キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト26話感想: こまごまと

今回は軽めに。脚本がメインの香村さんじゃないのでどこまで読み込んでいっていいのか迷いがある感じ。

 

大和屋さん初登板の今回は、東映公式で宇都宮Pが「外から見てきた人が書いたルパパト」って評していたけれど、これまで外から見てきてあやふやだったり疑問が生まれやすい部分を潰しにきたのかな。

依頼主コグレに国際警察と馴れ合うのは好まないと言わせて共闘へのハードルを一つ明示し「意外と国際警察に事情を話せば協力して貰えるんでは?」との声への回答としたり。

ノエルの国際警察入りも来日も気に入らないのでどちらもコグレの想定外で2人が共謀したのではないことを示したり。

仮面には認識阻害機能がある。

ジムとノエルの立ち位置や国際警察と日本の警察との関係等。

 

初美花の金銭感覚は、非現実的な快盗稼業やっていてもごくまっとうで、偽りではあっても地に足つけて今の生活を大事にしている感じがうかがえて、ここでもジュレ組の中で一番狂っていないのは初美花かもなあと。

今回はノエルに怒っていたけど、魁利も「好きな金額書いて下さい」だし、透真は採算度外視の副業経営をいいことにジビエ食材購入と、他はベクトルは違えど人の金だと気にしない奴らばっかりだもんな。

 

あと、コグレに対する初美花と男二人の意識には温度差がありそうで、魁利達には「俺らは捨て駒」と思わせた張本人でも、初美花にとっては彼女の素直さもさるところながら、魁利と透真が食べられて暗い部屋で泣いてた時に絶望から立ち直らせてくれたから、そこまで割り切れないのかなあとも。

 

で、そんな初美花に「いい奥さんになれるよ」って楽しそうに笑うノエルは、初美花がこの危険な快盗稼業をやりとげて願いを叶え、いつか誰かと結婚して幸せになる日が来ると信じているんだね?

そう思って良いよね?

 

次回。

公開したばかりの劇場版がかなり評判がよく「今まで見てなかったけど映画がびっくりするほど良かったからちゃんと見てみようかな」って声をよく見かけるんだけど、そんな彼等が最初にTVで見るルパパトが透真と咲也のレオタードで踊る姿かもしれないという状況に何かが激しく間違ってるような気がしてる(汗)

ルパパト25話感想: 魁利とかノエルとか

魁利のことは概ね気に入っているものの、サボり癖だけは気になって、6話の「本業はやる気ある 店はやる気ない」も「お前主人公だろ仲間のためにももうちょっとなんとか考え改められんか」と思ったし、仕事に命かける圭一郎を理解できないときも「仕事なめんなよ~まだ子供だからか?」と少し思ってた。

ダブルレッドの片割れ圭一郞に比べても明らかに掘り下げ足りないからもう一つ掴めてないのももやもやしたし。

でもあの何にもない、個人的な楽しみや嗜好すら一切見当たらない空っぽな部屋見たら、「やる気ある」も「やる気ない」もこちらの想定より遥かに重く刺さってきてしまって、もうなんか、「知らずに無理言ってごめんなさい」と言いたいような感じ。

 同じ今を捨てていても透真は褒められれば嬉しいくらいにはプロの料理人で、初美花も服飾好きだし夜逃げの時に持ち出したい荷物は一杯あるくらいには今の生活を大事にしてる。そういうものの見当たらない魁利との差なんだろうかと。

魁利の場合、兄貴に憧れてバスケをやり、敵わないから恐らくやめ、反発で多分ぐれて、と今のところ行動原理が兄貴にしかないようにも見える。もともと兄貴が全ての子が目の前で奪われてしまったのかもと。

ただし、もしかしたらだからこそ魁利は、もともとバスケやる運動神経はあったにしろ、

自分の全てを快盗のスキルアップだけに注げて他より頭1つ抜けるほど戦闘力を高めることができたのかもしれない。

 

 今回のダブルレッド、圭一郎は掘り下げるほど豊かな人間性を積み上げてきて魅了するけど、魁利は掘り下げるほど底なしの虚無に引きずり込んでくる。そういう点でも対照的なのかな。

 

今回は5~6話毎にやってくる山場、節目回の中でも初の2戦隊共闘でいろいろ良かった。つかさ先輩は言うまでもないから他にちょこっとした部分で。

 

