キラメイジャー6話: 小夜のメンタルとか戦隊内序列とか頑張れ時雨とか敵パターンの豊富さとかごちゃごちゃと
小夜は一見ふんわり癒し系だけど、「無理」とか「絶体絶命」って言われると、何くそと底力を発揮するタイプらしいのを冒頭の緊迫した手術シーンでまずはガチッと紹介。
追い込まれると目がキラ~ンとしてスイッチが入り活き活きし出すってタイプなのかもしれない。
でも「絶体絶命」ってキーワードにまつわるエピソードを時雨にバラされそうになるとさっと表情が変わり、合気道でいきなり引き倒して「良い子は余計なこと言わないの」とか言葉は柔らかいけど問答無用な脅しをかける(汗)。
震え上がる年下組。いやこれかなり怖いでしょ。
小夜さん思っていたよりずっと取り扱い注意な人だった?(汗)
ところでなぜ時雨は「キーワードは絶体絶命」と思い当たったのかな?
今回の敵の作戦は極小ゲートの隙間を通れるごく小さな邪面獣を予めこっそり人間界に送り込む。
デジカメ邪面使が人間を映すことで捉え、邪面獣の体内にテレポート。
邪面獣は取り込んだ人間のエネルギーを吸って大きく育つという算段。
必ずしも邪面使→邪面獣の順番でなくても良いんだね。
邪面使と邪面獣の共存パターンの変則形かな。
相変わらず邪面獣の送り込み方、邪面使との組み合わせ方がバラエティーに富んでいて面白い。今回は初サブライターの下さんだけど。
斬り込み隊長の瀬奈とエースの時雨が突撃するけど写真を撮られて取り込まれてしまう。
デジカメ「はいチーズ」
瀬奈「イェイ!(ピース)」
時雨「事務所に確認を!」
咄嗟に出るリアクションが、ホントこいつら急にカメラ向けられるのに慣れてるなと(汗)。さすがセレブ戦隊。
2人を返せと迫る小夜をガルザが魔進列車(ついシャドーラインと言いたくなる・汗)がはね飛ばし、「おや、何か轢いたかな?」と白々しい声が敵ながら楽しい。
変身解除してもなお皆を返せと取りすがる小夜は蹴り飛ばされて頭部を激しく強打し意識を失う。
意識が戻った時には5歳以後の記憶を失ってしまっていた。
精神はすっかり怖がりで泣き虫の5歳児に戻りキラメンタルも弱まってしまった小夜を見て、早々に戦力としては諦めた為朝と、5歳児ならではの可能性を探ろうとする充瑠。
常識的には為朝が圧倒的に正しいはず。
でも充瑠は、小夜が落とした写真から幼い頃に通っていた合気道道場にたどり着く。
先生役がジュウレンジャーのゴウシ。ゴーカイジャーのレジェンド出演からもう8年以上経っているんだなとしみじみ。
泣き虫だったちび小夜は、工事現場に迷い込んでしまった仔犬を、大人がもう間に合わないと諦めた程の危険を犯して助けた話を聞く。
いや、あれは止めない大人がダメだろと思ってしまうような危険さで、「こっぴどく叱られた」とフォローはしたものの、ちびっ子の行動として受け入れていいのか微妙な気持ちになった(汗)。
それだけ危機的な状況でも命を諦めず逆に燃え上がるのが小夜の核、キラメンタルなんだっていう見せ方だってのは分かるんだけど。
小夜は絶体絶命の状況で諦めずに犬を助けたことをきっかけに「自分は人を助ける人間になる」と覚悟を決め、医者になると決心した。
そして助け出した直後らしい、その仔犬を抱いたの写真を肌身話さず今でも持っていた。(ちび小夜の、口をきゅっと結んだ表情がなんとも愛らしい)
まあメタ的には展開のための都合かもだけど、物語としても、それだけ小夜にとっては自分の人生を変える凄く大事な原点で、初心を忘れないために持ち続けていたってことかと思う。
そして仲間と言えども軽々しく語って欲しくないから口にしかけた時雨を問答無用で抑え込んだということなのかな。
為朝の方はマブシーナがキラメイストーンの位置を探査出来ると知って、4話で彼女が持ち出した白石を自分が持ったままわざと写真に撮られ、連れ去られた人達の移送先を特定させようと考え、例によってテキパキと説明し、充瑠に後を託す。
だけど特定した移送先が上空で、対応出来るのが空組のヘリコだけだと知った充瑠は、怯える小夜に「絶体絶命だよ?」と仔犬を助けた時の覚悟を引き出そうとし、彼女を庇って写真に撮られる。
人間は根っこはなかなか変わらないけどそれをどう外に打ち出していくかは、状況や訓練やきっかけで変わるってのが今回見せたかったことなのかなと思っているんだけど、充瑠は自分が認められて変わったというか、外への出し方がつい最近激しく変わった奴だから、
・小夜の根っこが変わってないこと
・仔犬を助けた時がそうだったように今回も、泣いてるだけの5歳児から極限下で変われること
を信じて託したのかな、と思った。
小夜は覚悟を決めて、桜舞い散る中で変身。この季節でしか出来ないピンクの戦士の変身演出が綺麗。
彼女のキラメンタル復活でヘリコも出動可能になり、人々の救出も成功。
デジカメは落下してきた邪面獣に押し潰されて死亡(笑)。邪面獣出撃パターンだけでなく邪面使の倒され方も自由自在で楽しい。
今回も為朝の正論で問題点と限界を示し、でも充瑠の仲間のキラメンタルを尊重した暴挙がその正論を凌駕してピンチを打開した。
これがキラメイジャーの基本的なパターンなのかな?少なくともここまでは。
でも為朝も引き立て役で終わらせず、今回で言えばキラメイストーンのGPS化と自分を囮にする作戦をパパッと打ち出して貢献。
充瑠に否定される形の役割が多い為朝の好感度への配慮を感じるけど、その分現時点では充瑠以外のメンバーより、描写の厚さで大きくリードしちゃってるかな?とは思う。
特に時雨と比べると。
このあたり、ジュウオウジャーで小悪魔描写の分だけ好感度に気を遣った結果描写が厚くなったアムとその割を食った感のあるセラを思い出した。
各自の好感度に目配りするからこそだろうし、バランスって難しいな。
今回で言えば、一緒に閉じ込められた瀬奈とのやりとりがもう少しあるかな?って期待したけど、いきなりサブライターさんだと厳しかったかなとも。
時雨の場合は今のところネタ押し優先でネタの破壊力が効いてる反面、他メンバーとの普段のやりとりの中での良さを見せるのは、まだこれからな感じかな?
