キラメイジャー13話感想: 宝路は昭和男子とかお宝と人助けとか情報量多すぎ
今回はいろいろ情報量多すぎでいつも以上にまとまってない(汗)。
冒頭、夜道を歩く女性を巨大なハエトリソウが襲う。直接的な描写こそないけど、だからこそ助けが入らないまま食われたんだなと、放り出されたままのバッグが物語ってる。
なんだかマジレンジャーっぽい。ファンタジー戦隊で明るく女の子にも人気だった印象だけど、実は人がバクバク食われていた戦隊でもあるんだよね。
キラメイジャーもいろいろマジレンジャーを彷彿させるけど、敵の攻撃はわりと緩く馬鹿馬鹿しいけど実は恐ろしい作戦が多かった。今回のはこれまでで一番ストレートに怖い。被害の容赦なさもこれからはもっと出していったりもするんだろうか?
翌日?前回ラストの重苦しい空気を引き摺ったままでマブシーナに事情を聞きたいけど聞けないメンバーたちの中、1人だけ空気を読まず、キラメイシルバーの絵を上機嫌で描き上げた充瑠。その勢いのままに、本当に兄妹なのか尋ね、味方になってくれれば心強いと満面の笑み。
下手するとマブシーナの気持ちガン無視にも見えちゃう。
夢中になった時の傍若無人が出たのか、無意識にこの状況を打開解決するために動こうとしているのか、それとも充瑠の中にいる何かがそうしろと導いているのかな。
口の重いマブシーナの代わりに話し始めたのはファイヤー。
宝路は地球人で、オラディン王が地球に強いパワーの石を探知して訪れた際に知り合った男性の息子。
その男性の開発した探知機(シルバーのチェンジャーに酷似)で王は石のありかを次々探し当て、手帳に書き留めた。それが宝路が持っていた手帳。
そして発掘には宝路が合流。石のひとつを掘り当てたけど、それがモンストーンで宝路の体に入り込んでしまい、命の危険に晒されたため、オラディンが急ぎクリスタリアに連れ帰り、モンストーンを抑制するキラメイストーンを体に埋め込んで延命させた。一種の改造人間。
そしてそのままクリスタリアに残り、王の養子になったと。
でも石を体内に入れれば命が助かるってだけなら17歳の少年を家族から引き離して異星人の養子にする必要まではないと思うんだよね。
体内の石のせいでいつまでも老けないから元いた環境に置けないのか、当時はマブシーナ誕生前で後継者不在だったからか(ガルザさん・・・)、それともクリスタリアを長く離れてはいけない理由、例えばキラメイストーンの効力が切れるか定期的に入れ替えか追加しないといけないからクリスタリアに住み続ける必要があるとかで、野良異星人にならないように王が配慮したのか、は気になる。
最後のやつだった場合、宝路は体に爆弾を抱えていることになりそう。少なくとも宝路の体内には今もモンストーンとキラメイストーン両方入っていてバランスを保ってる状態。もし今後キラメイストーンの力が弱まりモンストーンを制御出来なくなったらどうなるのか。
回想では命の危険だったけど闇に引き寄せられかねないリスクもあっても面白いな、とか妄想が進む設定。
だけど展開次第ではそのまま流してもOKな上手い塩梅だなと。荒川さんらしい。
基地に宝路も堂々と乗り込んできた。追い出そうとするマブシーナを無視して無線で博多南さんを無鈴と呼び捨てにし、頼んでおいたメカの納品日だと凄く偉そうな態度で督促。
そこにヨドン襲来の知らせ。一緒に戦いましょうと仔犬の瞳でぐいぐい来る充瑠に宝路は「俺はお宝命」と共闘を拒絶。
でも人々を襲う巨大ハエトリソウにキラメイジャーたちが手が回りきらないでいると助けに来た。
そして前回みたいに手帳の謎を解くのを手伝って欲しいと小夜を掻っ攫う(汗)。
