キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

仮面ライダーゼロワン35話感想: 唯阿さんが残念すぎる、滅亡迅雷復活は楽しみ、ここで休止は痛い

唯阿さんが不破さんの頭の中のチップから亡のデータを抜き出して別の個体で復元した。

蘇った亡は目が赤くてアークの意思のままにザイアスペックをハッキングした。

ザイアスペック着けた人達が暴れ出して、たぶん死者が出るまでには至らなかったろうけど、いろんな物が壊されてたくさんの人が傷ついた。

工場長の畠山さんのところではザイアスペックを着けたばかりの息子が、自分自身も大事にしていた野菜を踏みにじり大事な父親にも暴力をふるってしまった。

でも唯阿さんにそれを気にしている様子は一切見られない。

目覚めた不破さんがそれを止めて倒れるのを見せたいという作劇上の事情があったのかもだけど、残念。

もの凄く残念。

今までいろんなエグい事をしてきた唯阿さんに対する私の好感度を支えてたのは、病院回で見せた不破さんや人々を守ろうと必死な姿だったんだ。

ザイア時代、唯阿さんは酷いことをいっぱいしたけど、それは頭のチップのせいだと言い訳出来た。

でもこれは操られているわけじゃない。不破さんのためだとしても、アークに接続した亡が、今や敵対するザイア製品を介してとはいえ人々を暴走させるのを平然と見守ったままなのは擁護不可能。

せっかくザイア抜けられたのに(涙)。何やってんの?

 

そこまでして取り戻した不破さんの過去は「普通すぎてつまらん人生」。なんかそんな言い方されると気の毒だ。

でもそんな普通の人がそもそもなんで頭にチップを埋め込まれ、偽物の過去でヒューマギアへの憎しみを植え付けられ、仮面ライダーに変身する人材として選ばれたんだろう?

そしてチップを抜かれたからと言って不破さんの人格や思いはこれまで通り変わらないと思っていいんだろうか?

仮面ライダーバルカンへの変身は出来なくなったんだろうか?

それともチップは体内に残っているからまた別のデータを入れれば良いだけなんだろうか?

 

亡はザイアに対しては目が赤い=滅亡迅雷モードだけど、不破さんに対してはそうではなく、淡々としてはいるけど自分が知った彼の本当の過去を根気よく話してあげる親切さもある。

「ふわっとふっとんだ」も、これからは淡々とギャグにも参加します、と宣言してくれたみたいで良かった。その無表情さがむしろ或人の煩い顔芸付きより見やすいかも。

この先、亡は滅亡迅雷としての自分と不破さんへの親近感を持つそうじゃない自分とに引き裂かれたりはしないんだろうか?

そもそも天津の道具から脱却し自分の意思を示した後に、アークの支配下にある状態を見せられるのは辛いものがある。

でも、人間からだけでなくアークからもヒューマギアを解放させたい迅にとっても、それは必要な過程だということみたいなんで、様子見。

 

その迅は雷のデータを或人から横取り。

でも飛んで逃げようとしたところをメタルクラスタで追われ叩き落とされる。

成長した仮面ライダー迅はサウザーと互角だったから、やっぱりメタルクラスタには勝てない。たぶんランペイジにも勝てないだろな。

戦力的には

ランペイジ=?メタルクラスター>>サウザー=迅>滅>バルキリー

だろうか?滅はラーニング機能が凄くてイマイチよく分からないけど。

 

トドメをさされそうになった迅を滅が盾になって庇う。

以前もアークに指示されて迅の覚醒のため庇ったけど、今度はなぜ庇ったのか自分でもわからず戸惑う。

ずっと「アークの意思のままに」だった滅にも、そこから外れた自我が芽生えているってことなのかもしれない。

前回の或人やミドリの言葉にも影響を受けているのかもしれない。

滅の「戸惑い」という感情表現は初めてかな?結構繊細な感じがして新鮮で良かった。

そんな滅の様子を見てか、アジトに戻った迅は静かに微笑む。最終的には滅にもアークから解放されて欲しいんだろうしなあ。

 

天津は公の場で、滅亡迅雷によるヒューマギアのハッキング事例を持ち出して今回のザイアスペック暴走も同様だと説明し、セキュリティの向上と本日中の滅亡迅雷の壊滅を約束する。

見せ方はだいぶスマートで危なげないけど、やってることは以前の或人が通った、一旦解決したかに見えて挫折した道。

しかもそれを当時の天津は記者会見上に乗り込んで批判したのがブーメランになりかけている。

 

でもブーメランは或人も同じ。

工場長の息子がもう一度ザイアスペックを装着するのを見て「使っちゃダメだ」と止めようとする。

今までどんなにヒューマギアが暴走しても、滅亡迅雷や人間の悪意のせいにしてリコールせず、ひたすら使用継続や共存を訴えてたくせに(汗)。

このブーメラン、物語としてもそういう認識でいるのかどうか気になる。

 

宣言通り、天津は結構な人数の討伐隊=エイムズを率いてデイブレイクタウンに向かう。

迎え討つ滅だけど、やっぱりガチである程度以上の時間戦うとサウザーの自力が勝るみたいで変身解除に追い込まれる。

トドメをさされそうになった彼を庇ったのは迅、かと思ったらなんと或人。

そこで庇うんだ?前回ミドリを破壊されて「倒すしかない」と言い、今現在も人類滅亡を唄う奴を。

迅を庇って戸惑う姿に、父親になりたいという自我を感じたから?。でもそれはプログラミングされた性能の延長上の範囲なんだけど。

そもそも父親型ヒューマギアとして使われているのが其雄のデータだから?それへの思い入れならわからんでもないけど・・・・。

でも客観的に見たら、或人のやったことは、テロリストに味方して討伐を妨害したことになっちゃうんだけと(汗)。

 

「ヒューマギアは悪くない。悪いのはヒューマギアの夢を認めない存在」

えええ、自分が社長だった会社の製品が自我と夢を持つことを認めない奴は悪だと言い切られても困る(汗)。

今回は其雄への思い入れがありすぎてって側面もあるんだろうけど、唯阿さんといい或人といい、滅亡迅雷への肩入れがどうも受け入れ辛くて困る。

 

天津は本日中の討伐完了を宣言しただけあってギーガまで繰り出し、さすがのメタルクラスタもピンチになるけど、またも亡のハッキングで形勢逆転。

亡は「今は滅の夢を叶えたい」と言う。でもそれ、アークの意思に従っているだけであって、厳密には滅の「夢」じゃないよ。

それともいつか滅が自我に目覚めて持つだろう夢を叶えたいから滅の存在を守るってこと?

でもそこまでの解釈は、ちょっと無理くりかなあ?