まだ序盤だし、荒川ブルーだからこれから怒濤の追い上げしてくれるだろうけど。頑張れ時雨。
特に小夜とは、今回ラストで精神が子供のままの小夜のことも「小夜がそれでいいなら」と彼女の気持ち優先だったり、3話を見ても年上組ならでは通じ合える部分もありそうなので、この2人のコンビ回を早く見たい。
(ちなみにルパパトのノエルは両方に変身出来て露出チャンスが多く持ってる情報量も多くタナボタで強化もされちゃったりと設定的に有利になりやすい分、却って、他のメンバーとのバランスその他の事情で活躍や貢献の描写は抑えられ、逆に失点は華々しくアピールされたパターン←しつこい)
でも3話の時雨も今回の小夜も、普段が冷静な大人でリアクションが年下組ほどアクティブじゃなく下手すると印象が薄くなりがちだから、初メイン回で早々に異常な状況に追い込んで根底にあるものを取り繕わずに剥き出しの感情と一緒にさらけ出したのは良かったと思う。
そうやってキラメンタルの芯を見せる掘り下げにすると同時に、そのあとキャラ弄りしやすくしてるの上手い。
もっとも、エピローグで小夜がもう1回頭を強打して(精密検査しなくて大丈夫ですか?汗)記憶が戻っても、誰も時雨の「変だよね~」みたいには弄ったりしない。
冒頭でちょっと「絶体絶命」と口にしただけで痛い目に会わされた人が若干1名いたもんな。
あれは
「どこに地雷があるかわからねー。迂闊に弄れねーぞ・・・」
と、恐怖を感じさせるのに充分だったと思う(笑)。
なんとなくメンバーの精神的な序列が見えてきたような気もする(汗)。
最後に、小宮さんが無事に退院されたとのこと。良かったです。
仮面ライダーゼロワン31話感想: 製造責任とかヒューマギアと夢とかとりとめなく
あまり時間がとれずあれこれ考えがまとまらないのでとりとめなくざっくり。
イズが或人のために立ち上げた新会社は「株式会社飛電製作所」。
あの状況で突貫で立ち上げて株式会社でやっていけるんだ?株主は誰?みたいな部分は突っ込んじゃいけないのかな。
新会社での或人の考える仕事は、ヒューマギアを止められて困っている人を助けること。
早速、以前登場した漫画家が、停止したアシスタントヒューマギアのGペンを復活させてくれと持ち込んでくる。
復活させてもGペンがこれまで通りアシスタントをするかはGペンの意思次第だという或人。
すっかりヒューマギアの自由意思を何よりも優先すべきって考えるようになっちゃってるけどいいの?なんかここモヤる。
営業で売り込む時はあくまで商品として単に役に立つ夢のマシンだとしか言わなかったはずなのに、お金を支払い使い始めて必要不可欠な存在になったら
「人間と同じように扱え、言うことをきかなくても自由意思を尊重しろ」
って何か(元)製造販売側の身勝手な気もして。
或人の姿勢には「営利目的で商品として作り出し人間社会に流通させていた」っていう、客である人間への責任への意識が欠落していてそこがイマイチ共感しづらいんだな。
ヒューマギアを社員と呼ぶようになって「商品」という側面が或人の意識から薄まっているように見えるから余計にそれを感じる。
あと、ヒューマギアの意思を尊重してその自由意思に任せるべきって考え方は、ヒューマギア性善説が根底にあると思う。
だけど、自由意思に任せた結果、チェケラみたいに人間は滅びるべきって結論に達したらどうするの?
破壊するんでしょ?かつて滅亡迅雷に対してそうしたように?
まあそれが「人間ともヒューマギアとも戦ってきた」って差別せずに向き合ってきたってことなのかもだけど。
でも破壊するまでに人間社会が受けた被害への責任は?
或人はこれまで「滅亡迅雷のせい」「人間の悪意のせい」と全部他に責任転嫁して、あまりきちんとそれに向き合ってこなかったように思う。
その結果社会から総スカン喰らって今に至っているわけだけどそれが番組スタッフが意図的にそう描いているのか、必ずしもそうでないのか、ちょっと分からなくなっているのがもどかしい。
一方、或人とはまた少し違った立場でヒューマギアの解放を目指す迅は、Gペンを或人の元から強引に連れ去り、自由意思で生きるよう諭す。
だけどGペンはゼアと繫がれずに困惑するばかり。そのままふらふら街の中を彷徨って、人々から恐れられ、自身もバッテリーの残量不足。
途方にくれてゼアがあるだろう空を見上げるGペンに哀愁漂っている。
なんだろ。イズの時も思ったけど、迅のやろうとしたことは、檻の中が可哀想だからと動物園の中しか知らない熊を「自由に生きて行くんだ」って街中に放ったようなもの?餌の獲り方も知らずに飢えて人間に危険視されて駆除されるだけ、みたいな。
或人が「ヒューマギアだって夢を持っていいんだ」と言ったのも似た問題を抱えているのでは?
たまたま漫画家の、Gペンを一人前に作品が書けるよう育てたいっていう願いが、或人の「ヒューマギアだって夢を持っていいんだ」って主張と合致したけど、それでも今やこの世界にヒューマギアが作品を発表出来る場なんてないだろうに。
覆面作家としてこっそり売り出すの?でもそれで利益を受けるのは結局人間。
そもそもゼアと繫がれなくなってゼアからこれ以上のラーニングが出来なくなったGペンが、どうやって漫画家として必要な想像力創造力を持ち続けていくのかそんなことが可能なのかイメージしづらい。
迅も或人も、それぞれよかれと思う気持ちはわからなくもないしそこが響き合って歩みよれる部分もあるのは面白くなりそうだけど、反面現実に見合わない理想が空回りしてるのが危うくて、特に或人は、作品が今の或人を全肯定するんじゃないといいなと思う。
むしろ人間なのにあからさまに天津に道具扱いされてる唯阿さんが、「道具」というキーワードからヒューマギアと自分をやや重ね始めて、破壊を躊躇い始めている姿の方に共感し始めてる。唯阿さんはどこでこうなっちゃったのかなあ。頭にチップを入れることを受け入れた経緯は、見たいなと思う。
そんな唯阿さんをランペイジ不破さんがこれで3話連続で撃破。
唯阿さんが自分の意思で立ちあがるようになるまで何回でもって言ってたけど、つまりは毎回これをやるってこと?(汗)
だとしたら、戦い毎に唯阿さんの変化が何かしら見えてくるといいな。
あと、
そろそろ別の相手、別の形での戦いも見たい。vs迅とか。
そして天津はここのところ、或人や不破にボロ負けして、捨て台詞を吐いてヨロヨロ立ち去るのがデフォルトになった。
次回もヒューマギアのお仕事復帰的な話になりそうだし、破壊しようとする天津とそれを守ろうとする或人との攻防って感じだろうか。
お仕事5番勝負よりはストレスたまらないだろうし、ホッとしている。
私は以前は、或人にいつか人間だけでなくヒューマギアも守れる仮面ライダーになって欲しいと思っていた。
けど、ヒューマギアと或人の立ち位置が変わって、今や或人はすっかり、人間からヒューマギアを守る仮面ライダーになってるように見える。
ヒューマギアの著作権は飛電という会社ではなく或人個人に帰属し、ヒューマギアを開発製作していたのは人間ではなく博士ヒューマギア。或人が飛電インテリジェンスを辞めた事で、そこで働く人間の社員達は商品であるヒューマギアとどう関わりどんな思いを持っていたのか全く描かれることもないまま、現時点ではヒューマギアとの繋がりを完全に絶たれたも同然になった。
今でたかだかは社長として半年関わった或人だけがヒューマギアの行く末を真剣に案じているようにすら思える。
途中でヒューマギアを社員と呼ぶようになったことからも、少なくとも人間の社員への描写は割かず、ヒューマギアと人間との関わりも或人以外は直接の購買ユーザー等に集約することにしたんだろうか。
それなら文字通りヒューマギアしか「社員」のいない今の形の方が、すっきりと描きやすいのかも知れない。
ところで或人はこれからどうやって会社としてお金を稼いでいくんだろう?
