キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー20話感想: 柿原さん再登場、くっつきネタだって工夫次第の心意気

エピソード0以来の柿原さんが再登場。

1話で充瑠に助けられた2人と充瑠との計4人で補習を受けてる。

柿原さんは先生の前では優等生で、いなくなるとガラッと態度が変わる裏表の激しい子だった。

充瑠に自分のプリントを押し付ける口調がかなり手慣れていて、スクールカースト下位の生徒を普段どう扱っているか窺えて正直ドン引き。充瑠がきっぱり断ったから良かったけど、そうでなければ印象最悪だった。

充瑠は0話での空気読めなさを見ると、元々誰が相手でも嫌な物は嫌と言えるタイプだったのかもだけど、認められてキラメイジャーになり、為朝に厳しくリーダー教育され、年上のスターたちと対等に意見を出し合い信頼を勝ち取った今、スクールカースト上位にすぎない柿原さんに負けるわけなかったな。

言い合いになりかけたところで出動要請がかかったけど、あのまま続いていても結果は変わらなかったろう。

あ、でもたまに他のフィールドでは凄く成長して変わったはずなのに、クラスメイトたちの中に入ると元の上手く自己表現出来ない自分に戻っちゃう現象もあったりするのが厄介なんだけど。

 

なお、充瑠が先生の説明ガン無視で似顔絵書いていて、先生もそんな充瑠を放置。これ、もう先生から諦められてない(汗)?

それとも秘かに博多南さんから学校にフォローが行ってたりもするのかな?というかしておいて欲しい。

命かかった戦いを優先せざるを得ないのはわかるけど、学校に行っていることが分かっているのにガンガン呼び出しかけていて、あまり学校での充瑠の立場を考慮してる感じがしないから、ちょっと気になった。

 

その呼び出しを受けて堂々と補習をぶっちぎった充瑠を怪しんだ柿原さん。尾行したら接着剤邪面とキラメイジャーが戦っている現場に入り込んでしまい、柿原さんを攻撃から庇った拍子に彼女の手と充瑠の手がくっついて、手繋ぎ状態のまま離れなくなってしまった。

小夜と為朝の連携プレーで接着剤邪面を撤退させ、柿原さんは小夜の診察を受けるために充瑠と共に基地へ行く。

 

変身を解かないレッド以外のキラメイジャーたちの正体が有名人たちばかりと知って大興奮の柿原さん。レッドの正体も知りたがり、知られたくない皆があたふたと誤魔化そうとするも、事情を知らずに戻ってきた宝路のせいでわりとあっけなくばれた(笑)。

背後で「ぶち壊しだよ(怒)!」と壁を叩く時雨の小芝居がじわじわ来る(笑)。

ワンダーアベック・・・昭和終盤にはもうアベックという言葉は「アベックホームラン」くらいしか聞かず、少なくとも高校生にはもはや死語だったはずだけど、宝路は本当は幾つだ?

 

レッドの正体が充瑠とわかった途端、混乱した柿原さんは本性丸出しにして「黙れ!石」とか毒づく。けど、小夜が

「あらあら、正直な子だこと」

と、にっこりやんわりと言っただけで「あ・・やべっ」とすっと大人しくなる(笑)。

なんか、その場で一番強い人間は誰かを瞬時に察知して適切に立ち回れる嗅覚が学校生活で鍛えられてる感じがして笑った。

その後柿原さんは補習に戻らなければいけなくて、苦し紛れに充瑠を変装させるも、クラスメイトにソッコーばれ、その名残という自然な形で充瑠はマスクをしたまま手繋ぎ状態を継続。

 

正直、他の4人が特に正体を隠してないのに充瑠だけ隠さないといけない理由はピンと来なかった。基地にも気軽に入れたし、喋る石も堂々と見せていて基本的に部外者にもオープンなスタンスみたいだし。

でも隠す設定にしたことで、充瑠が変身もマスクもしてない状態で柿原さんとくっついている時間は必要最小限に抑えられた。

これが、まだ一般人扱いの充瑠の前で堂々と4人とも変身解除した1話を撮影した頃には想定出来るはずもない、新型コロナ対策のための工夫だったというならいくらでも脳内補完するよ。

スターとしてある程度自立している他4人と違って未成年で高校生の充瑠のプライバシーは最大限尊重すべきというのがキラメイジャーの共通認識だった、とでもなんとでも。

 

もうね、ここまで手を変え品を変え、コロナ対策をいかに演出に盛り込んで撮影を成立させるか、どうせならこれまでやらなかった演出を作り出すかにチャレンジ精神を燃やしてきた公式が、満を持してソーシャルディスタンス全盛のこのご時世に、戦隊恒例くっつき回をやって変身前も自然に片方がマスクする展開を編み出すのが、工夫次第でやれないネタはないと宣言してるみたいで、その心意気に脱帽。

なんだか、コロナ禍でもこのネタなら出来る、こう工夫すればこのネタも出来る、とキラメイジャーだけでなく後進の戦隊の為にも、やれるネタのストックを積み上げてる気がするのは考えすぎかな?