もし亡が、滅の夢を人類滅亡だと認識して、それを叶えたいと協力したら或人はどうするの?今回棒立ちで見てたけど。

自分は人間もヒューマギアも分け隔てなく戦ってきたというけれど、自分の意思でマギア化したとしか見えないチェケラを「悪くない」と倒そうとはしなかったから、このあたりが凄く信じられないのが困る。

 

天津は自分が率いてきた討伐隊に逆にボコられ、滅にトドメさされて何度目かのボロボロ敗北。これで迅以外のライダー全員に土を着けられてしまった。

天津はこの先パワーアップするんだろうか?しないまま今後もこの繰り返しになるのはそろそろ辛いなあ。

 

滅も或人の事を他の奴とはちょっと違うと認めだした。確かに他の人にはない危ない思想の持ち主になってしまっているとは思う(汗)。

 

アジトでは雷が復活していた。

破壊される前に来ていた宇宙服のオレンジを面影的なアクセントにした黒基調の衣装と、雷電時代とは打って変わった冷めた表情がやたら格好いい。

滅、亡、迅、雷、いよいよ勢ぞろいの絵面がワクワクする。

或人と唯阿さんが個人的に残念になっちゃって、天津もこれ以上のパワーアップがないと毎回やられるだけで停滞、ってところでの滅亡迅雷復活は視聴モチベーション的にかなり嬉しいけど、ここで新型コロナの影響による本編休止で次回から特別編集の総集編(泣)。

 

こうなるとますますお仕事勝負に費やした回数が惜しいな。話数削減の可能性もあるなら尚更。

復活した亡や雷がどう連携してどんなドラマを見せてくれるのかは楽しみだから。

キラメイジャー9話感想: 瀬奈の疾走感とか真木埜の背景とかクランチュラさんの向学心とか

今回の邪面使は百人一首邪面。

クランチュラさんの、これから侵略しようとする星の文化や歴史をここまで細かく丁寧に学ぼうとする姿勢はどこから来るのか(笑)。

一見情熱とか知的好奇心とかとは無縁そうな感じがするのに、何万年も前に滅んだネアンデルタール人のことまで(汗)。凄い向学心。

しかも百人一首を「雅やか」とかその良さや魅力も人一倍理解できているんだよな。

この人、人間に生まれていればさぞかし円満で博学で、精神的に豊かな人生を送れたのではと思う。なんでそっちの世界に生まれた?

 

百人一首の下の句の札を人々の頭に貼り付けて、上の句を読み終わる前に該当の札を剥がさないと爆発する。絵面は間抜けでふざけてるようでエグい(汗)。

いち早く状況を理解した瀬奈はやっぱり百人一首経験者。経験とスピードを活かして攻略してくけど、「お手付きでも爆発」と聞いて焦って崩れてしまう。

そこに現れピンチを救ったのは、冒頭で瀬奈のことを一方的にボロクソ言って去った現かるたクイーン村雨真木埜。

・・・キラメイグリーン変身後を見ても迷わず「何してるのせなはやみ!」と正体をちゃんと把握していたのは、去ったと見せかけて後をつけて変身の瞬間も見守っていたんだろうか(汗)。

 

百人一首邪面が怯んだ隙をついて時雨が読み札を飛ばし、他メンバーが撃ち落として人々救出。ここのところ時雨が戦闘面の見せ場でも追い上げてきてるな。

 

瀬奈ばかりに頼るわけにはいかないからと、真木埜に百人一首のコーチを頼もうという皆の提案を瀬奈が断固拒絶。

キラメイジャーとして対抗するにはそれがベターなのに「嫌なものは嫌」って、ちょっとびっくりした。能力は秀でていても精神面はまだまだ子供?確かにまだ若いけど。まあ若いからこそ長所だけで今の地位まで突っ走れてこれた部分もあるのかもだけど。

真木埜とは子供の頃は仲良くて一緒に百人一首やってたけど、成長するとお手付きを誘導する手を使われたり挑発されたりで、それが原因で瀬奈は百人一首を辞めた、というのが過去のトラウマになっており、真木埜にも苦手意識があるみたい。

でも充瑠から「真木埜は瀬奈を恐れているのでは?」と指摘されてびっくり。

 

その真木埜は、瀬奈に対する態度とは打って変わって、キラメイジャーへの協力を「平和のために」快諾。

根は悪い人ではないんだ。百人一首邪面が乱入して避難を促されても戦うと退かず、目の前でキラメイジャーが次々に敗れて札にされたら、いくら自信があっても怖いだろうに、自分から勝負を買って出る。

瀬奈に対する態度は酷かったけど、本質はこの子も変身出来なくてもヒーローな子なのかもしれない。

だけど実力を活かして善戦するも、札をデタラメな歌に書き換えられて敗れてしまう。

 

そこに駆け付けた瀬奈と充瑠。

ずっと苦手意識を持っていた相手が、実は自分を怖がってると聞いて「本当?」って聞きたくなるのはわかる。

けど彼女が敵の卑怯な手に負けて今にも消されそうなこの時に真っ先にそれ聞くんだ(汗)。

だけど、たぶん瀬奈にはそれは凄く大事。

「気付くの遅すぎ」

とそれを認めた真木埜から託された勝負に、瞬間着替えの袴姿で臨んだ時のキラメンタル爆上げ。それが苦手意識から来る自己否定が実は認められていたという自己肯定感に変わったことによるパワーアップなんだとすれば。

 

こうなると瀬奈は最強で、読まれる札が何かわからなくても、札を取ろうとする敵の反応だけを見て、それより早くそのあたり全部の札を跳ね飛ばすという荒技で勝利。このあたり、瀬奈のこの能力を逆手に取ってお手付きを誘った真木埜の方が百人一首邪面より一枚上手だったわけね。

 

札にされたメンバーも元に戻って変身、五七五七七名乗りとかもうノリノリで楽しい。

 

巨大戦は、エキスプレスに瀬奈が搭乗。

瀬奈「私がそっちに行く!」

マッハ「え?瀬奈お嬢様?」

瀬奈「キングエキスプレスむっちゃはや~い!」

マッハ「えええ、そんな私よりも速いと仰るのですか瀬奈お嬢様ああ(涙)?」

ってならないかちょっとヒヤヒヤした(笑)。

でも何にも言わずすんなり受け入れていたな。

ガルザ曰く、クリスタリア伝説の4巨神の1人、「音速の巨神」がキングエキスプレス。

瀬奈が「音速のプリンセス」。

キラメイグリーンの能力であるスピードと巨神の異名が符合するのは偶然なのは気になる。

ひょっとして残り3巨神の特性も青黄桃の能力やそんな彼らを選んだ各宝石と何か連動していたりしないかなとか。

で、巨神を作る能力は赤だから赤の石に選ばれた者=イマジネーションの持ち主がリーダーだったりして?

 

そして今回も強制的に合体させられるガルザさん(泣)。

「良かろう」「味わおう」と余裕見せてるけど、虚勢張ってるだけ?それともプライドより巨神への好奇心や探求心が勝った?