今回で言えば漫画家からお金取るんだろうか?
販売済みのヒューマギアが使用停止になったのは飛電インテリジェンスの都合。
それを別会社になったからと言って、ヒューマギア止められて困っているユーザーにもう一度ヒューマギアを復旧してお金取るってのもなんだかな、だと思うから、いずれはヒューマギアを<社員>として共に何か事業を起こすのかな?
キラメイジャー5話感想: 暴走孫バカ爺と大人な孝行孫だった
冒頭、eスポーツの対戦会場で簡潔でテキパキした指示でチームを統率する為朝。
言葉に曖昧さがなくて、指示を受けた人が迷わないんだろうな。前回「ネアンデルタール」か「ネアンデルタール<人>」かに細かく拘ったのもそういう意識から来てるのかもしれない。
今回は為朝のメイン回。
これまで彼が充瑠とかにがんがんキツいこと言ってる時は、
「いやこういう奴は必要なんだ!損な役回りだけど実は一番全体を見ているんだ!」
みたいに擁護しちゃるぜ的なモチベーションがぐわっと沸いてくるんだけど、全編ストレートに格好良さ全開で、むず痒くてどう反応して良いかちょっと困る。
なんというか、これまでの扱い的に今回もうちょっと、為朝の欠点にももう少しスポットが当たるかと思っていたもんで(苦笑)。
今回の怪人はジョイスティック邪面。もうゲームの達人為朝のために用意された感満載で、万力を用意され番組のほぼ8割挟まれっ放しで大変な目に会った時雨は文句言ってもいいかも(笑)。
で、早速ロックオンされ操られる時雨。
次回メイン回の小夜もだけど、普段大人でリアクションとかが静かめで目立たなくなる恐れがあるタイプだから、こうやって早くからトラブルに巻き込んで崩していく感じかな。
これを打開するために為朝が各メンバーに的確な指示を出し、連携プレーからキラメイショットでバレットをジョイスティックの隙間に打ち込んで動きを止める。
ああいう発想がすぐに出るのはゲーム人ならでは、かな?
子供の時にゲームやりながら食べてたポテチのかけらとかが入り込んで操作出来なくなって困ったりとか、迂闊なチームメンバーが似たようなことやって大迷惑被って激怒した経験とかあったりして。
これを見ていたショベ爺。もともと充瑠の良さや凄さはちゃんと認めつつも、よりリーダーに相応しいのは為朝だと主張していたけどそれが確信に変わり、革命を起こすとか物騒なことを言い出した。
前後して地球でもキラメイストーンが3つ発見されたのだけれど、まだ未熟だから魔進化出来ないと言われていたのに、充瑠をこっそり呼び出して騙し、魔進化させてしまう。
出来上がった3魔進を引き連れて為朝をリーダーとする新戦隊を組むのが狙いだった。
これ、もしかして途中で梯子を外して充瑠が勝手にやったと偽り
「ほ~ら勝手にこんなやっちゃいけない事をする奴はリーダーには相応しくないんじゃあ~」
とか追い落とすつもりなのかと疑ってドキドキしたけど、そんな腹黒な奴なはずがなかった。
良かった疑ってごめんショベ爺。
為朝には小さな頃、祖父にキツく当たったらその夜に倒れて亡くなってしまったという辛い経験があって、だからショベ爺にだけはこれまで他メンバーに言ってきたようなキツいことが言えない。
意外だった。為朝はショベ爺に自分の祖父を重ねていたのかな。
そしてそれを語った相手が瀬奈。前回は冒頭盛大に言い争いをしていたけど、今回は為朝が腹を割って自分の痛みをさらけ出してる。
小夜と時雨の、ちょっとした言葉だけで通じ合えそうな年上コンビも良いけど、こちらのコンビもわりと遠慮なく何でも言い合えて、小うるさいけど面倒見の良い兄ちゃんと天真爛漫な妹みたいで可愛い。
時雨にショベ爺をガツンと叱るよう促されても、為朝は煮え切らない。
正面から叱るのではなく、充瑠がリーダーに相応しい活躍をしたら認めるよう約束させる。
そして、ジョイスティック邪面の能力を逆手に取って、彼を押さえ込んで充瑠を操り、変身もしてないのに超絶アクションで、苦戦するキラメイイエロー(代役ん)を助ける映像を見せ、ショベ爺を騙して充瑠が為朝よりもリーダーに相応しいと納得させる。
エピソード0見た時は、他の石は戦士のどこに惹かれたのかなんとなくわかるというか違和感ないけど、ショベ爺だけは一見やんちゃで生意気なゲーム小僧為朝の何を気に入ったのか分かりづらかった。
で、厳格で小うるさい頑固爺とヤンキー孫の組み合わせで行くのかと思っていたけど、蓋を開けたら暴走孫バカ爺と大人な孝行孫の関係だったのが意外だった。
戦隊の内紛を解決する駒に出来ると見切られてしまったジョイスティック邪面が哀れ(笑)。為朝の芝居に良いように利用された挙げ句にあっさり倒されてしまって、怪人の強さ的にそれで良いのかと思ったけど、その代わりに邪面獣が、動きが変な癖に、妙に強い(汗)。
UFOキャッチャーの腕でビルを釣り上げ投げつけたり(中に人いたら絶対死んでる・・・) キラメイジン自体も持ち上げて投げつけたり。妙にコミカルで大笑いしたけど実は大ピンチ。
そこに、誕生したばかりの赤ちゃん魔進達が駆け付け形成逆転。ショベ爺の暴走は結果オーライで大ピンチを救ったってことかな。
可愛くて見ていて楽しいけど、まだ魔進化しちゃいけないって言われてた理由に今後スポットが当たることはあるんだろうか。
ショベ爺の暴走を詫びるマブシーナに為朝は
「俺の本音を一番分かってくれてた」
とこっそり打ち明ける。他メンバーには内緒だと。
赤石に選ばれたというだけでリーダーになった充瑠より、資質は上だという自負もなりたい気持ちも持ってるけど、チームのためにそれを抑え、自分の本音を代弁してくれるショベ爺を納得させるために「充瑠に助けられる自分」という芝居を打った為朝。