暗号解析してるノエルの意図を誰より早く察して手だけで魁利を制する透真も良かったな

さすがプロフェッショナルコンビ。

24話のつかさ先輩と魁利だけでなく、23話の透真とノエルの関係もこう拾ってくるの丁寧。

 

今回の圭一郞は、全体的に損な役回りだったけど、泥臭く縁の下の力持ち的に頑張ってた。

快盗の援護なんて頭でわかっても気持ちが全然整理できないし声なんてかけてやらないけど、やると決めたんでとりあえず他が弾き飛ばされても1人しがみつき続けてガンガン殴られても顔ぐきぐぎやられても離れずなんなら余計な腕も押さえておく、それが朝加圭一郞。

 

今週のノエルさん。

 

ラストでジュレに居座りたがって駄々こねるの見てびびった。

めっちゃ可愛いけど、あなた、そんな寂しがりの甘えん坊の癖に、誰からも信じて貰えないようなキャラと立ち位置を敢えて選んで日本に来たの?って。

こうして見るに初登場時のキャラは相当無理して作っていたのかな?

信頼関係できた快盗相手には一気に地を見せてきたけど警察相手にはまだ時間かかりそうかな。咲也との恋バナ本当に楽しそうだったし本当は人一倍みんなとワイワイやっていたい奴が何をどう抱え込んでああしてるのか。

 

でも、データカードダスの最新のスペシャルカードを見て少し考え込んでしまった。

スペシャルカードって、その回の印象的な場面を台詞付きでカードにしてるんだけど、

魁利と何もない部屋のカードに「まるで君の心の中だ」ってセリフがついてる。


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本編にない台詞が付くのは珍しいから、状況的にはノエルの台詞がカットされたのかな。

今回は超盛り沢山な内容だったし、このセリフがなくても予告時点で私含めて同じ印象を持った視聴者はたくさんいるからカットしたんだとしたら正解だとは思う。

けど、ノエルのセリフだとすると、そんな部屋にいつまでも居座ろうとジタバタしたのは単に自分が寂しいからだけだったんだろうか?って疑問がわいてくる。なんかほっとけなかったんじゃなかろうかと。

そして私の中で順調に積み上がっていく、ノエル超お節介お兄さん疑惑。

 

ラストのわちやわちゃぶりは楽しくわらえたしほっとした。

コグレさんは一度もご飯食べてかなくて慇懃無礼に一線ひいてくるから、魁利達もいつしか所詮は捨て駒かよって思ってたし、警察は皆良い人で圭ちゃんとか懐いてるけどその関係の足元は嘘でできてるからどこか気を抜けなくて、ジュレ三人が他の人を交えて心からはしゃげたのは今回のノエルが多分初めてなんだろなって思うと、ノエルの何が嘘で何が本当でも、根底にあるのは温かいものであってほしいなって。

  

 

ルパパト: 香村さんの「心配」の描き方

ヒーローがピンチでも主人公なんだから大丈夫だし、化け物に子供をさらわれてもきっとヒーローが助け出すし、とテレビで見ている分にはフィクションとしてどこかで安心してるけど、香村さんの脚本は時々その周囲にいて心配する側の気持ちがフィクションと現実の垣根を超えて刺さってくる。

 

子供夫婦に先立たれ、忘れ形見の孫娘が事件に巻き込まれたと知ったら(もしかしたらちょっと怪我したとも連絡受けたかも)、あたふた駆けつけるし、

化け物に我が子が攫われればどうしよどうしよと取り乱して助けると約束する人にひたすら頭を下げてお願いしますと繰り返すしかない。

無事な笑顔を見れば「元気じゃん」と拍子抜けするし、無茶をされたらぽかぽか叩いて怒る

当たり前の描写なのになんでか生々しくリアル。

 

例えば22話、テレビで見てる側には金魚鉢の中の状態はわかるけど、登場人物達には外からはわからない。魁利達にしてみれば、自分達の時は危うく消化されかけたわけで初美花が似たような目に合っていない保証はどこにもない。もの凄く心配だったから「元気じゃん」て言葉が出るのがリアルで、そういう香村さんの心配の描き方が好き。

 

ジュウオウジャーでも、触れた生物を消滅させる透明なドームに引き裂かれた親子見た時には「ぐっ」て思わず変な声が出るほど胸がつぶれた。閉じ込められた我が子が泣きながら自分たちの方に寄ろうとするのを「来るな!」って必死に怒鳴りながら、縮んでいくドームの動きに合わせて泣きながら見守りついてきたのがもう。