もしかしたらオラディンに劣らずノリが良くて、面白そうな事には何にでも首突っ込むタイプだったりして。

 

ガルザさんて姪の前で「うわああ」と操られ苦しむふりまでしたり、フリーザー邪面ぶった切るのにわざわざ味方のふりして騙したりとか、相手を騙す芝居が無駄に手がこんでるし、今回も朗々と百人一首読み上げる役を買って出たりと、エンタメ性が強いというか役になりきって演技したり人前で主役としてスポットライト浴びるのが大好きな人でもあるように思える。

そんな人が、民のために自分を犠牲にする事に疑問を感じない兄の手足として、自分の楽しみも犠牲にして尽くし続けるのは無理だったかもなあ。

 

でも、彼の自分の感情や楽しみ優先なやりたい放題の振る舞いは、ヨドン軍の作戦に不利益になろうがお構いなしになってるのが現状。というかはっきり不利益にもなってる感じ。

予想外に合体させられて屈辱に打ち震えながら帰ってきた前回と違って、今回は疑り深い相手なら、

「お前何わざわざ合体させられに行ってんだよ何がまた会おうだよさてはお前やっぱりクリスタリア側だろ?」

とスパイ扱いされかねないと思うけど、クランチュラさんだと次回もケロッとして楽しげに邪面モチーフの説明してそうなんだよな(笑)。

悪役の癖に身内には本当に大らかで邪気や屈託のない人だクランチュラさん。

 

一件落着で、瀬奈と真木埜も仲直り。

能力や自己鍛錬は常人離れしていてそれぞれの分野のスターになってるキラメイジャー達だけど、仲違いしてしまった友達との接し方とか苦手な物から逃げてしまうとか、若くて未熟な所は予想以上にガッツリあるんだなと今回思った。

そこに向き合って乗り越えていくのが、主題歌の「傷付き磨き上げ」ってのともリンクしている感じでいいな。

特に瀬奈は変身前も後も「スピード」「突っ走る」「勢い」っていう個性を表すキーワードが上手く若さとマッチした形で表現されていて見ていて楽しい。疾走感が気持ち良い。

 

村雨真木埜

村雨」は苗字だけど、たぶん百人一首のこの歌にちなんで付けられたんだろね。

 

寂連法師

村雨の 露もまだひぬ 槙の葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮れ

 

いかにも和風で凝っていて、かるたクイーンになるために付けられたような名前。

村雨家は娘にそんな名前を付けるほど百人一首に親しんでいて、真木埜もそういう環境で育ったんだろな。

小学生で百人一首をやる少女は身近に多くないだろうし、子供の頃は一緒に楽しんでくれる瀬奈の存在は純粋に嬉しかったと思う。

「せなはやみ」と歌の中に友達の名前を見つけたのも、自分にも名前の入った歌があったからかな。見つけた時は親友とのお揃いみたいな感覚で、嬉しかったんだろなと思ったり。

でも成長して、仲良しの遊びより競技への意識が強くなると、もしかしたらそんな家庭環境の影響で、彼女にはクイーンにならねばというプレッシャーもあって、余計に瀬奈のスピードを脅威に感じ、当たりがキツくなっていったのかもしれない。

だからって瀬奈に百人一首と自分から離れることまでは望んでいなかったんだろうね。

 

崇徳院

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

 

今回特にスポットが当たったこの歌は、「せなはやみ」という瀬奈の名前にかけた友人真木埜との思い出の歌で、「今は離ればなれでもいつかはまた会おうと思う」という真木埜の願いが籠もって、それが叶った歌でもある。

それが何とも素敵だけど、弟の後白河天皇に追い落とされた兄の崇徳院の歌だというのもクリスタリア王家と重なってちょっとツボだったりする。

そう言えば保元の乱崇徳院に味方して敗れた武将の名前が源為朝

冒頭の土手で真木埜が見た、黄色いウェアの男子(+1名)を引き連れた瀬奈は、為朝を従えてる崇徳院でもあったことにもなるのかな?真木埜はあの時点では為朝の名前は知らなかったかもだけど。

仮面ライダーゼロワン34話感想: 或人が許すヒューマギアの夢の範囲とか唯阿さんのやっぱり明日はどっちだ?とか

農業管理ヒューマギアのミドリ。

復活させて夢を聞いたら、これまで通り野菜工場長達の元で野菜を作ることだと。

やっぱり或人の夢や主張を逸脱しない範囲に収まった夢だな。ここで「私はもう野菜作りなんて嫌です。モデルになってランウェイを歩きたい。それが私の夢」って言ったらどうしてたんだろう?

再び回収する?それとも芸能事務所のオーディションでも受けさせる?

買収前のように簡単に代替機を用意できない今は、工場長にとってのベストはシンギュラリティを起こす前の状態に初期化することだと思うんだけど・・・というモヤモヤ感はある。

 

ヒューマギアのミドリと人間である工場長達が協力してスマート農業、野菜工場を運営しているのは、或人には1つの理想の形。でも

「この工場は人間の知恵と工夫で出来たテクノロジーの結晶なんだな」

という或人の台詞は間違ってないけど、やっぱり人間が主、ヒューマギアは従と見てるよね、とも思う。

そこへ

「いや人間のエゴの象徴だ」

と滅が雑魚引き連れて施設を片っ端から破壊。

ストーリー的にここで負ける必要があったのかシャイニングホッパーで挑んだ或人は倒されてなかなか起き上がれず、その間に雇い主の工場長は息子を庇い負傷、ミドリは雷のデータと引き換えの質として連れ去られてしまう。

 

遅れて用心棒不破さん登場。

イズに「社長出勤」と皮肉られ、最近集中力に欠けると叱られる。

不破さん、自分の本当の過去がどうだったのか気にしてるんだ。まあ、本当の過去が分からないままなら気にはなるな。特に不破さんにとって過去は原動力だったんだから。

滅亡迅雷と手を組むことにした唯阿さんも「知りたくないか?」と誘ってくる。

こんな風にスポットが当たるのなら、不破さんの本当の過去がどうだったのか見られるのかな?先週は期待薄かなと思ってたけど、期待したい。

でもここまで誰も過去を教えてくれる人がいない不破さんて天涯孤独なのかな。

入隊者の中から面倒にならないようそういう人間が選ばれたのかもしれない。

それとも天涯孤独にさせられたのかな?

 

今回の不破さんは社長出勤の後は唯阿さんに気絶させられて亡のデータ抜かれるだけで、変身もいいとこもなし。

特に唯阿さんの不破さんに対する扱いが酷い(笑・汗)。

後頭部に手刀で気絶×3。

「え・・そうやれば良かったんだ」と素でドン引きしながら感心する迅にじわじわ来る(笑)。いやいや違う真似しちゃいかんだろうと思うけど。

「こいつの体もつのかな?」と不破さんの体を心配してる迅は、根はナイーブな少年のままでいい奴なんだろな。

でもあなたこないだ変身して不破さん殺して亡のデータ取り出そうとしてませんでしたっけ?とも思ったり。

 

ザイアを辞めた唯阿さんは、判で押したようなグレーのパンツスーツからファッションも一新。

冬映画でもやってたけどポニーテール可愛い。ジャケットに細身のパンツでちょい地味目かなと思ってたら、ジャケット脱いだら肩出しトップでびっくりした。

 

翌日、滅は雷のデータと引き換えにミドリを解放すると見せかけて破壊し、怒った或人は今度は最初からメタルクラスタに変身して滅を圧倒し、雷のデータを取り返すが、迅が乱入して横取りする。

同じ頃、ザイアスペックを装着した人々が、不破さんの頭からデータのみ取り出されて別の個体で復元された亡によってハッキングされ、一斉に暴れ始めていた。

 

2話前に「夢」という言葉に戸惑い、道具じゃないと自我に目覚めて天津に逆らったはずの亡が、アークに接続された状態?で

「人類は滅亡せよ。アークの意思のままに」

と唱えるのを見るのは凄く悲しい。復元したら自動的にアークに繫がる仕様になってたんだろうか?

でも目は赤いけどモジュールは青。何か意味あるのかな?

 

そんな亡を平然と見守る唯阿さん・・・ザイアスペックのハッキングで人間に被害出てるけど、それで良いの?

