キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー4話感想: クリスタリアにも光と影?

冒頭、瀬奈と何を揉めてるかと思えば、前日に倒した怪人が「ネアンデルタール邪面」か「ネアンデルタール<人>邪面」か、という呼称の問題。正解は為朝の言う「ネアンデルタール<人>邪面」なんだけど、彼が思いの他細かくてびっくり。

だけど、人とのコミュニケーション特にeスポーツだとチームで戦う場合の役割分担や指示等、極力誤解や認識のずれ、エアポケットが生じないよう言葉に正確さを求めるのが習慣づいている人かもと思った。

ちょっとビジネスマンを連想させるところもある。

例えば契約とかの細かい適用範囲を詰め双方の認識から曖昧さを潰す作業をしょっちゅうやってる人、みたいな感じ。

見た目は一番チャラいし、映画パンフ見ると大学生設定らしいし、耳赤くして言い争いしてる時は子供っぽいんだけどね。

 

今回は敵のキーマン、オラディン王の弟つまりマブシーナの叔父がキラメイジャー達の前に姿を現わした。

クリスタリアを裏切り敵のヨドン軍の配下になって、マブシーナの目の前で兄オラディンを虐殺したのは、ヨドン皇帝に操られていたからだと訴える。

実はオラディンは生きていて、助けるためにはマブシーナが地球に逃れる時に彼女を包んでいた白いキラメイストーンが必要だから持ってきて欲しいと。

 

オラディンが生きていると聞いて素直に喜ぶ瀬奈。だけど他のメンバーは微妙。

特に為朝は警戒心バリバリ。今回も「話がうますぎる」「罠だ」と誰かが言わなきゃならない嫌な事をハッキリ言う役回り。

かつ今のところはおいしいところを他メンバーに持って行かれる報われないキャラだけど、有能なところもきっちり尺取って描かれているからバランス取れてるなと思う。

というか、メイン回まだなのに5人の中でもかなりキャラ立ちしてるし、チーム内での立ち位置も分かりやすい。

むしろメイン回やったばかりの時雨の方が、今回は口数少なく一歩引いて見てる感じでであまり目立たなかった。だからこそ早めにメイン回やったのかなと思うけど、他メンバーとの絡みではどう見せてくのかな。

個人的には時雨は小夜とのコンビでもっとじっくり見たい。

 

ガルザの言葉はやっぱり嘘で、マブシーナからキラメイストーンを奪うのが目的だった。

キラメイジャーが余計な邪魔をしないようにマブシーナと離間させるため、クランチュラが邪面獣を送り込む。

ネアンデルタール<人>邪面は前日に倒された時点で充分な闇のゲージを貯めていたけれど、今回のガルザの作戦のために邪面獣を温存してたとのこと。

 

つまり闇のゲージが溜まってもすぐに邪面獣を出さなければいけない決まりはなく、自分達の作戦に都合の良いタイミングで出せるんだ。凄いなこれ。

等身大戦と巨大戦の組み合わせのバリエーションが広がって

 

怪人撃破→邪面獣

怪人と邪面獣が同時出現

怪人のみ

邪面獣のみ

 

これらのどれでも、どの回にでも自由自在にやれるから、いろんなエピソードの作り方に対応できそう。

そう言えば塚田Pはデカレンジャーアブレラに怪重機を売らせたりして、やっぱり等身大戦と巨大戦をいろいろ組み合わせていたっけ。

 

騙されてキラメイストーンを渡しそうになるマブシーナの元に駆け付けた充瑠がガルザの嘘を暴く。

充瑠はエピソード0で、ガルザがオラディンを殺す場面を夢で見ていた。

ガルザは、オラディンを殺した時に操られて感情をなくしていたとマブシーナに語ったけれど、その時にクリスタリア族が笑う時に鳴る、鈴の音のような副交感神経の音が確かに聞こえたと。そしてそれがただの夢でない証拠として、夢から醒めた後に書いた正確に特徴を捉えたガルザの似顔絵を見せる。

