仮面ライダーゼロワン18話感想: 満45歳の衝撃とか下手するとヒューマギアよりヤバそうなザイアスペックとか
中澤監督3話持ち。大森Pにもすっかり頼りにされてる。
ただ中澤監督をゲキレンジャーで最初にパイロット監督に抜擢した塚田Pもキラメイジャーに欲しがりそうだけど、取り合いにならないかな?少なくとも3話4話はまた戦隊に行ってもおかしくなさそう。
前回サウザーに破壊されたサクヨは、滅亡迅雷のハッキングじゃないからデータが修復可能で、破壊前の感情や人格、記憶が残ったまま復活。
これで今後は滅亡迅雷の時の「破壊されたらその自我は消滅」という悲劇は免れそうなのは個人的に朗報。
彼女が記録した映像データには、家元がわざと作品のクオリティを下げるアドバイスをした場面がバッチリ残ってた。
ヒューマギアとのやり取りは自動的に映像として記録されるとかまるでドライブレコーダー。これじゃヒューマギア相手に嘘や誤魔化しは通用しないし、あの世界ではそれが常識に近いのかもしれない。むしろ家元の脇が甘過ぎなのか。
それを知った天津は企業イメージのダウンを恐れ、家元に訴訟をちらつかせながら勝負のやり直しを要請。
「案外常識あるんですね」って或人は言ってたけど、バレないところで飛電相手にもっと悪辣なことをしてたんだから、映像データがなかったら負け惜しみの言い掛かりで済ませてたかも。
映像の力の大きさはつい最近天津自身が飛電追い落としに利用したばかりでよくわかってるしね。
永遠の24歳?満45歳?!
いや・・・見た目が若いから、アークに悪意をラーニングさせた12年前の天津は悪魔の天才少年だったのかなと思ってたら、情報が斜め上すぎる(汗)。
でも理解が追いつかないのになぜか急に天津の好感度が上がったんだけど(笑)。
巷では、ザイアは欠陥品の疑いがあるザイアスペックより天津社長自ら体現してるアンチエイジング技術で売り出した方がいいかもって言われてるみたいだけど心から同意する(笑)。売り出したらたぶん買うかな(おい)。
そしてシャイニングホッパーを遠くから見ていた時に差していた真っ黒な日傘(黒が紫外線遮断効果が一番高い)が急に、傍目にはヘンテコであの場のお天気からも意味があるようにも見えなかったけど、彼にとってはすっごく切実なものだったのかもなあと、なんとも言えない気持ちになってくる(涙)。
だけど
「あの社長は、何を言っているのでしょうか?」
若さゆえの軽率さや未熟さはともかく、肌の質感が腹立たしいってのは確かに、その奥にある若さへの嫉妬って感情がヒューマギアであるイズちゃんには永遠に理解出来なさそう(笑)。
是之助との写真が12年前なら当時33歳。
外見年齢は滅茶苦茶だけど或人のお父さんとあまり年変わらないかもしれないんだな。
天津は是之助に憧れてたけど、もしかして是之助社長の方も、ヒューマギアの其雄とは別に天津にも亡き息子を重ねていた可能性もあるかもなあとちょっと思った。
不破さんは唯阿さんに疑いの目を向け、地下駐車場で2人はたぶん職場が分かれてから初めて向き合う。
個人的に不破さんは隊服よりも、細身でちょいアウトロー感のある都会的なスーツ姿の方が好きなんだけど、その上から通勤着にするにはなんかそのファーの分量多過ぎませんか?って言いたくなるワイルドなフード付きのコート羽織ると、ファーのわっさわっさ感がたてがみを連想させてウルフ!って感じでこっちも良い。
だけど横から引いて撮ったカットでのファーの占めるボリュームにはびびる。まさかあれ着て満員電車乗ってないよなとか(汗)。後ろに乗った人顔がファーに埋まりそう。
「近くにいても離れていても世話の焼ける男だ」
って呟く唯阿さんとかいいな~この距離感というか関係性って思う。唯阿さんは不破さんのことを、近くにいた時も離れてからも実は心配してるんだけど、不破さんはそれを知らない。なんかハードボイルドなひりひりする切なさがあって、地下駐車場の薄暗い雰囲気もそれを引き立ててる。
2人が変身してまともに戦うのはこれが初めてかな?不破さんが唯阿さんに勝ったところに割って入る満45歳。
サウザー強い。シャイニングホッパーも負けた時点で覚悟はしていたけど、アサルトウルフも負けちゃうの、悲しいなあ。思い入れのある中間フォームがどんどん強さのインフレの波に飲まれてく(泣)。