「テクノロジーは人によりそってこそ」

が信念だと言ってザイア辞めたばかりだよね?今度はチップに操られてるわけでもなく自分自身の意思だよね?(涙)

 

迅もそれで良いの?

迅が来る直前に滅はヒューマギア=友達を破壊したんだけど?

 

なんかいきなり3人が一斉にそれまでの主義主張から外れたことをし出してるから戸惑った。揃い過ぎてるから、まだいろいろ謎の多い迅に隠された狙いがあって、唯阿さんもそれに協力しているのかもだけど。

 

或人は滅に「自分が作られた本来の目的(父親)を思い出せ」と言う。

ヒューマギアの意思を尊重すると言いながら、やっぱり作られた目的の延長上の範囲内でしかその自由や夢を認めてない、と思ってしまった。

滅をまずはアークのハッキングから解放して元の状態に戻すのが先で、意思や夢はそれからだと思っているんだろうし、或人自身も其雄のデータが使われている分だけ思い入れが強くなってしまっているのかもだけど。

(というか、もしお仕事5番勝負を見る前なら真っ先にそっちの解釈していたのかなと思うと、私にも負のバイアスがかかってしまっているのかな・・・汗。)

 

このエピソードでは滅の父親ヒューマギアという原点にスポットを当てていて、或人は滅が自分を育ててくれた其雄のデータを元に作られたと知り、滅に本来の自分の役割(=本能?)を思い出せと訴えかけるし、人質になったミドリは滅に、自身の作られた本来の目的から外れたことは辞めるよう説得する。

工場長も息子を庇う父親としての姿を滅に見せる。

それらが滅に次回どんな影響を与えるのか、与えないのか、それを中澤監督がどう演出するかは楽しみ。

キラメイジャー8話感想: オラディンとガルザの兄弟関係の拗れとかそれを体現したキングエキスプレスの仕様とか

突然現れた白く輝く列車ロボが見えるのは、充瑠とガルザだけ、とここでまたこの2人の因縁を積み重ねてきた。

充瑠がまた気を失うとロボも消えたから、ロボは充瑠が生み出したか意識に紐付いているみたい。

その機を逃さずトドメを刺そうと襲いかかるガルザ。

ここで

時雨の「飛べるか?」に

「それは飛べって意味だよな兄貴」

と返すジェッタの話の早い相棒感がかっこいい。三条さんらしい粋な小気味よさ。

いつもは戦闘中の指示は為朝が出す事が多いけど、今回は時雨が飛べる魔進担当ならではの状況判断で窮地を脱するきっかけになったのが良かった

為朝だとあそこでヒビの入った直接の相棒ではない空組に無理しろとは言いにくそうだし。

 

為朝は役者さんが今のところ演技が一番安定している感じで、この序盤、指示出しだけでなくわりと為朝が展開の中心に配置されがちなのも、場面を安定させる狙いもあるのかな?と思ったりするけど、今回みたいにネタ以外にも徐々に時雨ならではの頼もしさや存在感を確立していってほしいな。

 

充瑠が戦闘中に倒れたことで、一斉に更なる特訓で鍛え直さねばという思考に傾くセレブ4人が怖い。

耐えられなくなったファイヤーから「お前らのせいだろ!」「充瑠はお前らに振り回されてへとへとだったんだ!」と聞かされるまでその可能性に一切思い当たらなかった4人て、つまりは

4時間ぶっ続けでのランニング→剣道→合気道→射撃込みの戦闘訓練

に休憩が必要っていう認識がゼロな人達なんだね(汗)。

充瑠の不幸は、並外れた自己鍛錬で今の地位を築いたセレブ組全員の限界基準が常人を遥か超えた所で揃ってしまい、疑問の生まれる余地がなかったことかな。

年下組が暴走したら年上組がブレーキをかけるといった役割分担もなく、むしろ逆にやせ我慢が美学の時雨、医師だけど「無理じゃない!」と限界突破が信条の小夜、で年上組の方がタチが悪かったような(汗)。

前回あわや全滅の危機だったから余計に4人の危機感をあの番組が煽ってしまったかも。

充瑠も充瑠でつい最近まで自己評価最低だったし、セレブ4人に異を唱えてくれる存在もあの時点ではいなかったので、イマイチ自分の限界点に自信がなく強く主張することができなかった、みたいな要素もあるかも(涙)。

 

眠っている充瑠はまたクリスタリアの宮殿の夢を見ていた。というより夢の中でオラディン王と交流する。

「君になら私が遺した夢を託せるかもしれないな」と、充瑠の手をとって一緒に白い魔法石の格納庫の絵を描いて、それが目が醒めた後もスケッチブックに残っていた。

 

充瑠にはぜひマブシーナに夢で見た父オラディンの話をたくさんしてあげて欲しい。

マブシーナが最後に見た父王はあんな無残に殺されて引き摺られていく姿で、それはどんなにトラウマになっていてもおかしくないけど、夢で会った姿はそんなこと微塵も感じさせず、穏やかで大らかでノリが良くて楽しげに笑っていて、充瑠を通して今もマブシーナ達を見守り手を貸してくれているんだと。

 

(ついでにガルザにも、

「夢の中の兄王はお前に裏切られ殺された恨みや憎しみや嘆きなんか1ミリも感じられず穏やかで楽しそうで、一緒に書いてくれた絵がきっかけで出来た白い魔進がお前の渾身の傑作スモークジョーキーを乗っ取って合体したんだよやーい!」

と言ってやって欲しい気持ちはあるけどあれ以上にブチ切れられても怖い。汗)

 

でも「遺した夢」という言葉には、本当はオラディンは生きているかもってセンも残しておいてくれませんかねと、複雑な気持ちになった。

娘の目に映った姿とはいえ、あそこまで高潔な人の最期があんなにも無残なものであって欲しくはないなと。

娘から見たオラディンは、自分の身を省みず、苦しむ民を救いたい、休んでいる暇などない、人を助けるのに理由がいるのかね?な人。

 

一方で、ガルザの気持ちも分かるような気がした。

オラディンはガルザに魔進製作を禁じてたのかと思ってたけど、自身が休む間もなく民のために働いていたのなら、ガルザも休む間もなくその手足として働いて魔進製作やってる時間もなかったかもしれないと。もしそうならマブシーナが叔父の魔進製作能力を知らなくても無理はないかも。

だとすれば、セレブ4人に振り回されて絵を描く時間がとれなかった今回の充瑠みたいな状態がずっと続いていたようなもの。

オラディンは見た感じ自分がそうだからと弟にも強要というより、当然弟もそうするものだと思っていて特に感謝もなく、それ以外の価値観や感情や屈折があることをまるで理解できておらず、弟はこの兄の下にいたら自分は一生魔進作りの時間なんか持てずにいつかすり減って果てると絶望したかもなあ、なんて。

そして兄と自分がこうやって身を削って保たれた平和を当たり前のように享受して、たぶん兄だけを名君と讃えて頼っていたように思えるクリスタリアの民のこともついでに憎くなったから滅ぼしたのかもしれないとも。

 

充瑠はパジャマ姿のまま導かれるように、スケッチブックに描かれた格納庫の前に来て、博多南さんの会社カラットの警備員に咎められ、キラメイジャーだと名乗ってもチェンジャーも着けてないから信じて貰えず追い出されそうになる。