兄であるというだけで王位についたオラディンの駒にされ、兄より優れていると自負する魔進製作を封じられたことを恨み、裏切って兄を殺し祖国を滅亡させたガルザ。
っていう対比を感じた。
もっとも、為朝もリーダーではなくても、言わば参謀として自分の作戦スキルとかは存分に発揮出来てる。
加えて自分の本音を辺り憚らず代弁してくれるショベ爺がいたから「年下の充瑠に助けられる(劣った)自分」みたいな芝居でチームの崩壊を防ぐ事が出来たのかな、なんて思う。
自分が魔進を創れる事を姪すら知らず鬱屈を貯め続けたガルザとは、そこが違うのかな。
でも、為朝の私情が抑えられたままで終わるのか、ショベ爺も交えてもう一波乱あるのかは気になる。
ここまでメンバー達の「キラメキ」を見てきたけど、5人とも単に自分の<好きなこと>を貫くだけでなく、根底に他者への思いやり(瀬奈も先輩のためにも走りたかった)が感じられるのが気持ち良い。小夜はメイン回これからだけど、そもそも仕事が「人助け」だし。
もしかしてそれがあってこそのキラメンタルなのかなあと、自分の才能発揮を一切許されなかったガルザと比べて思ったりした。
仮面ライダーゼロワン30話感想: ツッコミどころとわくわくと
飛電を買収した天津。
ヒューマギア事業を撤廃し、全てのヒューマギアの活動を強制停止。回収に応じた人には代替品としてザイアスペックを支給。
→ヒューマギアの不法投機が社会問題化(笑)。
ヒューマギア使えなくなってもザイアスペック要らねーよって人がどんだけ多いのかと。
そもそもヒューマギアとザイアスペックは求められてるメリットが違うから競合しないこともめっちゃ多いもんな。
例えばヒューマギアだらけだったあの病院、今は人手不足で閉鎖なんだろうか?半年前ならそんなの非現実的であり得ないと思っていた。
けど、今や現実世界が新型コロナの影響で院内感染のため病院が簡単にどんどん機能停止してるのを見ると、まあ閉鎖してるかもな、とも思えてしまって、非常事態への感覚的なハードルがどんどん下がって来てるのを感じる。
同時に、ザイアスペックではとても補いきれないヒューマギアのメリットも痛感する。真剣にいろんな職場に欲しいよ(但し暴走しなければね)。
副社長達は天津にヨイショして社内での生き残りを図る。天津も満更ではないようで、
「今はまだ飛電について分からないことも多いからご指導ご鞭撻のほどを」
なんて下手に出たりして懐柔してる。ビジネスマンとしての人間とのコミュニケーションは、天津の方が或人よりよほど真っ当。或人は最後までヒューマギアのことしか頭になかったから。
一方その或人は不法投棄されたヒューマギアをリアカーで回収して回っている。
不法投棄されたものでも勝手に持ち去ったらいけないのでは?ってのはツッコんじゃいけないところ?
迅はヒューマギア達の悲惨な状況に静かに怒る。
彼が目指す「ヒューマギアの解放」とはやっぱり、ゼアや飛電だけでなくアークにも接続し支配されないことだった。
倒される直前の或人の言葉がきっかけでそう思うに至ったみたい。
それは迅の立ち位置としては真っ当で魅力的。
だけど、そもそも彼を進化した形で復活させたのは誰?って思うとなんか裏もありそうで心配。
博士ヒューマギアなのかな?でも博士を操っていたのは迅自身だからなあ。
最初に亡=不破さんを操ってプログライズキーを盗ませたのがクリスマスの頃だから、かなり早くから復活していたことになるけど。
ヒューマギアと人間を区別していないという或人に迅がガンガンツッコむのはもっと行け!と思った。
なんかこれまでの或人のスタンスが人間と対等に見ているようでも、結局は「夢のマシン」で人間への奉仕を前提にしてるし、そこから外れた「自我」を持って暴れれば破壊するし、壊れれば替えが利くと思っている→突き詰めれば道具と見ているのでは?と思えてしまうのは多分にあったもんな。
だから「俺は人間ともヒューマギアとも戦ってきた」というのはなんか都合良く話をすり替えられてる気がするし、ヒューマギアの父さんに育てられた話を持ち出すのは狡いと思ってしまった。上手いこと言いくるめられてる、みたいな。
ダメだ、たぶんここまでの或人の描かれ方と制作陣の感覚に不信が積み重なってて、素直に受け取ることが出来なくなってるんだろな(悲)。
ヒューマギアの反応を探知し唯阿がエイムズを率いて破壊にやってくる。
エイムズは今やザイアの傘下も同然、てのにビビった。
いいの?その気になれば警察や軍隊も凌駕出来そうな戦力を持つ組織の指揮権が国からいち民間しかも<外資企業>に委任されて自由に出来るって(汗)。
エイムズには巨大ロボのギーガもあるからその気になれば簡単にクーデターくらい起こせそうなんですが。
そこに現れた不破さん。諸悪の根源がザイアにあると知ってザイアと戦うことを決め、エイムズを辞めた。
バルカンの変身装備を持ったまま(滝汗)。
普通に考えれば組織の備品横領で、ランペイジの攻撃力破壊力を考えれば全国指名手配されても不思議じゃないと思うけど、唯阿さんもそこはスルー。
前回そのランペイジにボコボコにされた天津はそれを認めているんですか?
まさか余裕こいて餞別で渡したとかですか?
それとも唯阿さんも心の底では不破さんに現状を打開して欲しいとかですか?
唯阿さん達追っ手から楽々逃れた迅は次の瞬間、逃した唯阿さんの無線連絡より早く飛電の秘密のラボに忍び込んで、イズとゼロワンドライバーを盗み出していた(汗)。
隣の社長室で天津と副社長達が話をしてる間に(大汗)。
なんかもう今回いろいろ細かい所がめちゃくちゃな気がするんだけど、ラボは不破さん唯阿さんは出入り自由だったしゼアとの通信を阻害する装置をこっそり仕掛けるのも可能なザルセキュリティだから今更かな?