ところで唯阿さんは社長が満45歳だと知ってるんだよね?あの見た目と実年齢のギャップを部下としてどう思っているのかはちょっと気になる。
ヒューマギアのラーニング能力を脅威に感じ、プレッシャーに押し潰され心が壊れていく家元。これプレッシャーだけ?ザイアスペックが知能や感覚の鋭敏さだけでなく不安や恐怖も増幅してる可能性はないのかな?もしそうならこっちの商品にも欠陥や問題点ありってことになるけど。
そんな家元に、謎のフードの人物が接触し、迅がヒューマギアをマギア化する時に使ったのと似た「レイドライザー」を腰に当てると、ザイアスペックが反応して暴走し、人間がマギア化してしまう。
ヒューマギアの時には相手との親密度によっては躊躇ったり苦悩したりしながらも破壊してきた或人は、マギア化した家元に全く手を出せない。
口ではヒューマギアも家族と言っても実は、たぶん或人自身が自覚している以上にヒューマギアと人間をはっきりと分けて見ている(三条或人除く?)のが、えげつないほどはっきりしてしまったな。
天津はサウザーに変身し、或人の制止を振り払い、撃破。
ヒューマギアは倒されると破壊されるけど、人間は正気に戻るだけ。ダブルのドーパント方式っぽい。
自分を責める家元にサクヨが「生け花の心をラーニングしたのは橘流だけど<生け花は人の心を映す移す>を実感として理解したのは家元の作品を見てから」と言う。
和解モードだし和やかなBGMだし
「ヒューマギアは学ぶだけじゃない。人に教えることも出来るんだ。心を」
って感銘受けてる或人の台詞もあって、なんだかとても良い場面チックだけど、確かサクヨが家元の心を感じたのって
<騙されて家元の悪意を知ったらそれまで美しく見えた作品が醜くおぞましく感じられてしまった>
じゃなかったっけ?ちょっとここは反応に困った(汗)。
天津は勝負の仕切り直しを指示し、後日正々堂々の勝負は家元の勝ちだけど両者は互いに認め合う。
・・・やっぱりサクヨの作品は可愛いけど前回にも増してこじんまりしていて、生け花よりフラワーアレンジメントに見えるんだけど(汗)。
満45歳さんはこれまでアークと滅亡迅雷に関しては情報的に誰よりも有利な位置にいて「すべては想定通り」と余裕かましてさんざん高見の見物を決め込み、ヒューマギアがハッキングされて暴走し社会的に信用を落とし続けるのを止められない或人を、無能と決めつけてきた。
だけど、いざ飛電にトドメを刺そうとした矢先に、初めて自分の預かり知らぬ動きのせいで、自社製品が何者かにハッキングされ人間がマギア化してしまうという、或人と同じか下手するとそれより深刻な事態に襲われ始めてしまうのが皮肉。
或人が戦ってきた暴走ヒューマギアは自社製品だけど、天津がこれから戦わなければならないのは人間というだけでなく自社製品を装着してくれてる大事なお客様だからね。
家元だって自分のマギア化とザイアスペックとの関係性がわからないから天津は強気の姿勢を貫いたけど、もしこれからもお仕事勝負の重圧に押しつぶされそうになった人が狙われるのなら、天津は或人を追い詰めようとして却って自分の首を絞める事になるんじゃないかな?
それともその豊富な経験値の高さを活かした解決策を取って、素人社長の或人との違いを示せるんだろうか?
それは楽しみでもあるんだけど、お仕事勝負をあと4回2話ずつやるのかな?ってのはちょっとダレないか心配でもある。
ヒューマギアは自我=心を持ち人間に近づいたところを狙われハッキングされてマギア化した。
人間はザイアスペックを装着して心が壊れ人間から離れたところを狙われハッキングされてマギア化する。
という対比なのかな?
飛電とザイアによって人間とそうでないものの垣根が徐々に壊されて、その境界線上に迷い込んだ者が悪意に狙われてマギア化してしまうという構図を見せようとしているのかな。
人間のマギア化を知った不破さんは、拘束状態の滅を問いただす。
滅は「今は亡き我らの同志が」と意味深に嗤う。
「亡き」は滅亡迅雷の残る1文字。「ナキ」って名前になるのかな?家元をマギア化したあの人物だろうか?声だけだと男性か女性かもわかりにくい。でもザイアを脅かしにかかってる新キャラは楽しみ。