そこにガルザが来て、充瑠は変身も出来ないのに警備員達を真っ先に逃がすのは、いかにもヒーロー気質って感じで良かった。

けど、ついさっき変身装備もなくて関係者と認めず追い出そうとしたパジャマ姿の頼りなさそうな少年に「逃げて!」と言われて素直に自分たちだけ逃げる大人の警備員さん達には、ヒーロー番組のお約束ではあるんだけどちょっとモヤッとする。

 

「逆に聞きたいよ。人を助けるのに理由が要るの?」

という充瑠の言葉にオラディンを重ねて「生理的に存在がムカついて許せない敵」認定するガルザ。

これまでの人生、ろくに人と関わらず認められず変人扱いでスクールカースト最下位レベルに甘んじていても、挫けず恨まず僻まず人それぞれの良いところを認めて、困っている人がいれば無条件で助けようとするのが、オラディンに通じる充瑠の資質ということかな。

なんとなく、人とあまり関われなかったことであまりマイナス感情を拗らせることなく、却って善性が純粋培養された人って感じもしたりして。

 

セレブ4人に謝られてすぐには受け入れず文句言ったのは、そんな素直さと、初めて仲間たちと腹割って気持ちを伝え合う経験が出来たのを楽しんでるような感じもして、見ていて可愛くて微笑ましかった。

 

白いキラメイストーンはここまで一言も発しないまま、姫の脱出の際に彼女を守るカプセルとなって地球に到達し、ヨドン軍の邪悪な念から地球を守り、キラメイジャー達のGPSになって彼らの危機を救い、今回も自分が狙われていながらガルザの攻撃から充瑠とマブシーナを守って魔進に姿を変えた。

王の遺志を粛々と守り実行し続けている無言の騎士という感じがして頼もしい。

スモークジョーキーのキラメイストーンも一言も発しないけど、あちらは色も黒くててっきりガルザのキラメンタルかそれに似た何かと共鳴して魔進になったのかと思ってた。

けど、マブシーナはジョーキーが敵の手に落ちた時のストッパーが白いキラメイストーンという認識だったから、無理やり操られているってことで、だから喋れない?ってことなのかな?

まあメタな事を言えば喋る=キャラクターだから、今後追加戦士も来るのにいたずらに増やせないってのもあるかもだけど。

 

充瑠が「閃いてたキーング」と実行したのは、ガルザが乗ったままスモッグジョーキーを強引にエキスプレスと合体させること(汗)。幻に見た白いロボはこれを先取りしたということみたい。

で、誕生したキングエキスプレスをガルザが乗ったまま楽しそうに操り邪面獣を攻撃する充瑠がなかなか鬼畜(汗)。

その物言いもいちいちガルザの神経逆撫でして、恐らくガルザ史上最大の屈辱を与えてしまった。

 

オラディンはガルザの裏切りを予感していたの?

う~ん、だけどオラディン王の善意に溢れた大らかさ(無神経さと紙一重な感じもする)見てると、オラディン王は悪意なく自然体でガルザをこき使っていて彼の拗くれた感情に気付かなかった気もする。

で、王の残した夢って、もしかして兄弟仲良く互いの魔進を合体させて1体のロボを作ることで、託された充瑠がそれを形にしたのがキングエクスプレス、白が胴体部分(上半身)で、黒が手足(下半身)という悪意なく兄の優位性を形にした鬼畜仕様だったのかもしれないと疑ってみたくなる(汗)。

 

邪面獣打倒に無理やり参加させられた後で強引に合体解除し撤退したガルザは、怒りのために邪悪なパワーが増大し「邪メンタル」に覚醒してしまった。

クランチュラさんが「まさかクリスタリアの者が」みたいなことを言っていたけど、キラメンタルと対になる邪悪な力の源ということかな?

 

今回のガルザ見た感じ、兄弟コンプレックスが彼の中で凄まじく拗れていて(ネットで、殺すほど憎んでたくせに未だに「兄上」と呼ぶという指摘も見かけてなるほどな~と)、兄を殺した後も自分達以外の兄弟の関係が気になって仕方なくて、今回も兄弟で出撃すると知ってちょっかいだしたようにも見える。

弱い兄が威張っていても許せないけど弱い弟は世間的に兄の優位性を正当化してしまうので尚更許せず、仲の悪い兄弟を見かけたら作戦にお構いなくどっちかを殺さないと気が済まなくなってるのかも、なんて怖いことを思ってしまった。

こんな凶暴で作戦にも不実なガルザをよく兄オラディンは抑えつけて駒に出来たなと思う。

オラディンが強かったのか、ガルザが鬱屈が限界に達して歪みきるまではあそこまでではなかったのか。

マブシーナの回想のガルザは、普通の真面目な兄思いの弟に見えなくもないから、兄への拗れた気持ちが積もりに積もって爆発しちゃったのかな?

 

仮面ライダーゼロワン33話感想: 不破さんの過去の秘密とか唯阿さんの明日はどっちだとか

道具だと思っていた不破さんと彼の頭の中の亡に逆らわれ敗れた天津が2人を腹立たしく邪魔だと言うのは分かりすぎるくらいよく分かるけど、「不破を消せ」とは、具体的にどうやって消すつもりだったんだろう?

これまでのザイア、天津のやり口を見ると、デイブレイクみたいな大事件によって人命に犠牲が生じたことへの罪悪感などはこれっぽっちもなさそうだから、邪魔になった人間を1人2人殺すくらい何でもなさげだから、素直にそういう物騒な意味にとれて困る。

でも「何もなかった元の不破諫に戻してやるんだ」っていう天津の言葉からは殺すまでのニュアンスは感じなかった。

だけどその実現には、不破さんを拘束し、頭から亡を取り出す手術をする必要があるし、今の不破さんはそれを望んでいない。

またしても不破さんへの物凄い人権侵害前提なんだけど。

 

不破さんの過去はチップによって捏造されたものだった。

あの状況でどうやってヒューマギアの殺戮から逃げ延びたのか不思議だったから、瀕死状態でザイアに回収されチップを埋め込まれた可能性が高いかなと思っていたけど、まるっきり嘘の過去で、暴走したヒューマギアが中学校を襲った事実はなかった、と。

ヒューマギアへの憎しみもザイアに天津に植えつけられたものだった。

 

そうなると不破さんのキャラをビシっと貫いていた背景がなくなって、急にふわふわしてくる感じ。

もともとは「何もなかった」のなら、ただの穏やかで平凡な一般人だったということ?

鶏と卵みたいにどっちが先かわからないけど、なんでエイムズに入ったのか、なんで頭にチップを埋め込まれる羽目に陥ったのか。

今回その説明がなかったということは今後も改めてそのあたりが描写される期待は薄いのかな。

あの回想ごと嘘だという可能性がちらとも頭をよぎらなかったってわけでもないけど、いざそれは嘘だったとだけ突きつけられてそれに代わるものが提示されないと、なんか拍子抜けで落ち着かない。

 

それを天津から告げられて「お前は仮面ライダーになるべきじゃなかった!私のせいだ!」と激しく自責する唯阿さん。

唯阿さんはザイアの元で仮面ライダーシステムの開発を担当した。そのシステムは、少なくともバルカンとバルキリーに関しては頭にチップを埋め込む必要がある。そんな仕様にしたのは自分の責任だ、ということかな?本当はヒューマギアを憎む理由もなかったのなら仮面ライダーとして身を削って戦う必要もなかったのに、ってこと?

