キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト33話感想: ノエルの微妙な立場などなど

前回ヒルトップを正当な理由で不在にしたことであくまで共闘は緊急避難的な現場判断という扱いにし、今回冒頭数分で組織の方針として否定することで、改めてハッキリと共闘へのハードルとして打ち立てたのが手堅いな。

またフランス本部との協議後もそのスタンスが変わらないということはノエルとフランス本部も一枚岩ではないんだなと改めて思った。

まあ現代でも警察が海外マフィアを壊滅させるのに日本のヤクザと大っぴらに手を組んだらどう見られるかってことだよね。

また、快盗の目的がわからないから迂闊に組めないというつかさの言葉はある程度ニチアサを見てくるとかなり説得力がある。万一ウィザードのサバトみたいなのだったりしたら絶対許容できないよなあ。

 

そういう点でもノエルの「何が起こるか僕たちにも本当にはわからない」って言葉にはヒヤッとした。思った以上に追い詰められて確証のない道を歩いているよこれ。

そもそもノエルはコグレから見れば途中から強引に割り込んできた招かれざる客で、コグレの計画の全貌を知っているわけではないんだよね。

つまりコレクションを集めれば自分やジュレ組の願いが叶う確証はまではない。

でも手を貸さないとジュレの3人は恐らく死ぬし警察との共闘がならなければ警察も保たないと思っているから、離脱も後戻りも出来ず、警戒しながらも突き進むしかない。

 コグレの計画がジュレ組を裏切るものだったり、コレクションを集めた結果起こることが人間界に被害をもたらすものだった場合、ノエルは板挟みになってきつい立場になる。

ノエルはコグレを信用していないから恐らくそのリスクも承知の上。

更に快盗の正体(未成年2人)が知られ、自分がルパン家の者だとばれたらパトレンから向けられる目も厳しくなる。

たぶんそのことも承知の上。

そういうリスクが嫌ならコグレの言うとおりフランスで大人しくしていれは良かっただけ。

わざわざ命を危険にさらし誰からも胡散臭く見られ、その後信頼を得られても失うかもしれない道を選んで海越えてきたのがこの、寂しがりで甘えん坊でお祭り好きで恋バナ好きの、たぶん根はただの気の良いにーちゃん。

 

まあ、もしかしたら逆に共闘目的っていう大義名分を掲げて言い訳にすることで何とか海を渡ってこれたのかもだけど。

 

ノエルが真情を吐露して距離が少し縮まったかと思った直後にダブルレッドから猫の仔か何かみたいな扱い受けてるの面白いけど、メインの香村さんが共闘の後のそれぞれの距離感をまず示す狙いがあったのかな。

 

今回の怪人は狙った相手を子供にする能力があったけど、おかげで珍しいものが見られた。

それが、ヒーローのピンチを仲間が救うという王道展開に対するネット界隈の声

 

エンビィ@敵怪人 ←頑張れ超頑張れ

圭一郎@ヒーロー ←避けるなお願い当たれ

ノエル@助けた仲間① ←余計な邪魔を

緑桃@助けた仲間②③ ←空気読め

 

ヒーロー番組放送後にネットの反響を見て回るようになってから何年か経つけどこんなの初めてな気がする(笑)  

ニチアサ民の基本的視聴スタンスを狂わせる朝加圭一郎幼児化ニーズって凄いんだなと実感した。

 

ネットでは他に、圭一郎がちび魁利と対面しなかったのを残念がる声が多かったな。

出会ってたら「圭一郞兄ちゃん」て呼ぶ羽目になって魁利がまた曇らされるのでは?って案じる声もあったけど、圭一郞の場合、なんとなくだけど魁利にそんなふうに呼ばせる間もなくソッコーで「つかさに似たお母さん」を捜して街中駆けずり回りそうな気もする。

ただしなぜかジムのエンビィ発見より早く変装直後のコグレを捜し当て、胸の詰め物がずり落ちる勢いで引き連れながら「見つけた君たちのお母さん!」と満面の笑みで駆け戻ってきて、結局魁利を曇らせまくるような気がしないでもないかな。

ルパパト32話感想: 杞憂再びとノエルの覚悟、共闘への道のりとか

まず最初に。

正直言ってこんな山場回が香村さんじゃないの不安だったけど疑ってごめんなさい。

大和屋さんありがとう。

ボウケンジャーでもメインライターの代わりにクリスマスのクエスター決戦とか山場回のピンチヒッターを務めていて宇都宮PはそれにサブPとして立ち会ってたからこそ、この大事な回を託したのかな。

一方で30話のあれこれがいかに香村さんに負担だったのかって、改めて背筋が寒くなるけど、スタッフさんたちがこの難関をいろんな力を結集して乗り越えていくハラハラドキドキをリアルタイムで体感してるのは貴重なことでは?って気もしてきた。

難関はまだ終わりじゃないけど、これからも頑張ってほしい。

 

双眼鏡の件、コグレはコレクションを格納途中なのに退出するほど何をそんなに慌ててたんだろう?

ゴーシュが持ってることをノエルに知られたから?

ノエルがそれについて何かを魁利達に話すことを恐れたから?

