ルパパト22話感想: ノエルのこと(2)
最初に21話で感じたことの追記から始めて、主にツイッターで呟いたこと等をとりとめなく並べる形にしたいと思います。
21話追記
香村さんの以前のインタビューでは「未来」が警察側のキーワードだったので、それを連発するノエルの真意は警察側にあるようにも思える。
今は快盗側と見せて、警察側には胡散臭く見られること覚悟のノエルの心の底にある思いに、圭一郞の「平和のために戦いたいという覚悟だけは信じたい」がクリティカルヒットしたんなら良いなあと思う。
22話
自分のせいで初美花がと悔やむノエルを見た感じ、まっとうで責任感も強く、コグレが「大事な人を取り戻したい」という弱みにつけ込んで危険な快盗稼業を一般人にやらせていることに心を痛めない奴には見えない。だから 国際警察にも同様の戦力を持たせいずれは共闘できればという願いがあるのかも。だとすれば咲也の初美花への恋はその象徴みたいに思えて、アムールの国から来た男として以上に「なんて素敵なんだ」とあそこまで食いついて応援したくなったのかも。
これまでルパン家は一般人を弱みにつけ込んで最前線に立たせ自分たちは言わば高見の見物をしているも同然だった。昨日のノエルはそれに長く耐えられるタイプには見えない。
魁利達に心苦しさを感じせめてルパン家から自分だけでも最前線にでて戦って、そして咲也の恋がもし実って2人に新しい未来が開けるのなら戦わせてしまったことにも意味が生まれ少しは心も軽くなるかと、思わずのめり込んだのが却って初美花を危険に晒してしまったのならあんな風に自責するかも。
そんな頭でいたところに、ツイッターでエンペラー操縦席の後ろにあるXの文字がVとSを組み合わせだとの指摘を見て、考えた人も見つけた人も凄いなと思った。
快盗でも警察でもあるノエルを1文字で表してると同時に、いつかは共闘できればというノエルの願いと、両陣営を繋ぐのがXである自分の使命だって決意がこっそり隠されているんじやないかって疑いたくなった。
そう言えばルパン家が襲撃されてコレクションが奪われた時、ノエルは何歳でどこで何をしてたんだろう?既にルパン家でエンジニアとして働いていたのか、それともまだ少年だったのか。金金庫を見るのはゴーシュが初めてなら襲撃当時は別の場所にいたんだろうけど。
ルパン家に就職するハードルを考えると、高尾家はルパン家に昔から連なる家なんだろうか?だとすると当時ノエルが働いていようといまいと襲撃でなんらかの心のダメージを負った可能性はあるのかな?
彼がどうやら背負っているらしい何かにそれは直結してるんだろうか。
でも咲也をなだめるのにあたふたするノエルには大和くんの面影を見てしまい、グッテイと友達なのに納得すると同時に、根はお人好しの苦労人、恋バナ好きの普通のにーちゃんがルパン家みたいな魑魅魍魎の世界で精一杯策士を演じてコグレと渡り合っているような危うさも感じてしまう。
そもそもあんないい奴っぽいノエルに「素直に従うはずがない」という態度をとらせるコグレの本質がとても不穏。何をすればそんなに信頼できなくなり、グッテイもあそこまで怯えるのかと。
ノエルは「国際警察にはもうコレクションは残っていない」と言った。日本で押収したコレクションはコグレに渡さないといけない。国際警察にいるとルパン家に知られた以上、表向きこれ以上新兵器を警察のために開発して渡すこともできない。でも自分にはノエルが警察の戦力増強は不要と考えるキャラには見えない。ならどうするか。
ここは出回っているカタログバレを見ていたら、パトレンへの大っぴらな装備供給がしにくくなりそうなノエルと、香村さんの立場が重なって見えてちょっとぞくっとした。たぶん21話の脚本書いている時点でこういう状況だったんだとすれば、それも織り込み済みでノエルを描いてる。
自分はこれまで見てきて感じたノエルのキャラクターと、それを造り出した香村さんをはじめとするスタッフさんたちの力と思いを信じたいよ。