でも唯阿さんは不破さんの頭の中にチップがあることは知っていたけど、不破さんの過去の記憶が偽りだとは知らなかった。

唯阿さんは、もしかしたら不破さんの頭にチップを埋め込む手術には関わったかもしれないけど、それ以前の不破さんのことは全く知らない、ということか。

 

自分の過去の記憶は嘘だという事実を天津に突きつけられて、一度はショックで崩れ落ちる不破さん。

中学生の時にクラスメイトを虐殺されて、でもせの事実を社会的にもみ消されて誰も頼りにできず、その怒りと憎しみを限度額に、俺がルールだと自分の意志で人生切り開いて突き進んで来たってのが不破さんのアイデンティティ

その原点の記憶すら偽りだったことになるから、無理もない。

だけど、ヒューマギアへの憎しみを原動力にして戦っていた時代はと~~~っくに終わっていて、倒す対象はザイアに移っていたから、実はザイアを許せない理由が1つ増えるだけだった(笑)。

不破さんにダメージを与えるにはタイミングが遅すぎたな。

 

天津のやったことは、唯阿さんの怒りを買ってザイアへの決別を決意させただけ。

長かった(涙)。住民投票からここまでジャッカルレイダーにしか変身してなかったけど、ようやく、物凄く久しぶりにバルキリーに変身して天津に反旗を翻す。最後にバルキリーに変身したのって23話のお見合いの時以来?

 

戦力差を考えればバルキリーサウザーに勝てるわけがない。だけどショックから立ち直ったランペイジのサポートもあり、身軽さとスピードを活かして空高く舞い上がりサウザーの攻撃を避けながら撃破。ここの動きはこれまでたまりにたまっていた鬱憤もあって余計に小気味よかった。強さでは適わなくても、バルカンの力強さとは差別化された華やかな戦い方が、改めて格好いい。

 

そして天津さん何度目かのボロボロ変身解除。

唯阿さんは追いかけて「これが私の」と画面いっぱいのテロップ付きで辞表だとぶん殴る。

天津が登場したばかりの頃は、まだ彼の底が見えないってのもあったんだろうけど、それなりに唯阿さんも心酔してそうな感じだった。

けど、お仕事勝負以降の扱い特に「お前は道具」をあそこまで連呼されてすっかり嫌気がさし、もはや頭のチップで嫌々従わされていただけのおぞましい上司って感じだったのかな。実年齢45歳だと思うと余計に(汗)。

夕日の中を去ってく唯阿さん見てホントせいせいした。

 

天津はすっかりただの小物悪役に成り下がって、戦力的にもクラスタランペイジより下で、唯阿さんの技術力もなくなって、この先どう巻き返すんだろう?巻き返せるのかな?それとも天津の上の外資の本社が出てくる?

 

だけど、せっかくザイアから自分の足で立ち去ることが出来た唯阿さんなのに、滅と迅に「亡を自由にするために手を貸してくれ」と言われてふらふらついていってしまう(汗)。

2人はかつて人間を滅ぼそうとした。予告では滅は相変わらず人間を滅ぼしたいし、迅は少しは破壊前と考えが変わったかもだけど、得体の知れない危険な存在なのは変わらない。

もっと言えば、不破さんの頭から亡=チップを取り出したら変身出来なくなる。それは不破さんのせっかく生まれた「仮面ライダー」という夢を奪うことになるんだけど?

その言葉を聞いて一緒に天津を撃破したはずなのに、何を考えているんだろう?一難去ってまた一難て感じ。

なんで唯阿さんはここまで迷走し続けるんだろうなあ。唯阿さんの明日はどっちだ(泣)?

 

今回のテニスコーチヒューマギアについては、ちょっとどう受け止めていいか考えがまとまらない。

シンギュラリティに達したヒューマギアの夢が、雇い主の望む事に合致するとは限らない。

そこを描いたのは良いけど、一度機能停止されて、利用者も不要になり不法投棄されたものを勝手に再起動してもう一度利用者に戻す。

再び利用者から拒絶されたら、別の場所、コーチを募集しているところに送り込む。

これが人間なら、夢の実現のため新たな道を探すのは当然の方針転換で、あるべき形なんだと思うけど、一旦要らないと言われたヒューマギアだと、なんとなく<不要物を押し付ける>的なニュアンスを感じて微妙な気持ちになってしまう(汗)。

そこを人間と同じに考えてヒューマギアに寄り添っているのが或人なんだってのはわかるんだけど、ちょっと人間の都合よりヒューマギアの都合を優先しすぎてる気がしてしまって。

 

あと、テニスコーチに新しい夢を提示するのは良いけど、もうザイアには狙われないの?

ザイアにとって彼は、このエピソードが終わった後も変わらず破壊すべき存在なのでは?不破さんが継続して護衛につくんだろうか?

復活させるヒューマギアが多くなるってことは、それだけザイアから狙われるヒューマギアも増えるってことだけど、それをどう解決するのかには焦点当たるんだろうか?

キラメイジャー7話感想: お帰りなさい竹本監督

ゼロワンに続いて三条さんサブライター登板。特撮での初起用は塚田PのWだったからその縁かな。

そしてキュウレンジャー以来の竹本監督復帰!長かったなあ。

なんでこんなに空白があったんだろう?

ロボのギミックを魅力的に見せると言えば竹本監督というイメージがあるから凄く嬉しい。(今思うとルパパトでも竹本監督回を見たかったかも)。

 

テレビのドキュメンタリー番組のリーダー論に触発されてリーダー教育に目覚め、充瑠を鍛え直そうと、同時に思い立ってしまったセレブ4人。

シャワー後ロッカールームでの髪を下ろした瀬奈が女の私から見ても色っぽくてやばかった。

 

瀬名の基礎体力作りの走り込み1時間→時雨の剣道1時間→小夜の合気道1時間→為朝の射撃実戦1時間。

計4時間一切休憩無し。楽しげにテンポ良く見せてるけど普通に死ぬ(汗)。

こんな時に年下組の為朝や瀬奈が暴走したら年上組がブレーキを踏む、みたいな役割分担はこのチームにはない(汗)。

むしろ年上組こそ、

「睡眠時間を3時間としよう」の言い出しッペでやせ我慢が美学の時雨

と、

タイマー片手に微笑む姿が一瞬悪魔に見えた(怖)「無理じゃない!」な限界突破に燃える小夜

こそが恐ろしい。

 

彼らの特訓は、各界のスターの座を得るような自分たちの並外れた体育会系な自己鍛錬の厳しさ×4という無茶を文化系男子の充瑠に強いてるんだけど、充瑠は自分を思っての事だと目一杯好意的に受け止め懸命に受け入れようとする。

最近まで自己評価最低だったから、こんなに構って貰ったことがなかったとか、自分の中の限界基準を信じられないとかってのもありそうで、ちょっと心が痛かった。

 

今回の邪面獣は頭部が2つ。強力な分、ゲージを貯めるのが大変だからと兄弟邪面使を派遣。

兄のオーブン邪面と弟のフリーザー邪面は、塚田Pも三条さんも好きそうな敵名乗りをしたまでは良かったけど、キラメイジャーが名乗った直後に兄が弟に跳び蹴り(笑)。

決めポーズで抱えていた瀬奈を思わず取り落としてしまう為朝(汗)。いろいろリスクの高い名乗りポーズだ・・・。

 