 双眼鏡の能力自体もヤバそうで、自分の能力の強み弱みを細胞レベルで丸裸にされたら勝てないだろなってのはのはわかるけど、ノエルの反応だと双眼鏡は他のコレクションとは何か別格で特に行方を気にしていたように見える。

コレクションの名前は「世界を癒す」ってなんかやたらとスケールが大きい。ひょっとしてコレクションを全部集めたら起こることに何か特別な役割でも果たすんだろうか?

 

今回の振る舞いで、初美花パパ回でいい人イメージに傾きかけたコグレの黒さ胡散臭さが復活。

一方でダメ出しされてもコグレの名前を出し続ける初美花。

魁利と透真が食べられた絶望的な状況で助けて貰った時のことがあるから、彼女にとってだけはコグレは今でも、絶体絶命のピンチをなんとかしてくれる頼れるおじいちゃんなのかも。初美花のそういう思いが裏切られたりするんだろうかとは心配しすぎかな?

 

コレクションに対する国際警察日本支部のスタンスは

怪人の金庫に入っていたら、回収すれは戦力になりうるとも市民の安全第1で金庫もろとも撃破優先

入っていなければ、ビークルなら装備として時には快盗とも争奪戦、但し快盗から奪い返すために怪人撃破を引き伸ばしたらビンタ

ビークル以外はよくわからん「あんなもの」

かな?

これまでは物理的にも回収不可能だから迷いもなかったけどこれからはどうするのかな?

フランス本部直属のノエルはコレクション回収も任務。但し回収したコレクションを一つも国際警察に渡してないなら本当にそんな任務があるのかは疑問だけど。

 

決闘を決めた時の部屋には上司のヒルトップは不在。あずかり知らぬこと。

咲也の謹慎を見ても、現場の緊急避難的な判断以外では国際警察が組織として方針を変えるにはそれなりのハードルがあるはず。

組織が逮捕対象に定めたルパン組との共闘は、例え現場のパトレン3人が望んでも上部が認めなければNGだろうね。

フランス支部との協議にどんな結論が出たのか出なかったのか。

内通者、咲也を「陽川」と呼んで戦力部隊爆殺を指示した奴がどの地位にいるかも気になる。たぶんそいつにとって警察と快盗が手を組むのは都合悪いことだよね?

 

一方的にボコられるつかさと咲也を目にした魁利達3人。

金庫破りを頼んだ相手は圭ちゃんでここにはいない。ノエルもいない。

今3人で参戦してもコレクション回収にはメリットがない。強化された敵の力を考えれば逆にダメージを追うリスクだけ。

だけど本来邪魔だったはずの警察2人のピンチをこれ以上「だからって黙って見てるわけにも行かない」のね魁利。透真と初美花も同じ気持ちでもはや疑問すら持たないのね。

確実に変わっていく快盗の警察への気持ち。

 

圭一郎は何が一番大事かは凄く確固としてるけど、思い込み激しいし決して柔軟性のあるタイプじゃないから、想定外のことへの対応や、それまで正しいと思ってやってきたことを否定することは人より苦手で、何かあるたびにガツンガツンいちいち躓く。納得して正解にたどり着く道筋はもしかしたら人より遠回りかもしれない。

でもギリギリのところまで追い詰められるといつも咄嗟に本能的に最適解を掴むのね。

圭一郎は、本当はどこかで快盗との共闘が正解だと気付いていて、でも認められなかったのかもしれないとも思ったりする。「今度は共闘せずとも倒す方法を必ず見つける」なんて言い訳じみてて苦しかったもん。考えてる間に市民に被害が拡大しても良いの?って。

ぼんやり彼方に見える共闘が正解かもしれないけどそこにたどり着く回路が上手く見つからないから決闘に乗って、勝てた勝負を咄嗟に譲ったのかも。

 

これまでノエルが苦戦して転がってる時はだいたいルパンXの時の印象。

もともとルパン家の者だし変身前の動きを見ても本来は魁利達が身につけたのと同様、俊敏性と回避力に優れた戦闘スタイルなんだろうな。

でも両戦隊の弱点カバーのためにルパンXでは俊敏性を犠牲にしてでも防御力重視。

もし魁利がパトレンジャーに変身して戦ったらたぶん魁利の持ち味はだいぶ殺されるのでは?それが今のノエル@ルパンXの状態なのかもと考えると、圭一郎との決闘はパトレンXの方が有利だったかもしれない。

だけど快盗代表として敢えてルパンXとして戦ったのかな? 

 

 初めてハッキリと、快盗と警察の共闘が自分の選んだ道だと叫んだノエル。


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 以前このマークについてこう書いた。

Xの文字がVとSを組み合わせだとの指摘を見て、考えた人も見つけた人も凄いなと思った。

快盗でも警察でもあるノエルを1文字で表してると同時に、いつかは共闘できればというノエルの願いと、両陣営を繋ぐのがXである自分の使命だって決意がこっそり隠されているんじやないかって疑いたくなった。

やっぱりそうだったんだ。

V(快盗)とS(警察)をX(自分)が必ずひとつにするんだと。

「できるできないじゃない。やらなきゃいけないんだ!」

という決意を込めてのVとSを組み合わせたXマークだったのか。

 

今は敵対する快盗と警察を必ず共闘させる、自分はその架け橋になると決意して、ステイタスゴールドみたいなヤバいのもいるから、共闘が成るまでは自分が両方の盾になろうとスーツ特性をそれぞれの弱点をカバーできるようにして、それが難しいことも寂しがりの癖に誰からも信用されないことも覚悟して来日。