う~ん、私の朧気な記憶だと「そうか、あれ夢を見てたって事なのか」ぐらいな感じ。

ましてやガルザが笑った時の音なんて全く一切印象に残っていなかった。

見てた私でもそうなんで、ネットでの反応見ても、未見の人にはやっぱり唐突だったかも。

もうちょっと本編で補完、例えば充瑠にもう一度部分的に夢を見させても良かったかもなと思った。

 

ガルザが裏切った動機は、自分の方が魔進を創る能力は高いという自負があったのに、弟だというだけで「兄上の駒」にされたこと。

マブシーナは1話で「実在しないものを形に出来るのはオラディン王だけだった」と言い、ファイヤも黒い魔進を見た時にオラディン王にしか創れないはずと言っていた。

つまりガルザが創れることを知らなかった。王の弟なのに。叔父なのに。

もし仮にオラディンが、弟であり王位継承者ではないからとガルザに魔進を創る事を禁じていたんだとしたら、娘には

「人々を輝かせる事が出来る、素敵な女性になるんだよ。煌めこうぜ」

と言いながら、少なくとも弟を輝かせる気は一切なかったってこと?それって弟のキラメンタルを殺していたのでは?と思えてしまった。

王女のマブシーナの目にはあくまで美しく平和に光輝いていたクリスタリア。

だけど実は光だけではなくマブシーナの目には見えなかった影の部分もあって、その暗さの中にガルザが長く甘んじていたのかもしれない。

だとすると、その鬱屈は相当なものだったろな・・・と、あの自作魔進の自画自賛っぷりに思う。

確かに格好良かったけどね。トッキュウジャーのシャドーラインを思い出させる禍々しい列車も、そこからの変形ロボも。おかげでヨドン皇帝のことを「闇の皇帝」って言い間違えそうになるくらい。

 

もっとも彼の場合、鬱屈して拗くれたのかもともとの性格にかなり難ありなのか、キラメンタルの向かう先が

「見よこの爪、この牙、チェーンソー!」

だったり、ちょっとヘマやらかした味方を「処刑だあ!」だったりすると

「やべー迂闊に国内で輝かせられね~わ。ちょっと別の星で悪い奴相手にエネルギー発散させてこいや」

って兄が考えた可能性もあったりするのかもしれない(汗)。

そもそも彼の中にあるのはキラメンタルとは違う、輝かせてはいけない何かなのかもだし。

 

充瑠が魔進を創れ、遠く離れたクリスタリアでの出来事を夢に見ることが出来たのは、ガルザ曰く「オラディンと響き合っていたから」。

これで充瑠はガルザにとっては自分が殺したオラディンを彷彿とさせる因縁の相手に。

一方でマブシーナにとっては愛する亡父と響き合えた特別な戦士になったのかもしれない。

2人から正反対の意味合いでオラディン王と重ねられてしまった充瑠だけど、充瑠は今のところは仲間のキラメンタルを守るためにいろいろ知恵を繰り出している。

善王っぽいけど何となくワンマンな匂いのするオラディンとはまたちょっと違うような気もするけど、どうなのかな。

 

ここで、新型コロナウイルスの影響について。

たまたま彼が最初に見つかっただけで、今はもうそういう気を付けていてもどこで感染してるかわからない世の中。

他のドラマもNHK大河ドラマや朝の連続テレビ小説等、撮影を中断していることが、もう俳優さん個人の問題でも責任でもない、今の日本、いや世界の誰にでも起こりうることだと示していると思う。

むしろ鼻がおかしいって言ってから間を置かずにきちんと調べて早期発見に繋げてくれたと思うし、検査をすると決まったか結果待ちでどんなに不安で怖かったろうに、ツイートでファンの人達に注意喚起をしてくれたことが胸に沁みた。

まだ17歳の男の子が何もかも背負って苦しんだりしないで、元気になって戻ってきて欲しい。