弟が充瑠の銃を凍らせ討ち取る大チャンスを兄が協力するどころか邪魔するとか、絶望的に仲悪い。むしろなんで名乗りだけはあんなに息ぴったりだったんだ?なレベル。

陰から見ていて弟を自分と重ねたガルザ、思いきり兄コンプレックスを刺激されるシチュエーションだったのか兄に怒りをぶつけて斬りかかり、一旦退いた後も弟に特別なエナジードリンクを渡す。

 

充瑠の特訓はなおも続く(涙)。為朝は自分+代役んで早速兄弟対策してくるのがらしい周到さ。

でもなんとなくリーダーの座を充瑠に盗られた鬱憤を2人がかりで晴らしているようにも見えなくもない(汗)。

誰も充瑠の限界を考えないのが怖い(汗)。

へとへとの充瑠はタイヤを引き摺ったランニング中に、光の列車を見た気がして思わず避けてしまう。幻が見えるようになってしまったのかとマブシーナが心配するレベル。

 

エナジードリンクでパワーアップしたフリーザーは兄オーブンを上回る冷凍能力でキラメイジャー全員を凍りつかせて、今度こそ全員討ち取る大チャンス、のはずが体に異変が起きて大ダメージ。

実はエナジードリンクは飲み過ぎると副作用で体が崩壊する危険物だった。

 

ガルザは兄というだけで弟を抑えつける奴も、弱い奴も嫌い。

兄だろうと弟だろうと強い者が弱い者を駒にするのは当然という考え方。

ただ、「兄より弱い弟」は、兄が弟を抑えつける事の正当な理由を世の中にアピールしてしまう事に繋がりかねないし、兄より優れていた自分とそんな奴が一緒のポジションに見られるのかと思うと余計に許せないのかもな。

だけど好き嫌いの感情で、作戦そっちのけで味方の1人を惨殺してしまうような凶暴で身勝手な弟を、兄のオラディン王はよく途中まで抑えつけて、ガルザ曰く「駒」に出来たなと思う。

それとも長年の鬱屈で徐々に歪んであんな風に爆発してしまったんだろうか。

なんにしてもこっちの兄弟の闇も何だか深そうな・・・・。

 

クランチュラさんは4話でもガルザに協力して出撃させた邪面獣をちょっとしたミスに逆上してぶった斬られて、今回もこんなやりたい放題されてるのに

「ガルザ怖っ」

だけで怒りも憎しみも見せない。

いつも快く懇切丁寧に作戦を説明してくれるし、兄弟なら協力し合ってくれるだろうと当たり前に思い込んでるし、ひょっとしたら本当は凄く寛大で屈託のないお人好しで、お育ちが良いか、生まれた境遇を間違えたのでは?と思い始めた(汗)。

 

双頭の邪面獣は、兄弟邪面の弟がガルザに殺されたことで、それまで貯めたゲージ+保険の合わせ技で出撃可能に。

ちなみにこれまでの邪面獣の出撃パターンは

 

2、5話→ノーマルな邪面使を倒す→保険で邪面獣出撃

3話→邪面使がゲージを貯め邪面獣同時出撃

4話→邪面使が倒される前に貯めたゲージで邪面獣のみ出撃

6話→極小邪面獣を先に出撃させ邪面使に育てさせる(邪面使は邪面獣により圧死)

 

と毎回バラエティー豊富で、今回はどんなパターンかと楽しみになってきてる。

 

ただでさえガルザのスモッグジョーキーとの2体がかりに加え、双頭邪面獣は単体でも強力。邪面使兄弟の能力ともリンクし、炎の高温と氷の低温の温度差で魔進達の体にヒビが入る(汗)。

打開するため何か閃こうとした充瑠はオーバーワークか操縦席で意識を失い、キラメンタルを感じられなくなったファイヤーも戦闘不能に。

かつてない大ピンチ。

トドメを刺されるってところで、充瑠が薄ら目を開けると光をまとったさっきの列車がロボになって敵前に立ちはだかった、で続く。

予告で新メカがガルザのロボと合体するとかびっくり展開を竹本監督で見られるとか楽しみでしかない。

 

充瑠の特訓は明らかにオーバーワークだしメンバーにせっかく医師はいても「無理じゃない!」な人なのは同情する。

けど、充瑠が列車を見たこと、もしかしたら呼び込んだことは、充瑠が限界寸前まで追い込まれたからかも?なんてちょっと思った。

 

あと、ちょっと無理をして体を壊しても、いざとなれば当たり前に病院で診て貰えるという安心感のあるあの世界は、たまに怪人に襲われることはあっても、もしかしたら今や現実世界より気軽かもしれないと思ってしまった。

新型コロナの影響で病院が軒並み大変な事になって、そういう安心感が脅かされるようになってしまった今は、しなくてもいい無理や根つめは、恐怖の中で無理をしなきゃならない立場の人の負担になりかねないからご自愛しようご自愛。

 

仮面ライダーゼロワン32話感想: 不破さんの頭の中で夢を持つ

※或人が過去にいた飛電インテリジェンスと今の飛電製作所、どっちも<飛電>がつくから、表記を<インテリジェンス>と<製作所>に分けます。

 

今回或人に助けを求めて来たのは、ファッションモデルヒューマギア、デルモのマネージャー。

Instagramのフォロワーが50万人もいる人気でファッションショーへの出演も決まっていたのに、突然停止させられ回収され、ファンは悲しんでいると。

回収されたデルモと回収されなかったヒューマギア達の違いは知名度?停止した姿を世間に公表されてヒューマギア擁護派の旗印にでもされたらまずいとか?フォロワーが50万人もいたら水面下の反発も確かにありそう。

でも住民投票で擁護派めっちゃ少なかったよなあ。まあゼロワン世界の大衆ほどアテにならないものはないような気もしてるけど。

 

復元したデルモはかなりシンギュラっていて、ヒューマギアであることに誇りを持ち、ショーでランウェイを歩き、自分を表現することが夢だと語る。

 

ヒューマギアがファッションショーのような目立つ場所に登場したらザイアが黙ってないということで、今回から製作所に<ヒューマギアを守る>用心棒として雇われているのが不破さん。

華麗な転身。

 

早速破壊にやって来た唯阿さんが、変身しようとする不破さんから一瞬の隙をついて装備を奪い、逆にショットライザーを不破さんに撃って変身させるのは格好良かった。唯阿さんこういう素早い動きがスタイリッシュで魅力的。

棒立ちで「私は道具じゃない」ってロボットみたいに繰り返すよりずっと良いよ。

けど、そのあとの上だけ赤縁眼鏡が昔の漫画の教育ママみたいでちょっと、いやかなり嫌だ(汗)。

 

テレビ朝日の公式では29話のランペイジ初登場回の時点で何を根拠にしたのかわからないけど「亡の思考を完全に排除した諫」と解説していた。

でもやっぱりそんなことはなくて、唯阿さんが亡のチップをコントロール出来るよう遠隔で設定変更したらまんまと操られる不破さん。

でも操られる時には最強フォームのランペイジではなくアサルトウルフに変身するのにはちょっとクスッとしてしまった。

ランペイジで操られたら収拾つかないもんね。

 

製作所での用心棒としての初仕事は逆に足を引っ張ってしまい散々なスタートだけど、守るはずのヒューマギアを逆に破壊という致命的な失敗の前に迅が乱入し、不破さんを連れ去ってくれた。