そしたら、思いがけず警察メンバーの快盗メンバーへの恋なんて素敵なものに出くわしたから、嬉しくて嬉しくてあんな風にのめり込んで応援したんだろね。

でもそれが裏目に出て、自分が守るはずの快盗を逆に命の危険に晒してしまったんだとしたら、あそこまで悔しがるよなあっと改めて納得した。何やってんだよ自分て。

 

25話の共闘ではノエルとルパン組に信頼が生まれたけど今回の共闘ではまだパトレン組とはそうなってない。

圭一郎がノエルの言葉で快盗達の事情をある程度知っただけ。

もう少し先かな。

つかさとノエルのあれやこれやに決着がつくのはその時だといいな。既にそのための仕込みも始まっている感じするし。

ただ、ノエルの平和を守る覚悟を信じようとした圭一郎の気持ちは間違ってなかったね。

 

まあでも今回は、ノエルさんの熱い叫びがいくつも聞けて良かったよ。

登場して10話余り。

信用されず取り囲んで責められたりおとりでさらわれたり大怪我してニチアサ巻きデビューとかそれなりに結構な目に合ってるけどなかなか感情高ぶらせないもんで、これまで一番の渾身の叫びが

「傷だらけの僕を寒空の下放り出すのかい!?」

なのはどうしたもんかとかしょーもない心配をしていた。

 

次回

魁利→自分の部屋から文字通り引きずり出す

圭一郎→首根っこ掴んで後ろ向きに引きずっていく

 内に秘めた熱い思いの一端を打ち明けて、ちょっと距離が縮まったかと思った途端、ダブルレッドからの扱いが雑になるノエルさんが可愛い。

ルパパト31話感想: ノエルの保護者目線についてなど

今回サブライターの大和屋さんなんでどこまで受け止めていいかわからないけど、印象的だったのはノエルの暗さ厳しさ。

パトレンはもしかしたらあくまで公僕として「罪を憎んで人を憎まず」をギャングラーにも適用する余地があるのかもだけどノエルにはない。単に甘さの問題だけでなく、ルパン家が襲撃されてコレクションが奪われて当主が塞ぎ込んでいる等の私怨もありそう。

 

ルパン家が襲撃された時ノエルは現場にいなかったっぽいけど、VSビークルが使われたか否かも気になる。

もし使われたのなら通用しなかったことになり、それ以降ルパン家には戦える人がいなくなったか、少なくとも当面は最前線には出ずに一般人をいつかは負けて死ぬ捨て駒としてスカウトすることをコグレあたりが決めた可能性があると思う。

ライモンを初めて見た時のノエルの焦りはステイタスゴールドとの戦力差をわかっていて自分より透真を心配したようにも見えた。

今の戦力のままではルパンレンジャーがいずれ負けて死ぬのなら、そんなに戦力差のないパトレンジャーもいずれ負けて死ぬ。

ノエルはそのこともわかってるから、そんな立ち位置では誰からも信用されないの承知で両方に属して守ることを決め、両方のスーツをそれぞれの弱点をカバーできる特性にして来日し、快盗と警察の共闘を望むのかも。

 

サブライターさんが書くノエルは快盗と警察を共闘させたい思いとか警察側を思いやる気持ちがわりとストレートに出てる気がするから、たまたまそういう巡り合わせかもだけど、今回つかさのことであそこまで悩んで歯切れ悪くなるとは思わなかった。

つかさにコレクションの正体を話さないとか、あまりに一生懸命だから手がだせないとか、正直、ノエルの描写に違和感あったし好感度的にも微妙。

だけど、脳内補完を繰り返しつつ辿り着いたのが

「ノエルは25話ラストを見てもひと皮むくとベッタベタの情の人で、誰かが傷つくのを見るのが肘直角ダッシュで逃げたくなるほど苦手で、グッティも両戦隊も独りで守るつもりの過保護野郎」

だった。いいのかそれで(汗)

まあコレクションの正体を話すと回収永久禁止になりかねないのも悩ましいところで、またノエルの保護者目線は、未成年を二人抱え他に相談する相手もない快盗側には頼もしかったんだけど、警察にはさすがに過保護かなと。おまけに快盗に対してより秘密が多い分交流が制限された結果、上から目線がネガティブに強調されてしまうのは規定路線かもしれないとも思える。「君たちとは相性が悪い」って、快盗だけで片付けちゃったこともあったしね。本人は一方的に命張って守ってるつもりで独りで抱え込んじゃう、みたいな。

 

でも、 今回のことでノエルの思いがある程度分かったとしても、祖父母と穏やかに暮らしたいからって誰かが平和にしてくれるのを頼らずに自分が戦力部隊に行くようなつかさが欲しいのは、危険や傷つくことから遠ざけてくれる保護者や心の通わない盾ではなく信頼しあって共に戦える対等な仲間じゃないかと思うんだ。

今のノエルにはそっちの方がハードル高そうだけど、次回ではなくもっと先で、そのギャップをどう埋めていくのかという話になってくれれば良いなと願望も込みで。

ん?ひょっとしてノエルとつかさは形を変えたジュウオウのレオセラなのか?