でもイズを担いで戻ってきた迅は格好良かったし、データ復活したイズに迅が自由になるよう説得する場面も良かった。
あくまで社長秘書であろうとするイズも、イズの自由を認めた或人と、敵だった迅とが距離を縮めてるっぽいのも良い。
ただ、今の状況で自由に生きろというのも、それはそれで危険で無責任かなと。エイムズに見つかり次第破壊されるのなら保護下に置かなければいけないのでは?とヒヤヒヤした。
案の定そこに天津とエイムズが現れ或人がイズに向けられた銃口から庇って被弾。
ヒューマギア達のデータを体に巻きつけていたから無事だった=ヒューマギアの命とも言うべきデータを鎧にする或人にどう突っ込んだらいいのか分からない(汗)。
データのキー?カセット?ってロボットであるイズの体より頑丈なの?精密機器の頭脳と考えればデータの方がデリケートに扱わないといけなくない?
確か暗殺ちゃんのドードーキーはひび割れてたのを思い出すと、余計に。
ただし或人が天津を出し抜くのは痛快でもあるからもどかしい。
或人は会社を辞める時にヒューマギア達のデータを全てゼアから抜き取っていたことが判明。あんまり機械弄りが得意ではなくてそっち方面はイズや周囲に任せきりなイメージがあったけど、いつの間にかそんなことが出来るようになっていたのか。
ん?イズのデータもあったけど、ゼロワン計画に関わるヒューマギアのデータはバックアップ取れないのでは?だからワズが犠牲になったんだけど、ゼアから抜き取るのは可能?
なんか何が出来て何が出来ないのかごっちゃになってきた(汗)。
イズがオンラインで「飛電製作所」という会社を設立し、社長に或人を登録したことでゼアがゼロワンの変身者として或人を承認。
そのため、或人は再び変身が可能になった。
「飛電インテリジェンス」の打ち上げた衛星ゼアは、「飛電インテリジェンス」とは別会社でも社長であれば或人を承認するの?
そしてヒューマギアとゼロワンに関する著作権は「飛電インテリジェンス」という会社ではなく或人個人にあるから或人が使ってもヒューマギアで好き勝手してもOKだと。
イズ、そういう大事なことは或人がゼロワンドライバーを置いて会社を辞める前に言おうよ(汗)。天津も何はさておいても買収相手の権利関係調べておこうよ。
でも秘密裏に進められたゼロワン計画の装備だけならともかく、会社の主力商品の著作権までが会社じゃなく社長個人にあるなんて、まさか思わないよね。
飛電インテリジェンスとは、社長個人に著作権がある商品を、開発製造にも関われずにただ販売するだけの会社だったの?
もう何を疑問に思っても、ザイアの子会社となり或人が去ってヒューマギア事業も廃止した飛電インテリジェンスのその部分が描かれることはないんだろうけど。
改めて副社長達「人間の社員達」を気の毒だと思った。
結局或人は大会社の飛電時代は人間の社員との交流描写が殆どないまま終わり、社員達が普段何をしていて何を考えていたのか分からず仕舞いだった。
「社員」に<ヒューマギア>とフリガナを振り、ヒューマギア製作も博士ヒューマギアが作ってるとわざわざ示し、或人にヒューマギアのことを社員と呼ばせ続けて、結局そのまま退社し、新たにイズと2人だけの会社の社長に。
ということは制作陣には結局、少なくとも飛電インテリジェンス時代の「本当の、人間の社員」と或人の交流を描く気は一切無かったってことで、個人的には残念。
でも所詮或人には飛電インテリジェンスの社長はやっぱり荷が重かったとこれまでを見れば思わざるを得ないので、人間の社員ゼロの超零細企業からやり直した方が彼には合っているんじゃないかとも思う。
裸一貫で突き進むみたいな魅力も今までよりは見られるんじゃないかって期待もあって、それに迅や滅、不破さんがどう絡むか考えるとわくわくも大きい。
あとは唯阿さんだな。今回もまたジャッカルレイダー。天津にコントロールされているイメージが強い間はジャッカル実装が続くのかな?なんて気もする。
天津に道具と言われたことは着実にダメージとして積み上がっていると思うけど、そろそろバルキリーの逆襲が見たい。
キラメイジャー4話感想: クリスタリアにも光と影?
冒頭、瀬奈と何を揉めてるかと思えば、前日に倒した怪人が「ネアンデルタール邪面」か「ネアンデルタール<人>邪面」か、という呼称の問題。正解は為朝の言う「ネアンデルタール<人>邪面」なんだけど、彼が思いの他細かくてびっくり。
だけど、人とのコミュニケーション特にeスポーツだとチームで戦う場合の役割分担や指示等、極力誤解や認識のずれ、エアポケットが生じないよう言葉に正確さを求めるのが習慣づいている人かもと思った。
ちょっとビジネスマンを連想させるところもある。
例えば契約とかの細かい適用範囲を詰め双方の認識から曖昧さを潰す作業をしょっちゅうやってる人、みたいな感じ。
見た目は一番チャラいし、映画パンフ見ると大学生設定らしいし、耳赤くして言い争いしてる時は子供っぽいんだけどね。
今回は敵のキーマン、オラディン王の弟つまりマブシーナの叔父がキラメイジャー達の前に姿を現わした。
クリスタリアを裏切り敵のヨドン軍の配下になって、マブシーナの目の前で兄オラディンを虐殺したのは、ヨドン皇帝に操られていたからだと訴える。
実はオラディンは生きていて、助けるためにはマブシーナが地球に逃れる時に彼女を包んでいた白いキラメイストーンが必要だから持ってきて欲しいと。
オラディンが生きていると聞いて素直に喜ぶ瀬奈。だけど他のメンバーは微妙。
特に為朝は警戒心バリバリ。今回も「話がうますぎる」「罠だ」と誰かが言わなきゃならない嫌な事をハッキリ言う役回り。
かつ今のところはおいしいところを他メンバーに持って行かれる報われないキャラだけど、有能なところもきっちり尺取って描かれているからバランス取れてるなと思う。
というか、メイン回まだなのに5人の中でもかなりキャラ立ちしてるし、チーム内での立ち位置も分かりやすい。
むしろメイン回やったばかりの時雨の方が、今回は口数少なく一歩引いて見てる感じでであまり目立たなかった。だからこそ早めにメイン回やったのかなと思うけど、他メンバーとの絡みではどう見せてくのかな。
個人的には時雨は小夜とのコンビでもっとじっくり見たい。