「僕を信じてくれ」と言われて「分かった。頼んだぞ」って或人は任せたけど、迅はこないだ亡を

<不破さんの頭の中から>

解放しようとしてたこと知らないんだよな・・・ってちょっとドキドキした。

 

迅は不破さんの中の亡しか見ていない。

そこから逃げてフラフラしながらやっと戻ってきても、亡が出て来ているのを知るとイズも或人も不破さんそっちのけで「ヒューマギアも夢を持って良い」と訴える。不破さんの体を使って夢を叶えようとすることになるかもしれないのに。

不破さん可哀想。もっと怒っていい。

 

ショーの当日。こっそり不破さんから逃げて1人になり、精神統一でもしたかったのか歓声の録音?に浸っていたデルモ。

そこに唯阿さん@ジャッカルレイダーが迫り、すっかりお馴染みになった部下2人と追い詰める。唯阿の仕事ぶりが不満の天津も参戦。或人とイズが守ろうとするけど、天津の攻撃でデルモは足を負傷。

デルモを破壊するって繰り返していたのに、脚を怪我したのを見て満足してる天津はすっかりポンコツ化。まあ、それだけランウェイ歩かれたら何より困るってのが頭にあったんだろうけど。

 

こうなるのを防ぐためにいたはずの不破さんはデルモをしている時に滅、迅と遭遇。

滅はアークから重要な指令を受け、滅亡迅雷を復活させると言う。それには亡の存在が必要だから亡を解放させたい迅とは目的が同じだと。

彼らが不破さんに何をしたのかしなかったのかよくわからないけど、またしてもアサルトウルフの姿で戻ってきた時は亡の意識で、だけど亡の意識は変わっていた。

「私も、夢を見たい。でも、夢がなんなのか、私にはまだわからない。だから、代わりにヒューマギアの夢を叶えたい。誰か、デルモの夢を叶えてあげて」

天津に「お前に夢などいらない。お前は私の道具だ」と言われて

「私は、何者なんだ?私はヒューマギア。でも、道具じゃない」

と怒り、その怒りに不破さんの意識も共鳴する。

 

亡がどんなヒューマギアだったのかはスピンオフを見ていないからわからないので、そんなに感情移入出来ないのは残念だったけど、台詞が良くて全部抜き書きしてしまった。

ちょっと555の巧が頭をよぎったり。

あれだけヒューマギアを憎んでいた不破さんが自分の頭に住み着かれた亡を認め、「2人で1人の仮面ライダー」みたいになったのも感慨深かった。

アサルトウルフの姿に交互に挿入される亡と不破さんの変身シーンとか、そう来たかって燃えた。

 

亡の外見は中性的、ボーイッシュな女性に見えてそれも魅力的ではあるんだけど、同時にストイックで自分を表現することを知らないか自分に禁じ殻を被った姿にも見える。

それがモデルヒューマギアの職能的に自分の魅力をアピールすることに長け、シンギュラリティによって自分自身であることも女性型ヒューマギアであることも誇りを持ち思い切り楽しんで表現しているデルモの主張に影響を受けて変わっていく。

っていうのが、例えば同じクラスのストイックで従順な優等生と自由奔放なお洒落女子の関係とかを見てるみたいで面白かった。

 

物陰から亡の覚醒を見て満足気な迅は「これで後は亡を解放するだけ」と不穏なことを言う。

迅の<解放>ってこの前の時は不破さん殺害を意味したんだけど、不破さんは恐らく手術で頭にチップを埋め込まれたのなら、もう一度手術で無事に取り出すことは出来ないのかな?

もっとも、頭からチップがなくなってしまったら、不破さんは変身出来ず戦えなくなってしまうっていうジレンマがあるんだけど。

憎んでいたはずのヒューマギアとの文字通り共存がこれからの不破さんのテーマだろうか?

 

自分の中の人工知能が自我に目覚め、自分の体を使って夢を叶えようとしたら、人間のあなたはそれをどこまで許容出来るのか?

 

それってもしかしたらこの番組のテーマ

「人間を助けるために作られたロボットが自我に目覚め人間社会で自己主張し対等な権利を望んだら、人間達はそれをどこまで許容出来るのか?」

が、不破さんの体内に凝縮されてるってことなのかもしれないんだけど。

 

自分と同じ立場だった不破さんからも、自分が道具だと見なしていたヒューマギアの亡からも、目の前で道具じゃないと宣言され、未だ道具のままの自分が惨めになったのか変身を解いてしまう唯阿さん。

次回はとうとう彼女が爆発するらしいけど、やっとだよ。長かった。ちょっと長すぎたかな・・・・。

 

(ここから辛口)

ごめん、足を怪我したデルモの、ランウェイを歩くのという夢を叶える方法がなんで「イズが代わりにモデルとしてランウェイを歩く」になるのが分からない。

途中で客席からの歓声を浴びることへの思いが語られて、だから歓声を聞かせてあげて夢は叶えられたってことなんだろうけれど。

デルモの夢はランウェイで自分を表現することで、欲しかった歓声とは自分に向けられたもの

って理解だったから。

イズと或人がやったのは、デルモ個人の夢を途中で、ヒューマギアがランウェイを歩くことで世間に存在意義をアピールするっていう自分達の野望にすり替えたようにしか見えない。

 

もっと言うと、その場の思いつきで秘書ヒューマギアのイズが代わりにランウェイを歩けて、それで歓声を貰えるほどモデルの仕事はチョロくて替えがきいて競争も激しくないの?

デルモの再登場を望んでいたファンはそれで良いの?デルモの人気はデルモ個人ではなくヒューマギアだったことによるところが大きいの?

って思っちゃう。

製作側はこの番組を通してお仕事を紹介する事に拘っている、と聞いたことあるけど、ハッキリ言っちゃうと製作側はモデルの仕事を舐めていて、だから「イズと或人がランウェイを歩く」をやりたくて、そのためにデルモの夢をダシにしたんじゃないの?とまで思ってしまった。

 

で、ショーの直後にヒューマギアの復元し提供すると公に宣言するなら、その時点で当然データの器になるヒューマギアのスペアを複数用意してないとおかしいし、もしスペアがあったならデルモ本人がランウェイを歩けたんじゃないの?とも。

社会問題になるくらいヒューマギアの不法投棄が多いなら、或人がちょっと頑張れば他にも集められたと思うんだけど。

もし1体しなかった場合、ある一時期だけ活動させたらまたデータ引っこ抜いて次のヒューマギアに体を譲るの?それで満足するユーザーはどれくらいいるだろう?

 

「夢を持ったヒューマギアはハッキングされ、暴走する心配はありません。」

なぜそう言い切れる?

そして「夢を持ったヒューマギア」はもはや、或人が信頼を取り戻そうとしている人々が望む仕事を大人しく引き受けてくれるとは限らないのでは?

結局、或人の思う「夢を持ったヒューマギア」とは、「与えられた職能の範囲内でその仕事をより良くしたいと、人間に都合の良い夢を自主的に思ってくれるヒューマギア」に過ぎないように思えちゃう。そこから外れ、例えば人間を滅ぼしたいと自主的に思ったチェケラのような、人間に都合の悪い夢は想定していないよね?

まあでも、滅亡迅雷が復活したら、今度はそこにスポットがあたるのかな?