 

今回のノエルさん、地味に良かったのがつかさを助けた時にいつもの余裕綽々ほーらお見通しって感じじゃなく肩で息してたところ。

出来るだけさりげなく見せてるから全力で駆けつけたのか間に合ってよかったとほっとしたのかはわからんけど守るのに必死なことだけは伝わる。

 でもつかさを助けようと全力疾走するノエルさんを想像しようとすると、失恋したのかと泣いてすがる咲也から逃げた時の肘直角ダッシュが頭に浮かぶのはなんとかならんかと思う(汗)。

 

で、今回のことで改めて、女性とはいえつかさみたいに強くて悪と対峙するのが仕事の大人の心でさえ傷つくのを恐れるような過保護野郎がさ、二人きりの家族だった兄を奪われた未成年の心の中みたいな、兄貴の古い写真しかない空っぽの部屋に一晩寝かされて、心が痛んだり心配でほっとけなくなったりしないわけないよなあと思ってみたり。

派手好きでお祭り好きなのも本当なんだろうし、寂しがりやで甘えん坊なのも本当なんだろうけど、そういう自分を殊更にアピールすることで、快盗と警察の親睦深めようとしたり、快盗特に魁利を気遣ったりといった自分のため以外の目的をカモフラージュしてない?って思いたくなる。

 他の方に指摘されるまで、今回快盗3人がコレクション奪還にノータッチだということに気づかなかったけど、あれも、ジュレ組のつかさを傷つけたくない気持ちや、つかさの(自分を除く)ルパン3人への好感度を慮って自分だけが汚れ役を引き受け、できればこっそりコレクションを奪還して倒そうとしたのかもしれないなって。

大枚はたいて親睦会やったり、自分はハブられても取り囲まれて責められても飄々としてるくせに、両陣営が揉めると途端にオロオロし出すところを見るとね。

  

今回は自首してきたギャングラーを国民警察がどう扱うかって部分には、あくまで公僕として「罪を憎んで人を憎まず」をギャングラーにも適用する余地があったと考えてみても違和感はあった。

ただ国際警察は装備が整ってギャングラーに対抗できるようになってからまだ半年だから、ギャングラーから自首してきたらどうするか、そもそも逮捕という概念があるのかとかいった、普通の警察ならとっくにマニュアルが確立しているものがいろいろ想定外で未整備なのかも。これまでは言葉こそ通じるけど山から人里におりてきた人食い熊を駆除するのと同じ扱いで良かったけど平和的な共存を望んできたらどうすんの?みたいな。

大和屋さんはオークション回でも国際警察と日本の警察との関係とか、これまで劇中であやふやだった部分を補足してきたから今回もそういう狙いもあってのことなのかなと思ったけど、ちょっとギャグとの配分バランス的にも中途半端になっちゃった感じするし、つかさにしてもさすがにあそこで逃がす判断するかな?とは思ったし。

どちらかというと最終的にルパンレンジャーの「罪」をどうするかって問題への布石かも?秘密を漏らすギャングラーに適用できるなら、前回の大規模火災を鎮火したルパンレンジャーへの適用とか余裕っしょ?みたいな。

 

ちなみに、つかさのセンサーに引っかかるもの

 

他人から見ると微妙なセンスのぬいぐるみ

ブレーキの効かない同僚

ブレーキの壊れた快盗

自首してきた善良ギャングラー

 

なんというかこう、しっかり者でなんでも人に頼らずできてしまう女性がしばしば辿りそうな道を歩いていっているような気がしないでもない(汗)。これにノエルが加わるのかどうか。

 

次回。

今回は個人的には微妙で、19話の荒川さんのようにいろいろ大変な状況への対応に余力がなくなり、また香村さんほど繊細でもない(香村さんの繊細さの方が異常かも説はあるけど)のでストーリーを追うためにキャラ達が引っ張られた部分もあるのかなと思うけど、次の回も引き続き大和屋さんだということで正直心配。

 決闘から共闘に至る流れが一つ間違うと、共闘した25話、圭一郎の苦渋の決断の30話をぶち壊しかねないように感じてしまって。

予告を見ると決闘共闘だけでなく新兵器?まで登場してて、これほどてんこもりの回が香村さんでなく大和屋さんというのが、前回あたりから続くこの時期に起こったであろう事態の深刻さを想像してしまってきつい。

一方で前回の完成度は大和屋さんが今回と次回を担ってくれたからこそでもあるんだろうなと考えるとなんとも言えない気持ちになる。

宇都宮Pは大和屋さんの仕事を見事、絶対にお見逃しなくと煽ってるけど、今回の仕事を見ると、う~ん、ただボウケンの時に幾度か本筋の山場のピンチヒッターを務めた実績も信じたい。

なんか1週間おきに祈ってる感じ。

ルパパト30話感想: 杞憂、それから魁利のことなどなど

予告でルパンカイザーがトリガーマシンのスプラッシュを使っているのを見た時に、ついにテコ入れがと胸が潰れる思いで、でも東映公式は「必見です」と胸を張るし、彼らの思いと底力を推し量ることもできず、どこまで信じていいのかもわからずただ祈ってた。

でも。

今回の圭一郎が市民優先でルパンレッドにビークルを託す激アツ展開は、販促テコ入れでルパン側に玩具を集中させるというこの路線変更がなければ生まれなかったよね。

逆境を逆手にとり、こちらの心配を「だから必見だと言ったろがあっ!」と蹴り飛ばすようなお話に仕上げて見せたスタッフさん達にしばらく震えが止まらなかった。

 