父上、手帳の書き方をもうちょい考えようや。せめて後に息子が読んでわかるくらいには(汗)。
邪悪な存在に手帳を奪われて悪用されるのを防ぐためかもだけど、でもイマジネーション溢れる人だから、後で自分が読み返した時にわくわく出来るように少年の心でわざと謎めかして書き留めたのかもとも思えるんだよな。
「もっかい抱っこ」
「ワンダー抱っこ!」
はどこから突っ込んでいいかわからない(笑)。ネットではまたマコト兄ちゃんがトレンド入りして暴れてたらしいけど(笑)。
小夜の助力でお宝の場所を特定出来た宝路は、ハエトリソウ再襲来に、また「お宝命」だと小夜だけを向かわせた癖に、手が足りなくて女の子が食われそうになるとやっぱり駆けつけて助ける。
助けた人が喜ぶ時に、ただでさえキラキラのシルバースーツにやたらめったらキラキラのエフェクトがかかるのを見て、充瑠は「あの人嘘つきだ!」と確信。
戦線離脱した宝路を1人追いかけて、
「本当にやりたいのはお宝探しより人助けでしょ?」
といきなり確信に踏み込んだ。
否定してみせる宝路だけど、表情が誤魔化しきれてないし、根はいい人そう。これは2度も助けに来てそのたびにキラキラしまくるのに気付いた充瑠が正解なんだろうね。
あとマブシーナから「みんなの笑顔があれば何もいらないと言っていたのにお宝のせいで人が変わってしまった」と聞いていたのも根拠のひとつなのかも。
普通ならお宝探しがやりたいことで人助けが義務や使命。例えばお宝探し戦隊ボウケンジャーの追加戦士ボウケンシルバー映士もそれに近かった。
そこをひっくり返してきたのに意表つかれたな。
お宝探しは王の為か他の理由で自分に課した使命なのかも。厳しい表情でマブシーナを突き放したところを見るとマブシーナにも何か関係あるのかな?
何にしても利己と見せて実は利他だったっていう流れは好感度的に手堅いと思う。
お宝(やりたいこと)と人助け(平和を守る)のせめぎあいは、
ボウケンジャーが戦隊で初めて人助け以外の目的を打ち出し
ゴーカイジャーでお宝→人助けへの変遷を見所とし
ルパパトでは2戦隊にふり分けてVS形式。
キラメイジャーでまた別の見せ方を打ち出してくれるのかなと思うと楽しみ。
ハエトリソウの本体が地下にあると知って、ショベ爺を呼び出そうとするキラメイジャーたちの前に、地下から土煙を上げてドリルマシンが飛び出してくるのは格好いい。ボウケンドリルもよくやってたけど、この見せ方好きだな。
地底に潜んでいたのはやっぱりハエトリソウの仮面を被った邪面獣。
今回は邪面師が出てきていないけど、前回の隕石邪面に紐付いたやつだろうか?と言っても隕石とハエトリソウってあんまり結びつかないけど。
地球の自然現象全般というくくり?そこまで広げたらもはやなんでもありかも(笑)。でもその方が作戦はやりやすいかな?
そう言えばいつも解説してくれるクランチュラさんが今回は出て来なかった。解説し辛そうだし、ただでさえ情報量多すぎな回だから仕方ないか。
ドリルがハエトリソウの触手をぶった切った後に地上組のランドメイジが参戦。
そこにスモッグジョーキー。ガルザさんと宝路、義理の叔父と甥の、地球での再会。
宝路にとっては叔父である以上に義父の敵。だけどそれだけじゃないみたい。
ちょっとカメラがランドメイジに向いてる隙に、ガルザさんてば膝ついてて、宝路に圧されてるっぽい(汗)んだけど、トドメをさそうと飛びかかった宝路はガルザがお宝のことを口にすると急に動揺してしまう。
「2度と耳を貸すか!」ってことは、耳を貸したことで何か滅茶苦茶後悔してることがあるみたい。
ガルザに唆されて、それがヨドン侵略時の宝路不在に繫がってしまったとかだろうか?
