キラメイジャー7話感想: お帰りなさい竹本監督
ゼロワンに続いて三条さんサブライター登板。特撮での初起用は塚田PのWだったからその縁かな。
そしてキュウレンジャー以来の竹本監督復帰!長かったなあ。
なんでこんなに空白があったんだろう?
ロボのギミックを魅力的に見せると言えば竹本監督というイメージがあるから凄く嬉しい。(今思うとルパパトでも竹本監督回を見たかったかも)。
テレビのドキュメンタリー番組のリーダー論に触発されてリーダー教育に目覚め、充瑠を鍛え直そうと、同時に思い立ってしまったセレブ4人。
シャワー後ロッカールームでの髪を下ろした瀬奈が女の私から見ても色っぽくてやばかった。
瀬名の基礎体力作りの走り込み1時間→時雨の剣道1時間→小夜の合気道1時間→為朝の射撃実戦1時間。
計4時間一切休憩無し。楽しげにテンポ良く見せてるけど普通に死ぬ(汗)。
こんな時に年下組の為朝や瀬奈が暴走したら年上組がブレーキを踏む、みたいな役割分担はこのチームにはない(汗)。
むしろ年上組こそ、
「睡眠時間を3時間としよう」の言い出しッペでやせ我慢が美学の時雨
と、
タイマー片手に微笑む姿が一瞬悪魔に見えた(怖)「無理じゃない!」な限界突破に燃える小夜
こそが恐ろしい。
彼らの特訓は、各界のスターの座を得るような自分たちの並外れた体育会系な自己鍛錬の厳しさ×4という無茶を文化系男子の充瑠に強いてるんだけど、充瑠は自分を思っての事だと目一杯好意的に受け止め懸命に受け入れようとする。
最近まで自己評価最低だったから、こんなに構って貰ったことがなかったとか、自分の中の限界基準を信じられないとかってのもありそうで、ちょっと心が痛かった。
今回の邪面獣は頭部が2つ。強力な分、ゲージを貯めるのが大変だからと兄弟邪面使を派遣。
兄のオーブン邪面と弟のフリーザー邪面は、塚田Pも三条さんも好きそうな敵名乗りをしたまでは良かったけど、キラメイジャーが名乗った直後に兄が弟に跳び蹴り(笑)。
決めポーズで抱えていた瀬奈を思わず取り落としてしまう為朝(汗)。いろいろリスクの高い名乗りポーズだ・・・。
弟が充瑠の銃を凍らせ討ち取る大チャンスを兄が協力するどころか邪魔するとか、絶望的に仲悪い。むしろなんで名乗りだけはあんなに息ぴったりだったんだ?なレベル。
陰から見ていて弟を自分と重ねたガルザ、思いきり兄コンプレックスを刺激されるシチュエーションだったのか兄に怒りをぶつけて斬りかかり、一旦退いた後も弟に特別なエナジードリンクを渡す。
充瑠の特訓はなおも続く(涙)。為朝は自分+代役んで早速兄弟対策してくるのがらしい周到さ。
でもなんとなくリーダーの座を充瑠に盗られた鬱憤を2人がかりで晴らしているようにも見えなくもない(汗)。
誰も充瑠の限界を考えないのが怖い(汗)。
へとへとの充瑠はタイヤを引き摺ったランニング中に、光の列車を見た気がして思わず避けてしまう。幻が見えるようになってしまったのかとマブシーナが心配するレベル。
エナジードリンクでパワーアップしたフリーザーは兄オーブンを上回る冷凍能力でキラメイジャー全員を凍りつかせて、今度こそ全員討ち取る大チャンス、のはずが体に異変が起きて大ダメージ。
実はエナジードリンクは飲み過ぎると副作用で体が崩壊する危険物だった。
ガルザは兄というだけで弟を抑えつける奴も、弱い奴も嫌い。
兄だろうと弟だろうと強い者が弱い者を駒にするのは当然という考え方。
ただ、「兄より弱い弟」は、兄が弟を抑えつける事の正当な理由を世の中にアピールしてしまう事に繋がりかねないし、兄より優れていた自分とそんな奴が一緒のポジションに見られるのかと思うと余計に許せないのかもな。
だけど好き嫌いの感情で、作戦そっちのけで味方の1人を惨殺してしまうような凶暴で身勝手な弟を、兄のオラディン王はよく途中まで抑えつけて、ガルザ曰く「駒」に出来たなと思う。
それとも長年の鬱屈で徐々に歪んであんな風に爆発してしまったんだろうか。
なんにしてもこっちの兄弟の闇も何だか深そうな・・・・。
クランチュラさんは4話でもガルザに協力して出撃させた邪面獣をちょっとしたミスに逆上してぶった斬られて、今回もこんなやりたい放題されてるのに
「ガルザ怖っ」
だけで怒りも憎しみも見せない。
いつも快く懇切丁寧に作戦を説明してくれるし、兄弟なら協力し合ってくれるだろうと当たり前に思い込んでるし、ひょっとしたら本当は凄く寛大で屈託のないお人好しで、お育ちが良いか、生まれた境遇を間違えたのでは?と思い始めた(汗)。
双頭の邪面獣は、兄弟邪面の弟がガルザに殺されたことで、それまで貯めたゲージ+保険の合わせ技で出撃可能に。
ちなみにこれまでの邪面獣の出撃パターンは
2、5話→ノーマルな邪面使を倒す→保険で邪面獣出撃
3話→邪面使がゲージを貯め邪面獣同時出撃
4話→邪面使が倒される前に貯めたゲージで邪面獣のみ出撃
6話→極小邪面獣を先に出撃させ邪面使に育てさせる(邪面使は邪面獣により圧死)
と毎回バラエティー豊富で、今回はどんなパターンかと楽しみになってきてる。
ただでさえガルザのスモッグジョーキーとの2体がかりに加え、双頭邪面獣は単体でも強力。邪面使兄弟の能力ともリンクし、炎の高温と氷の低温の温度差で魔進達の体にヒビが入る(汗)。
打開するため何か閃こうとした充瑠はオーバーワークか操縦席で意識を失い、キラメンタルを感じられなくなったファイヤーも戦闘不能に。
かつてない大ピンチ。
トドメを刺されるってところで、充瑠が薄ら目を開けると光をまとったさっきの列車がロボになって敵前に立ちはだかった、で続く。
予告で新メカがガルザのロボと合体するとかびっくり展開を竹本監督で見られるとか楽しみでしかない。
充瑠の特訓は明らかにオーバーワークだしメンバーにせっかく医師はいても「無理じゃない!」な人なのは同情する。
けど、充瑠が列車を見たこと、もしかしたら呼び込んだことは、充瑠が限界寸前まで追い込まれたからかも?なんてちょっと思った。
あと、ちょっと無理をして体を壊しても、いざとなれば当たり前に病院で診て貰えるという安心感のあるあの世界は、たまに怪人に襲われることはあっても、もしかしたら今や現実世界より気軽かもしれないと思ってしまった。
新型コロナの影響で病院が軒並み大変な事になって、そういう安心感が脅かされるようになってしまった今は、しなくてもいい無理や根つめは、恐怖の中で無理をしなきゃならない立場の人の負担になりかねないからご自愛しようご自愛。