キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパトオリジナルプレミアムドラマ「もう一人のパトレン2号」 感想

東雲=夜明け前という意味の名前を持ち、パトレンジャーという太陽が昇る前の苦しい日々を懸命に戦い、仲間を庇って重傷を負うという形で去った悟。

44話で彼が殺され化けの皮にされていたというとことん救われない展開には私もショックを受けた。

でも本編を先に見ていた私が東雲悟の運命から受けたダメージなんてきっと最小限に抑えられていた程度のものだったんだろうな、という事だけはわかった。

こっちを先に見ていたら悟を好きにならないわけがなく、本編に出るとわかったら楽しみにしないわけがなく、出来れば本編で少しくらい報われて欲しいと思わないわけないよね。

それがああいう突き落とされ方をしてしまったわけだから。

 

飄々として冷静で周りが良く見えて機転が利いて、穏やかで寛大で、自分が何をすべきか良く分かってる。

 

 偽悟がノエルを信用している圭一郞に苛立ち信用するな疑えと焚きつけた場所って、生前の悟が圭一郞に八つ当たりに近い形でキツくあたられたにもかかわらず、心配して様子を見に来たつかさに「自分よりも生真面目で自分を追い込んでしまいがちな圭一郞を気遣え」と言い「彼を支えるのが自分の役目」と話したのと同じ場所だったのかよと思うと何かむかつく。

同じ場所で同じ顔で同じ声で生前の気高い佇まいを汚そうとすんじゃねーよ、みたいな。

 

「圭一郞も音楽でも聞けば」って悟が言ってるから、圭一郞の音楽の趣味はきっと悟の影響なんだろうけど、それは間違いなく悟が自分を庇って大怪我した事で死ぬほど自分を責めた後だろうから、趣味というよりどこか血の滲んだ戒めって感じで、女の子と一緒に楽しむたぐいのものじゃないのかもな。

悟がそんな圭一郞を見たら「おいおい」って溜息つきそうだけど。

 

 音波攻撃

ヘッドホンで防ぐけど音量上げげられてヘッドホンが吹き飛ぶ

違う音波をぶつけて打ち消す

 

これまんまジュウオウ8話だ。宇都宮Pが、敵の攻撃はこういう感じで、みたいなアイディアを出したんだろうか?

怪人はレオタード回のピョードルと色違いだけどギャグとシリアスの雰囲気がかけ離れすぎてる(笑)。

 

ノエルさん

若干きださん仕様の気障強めモード?

これ見たら一部のパトレンファンのノエルへの風当たりの厳しさの理由も少し分かった。

あれは確かにこいつはコレクションの事しか考えてないと思う人がいてもおかしくないかも。

 

若干上から目線

ピンチには中々現れない

コレクション盗ったらさっさと撤収

魁利への優しい態度

こいつ完全に快盗よりじゃんて

 

でも遅れたのは壊れたバックルの代わりにヘリを借りに行ったからで、さっさと退いたのも圭一郞達にカタをつけさせてやりたかったから。更には、ヘリを借りた時に事情を話して、自分が責任持って回収するから君たちは圭一郞達の敵に手を出さないでくれと制しているってことだと思う。

ノエルさんの警察への思いはある時期まで一環してわかりにくく敢えてスポットをあてずでもどかしい。

 

 ノエルさんはドグラニオにアルセーヌを殺されてるんだから、圭一郞達が悟の因縁のある敵を今度こそ自分達の手でって思う気持ちは人一倍わかり、だからこそ敢えて手を出さなかったわけで、そんな彼が警察や一般市民を守るためにその憎い敵に自分を差しだすのはどれほどの無念だったかと改めて思う。

 ドグラニオを倒すのは警察の使命であると同時にノエルさん的にはまさにアルセーヌの敵を討つことでもあったけど、ドグラニオの前に引き出された時以外は自分のそういう気持ちは一切表に出さなかった。

ずっと「警察官」に徹していたんだとは思うけど、この人って恨みも自分だけの欲もすぐ他の誰かの大事な物のために引っ込めてしまうのが儚く感じる。

  

ラストの、ジュレにいた悟の解釈は、難しいな。

時系列から言えば、クレーンを持っていたアニダラが踏み潰された4話より少し前の時点で、もうナリズマと入れ替わっているはず。

でも「本編に出る<かも>」と言われていたってインタビューがあるのなら、メタ目線だと制作時点では化けの皮にされる運命とは決まってなかったろうから、あれは正真正銘本物の悟。

 

敢えて理屈を付けるなら、悟の皮に遺った意思があの時はナリズマの意思を乗っ取っていたとか。

心臓移植をされた人が時に持ち主の人格や嗜好の一部まで受け継ぐことがあるように、化けの皮も本人の思いが強ければ時にそれを被ったギャングラーの意思にも影響を及ぼす事があってもおかしくないと。

たぶん悟は最後まで圭一郞と自分の後任の事が心配で、その思いの強さがナリズマを一時支配した。来日、ジュレ行き、どこからが悟の意思かは分からないけどあの言葉を吐いた瞬間は絶対に本物の悟だったと思う。

ならなぜ圭一郞達の前ではそうしなかったか?圭一郞達なら必ず偽者だと見抜くと信じていたからと思う。そして実際そうなった。

自分の意思が出ていけば話は早いかもしれないけど、皮に意思が残っていると分かれば圭一郞達は攻撃出来なくなってしまうかもしれないし。だからナリズマがボロを出し圭一郞達がそれに気付き、ピンチにノエルが割って入ったのを見届けて満足して散っていったんだ。そう思う。

 化けの皮に細かい設定なんてないままだったんだからいくらでも都合良く解釈したって良いよね?