見えるところ、すぐ傍にいるのに手を伸ばせなくて、駆けつけた変な民族衣装来た見知らぬ若者達に「どうかお願いします」って泣きながら繰り返すしかない無力な一般市民の親の気持ちが胸に迫って。

 

ウィザードでも、化け物に狙われた我が子を主人公の仮面ライダーに匿ってもらった母親が、短い間隔で大量の安否確認&お願いしますメールを送りつけてる。そうしないではいられないほど心配なんだよね。現実に自分の子がそうなったらと考えるとその行動はリアル。

 

ジュウオウジャーの序盤でレオとセラがさらわれた時、大和が本当に焦りまくっていて、つい最近まで一般市民で心配症なところはあるにしても、割とそういうのが日常茶飯事の戦隊シリーズとして見たら新鮮だった。敵に捕まったら即殺されない保証なんてないんだから、現実社会では本来これが自然な反応だよなと。

香村さんは更にこの時大和のパニック状態を利用して、焦るあまり鼻の利くタスクに、レオの匂いを手掛かりに行方を突き止めろと臭い靴下を突き付けるという鬼畜の所業を、悪意はないんだ緊急事態にパニクってて仕方ないんだって好感度下げない形でコントにしたのが凄いところ。

 

心配する側の気持ちに敏感な香村さんの作るエピソードでは、敵側もそういう気持ちを利用した作戦が多い気がするし、それによって敵の卑劣さ残酷さも際だってる感じ。

ゴーカイジャーのバスコの話を香村さんは4回書いてるけど、うち3回は人質とってるし、ウィザードではファントムを生ませるために絶望させたい相手の大事な人を殺そうとする話がいくつも。ジュウオウジャーも6人全員が人質経験ある。

そういえば今のところ敵ではないけど、ルパパトのコグレも大事な人を餌に魁利達に快盗やらせてるのはどうなんだろう。話を聞いたグッティが「あいつのやりそうなことだな」って言っていたのは、コグレは人の思いを利用して危険なことをやらせるような奴と同僚に思わせる実績が過去にあるってことなのかな。

 

「心配」に限らずそういう、人が持つ当たり前で共感しやすい感情を上手く繊細にドラマに取り入れているから、時々凄く生々しく、キャラの息遣いが伝わってきて、ドラマなんだけど疲れるくらい感情移入してしまう時があるから好き。

 

あと、24話見てて、思わず同情したのがつかさのおじいちゃん。

孫娘が不憫で親いなくても強く生きていけるよう厳しく育てたら、穏やかに暮らしたいからって平和を脅かす化け物を排除するのも人任せにしないで自分から倒しに行く、ましてや女を言い訳に誰かの陰に隠れたりなんてみじんも考えないような大人になっちゃって、誇りに思うと同時に少し後悔してないかな?って。あの慌てぶり見たら、毎日どんなにか心配だろうって。

 

 

ルパパト24話感想: 魁利のことなど

今回もツイッターで呟いた感想などから

 

15話で毒に犯されたまま任務続行した圭一郞を理解出来ずにビビった魁利

今回はその魁利に対し「ブレーキが壊れている」とビビるつかさ

両陣営で狂気の発動条件が違うだけで端から見ればどっちもどっちなのを互いに理解出来ずに「あいつやべえ」と怖がり合ってるだけにも見えるけど、ここで両赤をどっちも狂気と認識しているのがつかさってのも今後何か意味を持ってくるのかな。

 

ただ、魁利がつかさからためらいなくペンダントを奪い取って首にかけたのは、壊れたブレーキに加えて、つかさには「生きて帰る約束」があると知ったから使わせないってのもあるかも。

はっきりと描かれたわけじゃないけど、2話で魁利は圭一郞の時も「約束ね」って言ってたから。魁利って自分たちの約束に拘る分、他人の「約束」にも弱そうだなって。

少なくとも「早く使えよおまわりさん」などと煽ったりはしなかったと。

 つかさが感じた狂気の根底にはもしかしたらつかさへの思いやりもあったかもだけど、つかさがそれに気付く日はくるんだろうか。

 

魁利については東映予告にあった魁利の部屋も印象的。

兄貴との写真以外、なんにもない。

好きな物であふれたつかさの部屋や、居心地良さそうな咲也の部屋と全然違う。

兄貴といた「過去」を取り戻すために「今」を捨ててるんだね。

 