快盗にトリガーマシンを使わせる

警察の株は高め維持

 

このパズルを解くのに選ばれたピースが

遠距離と両陣営のビークル特性

圭一郎と魁利の性格と関係性

 

それらをはめ込んで完成したのが、ルパパト民の期待限界値をぶち抜く、温泉地で二人旅するWレッドの図からの特濃葛藤劇だとか、もうなんなのこのスタッフさんたち。脱帽。

 

今回の魁利。

「君は付き合わなくていい」と突き放された直後に兄貴と迷子の女の子のカットが入ったせいで、魁利がさっさと髪飾り買ったのはてっきり、早く解決してもっと圭ちゃんといろんなとこ回ったり遊んだりしたかったってのもあるんじゃないの?と思ってしまった(汗)。

だってそれまで楽しそうだったし、普通あんなにすぐ見つかるとは思わないし見つからなくても不思議じゃないけど圭一郎は見つかるまで延々捜してそうだと思うのも辛いし。

魁利は既にゴールの見えない捜し物を1年半も続けてるから、たとえ子供の髪飾りだろうとそういうのをもう一つ抱え込むのも親しい人が抱え込むのを見るのもきついんじゃないかなと。

まして自分の方は胡散臭いルパン家当主の非現実的な力が頼みなんだから、他に簡単に解決できる方法があるなら頼りたくなるかもなあ。

自分にはそういう選択肢ないんだから。

あとそういうのに付き合わされて中々見つからないと焦燥感や絶望が自分の捜し物にも波及して来そうなの私なら嫌。香村さんはジュウオウジャーでもスイッチ捜しの話でそういうのやってたの思い出した。

 

ちび魁利があの年で「女の子助けてあげようと言えなかった俺」をかっこ悪いと恥じていたのにびっくり。

「そんな高尚な自己嫌悪なんか10年早いわ年相応に自分の寂しさしか見えないガキんちょやってろ」

と言いたくなったけど親を早くに亡くし兄貴と二人だけでわがままになりきれない環境もあるのかな。

魁利は今でも未成年なのに頭が切れて周りがよく見えてて序盤で驚いたけど、小さな頃からそうだったんだね。

でも足腰弱い幼いうちから自分や周りが見えすぎて美意識高くて、そういう子の周りにハードル高い兄貴しかお手本いなかったってきついな。早熟だけど未熟な自分が分不相応な理想に無理して近づこうとして耐えられず押し潰されるコースを辿ってしまった感があって痛々しい。

結果兄貴みたいになれない自分を全否定して、その反発の最中に兄貴を目の前で失って今に至るのかなと。

魁利はどこかで「自分なんて」って思ってるから簡単に自分を投げ出せるし唯一の価値基準の兄貴を取り戻すためなら他に大事なものはいらないからあの空っぽな部屋にいるってことなのかな。

たとえ取り戻せたとしてもどこかの段階で兄貴から卒業しないと前に進めなそうだから、そのきっかけになるのが圭ちゃんかなと思ったら似てやがるとかどうすんのかなこれって感じ。一筋縄ではいかないなあ。

 

 5、6話では「あの熱血おまわり」として躊躇なく撃てた相手が、人間的には大好きでさっきまでじゃれていた「圭ちゃん」になってしまったことで撃てなくなってしまったという変化が今回。それがコンプレックスぐっさり突かれて「似てんじゃねえよめんどくせえ」で陰を帯びて不穏な感じもしてきたけどどっちの方向に向かうんだろう。

 

今週のノエルさん。

コレクションが猛烈な悪臭を消していたと知って

つかさ「快盗!そ、それを金庫に戻せ!」

透真「戻すかあっ!」

生命と存在意義をかけた極限状態での魂からの叫びをぶつけ合う二人の間で

ノエル「ちょちょちょ、待ってぇ(汗)」

普段は余裕綽々で両陣営を振り回したり仕切ったりして、自分が疑われても責められても飄々と受け流すくせに、両陣営がもめ出すと途端に間に挟まってオロオロしだすノエルさんがかわいい。

隠し事をされた時の反応や表情も良かった。

 

自分が魁利に圭一郎を探らせたことで起きた変化をどう受け止めるのか受け止めないのか。快盗の中でも空っぽの部屋を見てしまった魁利のことは特に気にかけてるんじゃないかなって願望込みで見えるから気になる。

  

パトレン達にとってのコレクション、VSビークルについての認識は、他の方とのやりとりのおかげで今回自分なりに整理できたかな。

今回回収しようとしたスプラッシュとこれまで気に留めてなかったように見える他のコレクションとの違いは、第一に怪人の金庫の中にあるか否か、次に乗り物の形をしているか、なのかなと。

クレーンの時の経験から、乗り物の形をしていれば既に改良済みでたとえ出所がギャングラーでも使えると思い込んでいそうだけど、それがもし怪人の金庫に入っていたら市民の安全第一で金庫ごと撃破優先なんじゃないかなと。ビークル奪還のために怪人との戦いを引き伸ばそうとしたらビンタだったし。

