キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー3話感想: ルールだからって割り切れない

時雨は密着番組を作って貰える程のアクションスター。改めてこの戦隊、こういう有名人、セレブの集まりなんだなと実感する。

時雨の他人に弱味を見せない美学全開っぷりに「時雨くんらし過ぎて」と楽しそうに笑う小夜。

なんとなく今回の戦隊は今のところ、ロボの組み合わせ的にも青桃の年上組と赤黄緑の年下組に分かれてる気がするけど、小夜は時雨の理解というか扱いというか、既に心得てる雰囲気。

 

今回小夜は出番少なめだけど、万力邪面が暴れる現場に、時代劇衣装のまますまなそうにちょこちょこ走り込んで合流し遅刻を詫びる時雨に

「また戦国時代から来てくれた」

って、やりくり付けて抜け出してきてくれた苦労を別の時代に行く大変さに例えて労い、時雨もそれに乗っかって瞬時にいつもの「かっこつけモード」に戻れたのを見て、なんか安心感があって頼もしいなこの人と思った。

 

本業に本人が行くというルールは前回確立されている。

でも命の危険があるキラメイジャーに参加出来ない時があるのはやっぱり割り切れなくて心苦しいんだよな。

小夜も後で、万力に挟まれたままの時雨を置いて離脱を告げる声から申し訳なさが伝わってきたけど、今回この2人は自分の仕事とキラメイジャーを両立させる辛さをより強く滲ませている感じがする。

年齢も上で完全に社会人の時雨と小夜は、もしかしたら年下組より離脱しなきゃならない場面が多いのかもしれない。

だから小夜は時雨に、お互い様だと気持ちを軽くしてあげたかったのかな、とちょっと思った。

 

そんな事情もあって年上の小夜と時雨がそんなに前に出て来ず、年下だけど彼らより自由がきくのか自由がきくよう調整済みっぽい為朝がeスポーツで培った経験値も込みで、実質リーダーっぽく全体を見て仕切っているっていうバランスかもしれない。

 

そんな為朝も加えた比較的自由のききそうな年下組の赤黄緑があちこち顔出してわちゃわちゃやってる感も可愛いよ。

だけどどこに行くにも基本あのキラキラテラテラしたどこぞのアイドルですかな衣装なのね。あの格好で時代劇の撮影をワクワクしながら見学している3人の姿は、スタッフから見てめっちゃ目立ってそうでちょっと大丈夫かなと思ってしまったけど(笑)。

 

皆の前で痛みを堪え脂汗を流しながら平気な顔で撮影をこなした後、楽屋で痛さのあまり泣き叫ぶ時雨の顔芸が凄過ぎる(笑)。

涙目で「どういうこと?」とか表情も泣き言もこちらの予想を120%振り切ってる(汗)。

エピソード0のパンフ見ると時雨はクールでストイックって書いてあるけど、その初メイン回がこれって何かが激しく間違ってる気がするんですが(笑)。

「クール」の定義について小一時間問い詰めたい気がする。

楽屋に隠れてその様をばっちり目撃し、容赦なく登場する年下組。

充瑠と為朝はなんか「どうするどうする?」みたいな気を遣っての迷いもありそうだったけど、瀬奈にはそういうものが皆無でズバッと切り込むのがいっそ小気味よい(笑)。

そして狼狽えるも途端に態勢を立て直し、かっこつけモードに戻す時雨(笑)。呆れるより感心する為朝(笑)。

 

万力邪面がまた出たとの知らせに、充瑠の制止を時雨が一喝し、皆で現場に駆け付ける。

人々に万力をはめて苦しめる万力邪面の懐に、初戦に続いてまたも瀬奈が飛び込んでハンドルを逆回転、人々を解放する。

小柄な戦士がスピードを生かして敵の懐に果敢に飛び込んで状況を一変させるのはただでさえ小気味よいんだけど、それを女の子の戦士がやるのは珍しいかも。声の高さもあってか爽快感が何割か増しな感じ。