透真には料理人としての誇りがあって、ジュレでもよく料理本を見てる。

初美花はお洒落が好きなのは滲み出ていて、今は封印しててもいずれその道に向かうかも。

この2人には、大事な人を取り戻すために捨ててる「今の生活」の中にもそういう物が見えるけど、魁利には見当たらない。

単に掘り下げを控えてるだけかもだけど、空っぽの部屋を見てから、魁利には兄貴への憧れや反発や後悔から生まれた物以外に好きなものとか興味のあることってあったんだろか?って疑問が。

兄貴に育てられて、良いことも悪いことも人生の中心に兄貴しかいなかった子がある日突然それを奪われた、それも自分が突き飛ばした直後で膝をついたまま凍らされて消えた、それを悔やみ自分を責め続けているんだとすると、魁利の「空っぽさ」もちょっとだけわかるような気もする。

 

でもそんな魁利を事情を知らないまま気遣い、捨てているはずの空っぽの「今」に踏み込み始めているのが圭一郞であり今回のつかさであって、徐々に徐々にその「今」を変えていくのをみせようとしてるのかなこのドラマ。

 

以前から魁利の、強かな喰わせ者で有能なリーダーとしての顔と、まだ成長途上にある揺れ動く少年の顔という二面性に惹かれて、そんな彼の2つの顔が交互に見え隠れしながら冒険を生き抜く様にワクワクしていたけれど、今回は彼がそういう危うさを抱えた本来大人に補導されるべき未成年だということが最大限生かされたお話作りと演技だったなと、改めて魁利に引き込まれた。

思えば当初主役が17歳と聞いて「え?大丈夫?」と結構心配した自分を殴りたくなってきている(汗)

警察側に23~24歳と戦隊では比較的高めを揃えたのも、「大人と少年少女」をが織りなすお話をやりたかったのもあるのかな、と。シリーズ初のW戦隊だから出来ることをこういう形で使い切ろうとしているのかと、改めてこの制作陣にぞくぞくしてる。

 

あと、圭一郞の山場をこれまで全て加藤監督に任せているように、揺れ動く危うさも抱えた魁利の前後編は中澤監督に任せるという差配なのかな。宇都宮Pはとにかく中澤監督を信頼してるし、それだけ魁利を取り扱い注意のキャラと思っているのかも。

そういえば出演時間が段違いなので単純比較してはいけないのかもだけどザミーゴも、中澤監督の時は不気味さや歪さがかなり強調されてる感じで、ひょっとしてザミーゴも前半は中澤監督にキャラの演じ方や演出方法を固めさせる意図があったのかな?という気もしてきた。

 

 

ルパパト23話感想: ノエルのこと(3)

今週もツイッターで呟いたこと等からノエル中心に。

 

と、言いつつまず印象に残ったのが、「もちろん1人じゃ行かせない。僕も助手として~」ってノエルが言った時の透真の戸惑ったようなちょっと気弱な表情。リーダーは魁利に譲れど常に未成年2人の保護者ポジションとして纏っていた鎧が、初めて年上のノエルから気遣われて一瞬はずれたようにも見えて。すぐ元に戻ったけど。

 これまでジュレの3人をサポートしてくれるのはビジネスライクな態度を崩さず3人の命よりビークルの方が大事そうなコグレだけで、温かく見守り時には励まし時には和菓子を差し入れてくれるような人はなく、不安も焦りも迷いも3人の閉じた世界で煮詰めるしかなかったから、ノエルが要所要所で保護者目線混じりにサポートしようとする気配が頼もしく思えるんだよね。

 

警察3人も、ジュレ組を守るべき市民として気にかけて、徐々に距離を縮めてきてるけど彼らの正体や事情は知らないままだから、出来上がる関係性には嘘設定と真情が絡み合って、ジュレ組には諸刃の剣になるリスクもある。だから事情は分かった上で保護しようとしている感じのするノエルは貴重。

でも一方でジュレ組に負けずいろんなものを抱えていそうに見えるノエルにはそういう存在はいない。どっちの陣営からも理解されないこと承知で孤独に何かをやろうとし、同時に内心では6人を守ろうとしているような気もする。

 