ガルザの言葉はやっぱり嘘で、マブシーナからキラメイストーンを奪うのが目的だった。
キラメイジャーが余計な邪魔をしないようにマブシーナと離間させるため、クランチュラが邪面獣を送り込む。
ネアンデルタール<人>邪面は前日に倒された時点で充分な闇のゲージを貯めていたけれど、今回のガルザの作戦のために邪面獣を温存してたとのこと。
つまり闇のゲージが溜まってもすぐに邪面獣を出さなければいけない決まりはなく、自分達の作戦に都合の良いタイミングで出せるんだ。凄いなこれ。
等身大戦と巨大戦の組み合わせのバリエーションが広がって
怪人撃破→邪面獣
怪人と邪面獣が同時出現
怪人のみ
邪面獣のみ
これらのどれでも、どの回にでも自由自在にやれるから、いろんなエピソードの作り方に対応できそう。
そう言えば塚田Pはデカレンジャーでアブレラに怪重機を売らせたりして、やっぱり等身大戦と巨大戦をいろいろ組み合わせていたっけ。
騙されてキラメイストーンを渡しそうになるマブシーナの元に駆け付けた充瑠がガルザの嘘を暴く。
充瑠はエピソード0で、ガルザがオラディンを殺す場面を夢で見ていた。
ガルザは、オラディンを殺した時に操られて感情をなくしていたとマブシーナに語ったけれど、その時にクリスタリア族が笑う時に鳴る、鈴の音のような副交感神経の音が確かに聞こえたと。そしてそれがただの夢でない証拠として、夢から醒めた後に書いた正確に特徴を捉えたガルザの似顔絵を見せる。
う~ん、私の朧気な記憶だと「そうか、あれ夢を見てたって事なのか」ぐらいな感じ。
ましてやガルザが笑った時の音なんて全く一切印象に残っていなかった。
見てた私でもそうなんで、ネットでの反応見ても、未見の人にはやっぱり唐突だったかも。
もうちょっと本編で補完、例えば充瑠にもう一度部分的に夢を見させても良かったかもなと思った。
ガルザが裏切った動機は、自分の方が魔進を創る能力は高いという自負があったのに、弟だというだけで「兄上の駒」にされたこと。
マブシーナは1話で「実在しないものを形に出来るのはオラディン王だけだった」と言い、ファイヤも黒い魔進を見た時にオラディン王にしか創れないはずと言っていた。
つまりガルザが創れることを知らなかった。王の弟なのに。叔父なのに。
もし仮にオラディンが、弟であり王位継承者ではないからとガルザに魔進を創る事を禁じていたんだとしたら、娘には
「人々を輝かせる事が出来る、素敵な女性になるんだよ。煌めこうぜ」
と言いながら、少なくとも弟を輝かせる気は一切なかったってこと?それって弟のキラメンタルを殺していたのでは?と思えてしまった。
王女のマブシーナの目にはあくまで美しく平和に光輝いていたクリスタリア。
だけど実は光だけではなくマブシーナの目には見えなかった影の部分もあって、その暗さの中にガルザが長く甘んじていたのかもしれない。
だとすると、その鬱屈は相当なものだったろな・・・と、あの自作魔進の自画自賛っぷりに思う。
確かに格好良かったけどね。トッキュウジャーのシャドーラインを思い出させる禍々しい列車も、そこからの変形ロボも。おかげでヨドン皇帝のことを「闇の皇帝」って言い間違えそうになるくらい。
もっとも彼の場合、鬱屈して拗くれたのかもともとの性格にかなり難ありなのか、キラメンタルの向かう先が
「見よこの爪、この牙、チェーンソー!」
だったり、ちょっとヘマやらかした味方を「処刑だあ!」だったりすると
「やべー迂闊に国内で輝かせられね~わ。ちょっと別の星で悪い奴相手にエネルギー発散させてこいや」
って兄が考えた可能性もあったりするのかもしれない(汗)。
そもそも彼の中にあるのはキラメンタルとは違う、輝かせてはいけない何かなのかもだし。
充瑠が魔進を創れ、遠く離れたクリスタリアでの出来事を夢に見ることが出来たのは、ガルザ曰く「オラディンと響き合っていたから」。
これで充瑠はガルザにとっては自分が殺したオラディンを彷彿とさせる因縁の相手に。
一方でマブシーナにとっては愛する亡父と響き合えた特別な戦士になったのかもしれない。
2人から正反対の意味合いでオラディン王と重ねられてしまった充瑠だけど、充瑠は今のところは仲間のキラメンタルを守るためにいろいろ知恵を繰り出している。
善王っぽいけど何となくワンマンな匂いのするオラディンとはまたちょっと違うような気もするけど、どうなのかな。
ここで、新型コロナウイルスの影響について。
たまたま彼が最初に見つかっただけで、今はもうそういう気を付けていてもどこで感染してるかわからない世の中。
他のドラマもNHKの大河ドラマや朝の連続テレビ小説等、撮影を中断していることが、もう俳優さん個人の問題でも責任でもない、今の日本、いや世界の誰にでも起こりうることだと示していると思う。
むしろ鼻がおかしいって言ってから間を置かずにきちんと調べて早期発見に繋げてくれたと思うし、検査をすると決まったか結果待ちでどんなに不安で怖かったろうに、ツイートでファンの人達に注意喚起をしてくれたことが胸に沁みた。
まだ17歳の男の子が何もかも背負って苦しんだりしないで、元気になって戻ってきて欲しい。
仮面ライダーゼロワン29話感想: それでも「俺のルールで」 戦う不破さんと、或人の描写に差がありすぎる
不破さんの頭の中に埋め込まれたチップは、天津に仕えていた兵器開発のヒューマギアであり滅亡迅雷の一員だった<亡>の人工知能。
ヒューマギアは廃棄すべきという天津にもヒューマギアを使っていた時期があったみたい。
天津がヒューマギアを廃棄すべきと考えるようになったきっかけにこの亡が関わっているんだろうか?
推測するに、亡がシンギュラリティに達して自分の意思を持った結果、滅亡迅雷に取り込まれてしまい、最終的に破壊されて人工知能データだけが天津の手に残った。それを不破さんの頭脳に埋め込んで今に至るという感じだろうか?
恐らくそのあたりの一連の出来事はデイブレイクの辺りで起こったと考えるのが無理がなさそう。
でも亡の物語はどうやら本編ではなくスピンオフ、ブルーレイ特典のオリジナルドラマでやるらしく。う~ん。
不破さんの頭の中の亡は今でも基本的には天津に従っている。不破さんがギリギリ天津の悪事を追い詰めきれなかったのもその影響と考えるべきなのかな?
