キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー12話感想: 空飛ぶドリルの新戦士キラメイシルバー

今回の追加戦士登場タイミングは12話。

6月頭にはCMと発売が本編に先行していたから、話数や順番とかは当初通りなんだろうな。短縮の影響はこの先の単発エピソードに起きるかもしれないってことか。あまり話数減らないといいな。今また首都圏の感染者が増えてるけど、これ以上の撮影休止なんてことにもなりませんように。

 

山での遭難者の治療に応援要請され、治療対象者が想定より増えて輸送ヘリが定員オーバーになったため、ヘリコをアテにして辞退したら痛恨のチェンジャーつけ忘れ&携帯圏外&遭難し足首捻挫。大チョンボ&大ピンチ。

今回は最終的に事なきを得たけど、こういうのを見ると、辞退された側とか想定外に1名増えちゃった側とか、もし大事になって後で知ったらどんな気持ちになるんだろうなと、ちょっと居たたまれなくなる。最初にヘリを勧めた隊員さんなんてめっちゃ後悔だろうなと。

 

そこにやって来た、いつ撮影したかは知らないけど見るからに暑そうなキルティング仕様の銀ジャケットを着た長髪のにーちゃん<宝路>。

山道でワンダーキュートな女性が見るからに怪我で動けないのに1度は放って行こうとして、咎めたら大笑い。変な薬を塗って2時間もすれば治ると医者の小夜の常識の範疇にない事を言い、急ぐからと再び置いて行こうとするのを

「何でも言うこと聞くから!」

と相手によってはかなり危険なことを(汗)。まあズレてる奴っぽくはあるけど悪い人じゃなさそうだし、あんな山中にこのまま置いていかれるくらいなら大抵のことは、という気持ちもわからんではないけど。

 

「お宝を求めて、冒険中なんだ」

もろにボウケンジャーのキーワードど真ん中。

もともと見た目や声でボウケンシルバー味を感じていたんだけど、次回の「お宝か人助けか」の選択のために敢えて意識的に強調したのかな?

追加戦士と最初に絡むのが小夜なのは意外だった。

 

山道を背負って貰いながら小夜も知恵を出したりして、お宝のありかに辿り着く。なんかいつもの洞窟。ルパパトで圭一郎とノエルが決闘したところかな?

宝路が呼ぶとホントに飛んでくるシャイニーブレイカーがいいな。見ていてわくわくする。

やっと掘り出したお宝=宝石は、キラメイストーンに似て非なるモンストーン。怪物化し、本能のままに動いてしかも人間の中に入り込もうとする石。

宝路が時間を気にしていたのはひょっとして、怪物化する前に掘り出そうとしていたんだろうか?

目の前に人間が2人いるのに、突如向きを変えて走り去ってしまうモンストーンを、宝路はシャイニーブレイカーに掴まって空を飛び、追いかける。なんか凄く魔法使い感があって格好いいな、シャイニーブレイカー。あんなにゴツい見た目のドリルなのに飛べるっていう意外性も良い。

 

一方、自分の溢れるジャメンタルを消し去らんばかりの光を感知し、不吉な予感に苛立つガルザさん。

そんな気持ちは知らずに

「ガルザ、ガルザ! 面白い作戦を思いついてしまったぞ!」

と母親に聞いて貰いたがる子供のように駆け寄り、

「寄るな、興味ない」

とバサ斬りされておかんむりのクランチュラさんが平常運転でかわいい。

 

クランチュラさんの作戦は「石には石」。というわけで、今回の敵は隕石邪面。隕石が地球文化なのかというツッコミは置いといて、空から燃えたぎる隕石を降り注いで攻撃出来るのはなかなか手強い。

これ、ルパパト夏映画でノエルがエルロック・ショルメに食らってビルの屋上から振り落とされたやつと同じだ。

小夜不在のキラメイジャーは、苦戦気味のところに、モンストーンが現れて隕石邪面の中に入り込み、更にパワーアップして大ピンチ。

 

そこに宝路登場。キラメイシルバーに変身して、ここからは文字通り独壇場。

ダンプカー2台に押し潰されそうになるのを水平開脚で防ぎ、腕組みしながら

「どんなもんだい」

はすっとぼけた味があって好感度上がった(笑)。

でもその態勢のままドリルで掘るな(笑)。どんだけ体柔らかいのスーアクの皆さん。前話でも為朝が綺麗な水平開脚ショットを決めていたよなあ。

 

モンストーンの毒気に阻害されて小夜のキラメンタルを感知出来なくなり、心配して捜索に来ていたマブシーナ、ヘリコ、ジェッタ。モンストーンが遠ざかったため小夜のキラメンタルGPSを探知して無事回収し、合流。

小夜がシルバーを宝路だと気付き

「エモいかも・・・」

となんだか恋する乙女ポーズ(汗)。小夜さんの「エモい」はわりと口癖っぽく軽率にひょいひょい出てくるけど、今回のはなんかシャレにならない感じもする。

 

一方マブシーナ、博多南さん、ファイヤーたちは

「まさか!」「マジか!」「あの方は!」

と知った相手に対する反応。まあガルザさんも知っていたんだしね。

 

シルバーは飛べるドリルという異色の武器を自在に操り、キラメイジャー4人が叶わなかった隕石邪面に圧勝。シャイニングブレイカー欲しくなってきた(笑)。

明らかに初期メンバーより「今は」格上なんだけど、追加戦士の恒例でそのうち弱体化するのかな?それとも塚田戦隊だから全員強化体来るのかな?とメタなことを考えてしまった。

 

宝路は何者かと説明を求める小夜に、約束だからといきなりほっぺにキス!「ママリナフニフニ」とは互いにほっぺにキスしあうことなの?