そんな状況なので、気ままなグッテイが彼にだけは懐ききってべったりなのは救い。ノエルというキャラを信じるよすがにできるのも気に入ってる。

ベタな話すると販促的にも、今期は玩具の売り方に問題がありグッテイを欲しいと思って貰えないと売上が伸びない仕組みで、実のところ苦戦しているとのことなので、子供に人気のありそうなノエルと相棒感があるのは良いのかもと思ったり。

 

今回、圭一郞達には本職の料理人=一般人の透真を危険なおとりに使うという選択肢はなく、知ったら反対するだろうし、しなくても透真が動き辛くなるから秘密裏に進めたんだろうけど、ノエルには快盗とは共闘できない今の国際警察の限界をあえて突きつけていきたい思いもあって煽るような言い方したのかもと思ったりする。

 それとも国際警察の一員である自分がとっとと快盗と協力して解決した実績を積み上げてしまうとか?

少なくとも、金金庫を見た時の反応からすると、警察快盗とも今のままのと戦力では厳しいと思ってはいそう。

ライモンを見た時の「まずい・・・・・」もなんとなくどちらかというと自分より透真を心配した?と見えてしまったな。

 

ただ、ルパン家に対しても同様につきつけたいのかもだけど、立場的にこっちはより厄介そうで。

自由にやりたい放題に見えるからうっかり忘れそうになるけど、彼は使用人なので、当主がもし出てきてノエルのやりたいことを禁じたら、板挟みで難しい立場におかれそうでそこが心配。どうもノエルが最前線で体を張るようになってから、コグレや塞ぎ込んでいたという現当主への不信感は募ってきているみたい。どんな当主なんだろ?

 

「今は、快盗だったり、警察だったりするけど、コレクションを扱うプロだ」の言い方は、

真情がこもった感じで良かった。その後、床に立て膝ついて修理している姿がワイルドかつ知的で格好良く、本質はコレクション改造するエンジニア、職人なんだとビジュアル的にも納得。

 

先週は咲也とは「顔と動きがうるさいコンビ」結成して顔芸コント、今週は透真と「クールで熱いプロフェッショナルコンビ」組んで職人魂を格好良くぶつけあい、とノエルはキャラも役者さんも幅が広そうで狡すぎ楽しみ。

いろいろハイスペックなのは宇都宮Pから「追加戦士は快盗でもあり警察でもある」とか無茶振りされた香村さんが頑張りすぎていろいろ心血注ぎ込みすぎちゃったんでは?とわりと真面目に思う。

 

あと気になるのは、デストラとの因縁かな。彼が追い続けていたコレクションの謎の根源に現在いるのは、ノエル。

「この男、やる!」と戦隊メンバーに対して初めて一目置いていたし、遡ればルパン家を襲撃した中にデストラもいた。もしかしたら親しい人が犠牲になった可能性もある。

まだ1度も対峙したことないけど、ノエルがデストラの因縁の相手になるのかな?

 

ルパパト22話感想: ノエルのこと(2)

最初に21話で感じたことの追記から始めて、主にツイッターで呟いたこと等をとりとめなく並べる形にしたいと思います。

 

21話追記

香村さんの以前のインタビューでは「未来」が警察側のキーワードだったので、それを連発するノエルの真意は警察側にあるようにも思える。

今は快盗側と見せて、警察側には胡散臭く見られること覚悟のノエルの心の底にある思いに、圭一郞の「平和のために戦いたいという覚悟だけは信じたい」がクリティカルヒットしたんなら良いなあと思う。 

 

22話

自分のせいで初美花がと悔やむノエルを見た感じ、まっとうで責任感も強く、コグレが「大事な人を取り戻したい」という弱みにつけ込んで危険な快盗稼業を一般人にやらせていることに心を痛めない奴には見えない。だから 国際警察にも同様の戦力を持たせいずれは共闘できればという願いがあるのかも。だとすれば咲也の初美花への恋はその象徴みたいに思えて、アムールの国から来た男として以上に「なんて素敵なんだ」とあそこまで食いついて応援したくなったのかも。

 

これまでルパン家は一般人を弱みにつけ込んで最前線に立たせ自分たちは言わば高見の見物をしているも同然だった。昨日のノエルはそれに長く耐えられるタイプには見えない。

魁利達に心苦しさを感じせめてルパン家から自分だけでも最前線にでて戦って、そして咲也の恋がもし実って2人に新しい未来が開けるのなら戦わせてしまったことにも意味が生まれ少しは心も軽くなるかと、思わずのめり込んだのが却って初美花を危険に晒してしまったのならあんな風に自責するかも。