 

接着剤邪面がまた現れて、小夜、瀬奈、時雨を次々にくっつけてしまい、またも呼び出しがかかる充瑠。

小夜はどういうシチュエーションで冷蔵庫に収まる羽目になったのか凄く気になる(笑)。小夜さんて冷静で頭の回転速いしココナッツベースの裏ボスとして君臨してると思うけど、結構抜けてる時もあってそれが可愛い。

逆に瀬奈はどういう経緯でそのくっつき方になったのかありありと想像出来る(笑)。

 

教室で充瑠と言い争っているところを先生に見られて本性がバレたショックを戦場でも引き摺ってる柿原さんに、充瑠はその本性こそが魅力的なんだと全力主張。

狡くてパワフル、狡パワフルなところは充瑠にないから本気で格好いいと思っていると。

0話のあのおどろおどろしい似顔絵も、本気でそう思って書いてたらしい(汗)。

「ここは柿原さんの凶暴なところ、ここはちょっと狡いところ」

みたいな解説してたけど、「凶暴」って充瑠にとっては褒め言葉なのか(汗)。凶暴=パワフルってことなのかな?

まあ、確かに罪悪感も悪意もゼロの満面の笑みで言ってたけど。それに充瑠のキャラで屈託なく全力で言われると、裏表なく本気で言っているって伝わるのがいいんだよね。

そんな風に肯定されて、更に充瑠の変化(もしくは自分の知らなかったもう1つの顔)を知って、柿原さんも「私も変わりたい」と思い、そこからガラッと表情が変わって可愛くなるのが良かった。

 

そんで投げつけられた粗大ゴミでバリケードを作りくっつき攻撃を凌いでいた為朝と宝路に合流し、柿原さん発案の作戦を伝授する。

充瑠と柿原さんが囮になって接着剤邪面を引きつけ、その隙に為朝と宝路が接着剤まみれの粗大ゴミで巨大ハンマーを作り上げ、2人がかりで振り下ろして叩き潰すという、戦隊の必殺技を使わない珍しくもハチャメチャな倒し方(笑)。

よく分からなかったんだけど、黄銀の武器も何かとくっついちゃって使い物にならなかったとか?

このくらいで怪人て死ぬの?と正直思ったけど、結構重めの材料ばかり使っているし、怪力の宝路でも2人がかりで持ち上げて思い切り叩き込むなら破壊力も相当ってことなのかも。

 

接着剤邪面が倒れて接着効果も順次なくなったはずが、充瑠と柿原さんの手は離れず、ファイヤーに一緒に乗り込み巨大戦。今回は邪面獣も接着剤モチーフで、敵の攻撃を逆手に、接着剤でキラメイジンとギガントドリラーが背中をくっつけ合体し、ドリラーがキラメイジンを振り回す攻撃で撃破。

 

巨大戦が終わっても2人の手は「なぜか」離れず、困惑する充瑠、察して「アオハル」とニマニマする桃青黄の大人組、気付かずに慌てる銀緑のマシュマロ組のそれぞれの反応が楽しい。

瀬奈は銀桃にキャッキャ反応したりマシュマロの時も誰よりも積極的だったけど、まだ恋に恋するって感じなのかな?可愛い。

 

後日、教室では柿原さんが、先生の前でも優等生ぶらず、充瑠のアドバイスに口悪く反発しながら充瑠の似顔絵を描いてる。絵は普通に上手いというか、可愛い。はっきり言って充瑠の絵より一般受けすると思う(笑)。

充瑠は他人にどう思われようと自分が思った通りに自由に描き、柿原さんは他人から見て可愛いか気にしながら描くって感じかも。

「(充瑠にしては)キラキラしすぎじゃね?」みたいなこと言われても、

「ううん、キラキラしてるよ、すっごく」

と充瑠の顔をまっすぐ見て言い、好意を隠そうともしない。充瑠への気持ちが周囲にバレても、そのことを誰がどう思おうと、構わないって感じがきっと以前の彼女とは違う。

ただ充瑠はその視線をまっすぐ受け止めてるけど、たぶん彼女の気持ちには気付いてないんだろな(汗)。

「絶対守るから」とか「(本人がダメだと思っている)柿原さんの本性、いいじゃん。魅力的だよ」とか言われた方がその気になっても仕方ないようなことポンポン言っておいて無自覚っぽいから、罪作りだなと思う(汗)。

 

充瑠は柿原さんの、私から見たら嫌な部分もありのままに「自分にないバイタリティ」ってポジティブに受け入れた。

彼女も受け入れられたからこそ変わりたいと素直に自分から思い、そこから狡さというマイナス面が邪面師を出し抜くしたたかさというプラス面に転換された。前回に引き続き他人を否定しないで認めて輝かせるキラメイジャースピリッツ全開だな、と感心する。

柿原さん自体も変わりたいと言ってからは私にも可愛く見えるようになったし、充瑠のことも、単にスターたちと肩を並べてヒーローやってるから見方を変えたのではなく、本音で話す事で彼の良いところを認めて好きになったのがわかるのが良いな。