キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー6話: 小夜のメンタルとか戦隊内序列とか頑張れ時雨とか敵パターンの豊富さとかごちゃごちゃと

小夜は一見ふんわり癒し系だけど、「無理」とか「絶体絶命」って言われると、何くそと底力を発揮するタイプらしいのを冒頭の緊迫した手術シーンでまずはガチッと紹介。

追い込まれると目がキラ~ンとしてスイッチが入り活き活きし出すってタイプなのかもしれない。

でも「絶体絶命」ってキーワードにまつわるエピソードを時雨にバラされそうになるとさっと表情が変わり、合気道でいきなり引き倒して「良い子は余計なこと言わないの」とか言葉は柔らかいけど問答無用な脅しをかける(汗)。

震え上がる年下組。いやこれかなり怖いでしょ。

小夜さん思っていたよりずっと取り扱い注意な人だった?(汗)

ところでなぜ時雨は「キーワードは絶体絶命」と思い当たったのかな?

 

今回の敵の作戦は極小ゲートの隙間を通れるごく小さな邪面獣を予めこっそり人間界に送り込む。

デジカメ邪面使が人間を映すことで捉え、邪面獣の体内にテレポート。

邪面獣は取り込んだ人間のエネルギーを吸って大きく育つという算段。

必ずしも邪面使→邪面獣の順番でなくても良いんだね。

邪面使と邪面獣の共存パターンの変則形かな。

相変わらず邪面獣の送り込み方、邪面使との組み合わせ方がバラエティーに富んでいて面白い。今回は初サブライターの下さんだけど。

 

斬り込み隊長の瀬奈とエースの時雨が突撃するけど写真を撮られて取り込まれてしまう。

デジカメ「はいチーズ」

瀬奈「イェイ!(ピース)」

時雨「事務所に確認を!」

咄嗟に出るリアクションが、ホントこいつら急にカメラ向けられるのに慣れてるなと(汗)。さすがセレブ戦隊。

 

2人を返せと迫る小夜をガルザが魔進列車(ついシャドーラインと言いたくなる・汗)がはね飛ばし、「おや、何か轢いたかな?」と白々しい声が敵ながら楽しい。

変身解除してもなお皆を返せと取りすがる小夜は蹴り飛ばされて頭部を激しく強打し意識を失う。

意識が戻った時には5歳以後の記憶を失ってしまっていた。

精神はすっかり怖がりで泣き虫の5歳児に戻りキラメンタルも弱まってしまった小夜を見て、早々に戦力としては諦めた為朝と、5歳児ならではの可能性を探ろうとする充瑠。

常識的には為朝が圧倒的に正しいはず。

でも充瑠は、小夜が落とした写真から幼い頃に通っていた合気道道場にたどり着く。

先生役がジュウレンジャーのゴウシ。ゴーカイジャーのレジェンド出演からもう8年以上経っているんだなとしみじみ。

 

泣き虫だったちび小夜は、工事現場に迷い込んでしまった仔犬を、大人がもう間に合わないと諦めた程の危険を犯して助けた話を聞く。

いや、あれは止めない大人がダメだろと思ってしまうような危険さで、「こっぴどく叱られた」とフォローはしたものの、ちびっ子の行動として受け入れていいのか微妙な気持ちになった(汗)。

それだけ危機的な状況でも命を諦めず逆に燃え上がるのが小夜の核、キラメンタルなんだっていう見せ方だってのは分かるんだけど。

 

小夜は絶体絶命の状況で諦めずに犬を助けたことをきっかけに「自分は人を助ける人間になる」と覚悟を決め、医者になると決心した。

そして助け出した直後らしい、その仔犬を抱いたの写真を肌身話さず今でも持っていた。(ちび小夜の、口をきゅっと結んだ表情がなんとも愛らしい)

まあメタ的には展開のための都合かもだけど、物語としても、それだけ小夜にとっては自分の人生を変える凄く大事な原点で、初心を忘れないために持ち続けていたってことかと思う。

そして仲間と言えども軽々しく語って欲しくないから口にしかけた時雨を問答無用で抑え込んだということなのかな。

 

為朝の方はマブシーナがキラメイストーンの位置を探査出来ると知って、4話で彼女が持ち出した白石を自分が持ったままわざと写真に撮られ、連れ去られた人達の移送先を特定させようと考え、例によってテキパキと説明し、充瑠に後を託す。