 

そんな頭でいたところに、ツイッターでエンペラー操縦席の後ろにあるXの文字がVとSを組み合わせだとの指摘を見て、考えた人も見つけた人も凄いなと思った。

快盗でも警察でもあるノエルを1文字で表してると同時に、いつかは共闘できればというノエルの願いと、両陣営を繋ぐのがXである自分の使命だって決意がこっそり隠されているんじやないかって疑いたくなった。

 

そう言えばルパン家が襲撃されてコレクションが奪われた時、ノエルは何歳でどこで何をしてたんだろう?既にルパン家でエンジニアとして働いていたのか、それともまだ少年だったのか。金金庫を見るのはゴーシュが初めてなら襲撃当時は別の場所にいたんだろうけど。

ルパン家に就職するハードルを考えると、高尾家はルパン家に昔から連なる家なんだろうか?だとすると当時ノエルが働いていようといまいと襲撃でなんらかの心のダメージを負った可能性はあるのかな?

彼がどうやら背負っているらしい何かにそれは直結してるんだろうか。

 

でも咲也をなだめるのにあたふたするノエルには大和くんの面影を見てしまい、グッテイと友達なのに納得すると同時に、根はお人好しの苦労人、恋バナ好きの普通のにーちゃんがルパン家みたいな魑魅魍魎の世界で精一杯策士を演じてコグレと渡り合っているような危うさも感じてしまう。

そもそもあんないい奴っぽいノエルに「素直に従うはずがない」という態度をとらせるコグレの本質がとても不穏。何をすればそんなに信頼できなくなり、グッテイもあそこまで怯えるのかと。

 

ノエルは「国際警察にはもうコレクションは残っていない」と言った。日本で押収したコレクションはコグレに渡さないといけない。国際警察にいるとルパン家に知られた以上、表向きこれ以上新兵器を警察のために開発して渡すこともできない。でも自分にはノエルが警察の戦力増強は不要と考えるキャラには見えない。ならどうするか。

 

ここは出回っているカタログバレを見ていたら、パトレンへの大っぴらな装備供給がしにくくなりそうなノエルと、香村さんの立場が重なって見えてちょっとぞくっとした。たぶん21話の脚本書いている時点でこういう状況だったんだとすれば、それも織り込み済みでノエルを描いてる。

自分はこれまで見てきて感じたノエルのキャラクターと、それを造り出した香村さんをはじめとするスタッフさんたちの力と思いを信じたいよ。

 

ルパパト17話: 荒川さんの初美花

17話を見てから頭に引っかかってること。

初美花はなんであそこまで常連客の圭一郞への恋に肩入れしてお節介を焼いたのか。しかも圭一郞の気持ちそっちのけで。

ヒルトップの見舞い要請を瞬殺したように、誰かが咲也に肩入れして自分も圭一郞がされたのと同じことをされたら嫌だろうにと。

 

脚本はサブの荒川さん。思い出すのが同じく彼が担当した13話で、おばけが怖いことがばれ、俯いて謝るつかさを初美花が後ろから抱きしめて励ましたこと。

もしかして初美花は、自分や詩穂に年のちかい若い女性が気落ちして俯いていたりすると、否応なく応援スイッチが入って相手との距離感や自分がどう見えるかお構いなしにのめりこんでしまうところがあるのかな。子供の頃、陰口に俯いていた自分を詩穂ちんが助けてくれたみたいに。

本当に応援したかったのは夢を叶えようとした詩穂ちんだけど、あの日自分がお祝いするからとあの場所に連れ出したばかりに自分を庇って消えてしまって、応援したかった気持ちは庇われてしまった自責にまみれて傷だらけ。

その結果、常連客だけどに友達にはまだ距離のあるつかさを慰めたり末那の恋を力いっぱい後押しすることで無意識に自分を癒そうとしてるのかも、と思ってみたり。

 

今回サブライターとして単発エピソードを担当した荒川さんには初美花とつかさ圭一郞をがっつり絡めるというミッションがあって、そのフックに初美花の心の傷を使ったのかなと思ったりもするけど、荒川さんだけの初美花なのか香村さんとも共通認識なのか、それともただの私の考えすぎなのか、とても気になる。次回が咲也からのアプローチがあるけれどこの辺に踏み込んだりはしないんだろうか。