キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト31話感想: ノエルの保護者目線についてなど

今回サブライターの大和屋さんなんでどこまで受け止めていいかわからないけど、印象的だったのはノエルの暗さ厳しさ。

パトレンはもしかしたらあくまで公僕として「罪を憎んで人を憎まず」をギャングラーにも適用する余地があるのかもだけどノエルにはない。単に甘さの問題だけでなく、ルパン家が襲撃されてコレクションが奪われて当主が塞ぎ込んでいる等の私怨もありそう。

 

ルパン家が襲撃された時ノエルは現場にいなかったっぽいけど、VSビークルが使われたか否かも気になる。

もし使われたのなら通用しなかったことになり、それ以降ルパン家には戦える人がいなくなったか、少なくとも当面は最前線には出ずに一般人をいつかは負けて死ぬ捨て駒としてスカウトすることをコグレあたりが決めた可能性があると思う。

ライモンを初めて見た時のノエルの焦りはステイタスゴールドとの戦力差をわかっていて自分より透真を心配したようにも見えた。

今の戦力のままではルパンレンジャーがいずれ負けて死ぬのなら、そんなに戦力差のないパトレンジャーもいずれ負けて死ぬ。

ノエルはそのこともわかってるから、そんな立ち位置では誰からも信用されないの承知で両方に属して守ることを決め、両方のスーツをそれぞれの弱点をカバーできる特性にして来日し、快盗と警察の共闘を望むのかも。

 

サブライターさんが書くノエルは快盗と警察を共闘させたい思いとか警察側を思いやる気持ちがわりとストレートに出てる気がするから、たまたまそういう巡り合わせかもだけど、今回つかさのことであそこまで悩んで歯切れ悪くなるとは思わなかった。

つかさにコレクションの正体を話さないとか、あまりに一生懸命だから手がだせないとか、正直、ノエルの描写に違和感あったし好感度的にも微妙。

だけど、脳内補完を繰り返しつつ辿り着いたのが

「ノエルは25話ラストを見てもひと皮むくとベッタベタの情の人で、誰かが傷つくのを見るのが肘直角ダッシュで逃げたくなるほど苦手で、グッティも両戦隊も独りで守るつもりの過保護野郎」

だった。いいのかそれで(汗)

まあコレクションの正体を話すと回収永久禁止になりかねないのも悩ましいところで、またノエルの保護者目線は、未成年を二人抱え他に相談する相手もない快盗側には頼もしかったんだけど、警察にはさすがに過保護かなと。おまけに快盗に対してより秘密が多い分交流が制限された結果、上から目線がネガティブに強調されてしまうのは規定路線かもしれないとも思える。「君たちとは相性が悪い」って、快盗だけで片付けちゃったこともあったしね。本人は一方的に命張って守ってるつもりで独りで抱え込んじゃう、みたいな。

 

でも、 今回のことでノエルの思いがある程度分かったとしても、祖父母と穏やかに暮らしたいからって誰かが平和にしてくれるのを頼らずに自分が戦力部隊に行くようなつかさが欲しいのは、危険や傷つくことから遠ざけてくれる保護者や心の通わない盾ではなく信頼しあって共に戦える対等な仲間じゃないかと思うんだ。

今のノエルにはそっちの方がハードル高そうだけど、次回ではなくもっと先で、そのギャップをどう埋めていくのかという話になってくれれば良いなと願望も込みで。

ん?ひょっとしてノエルとつかさは形を変えたジュウオウのレオセラなのか?

 

今回のノエルさん、地味に良かったのがつかさを助けた時にいつもの余裕綽々ほーらお見通しって感じじゃなく肩で息してたところ。

出来るだけさりげなく見せてるから全力で駆けつけたのか間に合ってよかったとほっとしたのかはわからんけど守るのに必死なことだけは伝わる。

 でもつかさを助けようと全力疾走するノエルさんを想像しようとすると、失恋したのかと泣いてすがる咲也から逃げた時の肘直角ダッシュが頭に浮かぶのはなんとかならんかと思う(汗)。

 