今回は相手が人間ならVSビークルを回収して戦力強化を図れる貴重な機会だった。現時点で快盗にしか新ビークルを渡さないノエルは信用できないってのが冒頭の下手すぎる隠し事にも繋がっていそうだし。

でももし相手が実はギャングラーで目の前で金庫にしまったら、圭一郎は即座にスプラッシュを諦めて倒そうとしたのかもと思ったりする。仮に金庫を開ける手段があったとしても、それで怪人を取り逃がして市民の被害を拡大させるよりは撃破優先なのかなって。

ルパパト29話感想: 咲也とノエルと販促事情

今回は近年恒例の24時間裏の総集編。

 

前にも触れたけど、咲也のポジティブお化けっぷり。

「快盗に任せればいいじゃん」→「心配してくれてるんだ。ありがとうね」

三週間で師範代→「僕飲み込みが早いみたいで」

ノエルの歓迎会をノエル主催→それが何か?

女体化→速攻で女性らしく仕上げて貰って撮影続行し「楽しかったですね」

そんなあらゆる状況や他人の言動を前向きに受けとり突き進むポジティブの権化が唯一好意的に受け止められないのが「良い人ですね」って、ホントどんだけ振られたんだ咲也(涙)

 

そして今週のノエルさん。

自分の歓迎会と言いながら職場のヒルトップとジムは呼んでないのに、ジュレ3人には彼らの分の浴衣まで用意してるって、本当は快盗3人と警察3人の懇親会やりたかったんじゃないの?

まあ、具体的にはこんな流れかな?って妄想してみた。

 

ノエル「この前初美花ちゃんを危険な目に合わせて魁利君達にも心配かけちゃったからそのお詫びも兼ねて彼らも招待したいんだ。君たちも彼らとは仲が良いみたいだし、どうかな咲也くん?」

咲也「大、大、大賛成ですよノエルさ~ん!先輩達には僕から言っておきます!」

つかさ「まあ、そういうことなら(あ、咲也の応援も兼ねるのか)」

ヒルトップ「なら私たちは今回は遠慮しておくよ。若い者同士で楽しんでおいで」

ノエル「メルシーボクー」

みたいな感じでどうかなと。

 

 咲也の初美花への恋を応援

「咲也くんを放っておいて良いのかい?」

「僕なんかより君たちの方が良く知ってるんじゃないかな」

自分の歓迎会という名の快盗警察親睦会

「圭一郞くんの記憶が戻って良かったね」

両陣営の距離を縮めようとしたり、快盗側には警察メンバーへの気持ちを見つめさせてみたり。

寂しがりも構ってちゃんもお祭り好きも派手好きも本当なんだろうけど、そういう自分を敢えて演出することで、空っぽの部屋に住んでる魁利を気遣ったり、快盗と警察の親睦を深めようとしている自分をカモフラージュしてるんじゃないかってどうしても疑っちゃうなあ。

 

特に魁利には、何にもない部屋と同じくらい空虚だろうその心の中に、兄貴の古い写真以外のものが入ってきてほしいんじゃないかなと、何にもない部屋で兄貴の過去の写真だけ見て時が止まったままでいるんじゃなくて、たとえ立場は敵対する警察でも、圭一郞を人間的には気に入ってる「今」を大事にしてほしいんじゃないかなあと思ってみたり。

 

ただ、今回は「僕は警察も快盗も大事だと思ってる」って、これまでで1番ノエルのスタンスをはっきり聞けた気がする。やってること見ればそうとしか思えないだけどね。

ただこれは現時点では快盗の前だから言えることであって、ノエルがこれを圭一郞の前でも言う日は来るかな?その時が楽しみでもある。

 

 ゴーシュの実験について

今後も調整が必要と言うことで今後も出す理由付けになって、何を着地点にするかはわからないけど、着ぐるみ節約の手段が増やしてきたな~と真っ先に思ってしまうのはメタ目線に毒されてるなと思ってしまう。

ジュウオウの時はバングレイの再生能力に偏り過ぎた感あるけど、今年はデストラのゴーレム、戦闘員巨大化等、分散されてる上に怪人も改造を繰り返して、凄く頑張ってると思う。

 

大人の事情と言えば、今回唐突に出てきたクレーンの警察ブースト。

迫力あったからもっと早く見たかったけど、本来は対になるシザーと同様に登場直後からブーストするはずが、その脚本書いてるあたりでロボセットが売れないことが分かってきてグッテイ単体の販促を最優先しなければならなくなり、そのまま追加戦士のターンで割を食って今になったのかなあと思った。

  

販促事情については次回も。

東映公式が「胸を締め付けられるような切ない物語」って書いてるけど、予告で明らかにトリガーマシンの新ビークルをルパンカイザーが使ってるの見た時点でもう締め付けられてるよ。

制作の方達が、販促のあれこれをどんな思いで受け止めて、どんな形で「必見です」と言えるお話に落とし込んだのかなんてとても推し量れない。今はただ祈るだけ。

ルパパト28話感想: 初美花一家とルパン組あれこれ(ノエル込み)

初めての美しい花

頭文字で「かいとう」の「う」にするために考えたんだろうけど、初めて授かった娘への喜びと愛情がダダ漏れしていてパパとママのこれまでの育て方と今の気持ちをとっても代弁してる良い名前だなって気がする。

そんな愛する娘が家を出て住み込みで働くと言い出した時、パパは反対、ママはOK。

世間一般的にはパパの方が多数派のはず。

 

でも回想見た感じ、詩穂ちんは小さな頃から何度も初美花の家に来ていてママにとってはもう一人の娘みたいなものだったから、恐らく仕事で家にいないパパより初美花の喪失感が凄く身に染みて、娘の望む通りにさせてやろうと思ったのかな?