「お前も!」と小夜の身長に合わせて体を屈めて催促する宝路に

「……ま……しょうがないか」

と潔い小夜。約束だからとジタバタせずさらっとこなすのが男前で、却って変に嫌らしくならずに良かったと思う。

見ていた赤黄緑青は阿鼻叫喚だけど(笑)。特に年上組としてコンビ化し、何かと依存しているように見える時雨の顔の引きつり方と硬直ぶりは見てる分には面白いけど、当人の心中やいかに(笑)。

 

そこに割って入ったマブシーナが、宝路を「お兄様」と呼んで平手打ち。彼の不在が父オラディンの死とクリスタリアの陥落を招いたと責め、それまで新戦士活躍からのママリナフニフニの衝撃で沸き上がっていた空気が重苦しく一変して続く。

 

宝路の外見は地球人と同じ姿。なんで兄妹なのにそんなに姿が違うのか。

と思っても、博多南さんと種族の壁を超えて友情を結べるオラディンさんのあのいろいろ枠のなさそうなキャラだったら、地球にやって来た時に種族を超えて地球人女性と愛を育んでしまうくらい朝飯前な感じだし、自分との血の繫がりを重視するタイプにも見えないから、

 

① 今は亡き王妃が地球人で兄は母似で妹は父親似

②最初の王妃が地球人で兄を生んで早世し、クリスタリア人と再婚して妹が生まれる

③側室腹

④正式な王妃との結婚前に地球人女性と愛し合い兄が生まれる

⑤マブシーナの母であるクリスタリア人の王妃が早世し、再婚した地球人女性の連れ子

⑥地球に来た時に拾った孤児

 

のどれでもありえそうで困る(汗)。個人的に②推しだけど。

その地球人女性って博多南さんの親族だったりするのかな?ともちょっと思ったけど、もしそうならオラディン王がマブシーナに博多南さんのことを友人としか話してなかったみたいなのが不自然なんだよなあ。

 

その博多南さんは、新戦士の活躍に沸いていたキラメイジャーたちとは対照的に、かつてないほど厳しい表情だったのが印象的で不穏。

マブシーナの到着で友人の死を悟った時も、マブシーナの気持ちと今後を優先して明るく超前向きに接し、キラメイジャーたちの前で終始ファンキーに振る舞ってきた。

だけど、やっぱり心の底には友人を失った悲しみと無念をずっと抱えていたんじゃないかな。だからマブシーナと同様に王子への怒りがあってもおかしくないと思った。

もしかしたら、彼にとって宝路は友人の息子という以上の関係性の秘密があって、それが怒りに拍車をかけているのかもしれないけど、博多南さんの器や覚悟には結構興味あるので、この一見愉快なおっちゃんの内面に次回迫ってくれるなら嬉しい。

 

あと、宝路が「後輩」と呼んだということは、キラメイジャー達より前に変身能力を持っていたんだろうな。

で、博多南さんも彼を知ってたということは、彼の変身能力や装備を知ってた可能性もある。

もしかして博多南さんが地球人なのにキラメイチェンジャーを開発出来たのは、オラディン王から知識を得ていただけでなく、キラメイシルバーの変身装備の知識があったか、装備を共同開発したからかも?と思った。

 

今回初登場のモンストーンは、これからもちょくちょく出てきて、邪面師やもしかしたら邪面獣のパワーアップに貢献するのかな?それならシルバー登場ともバランス取れるし、初期メンバーの強化の必要性にも繫がる。

 

ところで、体の中に入れるのはモンストーンだけ?キラメイストーンの欠片とかは?

いや、王の予言を思うと、もしかしたら充瑠の中にも何か入っていたりしないかなと。例えば白いキラメイストーンが地球に到着した時に割れて、教室で寝ている充瑠のところまで飛んでいって体に入り、夢を見せたりとか。

モンスーンはわざわざ遠くの邪面師に入るほど邪悪な者に惹かれたけど、充瑠の場合はイマジネーションに惹かれた石が飛び込んだりとかしてない?

前も書いたけど、次々にピンチを閃きで解決していく充瑠のどこまでが彼自身の実力なのか、まだ疑ってる部分もあるんだよね。だから、これは先走りだけど、これまで自分の実力だと思っていたものが実は・・・となった時の充瑠を見たい気もする。

 

あと今回、追加戦士の初陣をばっちり見せつけてる反面、インセキ邪面の保険に紐付いた邪面獣が出て来てない。巨大戦要素はスカイメイジの出動だけで。

闇が貯まらなさすぎて保険を足しても邪面獣を出せなかったのかもしれない。

でも新戦士を警戒して温存し、後で2体1度に出してピンチ演出し、例えば新ロボにぶつけてくることもありうる。

この戦隊の場合、そういう自由度が高くて、つくづく良く出来た設定だなと思う