で、時々ハッキングされて滅亡迅雷として不破さんの体を使って活動してきたと。
ザイアに侵入してプログライズキーを盗んだのも、お仕事勝負のザイア側選手にレイドライザーを渡していたのも、ハッキングされた亡の意思で動いていた不破さん?ややこしいな(汗)。
ん?だとすると、悪徳刑事や幼馴染みにレイドライザーを渡していたのもハッキングされた亡ってこと?なんかそこら辺はあまり深く考えてはいけない気がする(汗)。
因みに迅が「亡を解放する」と言ったのは、不破さんの頭から亡の人工知能を取り出すという意味だったのか。ぐえ(汗)。
迅の表情に勝手に親しみを読み解ってしまってたけど、それはあくまで亡に対するもので、不破さんは殺すべき対象だった(汗)。
それを助けた滅も、「亡の器」として不破さんの体に利用価値を見出すアークに従っただけ。
どいつもこいつも不破さんの意思を無視して不破さんの体だけを利用しようとしてる。
天津が人工知能を埋め込んだところから不破さんへの凄まじい人権侵害が始まっていたわけだ。
天津は不破さんと唯阿さんを道具だと言い切り、その言葉が本心だとしか思えない扱いをしているけど、実は例えばデイブレイクで瀕死の不破さんを助ける意味合いもあったりするんだろうか。
いやそうだとしても、「私が助けた命だから私の好きに使って良いよね♪」とか考えていそうだから困る。
反抗しようとしたら苦痛を与えられて倒れもがく不破さんを見下ろした表情とか、もう誰がなんと言おうと悪役でしかない。
不破さんは、自分の意に反して敵に改造され変身能力を手に入れたのは仮面ライダー1号。
敵に操られて苦しみ抗うのは人造人間キカイダー。
何をどう克服したのかはわからないけど、テレ朝公式によれば、「亡の思考を完全に排除した諫」は、天津が与えたランペイジガトリングプログライズキーで変身。天津@サウザーと唯阿@ジャッカルレイダーを圧倒。
公式が「完全に排除」って書くってことは、もう亡のチップに苦しめられることはないんだろうか?ちょっと安心したような、でも女声のバルカンがもう見られないんだとしたらちょっと残念なような(おい)
天津はメタルクラスタといい今回といい、敵対相手を封じ込め又はコントロール出来ると思って迂闊にサウザーを上回る装備を与えて返り討ち、って展開を繰り返してるけどいいのか?大人の事情だけど。
開発したのはどちらも唯阿さんだけど、実はそんなところでささやかに社長に反抗してない?
にしても不破さんは格好良かった。
自分の人生あそこまでザイアに人権侵害されまくっていたと知り、実際に操られ抗えば苦痛を与えられ、それでも自分の夢を持つことに目を向け、唯阿さんの人生まで案じて鼓舞し、改めて「自分のルールで」戦うと宣言する。
演出にも力が入っているのは分かりすぎるほどわかる。
弾を身に受けるたびに足や腕にガシッと力強く装着されてくスーツ。
思いっきりかかる主題歌。
一歩踏み出すたびに足元でヒビが入りまくるアスファルト。
それと連動するようにジャッカルレイダーを捕らえた不破さん目線の揺れるカメラワーク。
見惚れてた。
(ここから辛口)だけど一方で、2号ライダーと1号ライダーのここまでの落差が悲しい。
或人良いとこなし。
最強装備のメタルクラスタの戦闘も、販促で仕方ないのかもだけど精神面で追い込まれたせいかパッとしない。
住民投票は圧倒的にヒューマギア否認で最後の勝負はザイアの勝ち。TOBで正式にザイアが飛電を買収。
チェケラは復活せずで、だから倒されたまま挽回もなく終わった。
前回からしつこくて申し訳ないけど、目とモジュールの色が青=正気のままで「人間は滅びるべきだ」と言い、ゼツメライザーを自分から装着してマギアになってしまったチェケラのやったことは、もしその場に仮面ライダーやレイダーという抑止力がなければ、政治家の不正に怒って機関銃を持ち出しその場にいる聴衆を無差別殺人しようとしたのと変わらないと思ってしまう。
これを見てしまったら、もうヒューマギアを支持するのはもう無理なんだよ・・・。
それをあくまで「悪くない!」って副社長にも言い張る或人に、かなり違和感。
(杉原監督・・・ひょっとして本当に、不破さんパートに力入れ過ぎて、チェケラ関係の演出、特に目とモジュールの色、赤く変えるの抜けちゃってない?)
ビラ配りながらの「私達が正しく接してあげれば」って訴えも、人々に届くはずがないのは描写としては正しいんだろうな。
でも主人公の行動として見せられるのはキツい。
ヒューマギアは或人にとって「社員」なのかもしれないけど、一般人から見たらあくまで飛電の商品。
或人の言い分は
「ウチの商品が暴走して危険な存在になるのはお前らの扱いが悪いせいだから、くれぐれも注意して正しい心で見捨てずに根気良く我が社の製品を使い続けてくれ」
って会社存続の為に自社の欠陥製品をリコールもせずに押し付けようとしてるように見られても仕方ない。
ここの或人の意識のズレは、製作側が意図してのことかそうでないのかわからなくて不安になってくる。
更に或人は、廃棄されてしまうヒューマギアの心配はするけど、買収された後の「人間の社員」だって役員は自主退職を求められるような辛い立場に追いやられるのに、それには一言も触れない。
副社長の「社長の器じゃない」という言葉は全くその通り。
最後まで副社長とまともに心を通わす、もしくは対立するにしても腹を割って話すシーンがなかったのは残念。
飛電の何もかもを失ったのは失うべくして失ったらとしか思えないし同情も出来ない。
でも予告を見ると、これまでは対立していた迅と行動したりする場面とか新鮮でワクワクするし、案外全てをなくしたこれからの新章の方が見やすいかもしれない。
唯阿さんは「道具じゃない」と自分に言い聞かせてるみたい。
不破の手前ある意味「自分の意思」だと強がってる状態?
彼女だけは未だに同じところに燻っているように見えてやるせない。
ジャッカルレイダーもデザインは格好良くて、下手するとバルキリーより好みのデザインかもしれないけど、いつか不破さんの言葉に応えて天津の呪縛を自分の力で解き放って「仮面ライダーバルキリー」として戦って欲しい。
天津は飛電の社長になってゼロワンドライバーも手に入れたけど、変身出来るのかな?