例えその結果自分は倍の寂しさと心配を抱え込むことになっても。

パパはパパで、プレゼントにかき集めたたくさんのお守りは、娘の親友がたくさんの人々と一緒に行方不明になり、今はギャングラーが跋扈しているあの世界でのことと思うと、単なる親バカとは片付けられない切実さが胸に来る。

 

詩穂ちんも彩さんも単に快盗達を動かすためのアイコンじゃない。

詩穂ちんは初美花を庇うヒーローで夢を叶えかけていた一人の女の子だし

彩さんも自分の考えをしっかり持ち時には透真を導いたりしながら幸せをつかみかけていて、周囲には、娘を愛するあまり失ったら婚約者に八つ当たりするしかないお父さんがいた。

ザミーゴのせいで行方不明になったたくさんの人達とその周囲にいたもっとたくさんの人達は、そうやって人生を狂わされ悲しみの中にいることを香村脚本はきっちりと押さえてくる。

 

透真が彩のお父さんの話をしたのは、敵のアジトに侵入なんて危険なことする時に、自分の父親のせいで戦力揃わないことを心苦しく思う初美花が、父親を責めるなんてことしなくてすむよう気遣ってのことなんだよね。

それが自分のかなり深い傷をさらけ出すことになるんだけど、確かに最初の頃の透真なら話さなかったかもなあ。

初美花の察しの悪さや迂闊さにしょっちゅう溜息ついてたし、初美花のせいで敵に見つかった時なんて拳骨ふりあげてたもん。あれ、魁利が切り上げてなかったら敵に囲まれた状態で振り下ろしてたのかなと思うと、それはそれで見てみたい気もするけど(笑)

最初から通しで見ると、やっぱり3人の関係も変化してるんだなあ。

 

19歳の誕生日を迎えた初美花。他の方のブログで、プリンは誕生日を自分だけで祝うためだったって説を見かけてあーっとなって見返したら「今日食べようと楽しみにしてた」って言ってた。

魁利が「プリンで祝ってやる」って言ったのもそんな初美花の気持ちを察したからかも。

キャラ達のそういうささやかだけど愛おしい気持ちがちょっとしたセリフのあちこちに隠れていて全く油断できねえ。

 

でもそうかと思えば

「女友達のとーちゃんには嫌われるタイプなんで」って自分で言って、相手と視聴者に思い切り頷かれる戦隊レッドとか(笑)

香村さんはゴーカイジャーのマベジョールカに対して「基本的に皆さん第一印象悪いですからね」と鎧に言わせた実績あるけど、自分たちが創り出してるキャラの狙いと視聴者からの見え方に乖離がないんだよね。その上でパパ受けの悪いキャラを主人公にして見せてるんだもの。

攻めてるよなあ。

 

パパさんも良い味出してた。

面影堂のおっちゃん、晴人の恩師の熊谷先生、マリオおじさん、ラリーさん、ヒルトップ、初美花パパ

ファンキーで懐深くて可愛いおじさんを書かせたら香村さん天下一品なんだよなあ。

 

 今週のノエルさん。

開発したビークルを自分で使わない理由はこれまでを見てると少なくとも利己的なものには思えないな。

快盗にも警察にも本当に危ない時には自分もついてったり盾になったり遠ざけたりして守ろうとしてるようにも見えて、どこか自分は二の次な感じもするよ。

 ギャングラーにはルパン家を襲撃した超強い奴もいるのでもう手元に改造可能なコレクションもないから一刻も早く日本に加勢に行こうと逸って出発したけど、よく考えたらファイヤーサンダー自分で使えないじゃんて後から気付いたうっかりさんだったらどうしよう

(笑)それとも敢えて自分には使えなくしてるのかな。

 

 つかさ先輩はいろいろ気が付く鋭い人だけど

今回ノエルに疑問を持ったのは、彼女に備わっている「こいつ生きて帰る気あるのかセンサー」みたいな物がちょこっと何かを感知した可能性はないかな?なんて思ったりする。

自分で作ったビークルを自分で使わない=自分を強化武装しないことだと考えたとしたらね。

でも両赤に加えてノエルまでブレーキなんちゃら組の仲間入りしたら、いくらつかさ先輩でも面倒見切れないぞ。

 

そしてコグレさん。 

最初は明らかに3人の命よりビークルのが大事な感じだったけど、今回はとっても彼等への情が感じられてうっかりコグレさんもだんだん心境が変わってきたのかと思いたくなる。

でも待て待てまだグッテイがあれだけ嫌う理由をはっきり見せてないのにもう軟化するだろうかとか、とかもやもやするなあ。

 

煙浴びたら老化する能力について。

パトレンやルパンにも被害者出せばいくらでもコミカルに面白くできそうなんだけど、ジュウオウで寿命を主人公に与えて老化したラリーやバドを描いた香村さんにとっては命の減る老いは笑いにする対象じゃないのかもなあと思ってみたり。