だけど特定した移送先が上空で、対応出来るのが空組のヘリコだけだと知った充瑠は、怯える小夜に「絶体絶命だよ?」と仔犬を助けた時の覚悟を引き出そうとし、彼女を庇って写真に撮られる。

 

人間は根っこはなかなか変わらないけどそれをどう外に打ち出していくかは、状況や訓練やきっかけで変わるってのが今回見せたかったことなのかなと思っているんだけど、充瑠は自分が認められて変わったというか、外への出し方がつい最近激しく変わった奴だから、

・小夜の根っこが変わってないこと

・仔犬を助けた時がそうだったように今回も、泣いてるだけの5歳児から極限下で変われること

を信じて託したのかな、と思った。

小夜は覚悟を決めて、桜舞い散る中で変身。この季節でしか出来ないピンクの戦士の変身演出が綺麗。

彼女のキラメンタル復活でヘリコも出動可能になり、人々の救出も成功。

デジカメは落下してきた邪面獣に押し潰されて死亡(笑)。邪面獣出撃パターンだけでなく邪面使の倒され方も自由自在で楽しい。

 

今回も為朝の正論で問題点と限界を示し、でも充瑠の仲間のキラメンタルを尊重した暴挙がその正論を凌駕してピンチを打開した。

これがキラメイジャーの基本的なパターンなのかな?少なくともここまでは。

でも為朝も引き立て役で終わらせず、今回で言えばキラメイストーンのGPS化と自分を囮にする作戦をパパッと打ち出して貢献。

充瑠に否定される形の役割が多い為朝の好感度への配慮を感じるけど、その分現時点では充瑠以外のメンバーより、描写の厚さで大きくリードしちゃってるかな?とは思う。

特に時雨と比べると。

このあたり、ジュウオウジャーで小悪魔描写の分だけ好感度に気を遣った結果描写が厚くなったアムとその割を食った感のあるセラを思い出した。

各自の好感度に目配りするからこそだろうし、バランスって難しいな。

今回で言えば、一緒に閉じ込められた瀬奈とのやりとりがもう少しあるかな?って期待したけど、いきなりサブライターさんだと厳しかったかなとも。

時雨の場合は今のところネタ押し優先でネタの破壊力が効いてる反面、他メンバーとの普段のやりとりの中での良さを見せるのは、まだこれからな感じかな?

まだ序盤だし、荒川ブルーだからこれから怒濤の追い上げしてくれるだろうけど。頑張れ時雨。

特に小夜とは、今回ラストで精神が子供のままの小夜のことも「小夜がそれでいいなら」と彼女の気持ち優先だったり、3話を見ても年上組ならでは通じ合える部分もありそうなので、この2人のコンビ回を早く見たい。

 

(ちなみにルパパトのノエルは両方に変身出来て露出チャンスが多く持ってる情報量も多くタナボタで強化もされちゃったりと設定的に有利になりやすい分、却って、他のメンバーとのバランスその他の事情で活躍や貢献の描写は抑えられ、逆に失点は華々しくアピールされたパターン←しつこい)

 

でも3話の時雨も今回の小夜も、普段が冷静な大人でリアクションが年下組ほどアクティブじゃなく下手すると印象が薄くなりがちだから、初メイン回で早々に異常な状況に追い込んで根底にあるものを取り繕わずに剥き出しの感情と一緒にさらけ出したのは良かったと思う。

そうやってキラメンタルの芯を見せる掘り下げにすると同時に、そのあとキャラ弄りしやすくしてるの上手い。

 

もっとも、エピローグで小夜がもう1回頭を強打して(精密検査しなくて大丈夫ですか?汗)記憶が戻っても、誰も時雨の「変だよね~」みたいには弄ったりしない。

冒頭でちょっと「絶体絶命」と口にしただけで痛い目に会わされた人が若干1名いたもんな。

あれは

「どこに地雷があるかわからねー。迂闊に弄れねーぞ・・・」

と、恐怖を感じさせるのに充分だったと思う(笑)。

なんとなくメンバーの精神的な序列が見えてきたような気もする(汗)。

 

最後に、小宮さんが無事に退院されたとのこと。良かったです。