瀬奈のごちゃごちゃ考えるより先に体が動く的な勢いの良さと戦闘スタイルが凄くピッタリ合ってて、ただただ気持ち良い。こういうのちょくちょく見たいな。

声の高さといえば、前回の名乗りは代役んだったからテンションも声も低めだったけど、今回はどっちも高くてこちらも楽しい。

 

変身できず生身&万力の痛みでやっぱり満足に戦えない時雨。

今回も為朝は現状を冷静に把握して「今の時雨は完全に弱点になっている」という残酷な事実を突き付け、充瑠にリーダーとして対処させようとした。

為朝にとってのリーダー像はたぶん時には勝つ為にシビアな決断も出来る人、なのかな。

で、充瑠がリーダーとなるからにはそういう厳しさを持って欲しい、でなきゃ命にかかわると思って敢えてそういう局面を充瑠に丸投げしてる感じがする。

一方、任された充瑠は為朝が思うのとはちょっと違うやり方、相手のやりたいことを尊重するリーダーとしての姿を前回に引き続き示して、今回は為朝もそれを認め始めた。

キツいけど誰かが言わなければならない事を為朝が指摘し、ただその解決方法は現実的な分シビア過ぎると反感も買ってしまうけど、そこに充瑠がイマジネーションで緩和した解決策を繰り出すっていう役割分担。

為朝は今は損な役割だけどチームにも物語にも大事だと思う。

 

今のところ私は為朝のキャラにかなり注目してるんだけど、彼の強みは限られた選択肢の中で容赦なく最強最善の道を取捨選択出来る事かなと思う。

反面彼のそんな判断は、これまで瀬奈や時雨のキラメンタル=戦う原動力を損なってしまう危険性もあった。

でも為朝はこれまでそうやって勝ってきたしもしかしたらそういう冷徹な部分こそが為朝のキラメンタルと直結してる可能性も感じるのが難しいとこかなと思ったりする。

メイン回でどんな切り込み方で見せてくるのか楽しみ。

 

充瑠については、0話1話で見せたお世辞にもコミュニケーションが上手とは言えない立ち振る舞いと、2話3話での割と厄介な人間関係にも関わる問題を鮮やかに解決するリーダー像とのギャップにちょっと戸惑ってる。

自分の中のイマジネーションの力を自他共に認められて一気に殻を破れて人間的に劇的に成長出来たのか。

それともメンバーのキラメンタルを守る為ならイマジネーションがガンガン湧き上がってくるような何らかの秘密があるのか。

次回出てくるエピソード0での絵や、ガルザの「なぜ地球人が魔進を?」って疑問のこともあるから、なんかちょっと警戒して見てしまう。

 

でも、見学した時代劇の台詞をまんま応用して、時雨がとことんかっこつけたまま待てるシチュエーションを作り出したのは本当、「うわ~上手いな!」ってテンション上がったのも確か。

時雨がそのまま今の自分の気持ちをのっけられるんだもの。

冒頭のちょこちょこしたすまなそうな駆け付け方も、美学を貫いて痛み堪えての戦闘参加も、根底にあるのは、負ければ命がない戦いを仲間だけに任せるのが申し訳なさすぎるからってことなんだろうし、だから

「ならば命ずる。死ぬなよ!」

はそっくり撮影した時代劇の台詞であると同時に、時雨の切実な本心でもあるんだよね、当たり前なんだけど。

 

敵のシステムについて。

怪人と邪面獣が別々にいて、闇のゲージが溜まる前に怪人を倒せば、闇の保険のお陰で従来の等身大戦撃破→巨大戦のパターン。

怪人が倒される前にゲージが溜まれば、両方1度に出せて今回みたいに怪人を邪面獣が助ける展開も出来る。

と、等身大戦と巨大戦の組み合わせのバリエーションが増やせて凄いな。

また怪人と邪面獣は回毎に邪面を変えるだけで違いを出せて、予算にも優しいと良いこと尽くめな感じ。

 

次回。エピソード0を見てない人の為に、クリスタリアのこと、特にガルザとは何者か、とかについて説明する回を早めに持ってきたって感じかな?