ルパパト27話感想: 咲也の「素直さ」などなど

咲也のキャラについて。

番組開始前のキャラクター紹介で「素直でお人好しで騙されやすい」と見た時にはもっと従順なタイプになるのかと思った。

でも始まってみたら、TPO構わず感じたままに

 

先輩を汗臭いと言う

まだ2回目のビストロで初対面のウエイトレス(未成年)に凄い勢いで可愛いと言い名前を聞き出そうとする

更にめげずにアタックを繰り返し、その行動原理は「可愛い子とは仲良くなりたい」と悪びれずに気の多さを先輩にも披露

「今融合すると先輩の毒が僕らに」と当の先輩に言う

 

って感じで「随分アグレッシブな素直さだな」と思った。なんでもハイハイと言うことを聞く素直さじゃなくて、いろんな意味で屈託なく伸びやかに自分を出していく。そして他人の言動の裏や表情などからの余計な情報をあまり気にしたりせずに性善説でポジティブに受け取る。

ガチ恋相手にも自分の気持ちをありのまま飾らず誤魔化さず正直にぶつける。

それが香村さんの思う「素直さ」なのかな。

彼のポジティブさが最高な形で発揮されたのが、15話で颯太くんに「快盗にまかせれば良いじゃん」って言われた時の「心配してくれてるんだ。ありがとうね」だったと思う。

 

 そこにサブライターさんがどんどん化け物じみたポジティブを積み上げていく。

女体化してもすぐにその状況を前向きに受け止め、メイクさんやスタイリストさんに女性として「仕上げて」貰い、映画撮影継続を切望する。

怪人に操られたのもあるにせよ、入門して三週間で師範代になったことも稽古がエアロビクスそのものなのもおかしいと思わずに突き進む。

正直、サブライターさんが話をギャグに転がしやすいように誇張化してる感じはあって最初は違和感もあったけど、大笑いできたのも本当だし、ここまで突き抜けられたらもうこれはこういう形で大輪に花開いてしまったんだなあと圧倒されてしまった(笑)

メインの香村さんが今後にむけてコツコツと初美花の咲也に対する好感度を積み上げていく側から、一瞬にしてゼロまで引き戻している気がしなくもないけど(笑)

 

ただし例外はあって、それが振られる時の「いい人」=振られるサイン。さすがのポジティブお化けでもトラウマになるくらい繰り返されたということなのかな?

 

 一方、いつの間にか咲也となかば強引に「ギャングラー被害者の会」コンビにさせられつつある透真。

この回で完全にいじり方のツボが確立したというか、扱い方のターニングポイントになったんじゃないかな。これまで頑なにキャラを崩さずに来たのもそこに本人の美意識=格好つけ志向が強固にあったためだったってことで、そこを突けばぐんと崩しやすく笑いをとりやすくなった感じ。

こういうところはベテランのサブライターさんだからできたのかもで、香村さんも後々やりやすくなったんじゃないかな。

 

敵の思惑と国際警察の闇について。

ギャングラー怪人だったお師匠は誰かから電話を受けた後、お萩と偽って爆弾を咲也に渡し、国際警察に届けさせてパトレン達を爆殺しようとした。トゲーノが功名心から警察官殺しを計画したのを除けば、ギャングラーがテレビ本編ではっきり国際警察を標的にしたのは初めてかな?

電話での指示だけだったのでわかりにくいけれど、これがもしドグラニオの「俺も少し考え」た結果なら、今まで雑魚と見て余裕で泳がしていたのをやめて本腰入れて潰しにくるのかなという気もして不穏。

さらに電話を受けた怪人にわざわざ「陽川って誰?」みたいな反応を怪人にさせてるのも不穏。電話の主は咲也を国際警察の「陽川」と認識してそう呼んでいると。

誰?わりと早くから国際警察内部にギャングラーに加担して情報もらしている人物がいるらしいのは仄めかされてはいたけど。

これまでに出てきた登場人物だとあの相島さん演じる嫌な上司しか思い浮かばないし、ルパパトはサブライター回でも重要な情報が示されたりはしてきたけれど、彼はちょっとそういうタイプとも違う気もするし、まだあまり考えない方が良いのかな。

 

あと、ここのところ、警察メインでも快盗はお宝奪取のためしっかり絡むけど、快盗メインの時は警察は蚊帳の外で活躍なしなイメージがあったりして、ぼちぼち熱烈な警察派の方々からの不満を見かけるようになってきたのは気になるところ。パトレン玩具の不振との話と併せてヒヤヒヤする。これからの布石と思いたいけど、もうちょっと、快盗から見せ場を譲られてじゃなくて快盗に打開できない局面を警察が、という場面があって良いかもと。次回も快盗メインだし。

 

まあでも、今回は30分間笑いっぱなし。

私、宇都宮戦隊は大好きなんだけど、時々ぶち込まれるそれまでの繊細な作風を破壊する強烈ギャグ回がわりと苦手で(シンケンブラウン回とか剣玉探偵回とかライダーだけどウィザードの九官鳥回とか)、でも性転換回の時にはそこまで苦手と思うこともなく楽しめたからもう大丈夫、と払拭されたと思っていた恐怖が蘇って来たんだけど、今回も思い切り大丈夫だった。

先に性転換回をやっていたので「ルパパトはここまでやる」という許容範囲が拡大してたのかな(笑)