグ@(中身はスティンガー)を撃破。

各メンバー上げ下げを考慮しつつ繰り返しながら全体を底上げしてくのが上手いなあと思う。マベが逆襲に転じたモチベーションの一つが「天晴への借り」なのも、出番のない天晴の前回の活躍を思い出させて改めてアピールしてる。

 

こういうのを見ると、またルパパトのノエルさん思い出して、この人はこういう「上げ」のフォローを意図的に圧倒的に抑えられてたのかなあと思えてきちゃうのがやりきれない・・・いかんいかん。

 

そういえは次回は、捕らえられているだろうルカの登場も楽しみ。捕らえられていたのは「強いから」ってのも彼女へのフォローになってるよな~と地味に感心する。天晴やスティンガーを気に入った基準とかイマイチ曖昧な気はするけど。

あと、スティンガーさんはルカの声に聞き覚えはありませんでしたか?

 

前回まで手際よく各メンバーを紹介してきて、今回はカグラの番、とそれ以上にドギーのターン。ドギーは今回で退場しちゃったけど、扱いの良さはまさしく追加戦士だったなあと。

カグラに負けるのはストーリーとしてわかっていても「わざと負ける」と聞いていても、心のどこかで少しだけもやもやもするのがドギーゆえん。

 ドギーはデカレンジャーDVDを勧められた時に「抱かれたい犬No1」という何か語彙の狂ったキャッチフレーズを聞かされて、1話で「イケボだけどこの青い着ぐるみがあ?」と信じず、8話でデカイエローの辛さに寄り添う優しさを見て「あーわかる気がする」と言ったら「まだまだもっと凄いよ」と言われ、13話の100体斬り&姫抱っこを見た時にはもう笑いしか出ないくらい圧倒された記憶。

 

カグラの願いが、世界中の家族や家族を持たない人を幸せにするメニューを作るための「時間と元気が欲しい」。一足飛びに願いを叶える方に行かないのは好感持てる。

けど、本編当時は時間も元気もこれ以上欲しいという発想など持たなかったのではと思うと、まだ実年齢15歳くらいだろうけど、徐々に無限の可能性をなくした大人に近づいている感じなのかな?とも思えてズキッとくる。イマジネーションをなくした「行って帰ってきた~」にも寄せたのかな?あと6年くらいかな?

  

マベが傷だらけで担ぎ込まれ、更にマベから天晴が鎧に取り込まれた話まで聞かされたらもうそれどころじゃないのは十分分かるけど、スティンガーの尻尾にあれだけ食いついた大和先生ならドギーを見てどんな反応を示すか見たかった気持ちもちょっとだけあったりして(笑)。

 

本編はこのくらいにしてゴーカイジャーの話を。

ドギーが出演したゴーカイジャー5話は、直前の金曜日に311東日本大震災で放送が1週延期になった。

もともとゴーカイジャーは第1話からワクワクして毎週面白くて、3話でマジレッドの魁が出たことでレジェンド出演にも期待がかかったところにいきなりデカレンジャー回の予告。バンにジャスミンにドギー出演で、テンション上がらない方が無理でしょって感じで物凄く楽しみにしていた。

でも、4話と5話の2週間の間に起こったいろんな恐ろしい出来事や心配のために国の有様すら変わって見えて、自分自身も以前のような単にお祭り企画をワクワクしながら、というだけの同じ気持ちでは見られなくなってしまった。

ただ、その分余計にこの子供番組が2011年を過ごす為の大事なツールとして生活の支えになってたんだと思う。そういう、私にとっては大事な戦隊。

終盤の展開も大きな厄災に見舞われたこの国の人々へのエールにもなってる気がする。

 

公式読本見ると199ヒーローも同時進行で撮影していた序盤に地震が起き、スケジュールが1度グチャグチャになる中で、四方八方に頭を下げて協力者をかき集め、毎週容赦なくやって来る放送日のために走りながら体制を立て直していく様が読み取れて、その状況の中で毎話あれだけのクオリティを保ち、また当初予定になかった全戦隊からのゲスト出演を達成し、更には発表当時狂気の沙汰としか思えなかったVSギャバンを実現大ヒットさせたのは尊敬しかない。

一方であれだけ人気があったのに、キャラソンも「帰ってきた~」のVシネもなかったのは勿体ないと思うけど、そんなギリギリのスケジュール調整を1年間続けたのなら仕方ないかとも思う。

宇都宮P曰く「雨が降るたびに寿命が縮む思い」ほどだったようで、春映画「ヒーロー大戦」パンフの座談会ではゴーカイ本編撮影の遅れで迷惑をかけたと白倉Pに謝っていたくらいだから。

 

でもそんな状況で作られた最終盤が

やっと手にした宇宙最大のお宝の決着に至る流れ

たくさんのレジェンドや再登場ゲスト達の使い方

1話との口上被りと変えた部分

敵の圧倒的艦隊の打開方法と最終決戦の怒濤のゴーカイチェンジ

等、個人的にベストオブベストなので感謝しないとバチが当たると思ってる。

 

ゴーカイジャー の凄い所はいろいろあるけど、製作発表の時に見どころとして掲げた「地球を守る義理のない通りすがりの宇宙海賊がいかに地球を守る35番目のスーパー戦隊になっていくか」をほぼ完璧に見せたことがまず一番かな。

地球人達はただ一方的に守られるだけじゃなく、この星を守る価値、特に30年以上に渡るスーパー戦隊の戦いを見続ける事で自分達も得た不屈の精神を、海賊達に見せて影響を与えていくの。

 宇宙海賊の5人は一見格好良い不屈のアウトローだけど、実は全員ザンギャックに一度は負けた人達で、降りかかる火の粉を払い、たまたま目についた人を救うために戦うだけで、それ以上のことは考えてなかった。もともとお宝見つけたらさっさと立ち去る予定だったし。

 そこに「ザンギャックを倒して宇宙全体を平和にする」という発想を持ち込んだのが、ヒーロー達の戦いを見続けてきた追加戦士で地球人の戦隊オタクってのが燃えるんだよね。

 

また「守る」事の難しさに劇中で触れたのも印象的で珍しいなと思った。

かつて「赤き海賊団」に属し、ザンギャックに対して連戦連勝をどんなに続けてきても、一度の負けで全てを失ったマーベラスにとって、37話時点の自分達は地球を守っても守れてもいない。謙遜でなく本当にそう思っていて、番組としてもグレートワルズへの完敗という形でそれを突きつけてくるシビアさ。

でもそこから逆転していく過程で35番目のスーパー戦隊として、これまで先輩レジェンドから貰うばかりだった「大いなる力」がゴーカイジャー自身にもあったんだという流れになるのが良かったなあ。「夢を掴む力」。

 

そして199ヒーロー。

この映画、「当初予定になかったのを突っ込まれた」by公式読本の宇都宮Pインタビュー。

で、撮影中に311が起きた。

その影響で当初5月だった公開日が6月に延びたら本放送の時系列的にどんぴしゃになった。(冒頭で「10個もの大いなる力をゲット」と語り劇中でもゴセイジャーの力を使った17話放送の直前)。

199人のヒーローに加えて全戦隊のロボも予算ない中で出した。

ゴセイジャーに加えてレジェンドもいっぱい出てきた。

9億円と戦隊映画としては大ヒットした。

ゴーカイジャーはいろいろ狂ってて、そこも好きだったりする。