でも確か、イズがサポートしないとダメで下手すると死ぬんじゃなかったっけ。
予告では再び或人が変身してたけど、どういう流れでそうなるのか楽しみ。
キラメイジャー3話感想: ルールだからって割り切れない
時雨は密着番組を作って貰える程のアクションスター。改めてこの戦隊、こういう有名人、セレブの集まりなんだなと実感する。
時雨の他人に弱味を見せない美学全開っぷりに「時雨くんらし過ぎて」と楽しそうに笑う小夜。
なんとなく今回の戦隊は今のところ、ロボの組み合わせ的にも青桃の年上組と赤黄緑の年下組に分かれてる気がするけど、小夜は時雨の理解というか扱いというか、既に心得てる雰囲気。
今回小夜は出番少なめだけど、万力邪面が暴れる現場に、時代劇衣装のまますまなそうにちょこちょこ走り込んで合流し遅刻を詫びる時雨に
「また戦国時代から来てくれた」
って、やりくり付けて抜け出してきてくれた苦労を別の時代に行く大変さに例えて労い、時雨もそれに乗っかって瞬時にいつもの「かっこつけモード」に戻れたのを見て、なんか安心感があって頼もしいなこの人と思った。
本業に本人が行くというルールは前回確立されている。
でも命の危険があるキラメイジャーに参加出来ない時があるのはやっぱり割り切れなくて心苦しいんだよな。
小夜も後で、万力に挟まれたままの時雨を置いて離脱を告げる声から申し訳なさが伝わってきたけど、今回この2人は自分の仕事とキラメイジャーを両立させる辛さをより強く滲ませている感じがする。
年齢も上で完全に社会人の時雨と小夜は、もしかしたら年下組より離脱しなきゃならない場面が多いのかもしれない。
だから小夜は時雨に、お互い様だと気持ちを軽くしてあげたかったのかな、とちょっと思った。
そんな事情もあって年上の小夜と時雨がそんなに前に出て来ず、年下だけど彼らより自由がきくのか自由がきくよう調整済みっぽい為朝がeスポーツで培った経験値も込みで、実質リーダーっぽく全体を見て仕切っているっていうバランスかもしれない。
そんな為朝も加えた比較的自由のききそうな年下組の赤黄緑があちこち顔出してわちゃわちゃやってる感も可愛いよ。
だけどどこに行くにも基本あのキラキラテラテラしたどこぞのアイドルですかな衣装なのね。あの格好で時代劇の撮影をワクワクしながら見学している3人の姿は、スタッフから見てめっちゃ目立ってそうでちょっと大丈夫かなと思ってしまったけど(笑)。
皆の前で痛みを堪え脂汗を流しながら平気な顔で撮影をこなした後、楽屋で痛さのあまり泣き叫ぶ時雨の顔芸が凄過ぎる(笑)。
涙目で「どういうこと?」とか表情も泣き言もこちらの予想を120%振り切ってる(汗)。
エピソード0のパンフ見ると時雨はクールでストイックって書いてあるけど、その初メイン回がこれって何かが激しく間違ってる気がするんですが(笑)。
「クール」の定義について小一時間問い詰めたい気がする。
楽屋に隠れてその様をばっちり目撃し、容赦なく登場する年下組。
充瑠と為朝はなんか「どうするどうする?」みたいな気を遣っての迷いもありそうだったけど、瀬奈にはそういうものが皆無でズバッと切り込むのがいっそ小気味よい(笑)。
そして狼狽えるも途端に態勢を立て直し、かっこつけモードに戻す時雨(笑)。呆れるより感心する為朝(笑)。
万力邪面がまた出たとの知らせに、充瑠の制止を時雨が一喝し、皆で現場に駆け付ける。
人々に万力をはめて苦しめる万力邪面の懐に、初戦に続いてまたも瀬奈が飛び込んでハンドルを逆回転、人々を解放する。
小柄な戦士がスピードを生かして敵の懐に果敢に飛び込んで状況を一変させるのはただでさえ小気味よいんだけど、それを女の子の戦士がやるのは珍しいかも。声の高さもあってか爽快感が何割か増しな感じ。
瀬奈のごちゃごちゃ考えるより先に体が動く的な勢いの良さと戦闘スタイルが凄くピッタリ合ってて、ただただ気持ち良い。こういうのちょくちょく見たいな。
声の高さといえば、前回の名乗りは代役んだったからテンションも声も低めだったけど、今回はどっちも高くてこちらも楽しい。
変身できず生身&万力の痛みでやっぱり満足に戦えない時雨。
今回も為朝は現状を冷静に把握して「今の時雨は完全に弱点になっている」という残酷な事実を突き付け、充瑠にリーダーとして対処させようとした。
為朝にとってのリーダー像はたぶん時には勝つ為にシビアな決断も出来る人、なのかな。
で、充瑠がリーダーとなるからにはそういう厳しさを持って欲しい、でなきゃ命にかかわると思って敢えてそういう局面を充瑠に丸投げしてる感じがする。
一方、任された充瑠は為朝が思うのとはちょっと違うやり方、相手のやりたいことを尊重するリーダーとしての姿を前回に引き続き示して、今回は為朝もそれを認め始めた。
キツいけど誰かが言わなければならない事を為朝が指摘し、ただその解決方法は現実的な分シビア過ぎると反感も買ってしまうけど、そこに充瑠がイマジネーションで緩和した解決策を繰り出すっていう役割分担。
為朝は今は損な役割だけどチームにも物語にも大事だと思う。
今のところ私は為朝のキャラにかなり注目してるんだけど、彼の強みは限られた選択肢の中で容赦なく最強最善の道を取捨選択出来る事かなと思う。
反面彼のそんな判断は、これまで瀬奈や時雨のキラメンタル=戦う原動力を損なってしまう危険性もあった。
でも為朝はこれまでそうやって勝ってきたしもしかしたらそういう冷徹な部分こそが為朝のキラメンタルと直結してる可能性も感じるのが難しいとこかなと思ったりする。
メイン回でどんな切り込み方で見せてくるのか楽しみ。
充瑠については、0話1話で見せたお世辞にもコミュニケーションが上手とは言えない立ち振る舞いと、2話3話での割と厄介な人間関係にも関わる問題を鮮やかに解決するリーダー像とのギャップにちょっと戸惑ってる。
自分の中のイマジネーションの力を自他共に認められて一気に殻を破れて人間的に劇的に成長出来たのか。
それともメンバーのキラメンタルを守る為ならイマジネーションがガンガン湧き上がってくるような何らかの秘密があるのか。
次回出てくるエピソード0での絵や、ガルザの「なぜ地球人が魔進を?」って疑問のこともあるから、なんかちょっと警戒して見てしまう。
でも、見学した時代劇の台詞をまんま応用して、時雨がとことんかっこつけたまま待てるシチュエーションを作り出したのは本当、「うわ~上手いな!」ってテンション上がったのも確か。
時雨がそのまま今の自分の気持ちをのっけられるんだもの。
冒頭のちょこちょこしたすまなそうな駆け付け方も、美学を貫いて痛み堪えての戦闘参加も、根底にあるのは、負ければ命がない戦いを仲間だけに任せるのが申し訳なさすぎるからってことなんだろうし、だから
「ならば命ずる。死ぬなよ!」
はそっくり撮影した時代劇の台詞であると同時に、時雨の切実な本心でもあるんだよね、当たり前なんだけど。
敵のシステムについて。
怪人と邪面獣が別々にいて、闇のゲージが溜まる前に怪人を倒せば、闇の保険のお陰で従来の等身大戦撃破→巨大戦のパターン。
怪人が倒される前にゲージが溜まれば、両方1度に出せて今回みたいに怪人を邪面獣が助ける展開も出来る。
と、等身大戦と巨大戦の組み合わせのバリエーションが増やせて凄いな。
また怪人と邪面獣は回毎に邪面を変えるだけで違いを出せて、予算にも優しいと良いこと尽くめな感じ。
次回。エピソード0を見てない人の為に、クリスタリアのこと、特にガルザとは何者か、とかについて説明する回を早めに持ってきたって感じかな?