で、今回のことで改めて、女性とはいえつかさみたいに強くて悪と対峙するのが仕事の大人の心でさえ傷つくのを恐れるような過保護野郎がさ、二人きりの家族だった兄を奪われた未成年の心の中みたいな、兄貴の古い写真しかない空っぽの部屋に一晩寝かされて、心が痛んだり心配でほっとけなくなったりしないわけないよなあと思ってみたり。

派手好きでお祭り好きなのも本当なんだろうし、寂しがりやで甘えん坊なのも本当なんだろうけど、そういう自分を殊更にアピールすることで、快盗と警察の親睦深めようとしたり、快盗特に魁利を気遣ったりといった自分のため以外の目的をカモフラージュしてない?って思いたくなる。

 他の方に指摘されるまで、今回快盗3人がコレクション奪還にノータッチだということに気づかなかったけど、あれも、ジュレ組のつかさを傷つけたくない気持ちや、つかさの(自分を除く)ルパン3人への好感度を慮って自分だけが汚れ役を引き受け、できればこっそりコレクションを奪還して倒そうとしたのかもしれないなって。

大枚はたいて親睦会やったり、自分はハブられても取り囲まれて責められても飄々としてるくせに、両陣営が揉めると途端にオロオロし出すところを見るとね。

  

今回は自首してきたギャングラーを国民警察がどう扱うかって部分には、あくまで公僕として「罪を憎んで人を憎まず」をギャングラーにも適用する余地があったと考えてみても違和感はあった。

ただ国際警察は装備が整ってギャングラーに対抗できるようになってからまだ半年だから、ギャングラーから自首してきたらどうするか、そもそも逮捕という概念があるのかとかいった、普通の警察ならとっくにマニュアルが確立しているものがいろいろ想定外で未整備なのかも。これまでは言葉こそ通じるけど山から人里におりてきた人食い熊を駆除するのと同じ扱いで良かったけど平和的な共存を望んできたらどうすんの?みたいな。

大和屋さんはオークション回でも国際警察と日本の警察との関係とか、これまで劇中であやふやだった部分を補足してきたから今回もそういう狙いもあってのことなのかなと思ったけど、ちょっとギャグとの配分バランス的にも中途半端になっちゃった感じするし、つかさにしてもさすがにあそこで逃がす判断するかな?とは思ったし。

どちらかというと最終的にルパンレンジャーの「罪」をどうするかって問題への布石かも?秘密を漏らすギャングラーに適用できるなら、前回の大規模火災を鎮火したルパンレンジャーへの適用とか余裕っしょ?みたいな。

 

ちなみに、つかさのセンサーに引っかかるもの

 

他人から見ると微妙なセンスのぬいぐるみ

ブレーキの効かない同僚

ブレーキの壊れた快盗

自首してきた善良ギャングラー

 

なんというかこう、しっかり者でなんでも人に頼らずできてしまう女性がしばしば辿りそうな道を歩いていっているような気がしないでもない(汗)。これにノエルが加わるのかどうか。

 

次回。

今回は個人的には微妙で、19話の荒川さんのようにいろいろ大変な状況への対応に余力がなくなり、また香村さんほど繊細でもない(香村さんの繊細さの方が異常かも説はあるけど)のでストーリーを追うためにキャラ達が引っ張られた部分もあるのかなと思うけど、次の回も引き続き大和屋さんだということで正直心配。

 決闘から共闘に至る流れが一つ間違うと、共闘した25話、圭一郎の苦渋の決断の30話をぶち壊しかねないように感じてしまって。

予告を見ると決闘共闘だけでなく新兵器?まで登場してて、これほどてんこもりの回が香村さんでなく大和屋さんというのが、前回あたりから続くこの時期に起こったであろう事態の深刻さを想像してしまってきつい。

一方で前回の完成度は大和屋さんが今回と次回を担ってくれたからこそでもあるんだろうなと考えるとなんとも言えない気持ちになる。

宇都宮Pは大和屋さんの仕事を見事、絶対にお見逃しなくと煽ってるけど、今回の仕事を見ると、う~ん、ただボウケンの時に幾度か本筋の山場のピンチヒッターを務めた実績も信じたい。

なんか1週間おきに祈ってる感じ。