「ヨドンへイムはいいぞ」
とか、もしかして戦闘自体は劣勢だったのかもだけど、口調は余裕かましてねっとり煽って去って行ったガルザさん。
でも、いつか近いうちに宝路の前で充瑠にスモッグジョーキー乗っ取られて
「あれ?叔父上なにやってんかププッ」
て笑われて恥辱に打ち震えながらますますジャメンタルを滾らせるところは見たい(笑)。
ドリル納品の際に、宝路と博多南さんはかなり親しい間柄なのが匂わされたけど、実は兄弟でしかも宝路の方が博多南さんより2コ上という驚愕の事実が判明(笑)。
博多南さんが15歳の時に養子に行ってそれから30年ぶりの再会。ってことは宝路は実年齢47歳?(汗)
ひょっとしてスタッフさんはゼロワンの1000%さんの45歳に張り合って、インパクト的にそれより上を目指してたりしませんか?
まあいろんな事情で実年齢より若く見える戦士は過去戦隊にもいたけれど、バリバリ昭和の男ってより、平成をほぼ知らないってことがの方がちょっと衝撃。
そう言えばキラメイジャーたちの方は誰も昭和を知らないんだな。
宝路がノリノリで言い放った「8時だよ全員集合!」のラストの台詞を博多南さんが
「あれが昭和の別れの挨拶だ」
とトンデモなこと言っても誰も突っ込まないんだもの(汗)。いきなりこちらにも突き付けられるジェネレーションギャップ(笑)。
で、前回、宝路を見た時の博多南さんのかつてないほど厳しい表情は、王子への怒りなんかじゃなくて
「やべーにいに直々に地球に来きちゃった!ピッチ上げて納期に間に合わせないと怒られるー(汗汗)」
っていう焦りと完成のための気合入れ直しだったのか。
思わせぶりなシリアス演出にまんまと騙され過ぎて、いっそ清々しい(笑)。
博多南さんてオラディン王と同様に自分と他人の境界線薄そうだしいろいろ枠のなさそうな規格外の人だと思うけど、多感で普通なら学校生活や受験が世界の全てな15歳の時に、父親が異星人と友達になって実兄が養子に行き、30年間親戚付き合いというぶっ飛んだ経験してきたらそうなるかもな、といろいろ納得した。
彼が宝路に充瑠のフォローをしてるの、2話ラストの充瑠評をカットされた分を補完して貰えたようで良かったな。普段ファンキーなおっちゃんだけど、司令官として皆を温かく目配りしていて、決して他人のホットドッグを真ん中食いするだけの男ではないと(笑)。
これからは司令官やキラメイジャーやマブシーナの保護者ポジションとしての顔の他に、宝路と2人の時には弟としての別の顔も見せてくれるのか。今回の2人の場面が良かったので楽しみ。
マブシーナの回想で、今と全く変わらない見た目の宝路が、今と成長度合いが変わらないマブシーナを高い高いして
「私はもう子供じゃありません!」
と抗議されたのを見て
「そーだそーだ!いくら可愛いと思っても、あの年でいきなり義理妹になって日も浅い乙女への接し方じゃねーだろ!」
と思ったけど、30年間あの姿だったのならマブシーナが小さな時にああして喜ばせてあげた名残でついついやってたってことなのか。
今回はわりと顎で使ってたけど、少年時代はきっと博多南さんのことも何かと笑顔にしたがる優しく楽しい「にいに」だったんだろうな。
で、
「目上の博多南さんを呼び捨てはねえだろ?」
と突っ込んだ為朝って、あんなど派手な金髪でチャラい見た目だけど、このあたりキッチリしてるよなあ。
eスポーツはチーム戦もやるから体育会系なの?
でもお爺ちゃん子属性もあったりするし好物寿司だしと、むしろ古風な感じもして実は壁がとれれば昭和男子の宝路と一番気が合いそうな気もする。
というか、「目上」の博多南さんの更に兄に当たる相手にこれからどんな態度呼び方で接してくのかはちょっと注目してる。